【2024年2月29日】ブリヂストンがパンクしないタイヤ「エアフリー」の公道実証実験を開始しました。⇒⇒エアフリー |
タイヤが外減りしています。車検に通るか心配ですが・・・
タイヤの外減りとは、進行方向に対して左のタイヤは左側、右のタイヤは右側が他より早くすり減る症状のことを言います。
カーブを曲がる際に曲がり切れるギリギリのスピードで走行する機会が多いと、こうしたタイヤの外減りが発生しやすくなります。
また、重量級のミニバンとかSUVなどでは、重心が高いためにボディーの横揺れがタイヤの外側に対して強いGを与えますから、結果として外側の減りが早くなります。
さらに、純正サイズより小さな(幅の狭い)タイヤを履くとタイヤの外側が片減りしやすくなります。スタッドレスタイヤなどは純正よりサイズダウンするケースが多く、こうした症状が発生しやすくなります。
さて、こうしたタイヤの外減りですが、程度によっては車検に通らないケースもあります。
車検におけるタイヤの保安基準は下記の通りです。
- 接地部に1.6mm以上の溝があること
- 亀裂やコード層の露出等、著しい破損が無いこと
①はスリップサインが露出していない状態のことです。タイヤを横から見ると、外周の数箇所に△マークが付いています。このマークがある箇所のトレッド面(道路と密着する面)を見ると、溝のところに盛り上がりがあります。これがスリップサインです。1.6mmの盛り上がりです。新品タイヤの溝は約8mmあるので、1.6mmは相当すり減っている状態です。タイヤには複数個所のスリップサインがありますが、1ヵ所でも露出していれば車検は不合格です。
②ですが、タイヤに亀裂や内部のコード層がむき出しになっている個所があれば、これは車検NGです。ただし、亀裂に関しては程度問題です。検査員によって判定結果が分かれるところです。
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タイヤが外減りしている場合に車検に合格するか不合格になるかの基準は上記の通りです。スリップサインがまだ露出していない、タイヤ内部のスチールコードやナイロンコードなどが露出していない、という状態であれば車検は通ります。
なお、重量級のミニバンなどでよくある症状ですが、タイヤのトレッド部分の外減りというよりも、ショルダー部分(角のところ)だけが激しくすり減るケースがあります。
こうした症状があるタイヤに関しては、車検の際の検査員によっては不合格とする場合もあります。トレッド部分のスリップサインはすべて問題なしであっても、ショルダー部分の極端なすり減りを問題視するわけです。
実際のところ、タイヤのショルダー部はコーナリングの際に路面と密着する重要な箇所で、ここに山がないとスリップしたりセンターラインをオーバーしてしまったり、とても危険です。
「スピードは出さないから大丈夫」
という方もいるでしょうが、スピードというのは道路状況によっては自然に出てしまうこともありますし、緊急避難として出さざるを得ない場面もあります。
あまり極端にショルダー部がすり減っているタイヤは新品に交換するしかないと思います。ショルダー部のすり減りはタイヤローテーションでも矯正不可能です。交換しかありません。
下記の記事も参考になさってください。
⇒⇒ミニバンのタイヤは片減りしやすい?交換時期は? |
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