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目次
【記事丸わかり】
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【プチ調査】ロードスターRFは酷評が多くつまらない・後悔するからやめとけの声が。雨漏りするの?
画像:Wikipedia
【2023年6月30日追記】ロードスター・ロードスターRFの販売終了、新型登場を示唆
マツダは2023年6月30日、2ドアオープンカー「ロードスター」と「ロードスターRF」現行モデルの受注を停止し、在庫がなくなり次第販売終了すると発表しました。同時に販売再開について言及しているので、ロードスターシリーズが廃止されるのではなく、新モデルがまもなく登場することを示唆しています。
キーポイント | 詳細 |
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車名 | ロードスター、ロードスターRF |
販売終了発表 | 2023年6月30日 |
初代デビュー年 | 1989年 |
販売台数 | 2022年11月現在までに累計110万台以上 |
記録 | 「世界でもっとも売れている2人乗り小型オープンスポーツカー」でギネス記録認定 |
現行型(ND型) | 2015年5月に発売、4代目モデル。「魂動」デザイン採用 |
販売終了の理由 | 在庫がなくなり次第、公式サイト上で発表 |
新モデル | 新モデルの登場を示唆 |
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(ここから記事本文)
憧れのスポーツカー、一度は乗ってみたいですよね。ロードスターRFは、何といっても13秒で開閉できる電動ルーフが魅力です。
滑らかな開閉動画がカッコよすぎて、何度もYoutubeを見てしまうほど。はじめてスポーツカーに挑戦したい!オープンカーで風を切ってドライブを楽しみたい方もいるでしょう。
しかし、巷ではロードスターRFについて、
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など、良くない噂があるようです。
この記事では、ロードスターRF対する酷評を購入者のクチコミから検証します。オープンカーによくある「雨漏り問題」についても解説しますので、ロードスターRFの購入を視野に入れている方は読み進めてみてくださいね!
ロードスターRFとは
画像:マツダ
マツダのロードスターは、「人馬一体」をコンセプトに、運転を楽しむことを第一に開発されたライトウェイトスポーツカーです。(※ライトウェイトスポーツとは、比較的軽量かつ小型のスポーツカーの総称で自動車カテゴリーのひとつ)
1989年に初代のロードスターが発売され、現行型の4代目の派生モデルが「ロードスターRF」。車名の「RF」は「リトラクタブル・ファストバック」の頭文字で、電動ルーフを備えたファストバックスタイルを意味しています。
(※ファストバックスタイル:ルーフからリアデッキまでが流線型のボディ形状となっているクルマ)
まずはネガティブな評価とポジティブな評価をご紹介
この記事のテーマは<ロードスターRFは酷評が多くつまらない・後悔するからやめとけの声が。雨漏りするの?>というものです。
個々の検証に入る前に、まずはロードスターRFに関するネガティブな評価とポジティブな評価をご紹介します。
ネガティブ評価
- AT仕様の質感がイマイチ
- 屋根を開けた状態で荒れた路面を通過すると、ブルブル&ワナワナする
- 雨漏りが発生した。助手席下部に水たまりができていた。ディーラーでの修理が必要だった。
- オープン走行しても大袈裟な開閉動作の割に天板が無くなるだけで開放感は殆ど感じられない。
- 足回りが硬く、もっとソフトにしてゆったり乗るキャラクターにすれば良いと感じた。
- 車内が狭い。収納力が低く実用性がない
- 維持費が高い
- ロードノイズが車内に響く。これに慣れるまでに時間がかかる
- 高速走行時に風切り音がうるさい
- ドアロックの故障が多い。パワーウィンドウの故障も
- トランクルームが狭すぎる
- 寝るには狭すぎる。車中泊でなく、仮眠を取りたいときがあり、そういう時に残念な思いをする
- 低速域でのエンジン音がモーターのように感じられる
- 高速道路での走行時に風切り音やエンジン音が強調される
- エンジンやトランスミッション、電装系のトラブルが報告されている
- ドレンの詰まりによる水の排出不良が問題
- 乗り心地は良いが燃費が悪い
- エンジン音が魅力的だが、燃費が悪く維持費が高いため、コンパクトカーに乗り換えた
- 真夏にオープンにすると暑い
- 車体がもう少し軽ければスポーツカーとしての良さが増す
これらはあくまでレビュアーの意見であり、必ずしもすべての指摘がファクトであるとは限りません。しかし、これらの意見はロードスターRFに関する様々な着眼点を提供しているので、ぜひ参考になさってください。
ポジティブ評価
次に、ロードスターRFに関するポジティブ評価をご紹介します。
- オープンエアで走る爽快感
- 高級感ある上質なデザイン
- パワフルなエンジン
- 多彩なカラーバリエーション
- 安全性に魅力を感じて購入
- ユニークなデザインと高い性能で魅力的
- ハードトップルーフが特徴的で、開閉が速い
- クローズドでもオープン時と同じような開放感がある
- マイナーチェンジで性能面の大幅な向上が見られる
- 安全技術「i-ACTIVSENSE」が搭載されている
- インテリアの質感が向上している
- 運転してて楽しい。かっこいい
- この車を通じて仲間が増える
- スーツにもカジュアルな服装にも合う
- 燃費がわりと良い
- 内装が良い
- 屋根が開くことが魅力
- 雪国に住んでいても、車庫があるためRF以外の選択肢は無かった。
- マツダのディーラーで試乗し、トルクが下からわりとあると感じ、購入に至った
これらの意見はロードスターRFに関する様々な着目点を提供しているので、ぜひ参考になさってください。
次に、個々の検証に入ります。
酷評・つまらない・後悔するからやめとけの声?
