民間車検場とは|検査はゆるい?ユーザー車検・予備検査は?バイクや改造車は?構造変更は?

民間車検場とは・ゆるい・ユーザー車検・予備検査・テスター屋・バイク・改造車・構造変更

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【記事丸わかり】

  • 民間車検場の定義:
    • 民間車検場は一般に指定工場のことを指します。指定工場は自社で車検を完結できる設備を持っています。
  • 検査の厳しさ:
    • 民間車検場は検査がゆるいという誤解がありますが、実際には国の監査が定期的に行われ、基準を満たさないと指定取り消しのリスクがあります。
  • ユーザー車検の場所:
    • ユーザー車検は民間車検場ではなく、陸運支局で行います。民間車検場に依頼すると法定費用以外に代行料がかかります。
  • 予備検査の利用:
    • 予備検査は、ユーザー車検の前に車検に通るように整備するための事前チェックであり、テスター屋と呼ばれる施設で行います。
  • バイクの車検:
    • バイクの車検も民間車検場で行えますが、ユーザー車検の場合は直接陸運支局に持ち込みます。
  • 改造車の車検:
    • 改造車の車検は民間車検場だからといって通りやすいわけではありません。厳しい検査が行われます。
  • 構造変更手続き:
    • 構造変更は認証工場でも指定工場でも対応可能です。代行手数料は25,000円~30,000円が相場です。
  • 認証工場と指定工場の違い:
    • 認証工場は整備や修理は自社で行いますが、車検は陸運支局で行います。指定工場は自社で車検を完結できます。
  • ディーラーの対応:
    • ディーラーは指定工場が多く、厳しい基準で車検を行います。メーカー純正の部品以外は拒否されることもあります。
  • 民間車検場の利便性:
    • 民間車検場は、指定工場であれば自社で車検を完結できるため、陸運支局に行く手間が省ける利便性があります。

⇒⇒民間車検工場の車検合格

「民間車検場」というコトバはかなり誤用されていて、いろんな誤解が生まれているようです。

たとえば、検査がゆるいとか、ユーザー車検をするところとか、予備検査を依頼するところとか、バイクや改造車は民間車検場が検査が通りやすいとか、これらは全て誤解です。

このページでは民間車検場について詳しく解説しています。

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民間車検場の正しい定義

わたしたちが車やバイクを車検に出す場合は、ディーラーや整備工場やガソリンスタンドやカー用品店や全国チェーンの車検専門業者などに依頼すると思います。

こうした業者は、大別すると2種類に分類されます。

  1. 認証工場(優良認定工場は認証工場を格上げした工場)
  2. 指定工場

この2つです。

①は街の整備工場さんが多いです。②はディーラーや全国チェーンの車検専門業者や規模の大きい整備工場などが多いです。

①と②の違いは、②の指定工場は自社が車検をする設備を備えていて、また車検の検査官がいるので、わざわざ車を陸運支局に持ち込んで車検をやってもらうのではなく、自社で車検を完結できる工場です。※書類審査は陸運支局で行いますが

しかし、①の認証工場と優良認定工場には車検の設備はなく検査官もいません。だから、整備や修理は自社工場でやりますが、車検そのものは陸運支局に車を持ち込んで行います。

つまり、自社工場内で車検ができるかできないか、これが①と②の違いです。

さて、ここからがこのページのテーマですが、民間車検場とは②の指定工場のことです。

民間車検場=指定工場

ということになります。

では、どうして一般的に民間車検場というコトバが誤って使われるのかと言うと、①も②も民間の業者が運営しているので、ごく単純に①も②もひっくるめて民間車検場と呼ぶ人が多いからです。

どちらも民間がやっているんだから、民間車検場でいいじゃないか

とツッコミが入りそうですが、そうではありません。

「車検場」というコトバが誤解を招くのです。

①の認証工場は「車検場」ではないのですから。車検を行う検査官がいないのです。だから「車検場」ではないんです。点検・整備はしますが車検はしません。車検の代行はしますが車検そのものはしません。

以下の項目で、このあたりのことを順次ご説明していきます。

民間車検場は検査がゆるいか?

