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【記事丸わかり】
⇒⇒【個人でできる所有権解除】自動車ローンを完済しても所有権は自分に戻らない?!手続きが必要?住所変更は? |
目次
引っ越しで住所が変わったら車検証の住所変更手続きが必要になります。
その際、車検証の所有者欄がディーラー名あるいはローン会社名になっていることがあります。
これはその車をローンで購入したため、ローンが完済されるまではディーラーやローン会社が「所有者」であり続けるためです。
これを「所有権留保」と言います。
さて、この所有権留保が付いた車の名義変更をするには、2つのケースに分かれます。
(ケース1) | ローンはすでに完済しているけれど、手続きが面倒なので、そのままにしてあるケース |
(ケース2) | まだローン返済中であるケース |
このページでは、こうしたケースについて、それぞれ詳しく解説していきます。
【登録車】ローンを完済している場合の手続きと費用
すでにローンは完済しているけれど、面倒くさいから車検証の所有者欄はディーラーあるいは信販会社の名義になっているというケースです。
ほとんどのローン会社では、ローン完済間近になると「お知らせ」を郵送してきます。
「もうすぐローンが完済されるので、所有者の名義変更を行ってください」
という内容の案内です。
けれども、大多数の人は面倒なのでそのままにしているのが実態だと思います。
このように、車検証の所有者がディーラーやローン会社のままの状態にあり、そこへ引っ越しで住所が変わった場合、2つの手続きを同時に行うことになります
<例>藤沢豚子が引っ越しして住所が変わった場合。
手続き1(移転登録) | 所有権解除を行い、「所有者欄」をディーラーorローン会社⇒藤沢豚子に変更 |
手続き2(変更登録) | 藤沢豚子の住所を、前住所⇒引っ越し先の現住所に変更 |
つまり、上の画像の①「所有者」がディーラーかローン会社の氏名・住所になっているのを、藤沢豚子の氏名・住所に変えます。
次に、②「使用者」が藤沢豚子の氏名・住所になっているのを、住所は旧住所のため、その住所部分だけ新住所に変更します。
この2つの手続きを、一つ一つ順を追ってやったのでは、書類の重複があったり時間がかかったりで無駄が多いので、オールインワンで、2つをまとめて一気にやってしまいます。
※2つの手続きをまとめてやった結果として、出来上がってくる車検証は、①の所有者に藤沢豚子の氏名・住所(新住所)が記載され、②の使用者のところには「※※※」(所有者と同じという意味の表示)になります。
【所有権解除と住所変更を同時に行う場合の必要書類】
費用総額:3,700円前後(ナンバー交換の場合は5,400円前後)
ディーラーorローン会社が用意するもの | ・印鑑証明書 | 発行3ヶ月以内 |
・委任状 | 実印が押印されているもの | |
・譲渡証明書 | 実印が押印されているもの | |
藤沢豚子が用意するもの | ・印鑑証明書 | 発行3ヶ月以内 |
・委任状 | 実印が押印されているもの | |
・車検証 | 原本 | |
・住民票 | 新住所のもの。数回住所が変わっている場合は戸籍の附票が必要 | |
・車庫証明書 | 発行1ヶ月以内 ⇒手続方法 | |
・実印と認印 |
※ディーラーやローン会社には電話で「所有権解除をしたいので書類を送ってください」と事前に依頼⇒⇒車検証コピーなどの書類を送るように言ってくるのでそれらの書類を送る⇒⇒後日「印鑑証明書・委任状・譲渡証明書」が送られてくる
※旧住所と管轄が異なる地域に引っ越した場合はナンバープレートの交換が必要なので、前後2枚のナンバープレートを陸運支局の手続き時に提出し、新しいナンバープレートの交付を受けます
※新ナンバーの料金は、通常のペイント式なら1,500円~1,900円、字光式なら3,000円前後、希望ナンバーなら4,200円前後、希望ナンバー+字光式なら5,200円前後、そして図柄入りの記念ナンバーなら7,000円以上
※車庫証明書は事前に警察署で発行してもらってください
※車検証の住所変更を行う場合は車庫証明書の提出が必須です。車庫証明書なしに住所変更することはありえません(登録車の場合)
【必要書類を持って陸運支局で手続き】
陸運支局の営業時間は全国ほぼ共通で、平日の8:45~11:45、13:00~16:00が受付時間です(土日・祝日は休み)。
窓口で下記の書類を入手します(350円ほど)。
申請書 |
自動車税・自動車取得税申告書 |
手数料納付書 |
