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目次
ローバーミニとミニクーパーの違いを分かりやすく明快に解説します。
(Wikipedia)
「ローバーミニ」とは?
ローバーミニとは、1959年から始まるミニの長い歴史のなかで、ローバー社がミニを生産していた時期のモデルのことを指します。
しかし、これは「厳密な定義」をした場合の呼称です。実際には、このような厳密な意味合いで「ローバーミニ」と呼称している人は日本には存在しないと思います。
BMWミニと区別するために生まれた呼称
なぜなら、厳密な呼称で呼ぶと、かえって混乱が生じるからです。
ミニの呼称には様々なものがあり、「ローバーミニ」以外にも「BMCミニ」とか「モーリスミニ」といったところが有名です。
なぜこうした呼称が生まれたのか。
それは、ミニがドイツのBMWの資本下となり、デザインが一新されたからです。
それまで41年間デザインの基本部分を一度も変更してこなかったミニが、同じブリティッシュテイストを残すとはいえ、大幅にリニューアルされたのです。
様々な呼称が生まれたのは、ここからです。
それまでは、ただ単に「ミニ」と呼んでいればよかったのですが、BMWミニが生まれてからは、これとそれ以前を区別するために、以前のミニのことを、
- オースチンミニ
- モーリスミニ
- BMCミニ
- ローバーミニ
などと呼ぶようになりました。
「ローバーミニ」=「クラシックミニ」である
けれども、このようにBMWミニ以前のミニを様々な呼称で呼ぶことは、ミニの厳密な違いが頭に入っている人にとってはいいのですが、そうでない人にとっては、これはこれでさらなる混乱が生じてしまいます。
そこで、現在では、BMWミニ以前のミニについて、多くのケースで「クラシックミニ」と呼ぶのが一般的になっています。
すなわち、「ローバーミニ」=「クラシックミニ」と考えて差し支えありません。
同じと考えて差し支えない事例として、グーグル検索を見てみましょう。グーグルで「ローバーミニ カーセンサー」と「クラシックミニ カーセンサー」で検索した場合、それぞれの結果は同じです。台数も351台で同一です(2023年2月28日時点)。
(※)あなたがミニの専門家を目指しているのであれば、より厳密な呼称を使用してください。
「ミニクーパー」とは
「ミニクーパー」は、ミニのグレード名の1つです。いくつかあるミニのグレードの中で、スポーツグレードに使用されます。
「ミニクーパー」というグレード名は、クラシックミニの時代からBMWミニに至るまで、継続して使用されてきました。
最初に使用されたのは1962年です。
ミニの代名詞に
以来、モータースポーツの世界で大活躍し、また多くの自動車ファンによるスタイルへの偏愛もあって、いつのまにか、ミニといえばミニクーパーというように、まさにミニの代名詞となっていきました。
先ほど、「ローバーミニ」=「クラシックミニ」と書きましたが、「ミニクーパー」という呼称は、これをさらに跳び越え、全てを包摂する形となり、
「ミニクーパー」=「この世に存在するすべてのミニ」
という呼称に変化してきたと言えます。
ただし、グーグルは迷っている
このように、自動車に興味がある一般の人の間では、クラシックミニもBMWミニも含めてすべてのミニが「ミニクーパー」と化しているのですが、グーグルのアルゴリズムはまだそこまでには至っていません。
「ミニクーパー カーセンサー」と検索すると、検索結果の1位はミニ全般のページが、2位にミニクーパー(グレード名)のページが来ます。(2023年2月28日時点)
これは実用上の判断からでしょう。
中古車選びをする際に、ミニクーパーというミニの1グレードを検索したい人からすると、「ミニクーパー=すべてのミニ」では困りますからね。
「ミニクーパー」というグレードのオーナーは不満顔
ミニクーパーというグレードは、ミニのラインナップの中でも上位グレードになります。したがって、値段が高いです。
ミニクーパーというグレードのオーナーさんからすれば、
「自分は高いお金を出して特別なミニに乗っている」
という意識が当然あります。
ところが、世間では、ベースグレードのミニを見かけても、「あ、ミニクーパーだ。かっこいいな。かわいいな」ということになり、本物のミニクーパーのオーナーさんはモヤっと不愉快な気持ちを抱くに違いありません。
普通の「ミニ」のオーナーはいい気分
これとは反対に、ベーシックグレードのミニに乗っているオーナーさんはタナボタ気分です。
なぜなら、誰もがミニクーパーではない自分の車を見て、おおミニクーパーだ、ミニクーパーはいいね、ミニクーパーに乗ってる人はステキ、ミニクーパー欲しいな、ミニクーパー大好き・・・などなど頼みもしないのに上位グレードの呼称を連呼しホイホイしてくれるのです。
もしもこの場に本物のミニクーパーのオーナーさんがいたら、固く手を握りしめ、爪が手のひらに食い込むほど悔しくて腹立たしい思いをするに違いありません。※すみません。ちょっとオーバーに書きすぎですね。ミニのオーナーさんに限ってそんな心の狭い方はいません、はい。
まとめ
ローバーミニとミニクーパーの違いについて解説してきました。
ローバーミニ、イコール、クラシックミニです。
ミニクーパー、イコール、クラシックミニからBMWミニを含めたすべてのミニです。ただし、ミニクーパーというグレードに乗っている本物のオーナーさんのみ、こうした呼称を不快に思っています。
ご覧いただきありがとうございました。
【2023年6月29日追記】次世代クロスオーバーEV「MINI CONCEPT ACEMAN」提案…グッドウッド2023出展へ(速報)
カテゴリ | 詳細 |
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車名 | MINI CONCEPT ACEMAN |
リリース情報 | 2023年7月、英国で開催される「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2023」に出展 |
セグメント | プレミアム小型車 |
形式 | クロスオーバーEV |
ボディサイズ | 全長4050mm、全幅1990mm、全高1590mm |
新デザイン言語 | 内外装に最新のLEDテクノロジー |
フロントグリル | 八角形、イルミネーテッドサラウンド |
ヘッドライト | マトリクスLEDユニット、独自の輪郭 |
テールライト | 縦長、マトリクスLEDユニット |
内装特徴 | 新設計のトグルスイッチ、ダッシュボードに地図やイメージを投影可能 |
インターフェース | 丸型有機ELディスプレイ「セントラルインターフェース」、デジタルとアナログの組み合わせの操作体系 |