Nワゴン(N-wgn)買ったけど後悔した?売れないって本当?
※トップ画像は2019年モデル(Wikipedia様より)
ホンダの軽自動車NシリーズにはNボックス、Nワゴン、Nワン、Nバンがあり、4ナンバーのNバン以外はみな5ナンバーの乗用タイプです。
乗用タイプのうち、Nボックス、Nワゴン、Nワンの順番に売れています。
2020年の年間累計(軽乗用タイプ)では、
- Nボックス:150,820台
- Nワゴン:55,082台
- Nワン:1,146台※新型が2020年11月に発売されたため、旧型の買い控えがあったため
となります。
Nワゴンの売れ行きですが、確かに軽ナンバーワンのNボックスほどは売れていませんが、ルークスやワゴンRやハスラーとほぼ同じくらいの売れ行きです。
この記事を書いているのは2021年10月9日ですが、本年の9月までの売り上げ累計を見てみると、
- Nボックス:152,577台
- Nワゴン:39,246台
- Nワン:17,944台
となります。
2021年になってからは、Nボックスはもちろんのこと、他社のライバル車に比べて売れない傾向が見え始めています。
ちなみに、2021年の9月までの9か月間の累計販売台数ベスト3は、
<1位>Nボックス:152,577台
<2位>スペーシア:106,045台
<3位>タント:90,669台
となり、Nワゴンは12位になります。
したがって、Nワゴンは2020年はそこそこ売れていたと言えますが、2021年にやや売れない傾向にあるということになりそうです。
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さて、このNワゴンですが、初代である2013年モデルのオーナーさん、現行2019年モデルのオーナーさんは、それぞれ買った後にどんな感想をお持ちなのでしょう?
買ってよかったと思っているのか、買って後悔しているのか、以下細かく見ていきたいと思います。
2013年モデル(初代)を買ったオーナーさんの声
まず、初代N-wgnを買ったオーナーさんの声をご紹介します。買って後悔したというオーナーさんはほぼいませんが、部分的に不満があるオーナーさんはもちろんいらっしゃいます。
いい声悪い声あわせてご紹介します。
- シートリフターを一番低くしてもミニバン並みの高さになるのは改善してほしいです。あと3センチ下げられるとありがたいです。
- わたしがN-wgnを買ったのは仕事用としてですが、これは正解でした。荷物がたくさん積めます。新型をチェックしたところ、勝ちました。私の旧型の方が荷物がたくさん積めます。
- Nワゴンの加速はNボックスよりいいと思います。60kg軽いから当たり前でしょうが、出足がいいのはうれしいですね。
- 足元にUSBポートがあるのは謎です。私はよく使うのですが、位置が下過ぎてとても使いにくいです。※これは現行型で改善されました。現行モデルは手元にあります
- 燃料タンクが前席の下にあるせいで助手席の足元はとても狭いです。ホンダ自慢のセンタータンクレイアウトですが、人を後席にしか乗せなかったりドライバー1人で乗る機会が多い人にとっては荷室が広くていいけれど、助手席に人を乗せる機会が多い場合、助手席の人は窮屈な思いをするし、小物を置くスペースもなくて困ります。※これは現行型にも言えることですね
- 時計が付いていないんですね。それとエアコンの入り・切りをした場合にパイロットランプがないのが不思議です。まあ、そのうち慣れましたけど。
- 自然吸気エンジンのNワゴンを買って正解でした。街中では必要十分です。発進から60㎞くらいまでの加速がキビキビしていて、アクセル開度以上に速度が乗る感じがいいですね。これはCVTが改善されている証拠です。悪いCVTはこの逆で、アクセルを踏み込んでいるのにさほど速度が乗らないのです。また高速道路は法定速度で巡航するときなど平地ではいいのですが、坂道にさしかかったり追い越しをかけるときはエンジンが唸るので疲れます。私はめったに高速に乗らないのでこの点は目をつぶれます。
- ターボ付きを買って正解でした。NAエンジンでは買って後悔するところでしたね。我が家では結構高速道路を使いますが、ターボだとどんな場面も低回転を維持できるので疲れが少ないです。エンジンが唸ることもなく室内が静かで快適ですよ。
- N-WGNの燃費ですが、家族4人乗車でリッター20kmを切ることはまずないです。前に乗ってたD社の軽は力がないからアクセルをベタ踏みすることが多くて12km以下がほとんどでした。車の実際の燃費は買った後じゃないと本当の数値はわからないことが多く、これはいい買い物でした。後悔なし!
