目次
こちらの記事も読まれています
ズバット車買取比較 |
ホンダジェイドは酷い不人気で後悔した?後継車種は?
※トップ画像はジェイドの2018年5月改良型<Wikipedia様より>
今回はとても不思議な車の記事を書きます。
ホンダのジェイドです。
2015年にデビューしましたが2020年に人知れず生産終了(販売終了)となり後継車種もありません。※強いて言えばシャトルとフリードが後継と言えるかもしれませんが
ジェイドは中国でも販売されてきましたが、日本市場における販売台数はトータルで約20,000台(2015年~2020年)と散々な結果に終わっています。
ホンダ・ジェイドの販売台数(2015年~2020年) | |
2015年 | 12,656台 |
2016年 | ランキング50位圏外につき不明 |
2017年 | ランキング50位圏外につき不明 |
2018年 | ランキング50位圏外につき不明 |
2019年 | ランキング50位圏外につき不明 |
2020年 | ランキング50位圏外につき不明 |
※一般社団法人 日本自動車販売協会連合会 「登録車販売ランキング」(軽自動車と海外ブランドを除く)より
上記のように、販売初年度こそ何とか12,000台ちょっと売れていますが、以降はランキングにも入らずに推移して、結局2020年の販売終了時点で約20,000台ほどの販売総数となりました。
もはや絵に描いたような酷い不人気車なのですが、しかし、ジェイドを購入したオーナーの皆さんのネット上のコメントは買って後悔するどころか異様なほど高評価なのです。
この記事を書いている2021年10月24日時点における価格コムのレビュー点数は、
- 4.61点(投稿数122人)
というもので、ほぼトップレベルの超高評価なのです。
そういうわけで、何だかよくわからない車、それがホンダジェイドと言うことになりそうですが、しかし、これからホンダジェイドの中古車を購入しようかと検討している人にとっては、まさに超最適車両と言えるかもしれませんね。
ホンダジェイドのような、記録的に酷い数値を残した販売不振の不人気車であるにもかかわらず、購入した少数のオーナーの満足度は異常に高い車というのは、まさにまさに中古車としては「掘り出し物」と言うことになるからです。
「めっけもの」であり、程度のいい個体を見つけたら即座に契約すべき車の筆頭に挙げられるかもしれません。
2021年10月24日現在のカーセンサーでのジェイドの登録数は296台です。
ガソリン車もハイブリッド車もかなり程度のいい車両が残っているようです。
顔はフィットみたいだけれどシビックベースの車です。
2015年にデビューしたホンダジェイド(HYBRID)は、当初のスタート価格が272万円でした。
で、フロントマスクを見るとフィットの兄弟車みたいに見えます。
けれども、ホンダジェイドはシビックをベースにした車です。
全長x全幅x全高は4650x1775x1530mmです。
まず、このギャップが痛いところだったと思います。
そもそもジェイドは3列シートの背の低いミニバンとして売り出した車ですが、3列目があまりにも実用性が低いとの酷評の嵐に見舞われて、マイナーチェンジで3列目を廃止したモデルを投入しました。※3列目が付いたモデルも併売された
けれども、結局ユーザーの理解を得られないまま2020年に販売終了ということになったのですが、すでに触れたようにジェイドを購入したオーナーの皆さんの評価は非常に高いものがあり、実際にマイカーとして生活を共にすると非常に奥深い魅力を秘めた車であることがわかります。
ホンダジェイドは不人気車であり、後継モデルも出ない残念な車なのですが、ジェイドを購入したオーナーさんで買ったことを後悔している人はほとんどいません。
また、世間の酷い評価にもかかわらずオーナーさんたちのジェイド評はすこぶる高く、ではどこがそんなにいい車なのか、改めて耳を傾けてみたくなる車です。
以下、ジェイドを購入したオーナーさんたちの声をお届けいたします。ジェイドの中古を検討している方にとっては参考になるのではないでしょうか。
「ジェイドは酷くない。買って後悔はない。不人気で後継がないなんて関係ない。」
- とにかくどんな場面でも乗り心地がいいことがジェイドの最大の美点です。硬い足回りが多いホンダ車の中で最高評価を与えていい特性だと思います。街中も峠道も高速道路も足が良く動いてしなやかです。でもコーナーでふらつくこともなく安定姿勢で駆け抜けます。乗り心地と走行安定性を高いレベルで両立させているのはやはり背が低く重心が下にある恩恵だと思います。SUVでは無理です。(ジェイド HYBRID X)
