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【記事丸わかり】
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【プチ調査】CX-30は失敗作なの?運転しにくい?20Sで十分って本当?
画像:Wikipedia
2019年に発売されたマツダのCX-30は、注目度の高いコンパクトSUV車です。近年はライバル車も多い中、スタイリッシュなデザインや「マツダの走り」が体感できる車として人気を集めています。
購入前にネットでクチコミ検索をしていると「CX-30は運転しにくい」という声を見つけ、「失敗作なのでは?」と心配する方もいるのではないでしょうか?また、購入にあたっては「20Sで十分なの?」と悩ましいところですよね。
今回の記事では、リアルな購入者のレビューから「運転しにくい」という不満点を検証し、「失敗作なの?」「20Sで十分って本当?」について詳しく解説します!ぜひ、参考にしてみてください。
CX-30について
CX-30は、2019年10月に発売されたマツダのクロスオーバーSUVです。
※クロスオーバーSUVとは、複数の異なるボディタイプを組み合わせた車種のこと。
CX-30は、「人生の幅や世界観を広げるクロスオーバー」がコンセプトに掲げられ、どこへでも気軽に出かけられる、街乗りに重点を置いた車として開発されました。
CX-30は失敗作なの?運転しにくい理由とは?
CX-30を調べていると、ネット上には「運転しにくい」といった声がいくつか見受けられます。具体的にどのような部分が「運転しにくい」のか、クチコミから徹底検証します。
視認性
画像:マツダ
CX-30の視認性について、以下のようなクチコミがありました。
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「ドアミラーが見づらい」「後方が見えにくく運転しにくい」という意見がありました。
背の高いSUVは、ドライバーの目線が高くなることから視認性に優れた車です。しかし、車の周囲についてはセダンやコンパクトカーに比べると死角があり、運転しにくいと感じることも。
特に後方は視界が狭くなるため、バックの際には注意が必要です。
CX-30には「360°ビューモニター」のオプション設定可能
画像:マツダ
CX-30では、全方位カメラである「360°ビューモニター」のオプション設定が可能です。
※360°ビューモニターとは、低速走行時や駐車時に車両周辺の確認を支援するシステム
360°ビューモニターは、車両の前後左右に計4つのカメラを設置し、車両を上から見たトップビュー、フロントビュー、リアビュー、左右サイドビューの映像をセンターディスプレイに表示します。
狭い場所での駐車やすれ違い、見通しの悪い交差点で、確認したい状況が直感的に把握できるようにサポートしてくれます。全車オプションの設定が可能で、価格は8万6880円(税込)。
少し高めの価格設定ではありますが、運転が苦手と感じている方は後悔しないためにもオプション設定がおすすめです。
360°ビューモニターを設定した方の声
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取り回し性
画像:マツダ
取り回し性とは、クルマにおいて狭い車庫や狭い路地で求められるステアリング操作性のこと。取り回し性に対するクチコミは以下の通りです。
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CX-30の最小回転半径(※ハンドルを最大限に切った状態で旋回した時、1番外側のタイヤの中心が描く円の半径)は、5.3m。ライバル車と比較すると、
CX-30 | 5.3m |
トヨタ「ヤリスクロス」 | 4.8~5.1m |
ホンダ「ヴェゼル」 | 5.3~5.5m |
ヤリスクロスよりは少し劣りますが、新型ヴェゼルよりは小さく充分小回りが利くサイズです。ただ、今まで軽自動車やコンパクトカーに乗っていた方にとっては、運転しにくいと感じてしまうこともあるでしょう。
取り回し性に対しては、いいクチコミも多く見受けられました。
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警告音が気になる
画像:マツダ
「狭い道ではアラームがピーピーなるばかりであてになりません」
「警告が運転の邪魔で、出だすといつまでも続く、警告音や表示が多すぎる」
「警告音はいっぱい鳴るが、何に注意しろと言っているのかすぐに分からない」
「ドアを数回開閉しただけでバッテリー残量低下のアラームが鳴る」
CX-30の安全装備
画像:マツダ
CX-30には、全グレードにマツダの最新先進安全技術である「i-ACTIVSENSE(アイ・アクティブセンス)」を標準装備しています。
安全装備は以下の9つがメインです。