これらの書類には、記入台のところにそれぞれ書き方の見本がありますし、それでもわからない場合は窓口の人が教えてくれます。
また、これらの書類と持参した書類の提出窓口、その順序などは、各陸運支局によって微妙に異なります。
ただ、最初の窓口で順路を教えてくれますし、その都度窓口の人に確認すれば間違いありません。
陸運支局での手続きは、事前に完璧に憶えてから出かけようなどとは決して考えないでください。
現場で、動きながら考え、考えながら動く、という感じで乗り切るしかありません。
最後にナンバープレートです。
異なる管轄地に引っ越した場合はナンバープレートの交換が必要です。
※同じ管轄地内での引っ越しならナンバーはそのままでOK
この場合は、ナンバーを交換する車で陸運支局に乗り付け、これまで付いていたナンバープレート前後2枚を取り外し、新しく交付してもらったナンバープレートを取り付けます。
こうした交換作業は自分でやります。
※わたしは日頃から行政手続きの非効率について度々不満を漏らしている人間なので、これとちょっと矛盾するかもしれませんが、「自分でナンバーの付け替えをする」という原始的なところは、けっこう好きです。ご自分で手続きする方は存分に楽しんでみてください
自分でやるので工具も持参することになりますが、ちょっと大きめのマイナスドライバー1本でOKです。
プラスドライバーや6角レンチも使用可能なネジですが、マイナスドライバーだけでも大丈夫だと思います。
※手が汚れるので軍手も用意したほうがいいです
登録車のナンバーには封印があり、車のリア側の向かって左のネジに被せてあります(フロント側のナンバーに封印はない)。
ナンバーを外す場合はまずこの封印を破ってからになりますが、その破り方も、陸運支局に破り方のコツのような案内があると思います。
と言うか、マイナスドライバーでこじ開ければ何とかなります。
新しいナンバープレートをネジで取り付けたら、係の人が新たな封印を被せてくれます。
これで完了です。
(最後に)
陸運支局での手続きは、なんとなく難しそうに思われるかもしれません。
たしかに面倒なところはありますが、でも、現場に行けば何とかなると思います。
それよりも、もっと重要なことは、陸運支局に持っていく書類に不備や欠品がないことです。
足りないものがあると、現場ではどうにもならず、また出直ししなければなりません。
必要なものさえ揃っていれば、現場で手続きに戸惑ったとしても、ちょっと時間がかかるだけで、なんとか完了できるものです。
そういう意味で、上にわたしがリストアップした必要書類はもちろん信頼していただいて結構なのですが、念の為に、事前に陸運支局に問い合わせて、取り揃えるべきものを確認の上、お出かけいただきたいと思います。
※電話で問い合わせする際は「車検証」を手元に用意してください。個別具体的で正確な情報を引き出すために必要です
【登録車】ローン返済中の場合の手続きと費用
引っ越しをして住所が変わり、車検証の住所変更手続きをしたいのだけれど、車のローンをまだ返済中というケース。
このケースでは、当然のことながら、車検証の所有者欄はディーラーかローン会社の名義になっているはずです。
※ローンでも銀行のローンなら、所有者欄は個人名になっているはずで、この場合はごく普通の住所変更手続きになります
ローンがまだ残っていますから、所有権解除はできません。
そこで、所有者欄はそのままにしておき、使用者欄の住所のみを変更することになるのですが、こうした手続は原則として所有者がやることになっています。
しかし、実際の手続きは使用者が行いますから、所有者であるディーラーかローン会社から「委任状」をとりつけなければなりません。
「住所を変えるだけなら別にいいですよ。手続きはあなたに委任しますよ」
という意味の委任状です。
【住所変更を行う手続き】
費用総額:3,400円前後(ナンバー交換の場合は5,100円前後)
ディーラーorローン会社が用意するもの | ・委任状 | 認印が押印されているもの |
車の使用者が用意するもの | ・住民票 | 新住所のもの。数回住所が変わっている場合は戸籍の附票が必要 |
・委任状 | 認印が押印されているもの | |
・車検証 | 原本 | |
・車庫証明書 | 発行1ヶ月以内 ⇒手続方法 | |
・認印 |
※ディーラーやローン会社には電話で「車検証の住所変更をしたいので委任状を送ってください」と事前に依頼してください
※旧住所と管轄が異なる地域に引っ越した場合はナンバープレートの交換が必要なので、前後2枚のナンバープレートを陸運支局の手続き時に提出し、新しいナンバープレートの交付を受けます