画像:マツダ
オープンスタイルが楽しめる本格的なスポーツカーであるロードスターRFについて、「後悔するからやめとけ!」「つまらないクルマだ」など酷評はあるのでしょうか?実際に購入した方のクチコミを以下のサイトから検証します。
(調査対象サイト)
みんカラ(レビュー数:334件) 価格コム(レビュー数:1922件) carview(レビュー数:328件) |
※2022年12月12日時点
乗り降りが大変
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まずは「乗り降り」について。「大変」「面倒」「厄介」など酷評といえる不満が見受けられました。
サーキットを走るレーシングカーは、車高が低く設計されていますよね。スポーツカーも同様で、空気抵抗を減らして走行安定性を図るために車高を下げています。
そのため「乗り降りのしづらさ」は、ある程度理解した上で購入する必要があります。
狭い
画像:マツダ
車高が低いということは、車内空間も必然的に狭くなります。
【狭いクチコミ】
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酷評とまではいかないまでも、「狭さ」を感じている人がいました。一方で、「狭さも魅力」「不満点すら愛おしい」といったクチコミもあり、「つまらない車」「やめとけ」といった批判的な声はありません。
ロードスターRFは2シーターモデルのため、車中泊やコストコで大量買いなどはできません。重心が低く足元周りも狭い空間になっているので、小さな手荷物を乗せるのも難しいでしょう。
トランク容量は127ℓ確保されており、機内持ち込みサイズのキャリーバッグ2個の積載が可能です。後悔しないためにも、車に乗る用途やシーンを考慮した車選びが大切です。
駐車場に止められない
駐車場での乗り降りに対する不満の声がありました。
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ロードスターRFに限らず、スポーツカーは基本的に2ドア仕様で、乗降性を高めるために前後に長く作られています。そのため、ドアを開閉する時に隣の車との間に広いスペースが必要になります。
日本の駐車場は狭い場所も多いので、よく行く場所の駐車スペースを考えた上で購入しないと後悔につながる可能性は高くなるでしょう。
使い勝手が悪い
画像:マツダ
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車内で快適に過ごせるミニバンやSUVとは違い、ロードスターRFは純粋に「走り」を楽しむためのクルマです。このようなスポーツカーの収納機能は必要最小限に留められています。
そのため、使い勝手の良さや実用性を求める人には向いていません。
クチコミでは、
「完全に趣味だけの車として乗っている。狭いとか収納が無いとかがまったくデメリットになりません。」
「車内に収納スペースは皆無です。しかし、その割り切り感が潔くてむしろ好感を持てます。」
「収納力がない…しょうがないですよね。ツーシーターのスポーツカーですから」
「実用性がないからつまらない」「やめとけ!後悔した」という声はなく、むしろその使い勝手を受け入れている方が多い印象です。
エンジン音について
画像:マツダ
エンジン音に対する意見はかなり酷評です。
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スポーツカーの醍醐味といえばエンジン音ですよね。ロードスターRFでは、排気量2.0Lエンジンを採用しています。高回転、高出力化を実現し爽快な走りを体感できます。
つまり、ロードスターRFは、つまらないクルマではなく、走行性能を重視して乗る車です。
さらに、「高性能エンジンにふさわしい、パワフルで力強いクリアな音」を目指し、エンジン音にもこだわりを見せています。従来型では周波数200~350Hzの音で軽快感を演出していましたが、今回の改良で100~200Hzの低周波を強調した力強さを実現しています。
エンジン音の感覚は個人の好みの問題もあるので、試乗の際は「走り」だけではなく「音」にも注目してみましょう。
走行中の音
画像:マツダ
エンジン単体の音に続き、エンジン音を含めた走行中の音にも酷評とみられるクチコミがありました。
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ロードスターRFに乗ったら、屋根を開けて風を感じながら運転したいですよね。ただし、ある程度のスピードが出ている時は、風切り音だけではなく飛ばされてきたものや虫などが入ってくる可能性もあります。
高速道路で屋根を開けての走行は違法ではありませんが、風が強い日や天候が怪しい時はルーフを閉じて走行するのが無難です。
従来の布でできたソフトトップのロードスターは、音や熱を遮断する力が弱いため、走行中の音を拾います。しかし、ハードトップのロードスターRFは、随所に吸音・遮音技術を取り入れ、クローズ時には普通車並みの静粛性を確保しています。
画像:マツダ
時速10km以下なら13秒で開閉可能なので、音が不快に感じないように乗り方を工夫してみましょう!
