【3分解説】タイヤ|片減りしたタイヤの交換時期の見極め方は?

タイヤ・片減り・交換時期

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タイヤ|片減りしたタイヤの交換時期の見極め方は?

程度問題はあるものの、どんなタイヤでも片減りしたり段減りしたりするもので、きれいに均一に減っていくタイヤというものはほとんどありません。

タイヤに偏摩耗はつきものです。あとは、交換時期の見極めです。

まず、一般論を言えば、使用年数5年前後が1つの判断材料になると思います。

走行距離に関係なく、タイヤは年数を経るにつれてゴムが硬化していき、グリップ力が低下します。まだ山が残っていても制動距離が長くなったり、水はけが悪くなったりします。

なお、タイヤの製造年の見方ですが、タイヤの側面(サイドウォール)には「XXYY」といった4桁の数字が刻印されています。

刻印の意味するところは、

  • XX:製造週
  • YY:製造年の下2桁

です。

たとえば「1120」と刻印されていたら、2020年の11週目という意味で、2020年の3月の半ば過ぎあたりになります。

車検基準は?

ただ、4本のタイヤを交換するとなると、ある程度のまとまった出費になりますから、実際のところ、使用できるぎりぎりまで使いたいのが普通だと思います。

そうなると、理想論ではなく、現実論として、車検基準が1つの判断材料になると思います。

タイヤの保安基準は以下の通りです。

  1. 接地部に1.6mm以上の溝があること
  2. 亀裂やコード層の露出等、著しい破損が無いこと

①はスリップサインが露出していない状態のことです。タイヤを横から見ると、外周の数箇所に△マークが付いています。このマークがある箇所のトレッド面(道路と密着する面)を見ると、溝のところに盛り上がりがあります。これがスリップサインです。1.6mmの盛り上がりです。新品タイヤの溝は約8mmあるので、1.6mmは相当すり減っている状態です。タイヤには複数個所のスリップサインがありますが、1ヵ所でも露出していれば車検は不合格です。

②ですが、タイヤに亀裂や内部のコード層がむき出しになっている個所があれば、これは車検NGです。ただし、亀裂に関しては程度問題です。検査員によって判定結果が分かれるところです。

さて、このページのテーマである「片減り」したタイヤの交換時期ですが、上記の①と②を満たしていればまだ乗れます。ただし、片減りの程度がひどい場合、たとえば重量級のSUVなどでよくあるショルダー部分が超極端にすり減っているようなケースでは、車検の検査員によっては不合格になる場合もあります。

不合格にはならないまでも、タイヤローテーションをすすめられる場合もあります。

実際のところ、なだらかに片減りしている程度ならタイヤローテーションで減りを均等化することができますが、ショルダー部分の極端な片減りはローテーションでも矯正不可能ですから、安全性を考えたら、たとえ車検基準はクリアーしていたとしても、交換するべき時期と判断すべきかもしれません。

タイヤのショルダー部分はコーナリング時のグリップ力、水はけ、制動距離に大きく影響を及ぼします。できることなら、そうなる前にタイヤローテーションをしておくべきでしたが、時すでに遅しなので、やはり交換を検討したいところです。

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下記の記事も参考になさってください。

⇒⇒車検|タイヤ溝の基準・測り方|外側内側が片減りはNG?トラック・スタッドレスは?

⇒⇒タイヤのひび割れ・亀裂|原因・防止・補修・交換|車検基準|高速でバーストが怖い

⇒⇒タイヤサイズの車検基準|インチアップ・インチダウンで外径変更・前後違い

⇒⇒タイヤは偏摩耗で異音が|ローテンション後目立ちます!

⇒⇒タイヤの段減り音|段減りの直し方は?

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