- Nワゴンは足にスタビライザーが付いてないので、カーブでのロールが大きいと思います。
- Nワゴンはスタビライザーが無いので乗り心地がいいです。スタビライザーがついて無駄にコーナリングで踏ん張る車は、タイヤの減りが早いんですね。スポーツカーじゃないんだから、余計な装備は不要です。
- 街乗り専用ですが21キロ~22キロを維持しています。文句なしの燃費です。
- 内装はプラスチッキーですが、ベージュの内装にしたので明るくてとてもいいです(汚れやすいけど)。トレイが使いやすい。小物入れもたくさんあって満足です。この車を買ってよかったと思います。
- 春秋のエアコンなしの時期は18~21走ります。夏場のエアコンONで14~16のあいだ。
- わたしがN-WGNを買ったのは長距離の通勤に使用するためです。田舎の一般道をエアコン使用してリッター24キロ前後走ります。誰も信じてくれないけれど本当ですよ。ちなみに信号は2つあるだけです。
2019年モデル(現行)を買ったオーナーさんの声
- 比較試乗したスズキのワゴンR(マイルドハイブリッド)より出足も加速もスムーズに感じ、購入を決意。買って後悔無しです。個性的ながらちょっと地味なデザインが私は好きです。現行のフィットもふんわりしていて好きです。
- センターコンソールが助手席側に出っ張っているので助手席の足元はかなり狭く感じます。そのぶん運転席は広いのですが、そもそもセンターのBOXはなくてもいいのでは。単独で乗る人にとってはいいデザインだと思いますが、家族で乗る機会が多い人にとって助手席の窮屈さはけっこう問題で、この点は買って後悔しています。買ってから家族構成が変わったんです。
- 前車も軽自動車で、NAエンジンでしたが、15km/Lでした。N-WGNターボを買って3,000キロほど走りましたが、なんと平均で20km/Lも走ります。ターボなのにどうして燃費がいいんですか。買って後悔せずに済みました。カタログ燃費だけじゃわかりませんからね。
- 今度買ったNワゴンには電動パーキングブレーキの他、アダプティブクルーズコントロールも標準装備で、またバックの誤発進抑制もついています。前のにはなかったけれどさすが新型ですね。
- 燃料タンクはもう少し容量があってもいいのでは。リッター20キロ近く走れても容量27ℓでは540キロしか走れません。普段はこれでもいいけれど遠乗りする時は燃料残が気になって不安です。せめて40ℓくらいにして、普段は満タンにしなければいいだけのことですよね。ホンダは燃費競争からはやや距離を置いているはずで、カタログ燃費のためにこんな姑息なことはやらないで欲しいです。※燃料タンクの容量は2013年モデル30ℓ、2019年モデル27ℓ
- ターボかノンターボかで迷っているならば、わたしのようにターボを購入してください。ターボモデルには下り坂で重宝するパドルシフトがあるし、オートリトラクタブルミラー(ドアロック連動格納式ドアミラー)という便利な機能が標準装備しています。ターボなら上り坂でもモリモリ加速していきますし、高速でも音が静かで追い越しも楽です。
- わたしのN-WGNだけのことかもしれませんが、加速しているとある回転数に達してからルームミラーにビビリ音が出ます。
- 家族が乗っているフィットはドアハンドルを握ると解錠されますが、Nワゴンはボタンを押さないと解錠しないのですね。昼間は特に不便ではないけれど夜になるとかなり不便に感じます。こういう装備は車種によって変えるよりもすべて同じ装備にしたほうが逆にコストダウンになると思うのですが。つまらない差別化はみっともないと思います。
- 30km以下で前車がいないとACCがキャンセルされるのには驚いた。かえって危険でしょ。
- 旧モデルからの乗り換えです。買って正解でした。まずUSBポートが手元にきたので使いやすくなりました。アームレストの幅が広くなりましたね。これは快適快適。走行中の静粛性も旧モデルよりいいです。ただACCの追従機能は高速ではいいのですが一般道ではブレーキ操作がぎこちないです。オートヘッドライトの点灯消灯のタイミングには癖があるようで、慣れるまで時間がかかりました。でもいい車です。買って後悔なし。
- 燃費報告。近所のお買い物で10~12キロ。一般道のドライブで18~20キロ。エアコンを使用しての数値です。
- わたしのNワゴンは4駆のターボですが、これまでの平均燃費は17~18です。文句のつけようがない数字です。
- 市街地で14キロ~17キロ。郊外の一般道や高速で20キロ~22キロです。エアコンは付けたり付けなかったり。5,000キロ走行時の累計平均燃費です。NAエンジンです。地方都市在住で信号は少ないです。
