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【プチ調査】スズキハスラーを買って後悔した?新型ハスラーはどう?
※トップ画像は2代目(現行)ハスラー Xターボ<Wikipedia様より>
スズキハスラーは大成功を収めた軽自動車です。現在も順調に売れ続けている人気車種です。
2020年6月にダイハツが対抗馬としてタフトを投入して以後も、常にハスラーの販売台数がタフトを上回っています。※タフトもすばらしくいい車ですが
恐らくスズキの経営陣自体がこんな結果を予想してはいなかったでしょうが、この記事を書いている2021年10月の今現在において、ハスラーはスペーシア、ワゴンR、アルトといった売れ筋となるラインナップの一角を占めるまでに成長しています。
というか、スズキ内のランキングはスペーシアに次ぐ2位です。
このとんでもなく「化けた」車であるハスラーの販売台数の推移を以下にご紹介します。
初代ハスラーは2014年~2019年の数値、2代目(現行)ハスラーは2020年~現在までの数値です。
※下記統計数値はすべて一般社団法人 全国軽自動車協会連合会のデータによる
初代ハスラーの販売台数<2014年~2019年> | |
2014年 | 104,233台(10位) |
2015年 | 95,557台(9位) |
2016年 | 85,762台(9位) |
2017年 | 72,600台(10位) |
2018年 | 65,291台(9位) |
2019年 | 48,551台(9位)※モデル末期につき販売減少 |
合計 | 471,994台※月平均6,743台 |
現行ハスラーの販売台数<2020年1月~12月> | |
1月 | 5,534台(8位) |
2月 | 5,809台(9位) |
3月 | 10,372台(6位) |
4月 | 4,294台(7位) |
5月 | 3,529台(6位) |
6月 | 7,875台(4位) |
7月 | 8,831台(5位) |
8月 | 6,384台(5位) |
9月 | 7,757台(7位) |
10月 | 6,536台(7位) |
11月 | 6,579台(6位) |
12月 | 6,614台(6位) |
合計 | 80,114台※月平均6,676台 |
現行ハスラーの販売台数<2021年1月~9月> | |
1月 | 7,663台(6位) |
2月 | 8,217台(6位) |
3月 | 11,147台(6位) |
4月 | 6,834台(5位) |
5月 | 7,119台(5位) |
6月 | 7,241台(5位) |
7月 | 5,635台(6位) |
8月 | 7,246台(4位) |
9月 | 5,903台(5位) |
合計 | 7,445台※月平均7,445台 |
初代も現行型もハスラーは大成功した車
2014年に初代スズキハスラーがデビューしたとき、一部の自動車ファンは大歓迎したものの、そのいっぽう、かなり多くの人が「キワモノ」扱いしていました。
なかには、ハスラーが成功したのは2010年に登場した日産ジュークによってキワモノめいたデザインに対して既に免疫ができていたからだ、などと訳知り顔に主張する人もいます。
この記事を書いている2021年10月28日現在では、すでに完全に成功した車として認知されているハスラーですが、デビュー当初はまさに「海のものとも山のものともわからない」という視線をかなり多くの人が投げかけていた車だったのです。
しかし、ともかく結果としてハスラーは大成功しました。今も売れ続けています。2020年6月にダイハツが対抗馬としてタフトを投入しましたが、それ以後もハスラーの販売台数に大きな変化はなく、常にタフトよりもランキングの上位をキープし続けています。
また、スズキ自動車の中のランキングでも、2020年~2021年にかけて、1位スペーシア、2位ハスラー、3位ワゴンRという順位で推移しています。※アルトがワゴンRの上に来ることが時々ある
プロ野球で言えば、ドラフト外の選手がレギュラーとして大活躍するようなものでしょう。瓢箪から駒、棚からボタモチ、うれしい誤算、嘘から出たまこと・・・と言い換えてもいい事態です。※あまり調子に乗るとスズキの関係者に怒られるのでこのくらいにしておきますが
いずれにしても、スズキハスラーとはこういう軽自動車であり、初代ハスラーや現行の新型ハスラーを購入したユーザーの皆さんは、買って後悔するどころか大いに満足している方がほとんどです。
