こちらの記事も読まれています
ズバット車買取比較 |
【納得】車を買い替えない人・車に長く乗る人
【納得】ちょっと前まで車の寿命は「10年10万キロ」と言われていました。実際、現在でも7年から10年乗って走行距離も10万キロから12万キロ程度で手放す人がボリュームゾーンだと思います。
5年程度で手放す人もいれば15年とか20年乗り続ける人もいるので、平均すると現在も「10年10万キロ」がおおよその実態を反映しているのではないでしょうか。
私の周りにもいますが、世の中には車を買い替えない人、車に長く乗る人がいるものです。こういう人にとって「10年10万キロ」は最低限の数値であって、少なくともこの2倍である20年20万キロは現実的な目標であり、実際これをクリアーしている人も結構います。
けれども、おそらくそうやって同じ車に長く乗り続けている人も、その車に乗り始めた当初から「絶対20年20万キロは乗るぞ!」と意気込んで乗り続けてきたわけではないはずです。
結果的に、他人より長く乗り続けているというのが実情で、その間には「そろそろ乗り替えようか」と何度も思案したに違いないと思います。
とは言え、実際に長く1台の車に乗り続けている以上、こういう人には何か共通点があるのかもしれません。
車を買い替えない人・車に長く乗る人の共通点は?
1台の車に長く乗り続けている人の共通点として私が推測するのは以下のような点です。
- ある程度の経済力がある:お金持ちでないにしてもある程度の経済力がないと日本では古い車に乗り続けることは困難です。税制面でも古い車には割増を掛けてきますし、部品供給や対応できる整備工場の数も限られてきます。
- 経済力がなくても長く乗らざるを得ない:「ある程度の経済力」にも届かないギリギリの生活を送っている人で、新車や中古車に乗り換えたくても乗り換えられず、結果として、同じ車に長く乗り続けるケースもあります。とりわけ地方では公共交通機関が乏しく、自家用車は生活必需品であるにもかかわらず、自動車にまつわる税制(自動車税、ガソリン税、取得税、重量税等)は自動車が「贅沢品」である時代の考え方がそのまま適用されている実態があります。
- 時流に流されない唯我独尊的な性格の持ち主が多いのでは:長く同じ車に乗り続ける人はマイペースでじっくり人生を歩む人なのかもしれません。
- 浮気性ではない:よく巷の心理分析では車を頻繁に乗り替える人は浮気性だと言われますが、ある程度はその通りだと思います。経済力の問題もあるかもしれませんが、でも経済力があまりなくても無理して車を買い替える人もけっこういますから、やはり性格の問題も大きいと思います。
- 希少生物種といえる:日本では「10年10万キロ」の車は中古車市場では値段がつかず、そのため車に乗っている人は絶えず「早く買い替えなさい」と社会からの無言のプレッシャーを感じつつカーライフを送っています。にもかかわらず、平然と10年超で10万キロ超の車に乗り続ける人はある意味希少価値の高い人物であり何かしら学ぶべき点が多い人なのだと思います。
日本は「車を買い替えない人」が生きづらい社会:ドイツとの比較
このページのテーマは「車を買い替えない人・車に長く乗る人」に関してですが、正直なところ、こういう人は日本では一種の変人扱いされます。
ご本人はごく普通に生活しているつもりでしょうが、周りはそうは思っていません。何かしら色眼鏡で見てしまうようなところがあります。
そしてそれには理由があると思います。
日本では政策的に古い車が存在しにくい制度が定着しているので、そういう社会で生活している人は「ある程度乗ったらさっさと買い替えないとね」という無言の圧力を社会から浴びて生活しています。
にもかかわらず、一部の「車を買い替えない人・車に長く乗る人」はそんな環境をものともせずにマイペースで同じ車に乗り続けているのです。
同調圧力の強い日本では、こういう人は必然的に「変な人」にされてしまいます。ただ、これといって人に迷惑をかけることではないので、非難されたり悪口を言われたりする対象にはならないでしょうが、あくまでも「変人」ではあり続けます。
どうして日本ではこうなるのか、以下、「物理的」要因を列挙してみました。
- 日本では新車から13年目と18年目に自動車税や自動車重量税が割り増しになる。いっぽう、ドイツでは製造から30年以上経過した車には「H」ナンバーが交付され、車検代が割引になり、排気ガスの量により規制される環境ゾーン内の走行も許され、自動車税が一律192ユーロ(2021年3月4日現在の為替レートで約24,800円)になる。またHナンバーの車でも加入できる車両保険を扱う保険会社が数多く存在する。日本の自動車保険ではせいぜい7年から8年くらいまでしか加入できない。※HナンバーのHはHistorisch(歴史的な)の意味。つまり旧車・クラシックカーのこと