1.スマート・ブレーキ・サポート:歩行者や自転車の衝突被害をサポート 2.AT誤発進抑制制御[前進時/後退時]:ペダルの誤操作による飛び出し防止 3.車線逸脱警報システム:車線から逸脱する可能性があることを知らせる装置 4.先進ライト:先行車や対向車を検知し、ハイビームとロービームを自動で切り替える 5.ブラインド・スポット・モニタリング:後方接近車に対して、ドアミラー表示を点灯して車の存在を知らせる機能 6.後側方接近車両検知:駐車場から後退する時に車両の後方左右から接近する車両を検知し、ドアミラーの表示や警報音でドライバーに危険を知らせる機能 7.前側方接近車両検知:交差点進入時に前方左右の死角になる位置からの接近車両を検知し、ドライバーに接近車両の存在を知らせる。 8.マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール:追従走行してドライバーの負担を軽減 9.ドライバー・アテンション・アラート:ドライバーの情報を学習し、必要に応じて休憩を促すシステム |
このようにCX-30の安全装備はかなり充実しています。警告音を過剰に感じる人もいますが、家族を守るためにも安全装備は必須です。
CX-30の安全装備は、政府が推進している先進安全技術を搭載した車の中で、最上位の「サポカーSワイド」に認定されています。
さらに、国土交通省とNASVA(自動車事故対策機構)による「自動車安全性能2021年」のファイブスター賞を受賞しています。衝突安全機能と予防安全性能において、ともに最高ランクであるAランクを獲得する車です。
突き上げ感がある・乗り心地が悪い
画像:マツダ
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「乗り心地が硬め」「突き上げ感が大きい」と、乗り心地の悪さを感じている人がいる一方で、
「16インチは突き上げ知らず。マイルドな乗り心地です。」
「大きな段差もあっけなく乗り越えるし、その後のバタバタ感もあまりありません。」
と評価の高い声も確認できます。
CX-30は2022年8月に一部改良
e-SKYACTIV G 画像:マツダ
CX-30は2022年8月の一部改良で、24V駆動のモーターを追加し、2.0リッターモデルのエンジンを変更。この変更で、既存の直噴ガソリンに代わり、マツダ独自のマイルドハイブリッドシステムを組み合わせた「e-スカイアクティブG・2.0」が新たに採用されています。
このエンジンは、減速エネルギー回生の活用による燃費性能を向上し、モーターによるエンジンアシストで、始動や発進時の静寂性を高め上質な加速を実現しています。
燃費も約0.6km/L改善し、乗り心地や走りの質の向上も図っています。
「運転しにくい」というレビューを総まとめ
「CX-30は運転しにくい」というレビューを、ここまで解説した内容を含めて、総まとめしたいと思います。
- ガラス面からフェンダーやピラーの形状が死角を多く持っており、視界が制限されることがある。
- フロントガラスが倒れているため、ダッシュボードがガラスに映りこみ、視界が妨げられることがある。
- 小回りや駐車時に後方の視界が不十分で、注意が必要。
- ダッシュボードが夏場の日差しで反射し、視界に影響を与えることがある。
- 視認性が悪い、特にドアミラーの見づらさとリアウインドウの小ささが問題
- ドアミラーが特定の形状で視認性に難あり
- ミラー間の距離が長く、体格の小さい人には見づらい
- リアウインドウが狭く、運転席からの景色が限られている
- 全幅が広く、特に横幅が大きいため運転しにくいと感じることがある
- 全長が長く、小回りが利かない
- 内輪差で巻き込みが起こりやすく、運転が苦手な人には注意が必要
- 警告音が多く、煩わしいと感じる人がいる。
- 一部のユーザーはパワー不足を感じ、特に下位グレードのガソリンエンジンを選んだ場合に問題を指摘している。
- 乗り心地が若干硬めにセッティングされており、後部座席では突き上げが気になることがある。
- 社外ナビが使えない。純正ディスプレイは8.8インチで縦に短く、見づらいという声がある。
- パワー不足、加速が悪い。特に1.8Lディーゼル車にこの評価が多い。
- 燃費が良くない。ストロングハイブリッドが設定されておらず、全体的に燃費があまり良くない。
- エンジンがターン時に停止することがあり、これは燃料システムの不具合やスロットルの問題などが原因
- パワーステアリングに問題が報告されており、故障や液漏れによりステアリングが難しくなることがある
- ブレーキシステムの故障もあり、予期せぬブレーキや自動ブレーキシステムが反応しないケースがある
- ヘッドライトの光が他のドライバーの視界を妨げることがある
- フロントガラスの歪みがあり、特に夜間運転時に視界を損なうことがある
- 警告音の音が大きく、狭い道路で警告音が頻繁に鳴り、信頼性に欠ける
- ナビゲーションシステム「マツダコネクト」に対する不満がある
- 燃費が悪く、実燃費がカタログ燃費を下回る傾向がある
- 坂道にさしかかるとエンジン音がうるさくなる。
- 狭い道や駐車場での取り回しが難しい。
- インフォテインメントシステムの操作が複雑で使いにくい。
- 低速時の加速が鈍いと感じることがある。
- コンパクトなボディサイズが運転しにくさの一因。特に身長の高い人にとって、足元やハンドル周りのスペースが狭く感じられる。
- 操作系の複雑さ。ナビゲーションシステムやエンターテイメントシステムなどの操作が難解で、運転に集中しにくい。
- 前方視界の制約。Aピラーが太くなっているため、交差点や曲がり角での視界が狭く、運転しにくさを感じる。
「運転しにくい」に関連したレビューにはこうした指摘があります。参考になさってください。
CX-30は20Sで十分?