ちなみに、この記事を書いている2021年10月28日現在、価格コムの「満足度・レビュー」の点数は、
- 新型ハスラー:4.50点(5点満点で。評価人数70人)
- 初代ハスラー:4.40点(5点満点で。評価人数214人)
と極めて高い評価になっています。※価格コムの評価を私は個人的にかなり信頼しています。もちろんこれが絶対ではありませんが大いに参考にしていい数値だと思います
とは言え、買って後悔はない満足度の高い車であっても100%完璧な車は存在しません。ハスラーのオーナーさんも「ここは改善して欲しい」といった意見は当然あります。
以下、新型ハスラーと初代ハスラーのオーナーさんの声をご紹介します。
これからハスラーの新車あるいは中古車を購入しようと検討している皆さんの参考になれば幸いです。
初代ハスラーのオーナーさんの声をご紹介
- 一般道ばかりの数値になりますがリッター25キロ前後の燃費です。季節やエアコンのON/OFFによって変わりますが、これまでのトータルの数値です。私は満足しています。(ハスラー F リミテッド)
- 丸めのライトを中心にした愛嬌のあるエクステリア、かなり斬新なインテリア、コーナーでも安定した姿勢で走れること、そして十分な加速性能と、とても満足度の高い車です。形だけ気に入って購入しても後悔はしないと思います。それとエクステリアのデザインばかりが話題になるけれど、ハスラーはインテリアが独特です。楽しいですよ。(ハスラー J ターボ)
- 燃費は20キロ前後です。ターボなのでこんなところかと。(ハスラー J ターボ)
- 見晴しというか見切りというか、視界が良くてとても運転しやすいです。一般道も高速も乗り心地がいいです。段差で強い突き上げはないし、真っすぐ走るのに苦労することもありません。内装はけっこう高級な感じがします。オシャレでもあります。私のハスラーはNAエンジンですがモーターのアシストもあって加速が滑らかで素晴らしい。アイドリングストップの再起動がシームレスな感じで感激しました。自動ブレーキはステレオカメラです!(ハスラー J)
- ハスラーの内装はセンスの塊です。ただのプラスチックなのに色やデザインでここまで魅力的になるのですね。冬にはシートヒーターが何気にうれしいです。(ハスラー G)
- ドアの開閉に重厚感があります。アウトランダーからの乗り換えですが軽のボディ剛性とは思えないしっかり感があります。どこを走っても安定感があるのはこの剛性のおかげでしょう。エンジンのパワーも十分ですが、加速の際に一瞬力が抜けることがあって、そこは残念なところ。また、今はタイヤの銘柄を換えて良くなったのですが、純正タイヤでは段差でちょっと跳ねる感じがありました。ハスラーはフロントウインドウの傾斜が少ないのでドライバーの眼に太陽光線が当たりにくい車で、これはデザインの結果なのでしょうが、とても評価できるところだと思います。(ハスラー J STYLEIII ターボ)
- 新車から最初の車検費用が総額で70,000円弱でした。軽自動車を選んでよかったと思いました。ただハスラーはタイヤサイズがちょっと大きめなのでスタッドレスなど交換タイヤ代はやや割高になります。でもリッター20キロ~25キロ走るし、年一度の軽自動車税も10,800円だし、いい買い物だと思っています。(ハスラー G)
現行ハスラーのオーナーさんの声をご紹介
- ハスラーは社外品のマットなどで工夫すれば完全に車中泊のできる車です。シートアレンジのバリエーションは軽の中でもトップクラスだと思います。Jスタイルには紫外線&赤外線カットガラスが標準でついてきて私の使い途では実用装備です。よく横風に弱いとかコーナリング中のロールとか言われるハスラーですが、その多くはホールド性の少ないシート形状が原因だと思いますが、でもこのシート形状だからフルフラットが実現するわけで、スポーツカーのように走らせたい人には向かないというだけの話。私には向く車です。(ハスラー J STYLE ターボ)
- ターボを選びましたがパンチ力のあるターボではなくて下から上までトルクを厚くしてどこからでもモリモリ力を出すタイプのターボだと思います。車の性格に合わせたいい設定だと思います。(ハスラー J STYLE ターボ)
