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新車に乗りたいけれど値段が高い。
そこで、次善の選択肢として浮かび上がるのが「展示車」「新古車」「登録済み未使用車」といった車です。
こういった車はまっさらな新車ではなく新車と中古車の中間的な存在なので値引きして販売されます。
価格は新車より確実に安くなりますが、大勢の人の手に触れられていること、わずかだが走行距離が刻まれていること、登録済みの場合は車検までの期間が短いこと、ローンを組む場合は中古車扱いで金利が高くなること、残価設定ローンが使えないこと・・・といったデメリットもあります。
「展示車」とは・「新古車」とは・「登録済み未使用車」とは
(展示車)
自動車ディーラーのショールームに展示されるクルマを展示車といいます。展示車は、狭い意味では、ただ展示されるだけで道路を走行することのないクルマのことを言いますが、実際には、ナンバープレートを付けて試乗車としても使われる車両もけっこうあります。
(新古車=登録済み未使用車)
新古車とは登録済み未使用車のことです。こういう車がなぜ発生するかと言うと、ディーラーが販売台数を多く見せかけるために新車をディーラー名義で登録するのです。これにより販売実績が増えることになり、ディーラーはそれなりの恩恵を受けるのですが、しかし、そうして登録した車両をいつまでも抱えているわけにはいきません。そこで「新古車」あるいは「登録済み未使用車」として売りに出すのです。
メリット・デメリット
(展示車・新古車・登録済み未使用車のメリット)
メリットは値段が安いことです。たとえ文字通り展示されていただけの車であっても、多くの人の手に触れられているので、まっさらな新車とは違います。実質的に中古車です。ましてや展示車兼試乗車として使用されていれば中古車そのものです。
新古車=登録済み未使用車の場合、走行距離がほとんど0キロメートルに近いものであっても、すでに新規登録しナンバープレートの交付を受けているのですから、完璧な中古車です。まっさらな新車を購入した場合は購入時点から3年後が最初の車検になりますが、新古車=登録済み未使用車を購入した場合は、すでに新規登録がなされているので初回車検まで3年を切っています。
以上の理由から、展示車・新古車・登録済み未使用車は価格が安いです。値引き交渉でさらなる値引きも期待できると思います。
(展示車・新古車・登録済み未使用車のデメリット)
- 車検期間がまるまる3年ない※未登録の展示車を除く
- オートローンを組む場合に中古車扱いなので金利が高くなる
- 残価設定プランが使えない
- 色・メーカーオプションなどを選べない
- 特に展示車は大勢の人の手に触れられているので気分が悪い※人によりますが
- 試乗車としても使用されていた車両の場合はタイヤも擦り減っている(少し)
外観がきれいなら購入しても大丈夫
車は見た目がきれいなら内部もまず大丈夫です。
展示車・新古車・登録済み未使用車などで気になる車があったら、運転席のドアノブ回り、アクセルペダルやブレーキペダル、シフトレバーとその周辺、ダッシュボード、4本のタイヤなどを目を近づけてよく観察してください。
そこに目につくような擦り傷や汚れがなければ、あまり心配する必要はないと思います。そういうきれいな車は内部機関もまず大丈夫です。
何らかの理由で長期間放置されていた車は別ですが、そうでなければ、車は見た目で判断できる商品です。
逆に、運転席のドアノブ近辺に細かな擦り傷があったら、その車はパスすべきです。雑に扱われていた証拠ですから。
リセールバリューは落ちる
たとえば3年後の車検の際に車を売却しようとした場合、試乗車としても使われていた展示車、新古車、登録済み未使用車は、あなたで2オーナー目になります。
つまり、車を買取する側にすると、販売する時に「ワンオーナー車」という表示ができないことになります。
個人情報の保護が叫ばれている中で、実は、車検証に関してはあけっぴろげになっていて、過去の登録者履歴が氏名・住所まで辿れますから、販売店はウソがつけません。※履歴は陸運局で簡単に調べられます
買取側はツーオーナー車としての買取になるので、価格は確実に落ちます。
その車に長く乗るつもりなら問題になりませんが、いちおう頭に入れておいたほうがいいと思います。
ご覧頂きありがとうございました。