- 日本では普通車はもちろん都市部では軽自動車にも車庫証明が必要であり、法的に駐車スペースを確保しないと車を保有できない。ドイツに車庫証明はなく、路上駐車も当たり前に許されている。だから駐車場代などの維持費が不要。
- 日本では車を購入した際または車検時に自動車重量税や自動車取得税を支払うが、ドイツにこうした税金はない。
- ドイツには日本にはない「シーズンナンバー制度」があって、たとえばオープンカーやキャンピングカーを夏場のみの使用に制限してその分だけ自動車税を安くできる。
- 日本では旧車やクラシックカーが故障すると部品の調達に一苦労するし、また、そもそもそういう古い車のメンテナンスに対応できる修理工場等の数も限られている。一方で、ドイツにはそうした修理工場が数多くあり部品調達も容易でしかも値段が安い。
上記のように、日本とドイツでは古い車の扱いにこれほど差があります。他のヨーロッパ諸国やアメリカなどにも古い車を所有することの負担が軽減される政策があって、ずいぶん日本と事情が異なります。
つまり、日本で「車を買い替えない人・車に長く乗る人」というのは、これら数々の障壁をやんわりかわしつつ古い車と付き合っている<特別な人>なのです。丁重に接しなければいけない稀有な存在だと心から思います。
(※)ドイツの車事情に関する内容は外車王さんのこちらのページを参考にさせていただきました。外車王さんありがとうございます。
ズバット車買取比較 |
車に長く乗る人の性格:その他の特徴
前の項目では主に政策的な要因を見ましたが、その他一般的に「車に長く乗る人の性格」として考えられる特徴を拾ってみました。
- 所さんみたいに車に何かしら手を加えてカスタムカーに仕立てあげないと気が済まないタイプの人は長く乗り続ける傾向にあるようです。
- 2シーターのオープンカーなどちょっと特殊な形状の車が好きな人はそうした車に長く乗り続ける傾向が顕著です。
- メカ好きでたいていのトラブルは自分で解決してしまう人は維持費の心配もあまりなく長く乗り続ける人が多いです。車のトラブルで修理費がかさむのは主に整備にかかる技術料(人件費)です。部品代だけならリビルド品や中古で安く入手できます。修理を自分でできればトータルの出費は相当節約できます。
- 最初から「この車と一生付き合う」と意気込むタイプの人もいれば、「気が付けば結果として20年以上乗り続けている」という人の、この2つのタイプに分類できるようです。言うまでもなく、前者はスポーツカーとかちょっと特別な車であることが多く、後者はあんがい普通の車であることが多いと思います。そして前者は「愛着があるから自分で手を入れる」という人が多く、後者は「自分で手を入れているうちに愛着がわいてくるようになった」というケースが多いようです。
◎あなたの疑問を解決!車購入のための最適な支払い方法
下記の記事も参考になさってください。
⇒⇒ディーゼル車とガソリン車の違い・比較|メリット・デメリット|燃費・燃料・メンテナンス性・維持費:維持費のうち、燃料代や税金ではディーゼル(クリーンディーゼルの場合)のほうが有利です。しかし、ディーゼルには次のようなメンテナンス費用と手間が掛かります。「ガソリン車より頻繁にエンジンオイルを交換する必要がある」「定期的な水抜きが必要」など。 ⇒⇒車の買い替えでもったいない4つのパターンをご紹介!:「5年・10年あるいは5万キロ・10万キロが査定の分かれ目になる」「13年目以降は自動車税・自動車重量税が割り増しになる」「軽自動車が支払う軽自動車税の場合、期間の途中で売却したら残りの期間の軽自動車税は戻りません」「ローンを利用するか、貯金して貯まるまで待つか、といったいわば永遠のテーマがある」 ⇒⇒車検 13年目|交換部品と費用相場|重量税・自動車税アップで買い替えか?:フィットやプリウスなどの乗用タイプの場合、13年目の車検は回数にして6回目ということになります。走行距離は平均で10万キロ~15万キロといったところ。13年という年数と10万キロ超えの走行距離なので、比較的単価の高い交換部品が発生します。それに加えて、新車から13年目になると自動車重量税と自動車税が重課されます。 ⇒⇒最適な廃車のタイミングは?「自動車税」節約の視点で:普通車も軽自動車も「4月に廃車」することは避けたほうがいい。普通車が支払う自動車税は、計算上は、1年のどの月に廃車しても損することはない。軽自動車が支払う軽自動車税は、4月に廃車すると明らかに損をする。 ⇒⇒廃車する車のナンバープレートを記念に欲しい:OKです!:平成29年(2017年)4月3日にナンバープレートの記念所蔵が可能になりました。「住所変更・名義変更・一時抹消・永久抹消等ナンバープレートの返納を伴う手続きがあった場合に、本来返納すべきそのナンバープレートを記念として家に持ち帰ることができる」という内容です。 |
ご覧いただきありがとうございました。