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【記事丸わかり】
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【プチ調査】アウディTT後悔する?中古なぜ安い?中古の注意点は?乗ってる人の特徴
※トップ画像:Wikipedia
高級車のアウディTT、新車だと手が届かないけど中古車になると結構安い価格で購入できますよね。高いイメージのある外車が中古車になった途端、安くなるのはちょっと怪しい気がします…。
そこで今回は、アウディTTの中古車はなぜ安いのか、大手中古車ショップのデータを基に徹底検証します。中古のアウディTTを買って後悔しないために、「中古車を買う時の注意点」「乗ってる人の特徴」についても詳しく解説しますので、最後まで読み進めてみてくださいね。
アウディTTとは
アウディTT(ティーティー)は、ドイツの自動車メーカーアウディが製造販売するスポーツカーです。1998年に初代が誕生し、現在では3代目のTTクーペが活躍しています。
標準バージョンのアウディTTには、前輪駆動のFFモデルと4WDシステムの「クアトロ」が用意されており、走ることを目的とした風を切るような滑らかなボディが特徴です。
TTの由来
画像:アウディジャパン
車名の「TT」は、イギリスにあるマン島のレースイベント「ツーリスト・トロフィー(Tourist Trophy)」を基に名付けられました。一般道を高速で走り抜ける様子は、世界で最も危険なレースと呼ばれています。
アウディの前身ブランドが2輪のレースで勝利を収めたことが、現在のアウディTTの由来となっているそうですよ。
アウディTTの中古車価格相場
2代目(画像:Wikipedia)
アウディTTの中古車の価格相場について、下記の中古車販売店の情報を基に調査します。
アウディTT価格相場
中古車販売店 | アウディTT登録台数 | 価格相場(本体価格) |
グーネット | 524台 | 22万~818万円 |
カーセンサー | 515台 | 19.8万~818万円 |
ガリバー | 36台 | 39.8万~798万円 |
※2022年11月21日時点
アウディの新車価格が518万~1000万円と考えると、中古車では20万以下の取り扱いがあり、かなり破格な車両があることが分かります。
アウディTTの中古車はなぜ安い?
各中古車販売店のアウディTTの最安価格は以下の通りです。
中古車販売店 | 車種 | 価格 | 年式 | 走行距離 |
グーネット | TTクーペ1.8Tターボ | 22万円 | 2003年 | 12.0万km |
カーセンサー | TTクーペ1.8T | 19.8万円 | 2003年 | 9.7万km |
ガリバー | TTクーペ1.8TSライン | 39.8万円 | 2005年 | 7.2万km |
アウディTTがなぜ、20万程度の安い価格で購入できるのかを検証します。
なぜ安い?①年式が古い
初代(画像:Wikipedia)
上記の中古車販売店の情報を見ると、共通しているのが『年式』が古いという点。どれも20年近く前の年式です。
年式が古くなると部品の劣化でトラブルを抱える車両が増えるため、結果的に中古車価格の下落につながります。3、4年落ちであれば価格を保てますが、5年以上経過した中古車は価格が下がる傾向にあり、アウディTTも大幅に安い値段で販売されています。
なぜ安い?②新車で購入する人が多い
3代目(画像:アウディジャパン)
高級車であるアウディTTが欲しい人は、迷わず新車で購入します。中古車を探している人はできるだけ年式が新しく、車両保証のついた車を探します。
そのため、需要の少ない中古車の在庫が増えて、価格が安くなることも考えられます。
なぜ安い?③ディーラーの店舗数が少ない
アウディは故障や不具合が起こった場合、ディーラーに持ち込み修理してもらう必要があります。日本車メーカーに比べると輸入車の正規ディーラーは少なく、持ち込む手間や費用を考えるとオーナーが車を手放すことに。
その結果、アウディの中古車が増えて価格が下がっていると推測できます。
なぜ安い?④外車は売れにくい
アウディはドイツメーカーのため、修理や整備の際に必要な部品は全て海外からの輸入品です。また、国産車と違って、部品の交換頻度が短く修理費用も国産車の1.5倍ほどかかります。
国産メーカーよりも壊れやすく、維持費がかかる外車は、中古市場では販売価格を安くしないと買い手がつかない状況です。現状では、信頼性の高い国産車への需要が高まり、外車は売れにくい車種と言えるでしょう。
なぜ安い?⑤ハイオクしか使えない
アウディで扱う全ての車種は、ハイオク仕様となっています。そのため、燃料代がレギュラーガソリン車に比べて1リッターにつき10円ちょっと高く、維持費がかかります。
購入後の維持費を考えると中古車を購入するメリットがないため、車両価格を引き下げる業者が多いことも理由のひとつです。
中古車購入で後悔しないための注意点
中古車販売店で後悔しないための注意点を解説します。これからアウディTTを中古車で購入する予定のある人は、チェックしておきましょう!
