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仕組み
デュアルクラッチトランスミッション(DCT)とは、Dual Clutch Transmissionの略で、機構的にはマニュアルトランスミッション(MT)と同じです。
MTとの違いは、MTがギアの変速を手動で行うのに対して、DCTは電子式に行うところです。
したがって、操作方法は普通のオートマ(AT)と同じです。Dレンジに入れておけば、後は車が勝手にシフトチェンジをしてくれます。
では、普通のATとDCTの違いは何かというと、普通のATが、トルクコンバーターの流体により変速するか、CVTの場合はベルトで無段階に変速するのに対して、DCTはMTと全く同じギアによる変速をする点です。
また、デュアルクラッチトランスミッション(DCT)の「デュアルクラッチ」とは、クラッチが2つあるという意味です。2つのクラッチがあることで、常に次のギアに変速する準備ができます。
たとえば、2速で走行中は、いつでも1速と3速にギアチェンジする準備ができています。3速で走行中は、2速と4速にギアチェンジする準備ができています。1速の場合のみ、2速への準備をします。
メリット・デメリット
デュアルクラッチトランスミッション(DCT)のメリットとデメリットは下記のとおりです。
(メリット)
- 変速操作が早い(人がやるより早い。電光石火です)
- 燃費がいい(MTよりいいです)
(デメリット)
- コストが高くなる
- 発進時や渋滞時などの低速走行での動きがギクシャクする
AT限定免許で乗れる
デュアルクラッチトランスミッション(DCT)は、機構的にはマニュアルトランスミッションであるにもかかわらず、操作はオートマと同じなので、AT限定免許で乗れます。
DCT搭載車
デュアルクラッチトランスミッション(DCT)を搭載している車種は圧倒的に外国車です。ランボルギーニ・フェラーリ・メルセデスベンツ・アウディ・BMW・フォルクスワーゲン・アルファロメオ・ボルボ・フォード・ルノーなど数多くの車に搭載されています。
日本車では、ホンダのフィットハイブリッドやフリードハイブリッド、GT-Rなどほんのわずかです。
やはり、日本の渋滞した道路では、トルクコンバーター式かCVTの方が使いやすいのかもしれません。
ちなみに、現在私が乗っている車はフォルクスワーゲンゴルフ(7代目)ですが、DCT搭載車です。フォルクスワーゲンではDSGと呼びますが、排気量1.2リットルのダウンサイジングターボ車で、7速のDCTです。
田舎の道なので、1リットルで18.3キロほど走ります。発進時にややクセがありますが、その他はとても使いやすく気持ちのいい変速機です。
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ご覧いただきありがとうございました。