【5分記事】扁平タイヤはダサい?何かメリットあるんですか?

扁平タイヤ・ダサい・メリット

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そもそも扁平タイヤとは?

扁平タイヤとは、扁平率が低いタイヤのことです。

たとえば、タイヤの表示で、225/50R18、とあった場合、50の部分が扁平率を表しています。

扁平率とは、「高さ÷幅×100」ではじき出される数字で、たとえば高さが100mmで幅が200mmであれば100÷200=0.5となり、%で表すためにこの0.5に100を掛けて50%となります。※タイヤの「高さ」とはホイールのリムからタイヤの円周までの長さです

つまり、高さが100mmで幅が200mmのタイヤの扁平率は50%ということです。

扁平率が低いタイヤは、数字が小さくなります。40%とか30%といった数値のタイヤは超扁平タイヤと言えるでしょう。

反対に、60%とか70%の扁平率のタイヤは「扁平率が高い」と表現されます。

ただし、どこからが「扁平タイヤ」であるかは明確な定義はなく、時代によって見方が変わる部分です。

私が車に乗り始めた1990年代であれば、扁平率50%と言えば「超」が付く扁平タイヤであり、乗用車の標準タイヤで50%なんてものはほとんどなかったと思います。

でも、標準タイヤで扁平率50%というのは、いまではそれほど珍しくありません。

この記事を書いている2021年4月現在のトヨタの現行車種で見てみます。

GRヤリスの標準タイヤの扁平率は40%です。⇒⇒型式:5BA-MXPA12。タイヤサイズは225/40R18。

ハリアーのGRスポーツの標準タイヤの扁平率は50%です。⇒⇒型式:DBAーZSU65W。タイヤサイズは235/50R19。

また、カローラスポーツの上級グレードの扁平率は40%です。

このように見てくると、2021年現在の「時代の雰囲気」で言うなら、扁平率50%あたりが1つの境目になっていて、50%なら文句なく「扁平タイヤ」と呼べ、さらに45%とか40%とか35%となると「超扁平タイヤ」と呼べるのではないでしょうか。

そこで、このページのテーマである、

「扁平タイヤはダサい?何かメリットあるんですか?」

という点ですが、その答えは以下の項目の通りです。

ダサい?メリットある?

まず、見た目の問題ですが、扁平タイヤがダサいかダサくないかに関しては、大いに「慣れ」の要素が絡んでくると思います。

日頃からスポーツタイプの車に興味がある人であれば、扁平率の低い平べったいタイヤには目が慣れているはずです。

そういう人がGRヤリスやカローラスポーツの40%のタイヤを見ても、「かっこいい」とは思うでしょうが「ダサい」とは感じないでしょう。

でも、ふだんペタッとしたタイヤを見慣れていない人がGRヤリスの40%のタイヤを見たら、「なんじゃ、こりゃあ?おめぇーはそんなダサい車に乗って恥ずかしくねぇのかえぇー」と(どこの言葉かわかりませんが)感じるかもしれません。

それから、もう一つ重要なことがあります。

それは、物の感じ方には「内側から感じる感じ方」というものがあります。

いわゆる「扁平タイヤ」を装着した車を運転した経験がある人は、ペタッと平べったり扁平率の低いタイヤを見た際に、そうしたタイヤで峠道や高速道路やサーキットを走行した際の走行感覚を脳裏に生々しく呼び覚まし、その感覚を持って目の前のタイヤを評価するものです。

そういう人にとって、カローラスポーツやGRヤリスの扁平率40%のタイヤは、扁平率の低いタイヤに特有の「豊富な路面からのインフォメーション」や「ブレーキング時の安定感」や全般的な運転操作の「ダイレクト感」などを呼び覚ますでしょう。

だから、ダサいなどと感じるはずがありません。

扁平タイヤにしかないメリットを身体が覚えているのですから。

とは言え、超扁平タイヤはダサいかも

世の中には「一般的なレベル」または「標準的なレベル」にはどうしても満足できない体質の人が一定数いるものです。

扁平率50%とか40%などという「ハンパ」なものに満足できず、35%とか30%というような「超扁平タイヤ」じゃないと面白くないという人が確実に存在します。

こういう人は、もはや乗り心地だとか走行性能などは問題外です。そんなものはどうでもいいのです。

見た目がすべてです。

ルックスの問題です。

目立つことが目的です。

みなさんも一度は目にしたことがあると思いますが、向こうから何やら普通じゃない車がやってきて、近くに来てよく見ると、でっかいホイールばかりが目に飛び込んできて、タイヤのゴムの部分がほとんど見えない、そういう車。

一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

確かに、こういう超扁平タイヤに関しては、同じ趣味を持つのでない限り、多くの人が、

「なんてダサい車だ」

と感じるのも無理はないかもしれません。

(※)ただ、私は自分ではやらないけれどこういう車もけっこう好きです。「ガハハ」と豪快に笑いたくなるような爽快感があります。

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