民間車検場=指定工場です。

指定工場には車検の検査官がいます。

では、指定工場は車検の際の検査がゆるいのでしょうか?

とんでもない!!

指定工場には定期的にあるいは抜き打ちで国の監査が入り、基準を満たさない車両を車検に通したりして、それが発覚すると、最悪の場合、「指定の取り消し」が下されます。

「指定工場」を名乗れなくなります。

ディーラーなどは指定工場のところが多いのですが、メーカー純正の部品を社外品に交換してあったりすると、そもそも車検を受け付けないところもあるほどです。

厳しいんです。

ゆるいなんてとんでもない。

ユーザー車検は民間車検場で行うのか?

ユーザー車検とは、車やバイクのユーザーが、認証工場や指定工場といった車検代行業者に依頼しないで、自ら陸運支局に車両を持ち込み、車検のラインを自分で車やバイクを操作して一つ一つ検査をクリアしていき、これが合格したら、あとは車検証を発行してもらって、そこで完了となる、これがユーザー車検です。

ですから、指定工場=民間車検場に車やバイクを持ち込んでユーザー車検を行うって、これではユーザー車検ではなく通常の車検代行です。

ユーザー車検は法定費用のみで車検を行えますが、指定工場=民間車検場に依頼したら、法定費用以外に車検代行料を10,000円前後取られます。

予備検査は民間車検場に依頼する?

いいえ、予備検査というのは、ユーザー車検をやろうという人が、いきなりぶっつけ本番で陸運支局に車やバイクを持ち込むのは不安なので、事前に「車検に合格するギリギリのラインでいいからあやしい箇所を整備してもらっておく」ことです。

どの都道府県でも、陸運支局の周辺には予備検査場(俗称は「テスター屋」)があります。ぶっつけ本番でユーザー車検をやるのが不安な人は、ここに車両を持ち込んで車検に通るように上手に調整してもらうわけです。

予備検査場(テスター屋)の費用は安いです。

指定工場=民間車検場で整備・調整してもらったら、料金はどうしても高めになるでしょう。

なぜなら、指定工場=民間車検場は「その後当分のあいだ故障なく乗れるようにちゃんと整備する」からです。

予備検査場(テスター屋)は「とりあえず車検に通るような整備をする」だけで、その後当分のあいだ故障なく乗れるようにちゃんと整備するわけではないからです。だから料金が安いのです。

バイクの車検は民間車検場がいい?

民間車検場というのが「民間が運営している整備工場」という意味であるなら、そうです、バイクの車検は民間車検場に出せばいいと思います。

でも、ユーザー車検をやるつもりなら、バイクは直接陸運支局に持ち込む必要があります。

ぶっつけ本番が不安なら、前の項目にあるように、予備検査場(テスター屋)さんで事前検査をやると安心です。

自分でやるのが面倒なら、認証工場か指定工場に車検代行を依頼してください。

改造車は民間車検場だと車検を通しやすいか?

ここまでご覧いただいた方なら、もう答えはおわかりでしょう。

改造車は民間車検場=指定工場だと車検を通しやすい、なんてことは有り得ません。

厳しいです。

どちらかと言えば、認証工場の方が通しやすいかもしれません。

ドレスアップなどで純正品を社外品に付け替えた場合、ディーラーなどの民間車検場=指定工場では車検を拒否されたけれど、街中の認証工場では受け付けてくれた、という話はよくあります。

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構造変更の手続きは民間車検場に依頼するのがいい?

車やバイクに手を入れて正式に構造変更の手続きをしたい場合は、民間車検場=指定工場に依頼するのがいいのでしょうか?

この場合は、認証工場でも指定工場でもどちらでも大丈夫です。

ちゃんと手続きを代行してやってくれます。

構造変更の手続きにかかる代行手数料は、25,000円~30,000円がおおよその相場です。

⇒⇒構造変更は車検直前がベスト|費用・必要書類・取り直しになったら?

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