- 3年乗った平均燃費は17.6kmです。もちろんエアコンはほぼ一年中つけています。(ジェイド HYBRID X)
- ガソリン車ですが平均燃費は13キロ~16キロの間です。(ジェイド RS)
- 収納についてはやや残念なところがあって、引き出し型のコインポケットみたいなものや、一般的にサンバイザーに付いているチケットホルダーなどがありません。こうしたちょっとした収納スペースはけっこう大事だと思います。(ジェイド HYBRID X)
- 3列目に関しての世評は酷い酷い酷いのオンパレードですが、実際酷いです(笑)。とてもまともに乗れるシートではなく子供でもダメです。でも、そういいながらも私の場合年に2,3度は6人乗車することがあり、まさに緊急シートとして役に立っています。3列目のシートに関しては「話のネタ」になって会話が進みますよ。いかに酷いシートかって自慢しています。これはこれでアリだと思います。(ジェイド HYBRID X)
- ジェイドにはリアクティブフォースペダルという機能がありますが、これはわかって使う分にはいいのですが、よくわからずにこの設定のジェイドに乗ると大いに誤解されてしまう恐れがあると思います。つまり、全くパワーのない車だと思われてしまう恐れがあるのです。この機能をキャンセルすれば十分すぎるパワーを持つキビキビ車なのですが、設定をONにしたまま乗るとダメ車の烙印を押されてしまいます。ジェイドが失敗車になった要因の一つがこのリアクティブフォースペダルのアピール方法だったと思います。(ジェイド HYBRID X)
- 写真ではそこそこだったけれど実物のジェイドは素晴らしくカッコいい車でした。のびやかな全長で、幅は1775mmという実寸よりさらに広く見え、走りを予感させる迫力があります。即座に購入を決断しました。またヘッドライトにはLEDのデイライトが組み込まれていて、オート設定にしておくとライン状に点灯して素晴らしくカッコいいです。斜め前、斜め後ろも申し分ない流麗なフォルム。世の中がSUVの毒気に当てられているのでこの良さがわからないのでしょうね(笑)。(ジェイド HYBRID RS Honda SENSING)
- ホンダジェイドのキーワードは<音>だと思います。高回転時のエンジン音はまさに快音。ドアの開閉音は精緻。各種警告音の質が高い(耳に心地いい音質)。さらにエアコンの送風モーターがとても静かで、巡航時の静粛性が高く快適至極です。要するに上質な車だということです。値段が高すぎるとよく言われますが、こういう音の質感を知らない人が言う言葉です。乗らなきゃわからないことがあるんです。(ジェイド HYBRID X)
- 市街地9キロ、郊外17キロ、高速21キロ。5万キロ乗っただいたいの燃費数値です。地方都市在住者。(ジェイド RS Honda SENSING)
- シートについて。マイナーチェンジされたジェイドの2列目は、それまでのキャプテンシートからベンチシートになって、座面の奥行きが深くなりました。これにより元々質感の高いシートがさらに快適になってトップクラスのシートになったと思います。初期のキャプテンシートも質感は高く座り心地もよかったのですが、座面の奥行きがやや短いところが残念なところでした。(ジェイド HYBRID X)
- 長い車体はバランスが良く美しく伸びやか。低く幅広のデザインは迫力と走りの雰囲気を醸し出しています。ヘッドライトをオートに入れておくとLEDラインのデイライトが点灯しカッコいいですね。(ジェイド HYBRID X)
- ツインクラッチトランスミッションを使用するハイブリッドシステムi-DCDのダイレクトなフィーリングはぜひ体験して欲しい秀逸なものです。パワーも十分で体感的には2500ccクラスといったところ。ミッションでは一時期トラブルが出たこともありますが、その後は安定していて、ジェイドのドライバーはとても幸せな時間を過ごすことができています。もしも弱点を言えと言われたら、高速の追い越しなどでアクセルを踏み込んだ時のタイムラグですね。けっこう遅れて加速が始まるところがやや難点です。(ジェイド HYBRID RS Honda SENSING)
- ワインディングロードではAHA(アジャイルハンドリングアシスト)が効果を発揮します。ハンドル切っただけ素直に曲がります。いわゆるアンダーステアが出ることはまずないです。荒れた路面からの突き上げも収まりがいい。ジェイドは高級セダンの大人の走りとシビックハッチバックのようなスポーティーな走りを足して2で割ったようなバランスのいい車です。背の低いこのボディ形状だからこそ実現した性能です。(ジェイド RS Honda SENSING)