購入後維持費がかかる
アウディに限らず外車全体に言えることですが、トラブルが起きた場合、部品代が国産車の3~5割程度高く、ディーラーでの工賃も高額になります。
また、外国車は長距離や高速移動に比重を置いているのに対し、日本では街乗りメインのストップ&ゴーの多い環境です。日本車と外車では想定する走行環境が異なるため、外車のトラブル発生のリスクが高まります。
安い価格で中古車を購入しても結果的に維持費がかかる、という注意点を頭に入れておくのが後悔しないポイントです。
古い年式は要注意
中古の国産車の場合、10年は乗れると言われていますが、輸入車は5年経過すると部品の劣化が進み、修理が頻繁になる可能性があります。外国では、「車は故障したら修理をして長く乗り続ける」という考え方が一般的です。
古い年式のアウディは価格も安い半面、それなりのトラブルを覚悟しなければいけません。買って後悔しないためには、新車登録から3年~5年後くらいを目安に購入を考えましょう!
走行距離は必ず確認
画像:アウディジャパン
国産の中古車は、走行距離10万キロが乗り換えの目安とも言われています。ドイツ車であるアウディTTは、国産車よりも駆動系や電装系の消耗が早いため、走行の安定性はある分、足回りの負担が大きくなり劣化が早く進みます。
また、外車の劣化は、高温多湿という日本の特徴的な気候にも影響します。電装部品やゴム製品は雨や湿気で劣化しやすいため、輸入車の走行距離は5万キロが交換の目安です。
修復歴も要チェック
中古車購入の注意点は、「修復歴」の確認です。
※修復歴ありの車とは、車の骨格部位に欠陥や損傷があり、交換、修復した履歴のある車のこと。交通事故や災害などにより、修復されたものが認定されます。
見た目がきれいなのに価格が安い中古車を買って、後悔してしまう人もいるでしょう。きれいな状態の車でも、事故や故障によって破損した部分を修復している中古車があるので、修復歴は担当者に必ず確認しましょう。
ディーラーや修理業者の有無
注意点として見落としがちなのが、ディーラーや修理業者の事前調査。海外の自動車ディーラー数はそれほど多くないため、購入後にアフターサービスを受けたいと思っても、すぐに持ち込むことが難しくなります。
住んでいるエリアの近くにディーラーがあるのか、地元の修理工場で外車を扱っているかを事前に調べておくと、後悔のない中古車選びができますよ。
安心して中古車を選ぶなら「アウディ認定中古車」がおすすめ
ここまでは、「中古車のアウディTTはなぜ安いのか」「中古車購入時の注意点」を説明してきました。アウディTTは、日本車にはない素敵な魅力がたくさんあり、中古車でも買う価値は十分にあります。
一般の中古車販売店では不安、後悔しそうという方は、アウディの認定中古車がおすすめです。アウディの認定中古車とは、下記の5つの条件を満たす車が認定されています。
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アウディの認定中古車は、整備士により48時間かけて100項目にも及ぶ精密な点検を実施し、クオリティチェックが入念に行われています。また、下記のサポートサービスも充実しています。
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故障や事故など、予期せぬトラブルに24時間365日体制でいつでも対応可能です。故障で動けなくなった場合の牽引、タクシーの手配、帰宅に要する交通費、宿泊費用なども負担してくれます。
※市街地から離れた山道などで車が動かなくなっても心配無用です。夜間でも休祭日でもレッカー車が駆けつけてくれますよ。
アウディの認定中古車は厳しい条件をクリアした車両なので、一般の中古車販売店よりも値段が高い車両もあります。ただし、その分クオリティ―は高く、アフターフォローサービスも充実しているので、後悔しない車選びができますよ。
アウディTT乗ってる人はどんな人?
アウディTTに乗ってる人はどのようなイメージを持たれているのか気になりますよね。
SNSでは「かっこいい!」と高い評価が見受けられます。アウディは高級車メーカーなのでお金持ちが乗ってるイメージがありますよね。
アウディと同じドイツメーカ―のベンツやBMWが、『王道』な高級車であるのに対し、アウディはブランドを前面に感じさせない品の良さから、悪目立ちせず洗練された印象があります。
また、モダンでスタイリッシュな車体から、大人しく清潔感のあるジェントルマンの雰囲気が漂います。
実際にアウディTT乗ってる人の声
画像:アウディジャパン
見ていて飽きが来ない!
