ピンチカットしたタイヤでどのくらい走れる?応急処置は?
タイヤのピンチカットとは、ゴムの内部に埋め込まれているカーカスコードと呼ばれる糸状の金属または繊維素材が切れてしまい、その切れて強度が落ちた部分がプクンと腫れたようになることをいいます。コブができた状態です。
ピンチカットは、タイヤのサイドウォールに発生します。トレッド面(路面と接触する部分)にはカーカスコード以外にスチールベルトなども埋め込まれているので強度が高いのですが、サイドウォールはカーカスコードだけなのでピンチカットが発生しやすいのです。
ピンチカットしたタイヤでどのくらい走れるかは、ピンチカットの程度によって異なり、一概には言えないところです。
ただし、気づかずに走ってしまった場合は仕方ないとしても、ピンチカットに気づきながら試しにどのくらい走れるかやってみるというのはおすすめできません。
燃料計の針が空の位置になってから、あとどれくらいの距離を走れるかを試してみるのとはわけが違います。
燃料ならガス欠で立ち往生するだけの話ですが、ピンチカットの場合は最悪タイヤがバーストして大惨事になります。
皆さんは高速道路でタイヤがバーストした現場をご覧になったことがありますか?
タイヤのゴムやカーカスコードが細切れの破片となって道路上に散乱するのです。大惨事です。
ピンチカットに気づかずに走行してしまった場合はともかく、知っていながら走行するのは新型コロナに感染していることを知りながら人混みに繰り出す行為と同じようなものです。
自分も危険だし周囲にも迷惑をかける行為です。
応急処置はありません。
ピンチカットしたタイヤはパンクのように修理できません。内面修理とか外面修理などができないだけでなく、パンク修理剤のような薬品をタイヤ内部に充填する方法もありません。
ピンチカットに応急処置は存在しません。新品タイヤに交換するしかありません。
ピンチカットに気づいたら、もしも近くにディーラーや修理工場やタイヤショップやカー用品店やガソリンスタンドがあるなら、亀のような速度で車を走らせて入庫すればいいと思います。
しかし、ロングドライブなどで周囲にそうした工場や店舗が見当たらない場合なら、JAFか自動車保険のロードサービスを呼んでレッカー搬送してもらってください。
JAFの会員なら無料ですし、自動車保険も無料です。
また、JAFの非会員であっても呼ぶことはできますしその場で入会可能です。ただし、初回は13,340円の支払いが必要で、無料になるのは次回サービス提供時からです。
自動車保険のロードサービスを使っても翌年度の等級には影響しませんし保険料も上がりません。ノーカウント事故として扱われるからです。無料です。困ったときは使わないともったいないです。
下記の記事も参考にしていただけると幸いでございます。
ご覧いただきありがとうございました。