燃費
画像:マツダ
燃費については「いい」「悪い」両方の意見がありました。
【燃費悪い】
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【燃費いい】
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燃費悪いからロードスターRFやめとけとか、後悔したという声はありません。他車と燃費を比較してみると以下の通りです。
燃費比較
車種 | カタログ燃費 |
マツダ「ロードスターRF」 | 15.2~15.8km/L |
マツダ「ロードスター」 | 16.8~17.2km/L |
スバル「BRZ」 | 11.8~12.8km/L |
ロードスターRFのカタログ燃費は15.2~15.8km/Lと、スバルの「BRZ」と比較してもかなり燃費がよいことが分かります。20km/L以上走る街乗りのSUVやミニバンに比べると燃費の悪さを感じますが、スポーツカーの燃費としては、後悔するほどの悪さではありません。
後方が見づらい
画像:マツダ
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「後方視界が悪い」「視界の悪さが気になる人は購入を控えた方がいい」など、やめとけ、後悔するといった声もちらほら。走行性やスタイル重視のスポーツカーの場合、どうしても後方の視界が悪くなります。
初めてスポーツカーを運転する人に対して、やめておけ!と言う理由も分かります。運転に不安がある方は、最初のうちは夜間や天候の悪い日の運転を避け、できるだけ安全な道でスポーツカーの運転に徐々に慣らしていきましょう。
安心の先進安全装備
ロードスターRFには、高速道路への合流時や車線変更時に斜め後方のクルマの存在を検知し、警告する「ブラインドスポットモニタリング」システムが搭載されています。
さらに、マツダの先進安全装備「i-ACTIVESENSE」も標準装備されています。
このような安全機能とともに、安全運転でマツダの走りを楽しみましょう!
雨漏りするの?
オープンカーで一番心配されることの多いのが「雨漏り」問題。以下のように雨漏りを心配するクチコミがありました。
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通常のロードスターは屋根が幌(ほろ)という布製の素材からできているため、劣化により雨漏りが生じやすくなっています。しかし、ロードスターRFは、金属製のハードトップルーフです。
幌よりも頑丈な金属製なので、雨漏りの心配はありません。
SNSではこのような声もありました。
とてつもない雨で、視界不良のため、SAに退避。複雑な構造なのに案外、雨漏りしないもんです。ロードスターRF(参照:Twitter)
時間が経てばパッキンの劣化などは生じてくるため、こまかなメンテナンスは必要ですが、ソフトトップより固い素材を使用している分、雨の日も安心して乗車できます。
(※そもそも雨の日に乗れないクルマなんて売らないでしょう)
ロードスターRFはどんな人に向いている?
画像:マツダ
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ロードスターRFは、13秒と圧倒的な早さでオープンカーに変身します。その滑らかな動きはトランスフォーマーのようにガチャガチャと変形するのではなく、すっと障子を開け閉めするような「和の美しい所作」を目指した作り。⇒⇒13秒の動き
日本メーカーならではのマツダの技術が詰まった一台になっています。また、AT車で初めてスポーツカーにチャレンジしたい人にもおすすめです。
スポーツカーはMT車じゃないとつまらないということはありません。
ロードスターRFのユーザー比率は、MT車53%・AT車47%とAT車の人気が高まっています。 |
若者の車離れが進む中で、スポーツカーに乗って走りの楽しさを存分に楽しんでみてはいかがでしょうか?
まとめ
「ロードスターRFは酷評が多くつまらない・後悔するからやめとけの声が。雨漏りするの?」というテーマに基づき解説しました。ロードスターRFは酷評とまではいかなくとも、いくつかの不満点がありました。
しかし、それを承知の上で乗っている方の意見が大部分を占めています。また、ロードスターRFは決して「つまらない、後悔するからやめとけ」という車ではありません。
走行中に同じ車とすれ違って手を触れ合ったり、興味を持ってもらい話しかけてもらったりと人とのつながりを広げてくれるクルマです。
マツダ車の掲げる「人馬一体」を感じ取り、充実したクルマ生活を味わってくださいね!
ご覧いただきありがとうございます。