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【記事のポイント】
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タイヤは偏摩耗/段減りで異音が|ローテンション後目立ちます!
典型的な「段減り」状態:タイヤ館さんのブログから
※タイヤの「偏摩耗」と「段減り」は、厳密に言うとちょっと違います。偏摩耗は広い意味で使われていて、とにかくタイヤが均一に減らない状態を言います。いっぽう、段減りは円周方向にのこぎりの歯に似た摩耗が生じる現象を指すことが多いです。この記事では、両者をほぼ同じ意味で使っています。 |
タイヤの偏摩耗/段減りとは、要するにトレッド面が均一に減らずにいずれかに偏った減り方をすることです。
たとえば空気圧が高すぎるとタイヤの中央部分の減りが早くなりますし、空気圧が低すぎると両肩部分の減りが早くなります。
また、いわゆるネガキャンとかポジキャンなど極端にキャンバー角を傾けると、タイヤの片側ばかりが早く減るようになります。
あるいは、トラックのタイヤなどに多いのですが、個々のブロックが斜めに減るような偏摩耗/段減りもよく知られています。
こうした偏摩耗/段減りの状態にあるタイヤは、よりロードノイズが発生しやすくなります。
ただし、タイヤの減りというのはいきなり発生するものではなく、1日1日、1キロ1キロと徐々に減っていくものです。だから、いきなり偏摩耗/段減りによる異音が発生するということはなく、少しずつ音が増していくのであり、耳が慣れているので普通は特に気づかずにやり過ごしているはずです。
ところが、きっかけがあります。
それがタイヤローテーションです。
ローテーションがきっかけで異音が
画像:グッドイヤー
タイヤのローテーションをすると、斜め同士で交換したり、前後で交換したり、それまで進行方向右側に付いていたタイヤが、今度は左側に付いたり、あるいは前に付いていたタイヤが後ろに付いたりします。
タイヤとボディーとの取り付け角度は、左右はほぼ同じですが前後ではかなり異なります。トー角、キャンバー角、キャスター角という3つの取り付け角度は前後で相当違っているので、タイヤのトレッドと路面との接触具合がローテーションで変わってきます。
すると、ローテーション前には聞こえなかったロードノイズが耳に付くようになります。まさに偏摩耗/段減りによる異音の発生です。
ただ、これはごく正常な音です。タイヤローテーションはタイヤの減りを均一化させることが目的です。ローテーションで今まで聞こえなかった異音がするということは、逆に言うと、今まで減りの少なかった部分を使って走行している証拠なので、これはいいことです。※程度にもよりますが
ローテーションで音が気になっても、そのうちに耳が慣れます。さらに走行距離がかさめばタイヤの減りもより均一になって気にならないレベルの音になると思います。
というか、偏摩耗/段減りによる音が不快に感じるほどになる前に、ローテーションをすべきかもしれません。
参考動画①:トラックのタイヤ
偏摩耗/段減りについて、トラックドライバーの方がわかりやすい動画を上げています。参考になさってください。
参考動画②:偏摩耗の原因を解説
こちらの動画では、タイヤの偏摩耗が起こる原因について詳しく解説されています。ぜひ参考になさってください。
まとめ
『【段減り音】タイヤは偏摩耗(段減り)で異音が|ローテーション後目立ちます!』 のテーマで解説してきました。
以下、記事のまとめです。
- 偏摩耗/段減りとは、タイヤのトレッド面が均一に減らず、特定の部分だけが早く減る現象です。例えば、空気圧が不適切な場合や、極端なキャンバー角の設定によって生じます。
- 偏摩耗/段減りが発生しているタイヤは、断続的なロードノイズが発生しやすく、異音としてドライバーを悩ませます。通常は徐々に音が増していくため、すぐには気づかないことが多いです。
- タイヤローテーションは、異音に気づくきっかけとなります。これはタイヤとボディの取り付け角度が前後・左右で変わるため、異なる部分の摩耗が目立ち始めるからです。
- ローテーションによる異音は初めは気になるかもしれませんが、走行距離が増えるにつれて、タイヤの減りが均一になり、気にならなくなることが多いです。このため、ローテーションはタイヤの寿命を延ばす効果もあります。
- ローテーション後に異音が気になる場合、それは以前は減りにくかった部分が使用されている証拠であり、実は正常な状態とも言えます。適切なタイミングでローテーションを行うことが推奨されます。
- とは言え、あまりにも段減り音が激しい場合は、タイヤショップに相談したほうがいいと思います。
下記の記事も参考になさってください。
⇒⇒タイヤ交換後に異音|ウォンウォンなどの音の原因は? |
ご覧いただきありがとうございました。