- 新型N-wgnを買ってよかったと思うのはオートブレーキホールドです。便利でもう手放せません。
- 都内在住。下道で15~17km/l、空いていれば20km以上にも。
- インパネの位置が高過ぎませんか。わたしみたいに背の低い女性にはちょっと辛いです。厚手の布団を敷いて対応しています。エクステリアもインテリアも好きだし走りも満足していますが、この点は買って後悔した気分です。
- ACC(アダプティブクルーズコントロール)って、強い雨の時は作動しないことがありますね。
- ACC作動中に前の車に置いてかれないように慌てて急加速するのがやや気になるところ。「お、やばい、急がないと」と車が焦っている様子が伝わってきて、それはそれで「かわいい」と感じることもあるけれど、でも公道を走っている最中のことなので、やはりこれはダメ出ししたいところです。
- 17~20kmは当たり前に走りますね。もっといい車もあるかもしれないけれど、ホンダの車は走りがいいので合格点だと思います。
- うーん、ちょっとほめ過ぎと言われそうだけど、恐れずに言っちゃいます。私の買ったNワゴンは、まずシートの座り心地が満点。ずっと座っていたくなります。荒っぽい運転さえしなければ燃費は常時20キロ前後をキープします。ドアの開閉音がかなり上質だし、走行中にエンジン音が殆ど耳に入ってこない。ハンドルのテレスコピック機構は体形に合わせることができて親切です。走行時に車体がほとんど左右に揺れない。それなりに背が高い車なのにこれは立派。だから高速走行も得意です。ACCは135kmまで対応していて、信号待ちでブレーキ離してもサイドブレーキが掛かり続けるのは本当にありがたい。家族で乗るならNボックスの方がいいかもしれないけれど、一人で乗る私にはNワゴンこそど真ん中の大正解でした。Nボックスより軽くて背が低いので、車としてのこうした優位点がそのまま走りに表現されています。地味だけど最高の軽自動車ですよ。小さい分だけフィットよりいいかも。いや、このくらいにしないと叩かれるのでお終いにします。
- NAエンジンのN-WGNを買った感想です。発進も加速も思い通りでエンジン音も静かです。これはエンジンだけでなくCVTの出来がいいからだと思います。買い物や通勤で不足を感じることはないです。維持費も安いし、フィットか迷ったけれど、N-WGNにしてよかった。後悔していません。
- ナビ、ドラレコ、その他オプションテンコ盛り、値引き25万で総額190万でしたが、これって妥当な額でしょうか。でも、軽自動車は買ってからの維持費が割安なので、最初にこれだけかけても先の不安は少ないですね。だからどうしてもありったけのお小遣いをつぎ込んでしまう。
- Nワゴンの足回りはN-BOX譲りでしっかりしてます。でも比較するとNワゴンの方が粘りがあって滑らかです。大きな段差もあんがい上手にさばいてくれますね。足元がよく動くいい車だと思います。
まとめ
そういうわけで、初代も2代目もNワゴンのオーナー評はおおむね良好です。
買って後悔した人はまずいらっしゃらないし、特に走りの評価はほぼすべてが高得点です。
たまに、上級車種から乗り換えた人で内装のプラスチッキーなところを低く評価する方がいますが、それは仕方がない点であり、いずれ慣れる部分ではないかと。
要するに、N-wgnはかなり上質な軽自動車という結論に至ります。
これはオーナーさんの声にもありましたが、そもそも同じエンジンを積みほぼ同じサスペンションを装着している2つの車があった場合、より背が低くてより重量が軽い方が、こと走行性能に関しては、「あらゆる場面で」よりいい車であることは自明の理です。
これは物理法則です。
重量が軽い方が加速もいいし燃費もよくなります。
背が低い方が横風にも強いしコーナリング姿勢も安定します。
受光素子の面積が狭いAPS一眼レフカメラより受光素子の面積が広いフルサイズの一眼レフカメラの方が永遠に画質性能が上回るのと理屈は同じです。
こと走行性能に関して、NボックスはNワゴンに永遠に勝ち目がないのです。
あとは、主に一人で乗るのか家族で乗るのか、荷物をたくさん積むのかそうでもないのか、そういった車の用途によって選べばいいと思います。
しつこいようですが、こと走りに関しては背が低くて軽い車の方が性能は上です。
同じ装置、同じ部品で車を製造するのである限り、この差は永遠に埋められない点です。
物理法則です。
Nボックスほど売れてないところも、逆にNワゴンの魅力かもしれません。
ご覧いただきありがとうございました。