【2分解説】アラウンドビューモニターの問題点|やはり「目視」が基本

アラウンドビューモニター・問題点




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アラウンドビューモニターの問題点|やはり「目視」が基本

(※)トップ画像はWikipediaより

アラウンドビューモニターとは複数のカメラの映像を合成して「真上から車を見下ろしているかのような映像」を映し出す装置のことです。

この映像によって、車を駐車する際に周囲の車や障害物に接触することなく安全に操作ができるようになります。

ミニバンなどの死角の多い車の場合は大いに役立つ装備品です。

また、アラウンドビューモニターには個々のカメラを利用する機能もあって、たとえば車の前部にカメラがある場合、このカメラで映し出した映像を見ることで、左右を建物で挟まれている狭い路地から大通りに出る場合などに、車の往来を確認してから発進することができます。

アラウンドビューモニターは日産自動車が最初に開発した装置ですが、いまでは各自動車メーカーも、名称は異なりますが、同様の装置を販売しています。

「アラウンドビューモニター」の呼び方
日産インテリジェントアラウンドビューモニター
トヨタパノラミックビューモニター
三菱マルチアラウンドモニター
ダイハツパノラマモニター
マツダ360°ビューモニター
ホンダマルチビューカメラシステム

アラウンドビューモニターの問題点

とても便利なアラウンドビューモニターですが、全方位的にいいことづくしではないようです。

アラウンドビューモニターを実際に取り付けているドライバーさんの声を集めると、以下のような問題点があるようです。

  1. 前後左右の映像を合成する際、たとえば前カメラと左カメラのつなぎ目の部分の映像に歪みがあり、またほんのわずかだけれど死角があるようだ。
  2. 「車の真上から見下ろした映像」のため錯覚が起こる。つまり、実際にはカメラの上方面は映っていないのにもかかわらず、合成された上からの映像にはその映っていない部分の存在を忘れさせてしまうところがある。駐車スペースの上に樹木が生い茂っていたり、建物の突き出した部分があったりしても、その部分は映像に映らないことがある。こうした死角があるからと言って即座に車をぶつけるというものではないけれど、ごくまれに支障が出ることがあると思う。
  3. カメラだけに頼ってしまうことがあり、いきなり近づいてきた自転車とか歩行者に対応できないことがある。これは目視とカメラ映像の両方を確認する習慣を付ければ解決する。
  4. 最初はアラウンドビューモニターを使いまくったけれど、慣れてくると使わなくなる。※こうしたユーザーさんはけっこう多いようです
  5. メーカーによって価格は異なるけれど、だいたい8万円前後のオプション価格がするので、やや割高な感じがする。

以上、アラウンドビューモニターの問題点を列挙しましたが、あればあったで便利だし、無ければ無いで何とかなる装備品、という感じではないでしょうか。

でも、新しい物好きな人は、結局使わなくなるかもしれないけれど、やはりつけておきたい装備なのかもしれません。

そして、つけておいた上で、

「いやあ、最初は使ったけれど、今はなくてもいいかな」

などと余裕のコメントをしてみたいものかもしれません。

アラウンドビューモニターを実際に取り付けているドライバーさんの声の中にもありましたが、やはり、バックカメラなどと同様に、できるだけ目視と併用するのが最良の利用方法だと思います。

カメラの映像は目視では死角になる部分を映し出してくれますが、しかしカメラにはカメラの死角があって、そこは目視の方が手っ取り早かったりします。

どちらかに一本化するのではなく、両方を併用するのがいいと思います。

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