- ジェイドは乗り心地がとてもいい車です。運転席だけでなく2列目も素晴らしい(3列目のことは訊かないでね)。2列目のシートはリクライニングはしないものの造りはとても上質で最高ですよ。そしてダブルウィッシュボーンのサスが本当によく動きます。ミニバンやSUVのように背が高くないのが乗り心地のいい最大の要因だと思います。背の高い車はロールを抑えるために足を固め、固め過ぎて乗り心地が悪いからと柔らかめにして、すると車体がフラフラして危険なのでまた固めて・・・とこれを繰り返して結局答えが出ずにそのまま見切り発車で販売しているのが実情でしょう。もしも背の高いミニバンやSUVでも乗り心地と操縦安定性を両立するサスペンションが開発されたら、その装置はそのまま背の低い車にも導入されるはずで、そうなると永遠に背の高い車は背の低い車に走行特性では勝てないのです。したがって走りのいい車を求めるならジェイドのような車が正解だと思います。売れなかったのは流行の力に打ち負かされたからで車が悪かったからではないです。中古を探している人はシャトルではなくジェイドですよ。(ジェイド HYBRID RS Honda SENSING)
- ジェイドのハイブリッドエンジンは峠道などでは結構なサウンドを奏でます。その音質はシビックタイプRに似た音で、これこそDNAのなせる業なのですね。デシベルで言えばけっこう高いこの音をうるさいと感じる人もいるかもしれませんが、音質的に喜ぶ人の方が多いのではないか。家族には快適なシートとしなやかな乗り心地を提供し、ドライバーには走りの本能を刺激する、こんな要求を高度にバランスさせている名車だと思います。いいタマがあったら即入手してくださいね。(ジェイド HYBRID X)
- 時速100キロでエンジン回転が1800~1900位。とても静かな車です。18インチの大径タイヤにもかかわらず悪路でもゴツゴツした突き上げ感はほとんどありません。心底心地いい乗り味だと思います。(ジェイド HYBRID RS Honda SENSING)
ズバット車買取比較 |
まとめ
ホンダジェイドは不人気で売れない車であり、後継車種もなく、寂しい末路を辿った車ですが、その一方で、実は購入したオーナーさんの評価は非常に高く、スタイルも実物を見ると優雅なシルエットを誇る美しい車です。
酷い酷いと酷評された3列目シートも、そもそも緊急用のシートなのでそれほど悪く言われる筋合いはなかったはずであり、理不尽な気がします。
それはともかく、ジェイドは不人気であったがゆえにけっこうな値引きで販売されていたようです。
中古車市場に出回る際には、そうした新車購入時の値引き幅が中古車価格にも反映されるものですが、しかし、そのままそっくり反映されるとは限りません。
中古車店では、買い取る時は不人気と大幅な値引き販売を理由に安く買いたたきますが、ひるがえってこれを販売する際には、新車時の値札との差額で安さを強調したりするケースもあり、私たち中古車購入者としては、まずは値引き交渉を積極的にすべきでしょう。
強引な無理強いはダメですが、楽しく値段の交渉をしましょう。
中古車は新車ほど販売店の利幅はないので、一声かけて金額で答えてくれたら気持ちよく契約書にサインすればお互いにハッピーになると思います。
不人気だけど実はいい車というのが時々あって、ホンダジェイドはまさにそういう車だと思います。
【2023年5月24日追記】ホンダが2026年シーズンにF1復帰:アストンマーティンとタッグ
項目 | 詳細 |
---|---|
発表日 | 2023年5月24日 |
会社 | 本田技研工業(ホンダ) |
発表内容 | 2026年シーズンからF1世界選手権に参戦 |
パートナーシップ | アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラ・ワン・チームにパワーユニット供給 |
三部敏宏社長のコメント | 「F1への参戦は、電動化パワーユニットにおいてホンダがトップであることを示す絶好の機会」 |
F1からの撤退 | 2021年シーズン後 |
F1への復帰 | 2026年シーズンから |
復帰理由 | F1がカーボンニュートラルを目指すホンダの方向性に合致、エンジンとモーターの出力比率変化により電動部分が重要に |
新パートナー | アストンマーティン |
ローレンス・ストロールのコメント | 「ホンダとアストンマーティンF1は同じDNAを持っている。ホンダとのパートナーシップは、アストンマーティンがF1のタイトルを獲得するための“最後のピース”である」 |
パワーユニット開発とレース運営 | ホンダ・レーシング(HRC)が全てを担当 |
こちらの記事も読まれています
ご覧いただきありがとうございました。