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トルクコンバーターとは:仕組み
車のオートマチックトランスミッション(AT)には様々な方式がありますが、トルクコンバーターはATフルードを用いてエンジンの駆動力をトランスミッションに伝える方式です。
通常、トランスミッションの下部にオイルパンを設けていて、ここに溜まったATフルードをオイルポンプで吸い上げてトランスミッションの各部に送り、やがて重力でATフルードはまたオイルパンに戻ってきて、それをオイルポンプで吸い上げて・・・を繰り返します。
トルクコンバーターは、まず第一に動力を伝達するのが最大の仕事ですが、変速機能も受け持っています。
ちょっと前までは、日本車のオートマチックトランスミッション(AT)と言えば、ほぼすべてがこのトルクコンバーター方式でした。
最近はCVT(無段変速機)が主流になっていますが、一部、トルクコンバーターが見直される機運もあるようです。
トルクコンバーター方式とCVT方式の違い
最近主流になっているATはCVT方式です。CVTは、まず2つのプーリーがあって、その間にベルトをかませ、プーリーの間隔を自由に広げたり狭めたりすることで径の大きさを変化させ、その径の変化がギアの変速と同等の働きをします。
トルクコンバーターとの比較で言うと、CVTのほうが燃費性能に優れています。しかし、トルクコンバーターも改良が進んでいて、けっこう省燃費の装置も出てきています。
また、走行フィールに関して言えば、以前のCVTは、加速する際にまずエンジン回転だけ先に上がって、あとからスピードがついていくという、妙にヘンテコリンな加速をしていましたが、最近はずいぶん改良されています。
その点、トルクコンバーターの走行フィールはとてもナチュラルで嫌みがなく安定しています。
今後は、車の電動化が進み、変速機構がどう進化していくか、まだまだ決定打と言えるものは明言できない状況だと思います。
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ご覧いただきありがとうございました。