【3分解説】タイヤの片減りはローテーションで矯正できる?

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タイヤの片減りはローテーションで矯正できる?

タイヤの片減りはタイヤローテーションで矯正できます。極端なネガティブキャンバーなどでタイヤの肩の部分だけが激しくすり減っているような片減りはローテーションでも直りませんが、トレッド面の外側とか内側がより早くすり減っている程度の状態であれば、タイヤローテーションで均一化することは可能です。

タイヤの片減りとはタイヤの偏摩耗の一種です。タイヤの中央部だけが早く減ることもあれば、両肩が早く減ることもあれば、トレッドのブロック毎に斜めに減る段減りと呼ばれるものもありますが、片減りはそうした偏摩耗のなかの一類型です。

片減りの原因

そもそもタイヤの片減りとは、路面と接触するトレッド面が全体的に均一にすり減っていくのではなくて、ボディーの外側ばかりが早く減る、あるいは、ボディーの内側ばかりが早く減る、といった症状が出ることを言います。

外側の片減りの原因としては以下のようなものがあります。

  1. 車のボディーが重くて重心が高い:SUVやミニバンに多く見られる症状で、重く重心が高いボディーを支えるためにどうしてもタイヤの外側にGがかかりやすくなります。
  2. 純正サイズより小さな(幅の狭い)タイヤを履いている:サイズダウンしたスタッドレスなどで発生しやすくなります。
  3. ポジティブキャンバー(ポジキャン)に設定している:車を正面から見た時にタイヤが「逆八の字」になるような設定をポジキャンと呼びますが、これは見るからにタイヤの外側ばかりを酷使する設定になります。

内側の片減りの原因としては以下のようなものがあります。

  1. ネガティブキャンバー(ネガキャン)に設定している:車を正面から見た時にタイヤが「八の字」になるような設定をネガキャンと呼びます。ルックス重視で極端なネガキャンに設定すれば、もはや一目瞭然、超極端な内側の片減りが発生します。
  2. 車高調やダウンサスに交換している:車高が低くなると、車の正面から見た場合に左右のタイヤが「八の字」の状態になりやすくなります。意図してネガキャンにしなくても、自然にネガキャン傾向になり、タイヤの内側が片減りしやすい状態になります。
  3. 幅広タイヤを履いている:幅が純正より広いタイヤに交換すると、やはり内側の片減りが発生しやすくなります。
  4. 過積載である:トラックやバンなどで常時過積載を繰り返していると内側の片減りが発生します。

偏摩耗はタイヤに付き物

片減りに限らず、タイヤが均一にすり減っていかない現象は、どんなに注意していても必ず発生します。あとは程度問題です。

極端なネガキャンなどで激しく片減りしたタイヤは、タイヤローテーションでも矯正不可能で、もはや新品タイヤに交換するしかありません。

また、重量級のSUVやミニバンなどでよくあることですが、タイヤのショルダー部(肩の部分)のみが超極端にすり減る現象があります。これもタイヤローテーションで何とかなるものではなく、新品タイヤに交換するしか方法がありません。

しかし、逆に言うと、そうした極端な片減りを除けば、ほとんどの片減りはタイヤローテーションで均一化させることができます。

前後で交換したり、斜めに交換したり、左右で交換したりするローテーションです。

(※)ただし、タイヤの銘柄によってはローテーションを推奨していないか、禁止しているものもあります。

いずれにしても、タイヤを4本新品に交換するのはまとまった出費になってしまいますから、やはり、できることならローテーションをしてタイヤが均等に減るようにしつつ、タイヤの寿命を先に延ばすやり方が賢明ではないかと思います。

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