デザイン性がオシャレで見ていて飽きがこないTTクーペを購入しました。人生で初の欧州車です。新車価格のほぼ半額の中古車を購入。内装も非常にオシャレなので、外からも中からも見た目が良く、運転するのが非常に楽しいです。(参照URL:ガリバー)
一目惚れして購入しました
とにかくフォルムが独特だし、唯一無二なので、一目惚れして購入しました。乗っていて目立つし、所有している満足感がある車だと思います。クアトロ感もしっかり感じられます。(参照URL:カーセンサー)
アウディTTを中古で購入した人のクチコミを見てみると、アウディの良さを理解して乗ってる人が多く、「車を大切に扱う人」という人物像がぴったり当てはまります。
メンテナンスが必要な外車に乗ってる人は、丁寧できめ細やかな性質のある、愛車を大事に扱う方が向いています。
いずれ生産終了しEVにバトンタッチ
2020年7月にアウディTTロードスターはファイナルモデルが発表され、すでに生産を終了しています。現行のTTクーペもいずれ近いうちに生産終了することになっています。
2023年2月16日、アウディUKが2ドアクーペ&オープンのTT現行型の最終モデル『TTファイナル・エディション」を英国で発表しました。まさにTT最終モデルです。(Response)
1998年の初代誕生から25周年を迎えたアウディTTは生産を終了し、すでに日本にも導入されているEV車であるe-tron GT quattro、RS e-tron GTへとバトンタッチされていきます。
まとめ
アウディの代名詞「マトリクスLEDヘッドライト」(画像:アウディジャパン)
「アウディTT後悔する?中古なぜ安い?中古の注意点は?乗ってる人の特徴」というテーマに基づき解説しました。
アウディTTの中古車が安い理由は下記の通りです。
①年式が古い ②需要が少ない ③ディーラーの店舗数が少ない ④外車は売れにくい ⑤ハイオクしか使えない |
また、中古車を選ぶ時の注意点は、年式や走行距離、修復歴の確認が必要です。
2019年にドイツで開催した年次株主総会において、「アウディTTを現行型で廃止し、数年後に後継の電動モデルに置き換える」と発表しています。⇒⇒日本へ導入済み
現行型のアウディTTを買うなら今だけかもしれません!後悔しないアウディTTを選んで、かっこよく乗りこなしましょう!
ご覧いただきありがとうございます。
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【2023年5月30日追記】アウディTT生産終了を記念する最終限定モデル登場
アウディジャパンは2023年5月30日、アウディTTの生産終了を記念する限定モデル「TTクーペ ファイナルエディション」を発表しました。
項目 | 詳細 |
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モデル名 | アウディTTクーペ ファイナルエディション |
販売台数 | 限定200台 |
基本スペック | 「TTクーペ45 TFSIクワトロ」基礎。最高出力245PSの2リッター直4直噴ターボエンジン、7段DCT「Sトロニック」、4輪駆動システム「クワトロ」搭載 |
価格 | 793万円 |
エクステリア特徴 | 「S lineパッケージ」、「ブラックAudi rings &ブラックハイグロススタイリングパッケージ」、「RSデザイン」のリアスポイラー、アウディスポーツ製20インチアルミホイール「10Yスポークデザインブラックポリッシュト」、レッドのブレーキキャリパー、ブラックテールパイプ、「Audi ringsデコラティブフィルム」 |
インテリア特徴 | 「RSデザインパッケージ」によるダイヤモンドパターンのアルカンターラとレザー仕立ての「Sスポーツシート」、レッドまたはブルーのカラーステッチとシートサイドパネル、同色のシートベルトエッジやエアコンのインナーリング、センターコンソールパネル、センターマーカー付きの「RSステアリングホイール」、アルカンターラ素材のシフトノブ、レザー仕様のドアアームレストとセンターコンソール、「バーチャルコックピットプラス」 |
標準装備 | 「コンフォートパッケージ」(フロントシートヒーター、センターアームレスト、アウディサイドアシスト、アウディパーキングシステム(フロント/リア)、リアビューカメラ、アウディホールドアシスト、エクステンデッドアルミニウムルックインテリア)、マトリクスLEDヘッドライト、クルーズコントロール、プライバシーガラス |
ボディーカラー | 「グレイシアホワイトメタリック」「クロノスグレーメタリック」「タンゴレッドメタリック」「ターボブルー」の4色 |
特典 | タンゴレッドメタリックとターボブルーの車両25台ずつに「Audi×Onitsuka Tigerコラボレーションスニーカー」がプレゼントされる |