【4分記事】バルブコッターピンとは|役割|バルブステムを固定するパーツです。

バルブコッター・バルブコッターピン・とは・役割・役目

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バルブコッターピンとは:役割

バルブコッターピンとは、バルブステム(棒)を固定する役割を果たす部品です。固定するのが役割とはいえ、吸排気バルブは常に高温にさらされ、激しい往復運動をしているので、バルブコッターピンの材質は重要です。

エンジンが高回転になった時にもバルブが追従できるように、バルブコッターピンの重量はとても大事です。エンジンの特性により、重すぎてもダメですし、軽すぎてもダメです。素材選びは重要です。

また、意外と知られていないことですが、バルブコッターピンは回転します。回転しないで固着してしまうとトラブルを招きます。と言うか、回転するのはバルブコッターピンだけでなく、バルブステムも同様です。バルブステムが回転することでバルブフェイスも回転します。そのことで、バルブフェイスとバルブシートが常に別の部分で接触することになり、どこか一箇所だけ凹んでしまうことを避けられます。

つまり、バルブコッターピンはバルブステムを固定していますが、この両者は共に回転するということです。固定するというのは、外れないように固定するという意味で、互いにがっちり組み合った両者は、一緒に回転しています。

そういう意味で、バルブコッターピンが常時回転することは重要なのですが、これはエンジンオイルがきれいであることが条件になります。オイル交換を怠り、オイルの中に金属粉等が混じってくると、他の部分同様にバルブコッターピンにも悪影響が出て、最悪の場合はピンが固着して動かなくなります。

すると、回転しませんから、バルブフェイスも回転しないことになり、バルブの性能そのものが低下することになります。

そういう意味で、小さな部品ですがとても重要な部品になります。

バルブコッターピンの位置関係

エンジンの吸排気バルブにおいて、バルブコッターピンがどの位置にあるのか、確認しておきたいと思います。

バルブを縦置きにします。上の部分はカムシャフトのカムが当たるところです。下の部分は燃焼室とバルブフェイス(傘の部分)が当たる部分です。

上から次のような部品構成になります。

エンジンの吸排気バルブの主要パーツ
コッターピンこちら
リテーナーこちら
バルブスプリングこちら
バルブシールこちら
バルブガイドこちら
バルブスプリングシートこちら
バルブステムこちら
バルブフェイスこちら
バルブシートこちら

このページのテーマであるバルブコッターピンは、カムシャフトのカムに一番近いところにあるパーツということになります。

ご覧いただきありがとうございました。