- 初代のかわいらしさを残しつつよりエッジを効かせたスクエアなデザインが好きです。タフトもカッコいいけどあれはちょっと直角すぎるかも(笑)。キャンプもできる軽自動車を探していて、車中泊ができるシートアレンジの多彩さでハスラーにしましたが、デザインも決め手の1つでした。購入後すでに5,000キロ走行しましたが、ハスラーのターボエンジンはフィットやヤリスで走るのと何も変わらないです。高速の追い越しで怖い思いをすることもないです。軽自動車でもこんなにいい車ができてしまうと、逆に法改正で軽自動車のうまみがなくなってしまわないか心配になります。軽だから、と我慢するところがあったほうが今のままで生き延びられそうですが、でもやっぱり一度乗ってしまうと今のままあるいはさらに改良してもっといい車になって欲しいと欲が出ます。往復で100キロや200キロ程度ならいいのですが、もっと長距離を走るとさすがに普通車との違いは感じることがあります。それはパワーの問題ではなく車が小さいことからくる全体的な振動とか音といった面の違いです。でも逆にそれだけ一生懸命走っている感じもまた好きになるんですね。(ハスラー J STYLE ターボ 4WD)
- ハスラーでよく言われる突き上げの強さですが、確かにそれは私も感じますけれど、これのほとんどの原因は標準装着のタイヤにあると思います。標準装着のエコタイヤは転がりを良くして燃費を稼ぐためにサイドウォールを固くしています。サイドウォールの柔らかいコンフォートタイプのタイヤに交換すればずっとマイルドになりますから一度試してみてください。新車時にタイヤを選択できるシステムにしてほしいですね。たとえば、Aタイヤ:燃費重視(車両本体価格±0円)、Bタイヤ:乗り心地重視(車両本体価格+15,000円)、Cタイヤ:スポーツ走行向き(車両本体価格+20,000円)というように選べる方式がいいと思います。こういうシステムがないから、突き上げの原因がタイヤだとわかっていても、もったいないから標準タイヤがすり減るまで我慢しなければなりません。どこかのメーカーが踏み切ってくれるといいのですが。(ハスラー J STYLE ターボ 4WD)
- 私は先代ハスラーからの乗り換えですが、先代の平均燃費はリッター16キロ前後でしたが、新型は20キロ前後です。(ハスラー J STYLE ターボ 4WD)
- エアコンONで17キロ~18キロ、エアコンOFFで20キロ~21キロ。(ハスラー J STYLE)
- 新型ハスラーは男性客の取り込みを狙ったデザインかもしれませんね。男性の私がコロッと参って買ってしまいました(笑)。内装もかっこよくて好きです。走りが静かです。燃費はまあまあ。全方位カメラと専用ナビを付けて180万円弱でしたが、ノンターボ車としてはやや高い感じです。ただスペーシアやN-BOXなどのスーパーハイトワゴン勢に比べればリーズナブルといったところ。あちらは200万円超えが当たり前なので。よくターボ車は低回転を維持できるから高速走行は静かだと言いますが、わたしのノンターボのハスラーは高速を4人で走行しても静かです。実際に乗ってからコメントして欲しいと思います。(ハスラー J STYLE)
- タフトの実物は大きく見えますが新型ハスラーはちょっと小さめに見えます。どちらか迷いましたが、車中泊はタフトもできるけれどハスラーの方が良さそうなこと、悪路走破性はハスラーのほうがいいと雑誌(WEB CARTOP)に書いてあったことでハスラーに決めました。ハンドルが細くて軽いところがまだ慣れませんがそのうち慣れるでしょう。ハスラーだけに限りませんが軽自動車のガソリンタンク容量はやや小さすぎ。ハスラーは27ℓですが、35リットルくらいにしてほしい。いくら燃費が良くても(17キロ~22キロの間)給油の頻度が増えてしまいますから。(ハスラー J STYLE)
【2023年6月23日追記】ハスラーはなぜ愛され続ける?(くるまのニュース)
人気の理由 | 1. 軽自動車でありながらライトSUVという、一般的な軽自動車とは異なるキャラクター 2. 室内の広さと日常の実用性を重視したデザイン 3. その他の軽自動車に比べて地上高が高く、荒れた路面や雪道などでも走行可能 4. 独特で可愛らしいデザイン |
販売状況 | 2023年5月の販売台数は5145台、全国軽自動車協会連合会の新車販売確報によりベスト7位にランクイン |
ユーザーの意見 | 1. 丸い目のようなライトと白いツートンカラーのルーフなどデザインがレトロでカッコよく、甘すぎない塩梅の可愛さ 2. 見ていて笑顔になる 3. 軽自動車にありがちな生活臭がしない 4. 小さいのに丈夫そうに見える |
ご覧いただきありがとうございました。