20S 画像:マツダ
CX-30は「20Sで十分なの?」と、不安を抱いている方もいますよね。こちらの章では、CX-30はガソリン車の20Sで十分なのかを検証します。
CX-30のエンジンは「20S」「XD」「X」の3種類が用意されています。
①「20S」…「スカイアクティブG 2.0」(2Lのガソリンエンジン) ②「XD」…1.8Lのディーゼルターボエンジン(スカイアクティブD 1.8) ③「X」…次世代型の2Lガソリンエンジン(スカイアクティブX 2.0) |
CX-30のグレードで悩むのが、この3タイプのパワートレインです。
それぞれの価格を比較すると以下の通り。
20S(ガソリン/ベースグレード) | 239万2500円 |
XD(ディーゼル) | 288万7500円 |
X(SKYACTIVE X) | 329万4500円 |
ディーゼルモデルはベーシックな2.0Lガソリンエンジンに比べると、49万5000円高く、さらに、新世代ガソリンエンジンの「X」タイプとは90万2000円もの差があります。
グレードの違いでかなり金額に差が出るため、コスパ重視で選びたい人はガソリン車の20Sで十分と言えるでしょう。
また、ガソリンとディーゼルの燃費にも注目すると、
20S(2WD/6EC-AT) | 15.4km/L |
XD(2WD/6EC-AT) | 19.5km/L |
※WLTCカタログ燃費
このようにディーゼル車が圧倒的に燃費が良いことが分かります。しかし、コロナ禍の世界経済の影響で、原油需要が高まりガソリンや軽油価格の高騰が続いています。
軽油自体はガソリンよりも安価ですが、かなりの距離と年数を乗りこなさないと差額を取り戻すのは難しいでしょう。使用用途や頻度にもよりますが、街乗りやちょっとしたお出かけなら20Sで十分です。
20Sを選んだ人の声
「転勤で職場が近いのでガソリンにしましたがフロントが軽いので爽快感があります。山道や国道のバイパスなどで楽しんでいます。」
「近所に買い物など短距離を繰り返して走るなら、やはりガソリン車がよいと思います。」
「20Sの普通ガソリンエンジンですが、V6の様な静粛性のある走りです。」
グレードで悩んでいる方は、ベーシックのガソリン車20Sで十分かを念頭に比較してみることをおすすめします。
CX-30は失敗作ではありません!
CX-30のクチコミを見ていると、ネガティブな意見が多く感じます。「もしかして失敗作では?」「買って後悔したら怖い」と、こちらまでネガティブな気持ちになりますよね。
否定的な意見は目立つものの、実際に失敗した、後悔したという声はありません。
「これと言って今のところ不満点はありません。」
「CX-30は2台目ですが、1台目のCX-30を2年10ヶ月乗ってきて特段不満な点はありません。」
このように、不満なところがないという方もいます。
CX-30を買って良かった声
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このように、CX-30はベストな選択だった、という声が多く寄せられている車です。乗り心地や使いづらさを感じている人が一部のユーザーの声としてあがっていますが、失敗作ということではありません。
ぜひ、実際に試乗して「マツダの走り」を体感してみてください!
CX-30がおすすめの人
画像:マツダ
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画像:マツダ
CX-30は、街乗り向けのコンパクトSUVのカテゴリーのため、SUVの本格的な走りを楽しみたい方や、個性的なデザインを求める方には向いていないかもしれません。
CX-30は、安全装備が充実し、ガソリン車の20Sで十分な走りが楽しめるクロスオーバーSUVです。
日常使いにもアクティブな休日にも、オールマイティーに使える一台となるでしょう。
まとめ
画像:マツダ
「CX-30は失敗作なの?運転しにくい?20Sで十分って本当?」というテーマに基づき、解説しました。
まず、CX-30は失敗作ではありません!運転しにくいという声はあったものの、一部のユーザーに限ったものであり、個々の感覚によっても感じ方はさまざまです。
「買って良かった!」と、快適なドライブを楽しんでいるユーザーの声も多く見受けられます。マツダのCX-30は日本国内のみならず、アメリカでの販売も好調です。
海外版では2023年に、日本未設定の自然吸気2.5リットルを191hpにパワーアップしたCX-30が新たなモデルで登場します。
世界からも注目度の高い「CX-30」、ぜひ、ディーラーに足を運んでマツダの走りを体感してみてくださいね!
ご覧いただきありがとうございます。