※新ナンバーの料金は、通常のペイント式なら1,500円~1,900円、字光式なら3,000円前後、希望ナンバーなら4,200円前後、希望ナンバー+字光式なら5,200円前後、そして図柄入りの記念ナンバーなら7,000円以上
※車庫証明書は事前に警察署で発行してもらってください
※車検証の住所変更を行う場合は車庫証明書の提出が必須です。車庫証明書なしに住所変更することはありえません(登録車の場合)
【必要書類を持って陸運支局で手続き】
陸運支局の営業時間は全国ほぼ共通で、平日の8:45~11:45、13:00~16:00が受付時間です(土日・祝日は休み)。
窓口で下記の書類を入手します(350円ほど)。
申請書 |
自動車税・自動車取得税申告書 |
手数料納付書 |
これらの書類には、記入台のところにそれぞれ書き方の見本がありますし、それでもわからない場合は窓口の人が教えてくれます。
また、これらの書類と持参した書類の提出窓口、その順序などは、各陸運支局によって微妙に異なります。
ただ、最初の窓口で順路を教えてくれますし、その都度窓口の人に確認すれば間違いありません。
陸運支局での手続きは、事前に完璧に憶えてから出かけようなどとは決して考えないでください。
現場で、動きながら考え、考えながら動く、という感じで乗り切るしかありません。
最後にナンバープレートです。
異なる管轄地に引っ越した場合はナンバープレートの交換が必要です。
※同じ管轄地内での引っ越しならナンバーはそのままでOK
この場合は、ナンバーを交換する車で陸運支局に乗り付け、これまで付いていたナンバープレート前後2枚を取り外し、新しく交付してもらったナンバープレートを取り付けます。
こうした交換作業は自分でやります。
※わたしは日頃から行政手続きの非効率について度々不満を漏らしている人間なので、これとちょっと矛盾するかもしれませんが、「自分でナンバーの付け替えをする」という原始的なところは、けっこう好きです。ご自分で手続きする方は存分に楽しんでみてください
自分でやるので工具も持参することになりますが、ちょっと大きめのマイナスドライバー1本でOKです。
※手が汚れるので軍手も用意したほうがいいです
プラスドライバーや6角レンチも使用可能なネジですが、マイナスドライバーだけでも大丈夫だと思います。
登録車のナンバーには封印があり、車のリア側ナンバーの向かって左のネジに被せてあります(フロント側のナンバーに封印はない)。
ナンバーを外す場合はまずこの封印を破ってからになりますが、その破り方も、陸運支局に破り方のコツのような案内があると思います。
と言うか、マイナスドライバーでこじ開ければ何とかなります。
新しいナンバープレートをネジで取り付けたら、係の人が新たな封印を被せてくれます。
これで完了です。
(最後に)
陸運支局での手続きは、なんとなく難しそうに思われるかもしれません。
たしかに面倒なところはありますが、でも、現場に行けば何とかなると思います。
それよりも、もっと重要なことは、陸運支局に持っていく書類に不備や欠品がないことです。
足りないものがあると、現場ではどうにもならず、また出直ししなければなりません。
反対に必要なものさえ揃っていれば、現場で手続きに戸惑ったとしても、ちょっと時間がかかるだけで、なんとか完了できるものです。
そういう意味で、上にわたしがリストアップした必要書類はもちろん信頼していただいて結構なのですが、念の為に、事前に陸運支局に問い合わせて、取り揃えるべきものを確認の上、お出かけいただきたいと思います。
※電話で問い合わせする際は「車検証」を手元に用意してください。個別具体的で正確な情報を引き出すために必要です
【軽自動車】ローンを完済している場合の手続きと費用
すでにローンは完済しているけれど、面倒くさいから車検証の所有者欄はディーラーあるいは信販会社の名義になっているというケースです。
登録車の場合は、ローン完済間近になると、ローン会社から「そろそろローンが終わるので所有者の変更手続きをしてください」といった案内が送られてきますが、軽自動車のオーナーには送られてこないようです。
もっとも、そういう案内が送られてくる登録車のオーナーも、ほとんどがそのまま放置しているので、どっちでもいいような話ですが。
さて、そういうことで、ローンが完済されているにもかかわらず車検証の所有者がローン会社やディーラー名になっている状態にあり、そこへ引っ越しで住所が変わった場合、2つの手続きを行う形になります。
<例>藤沢豚子が引っ越しして住所が変わった場合。
手続き1(移転登録) | 所有権解除を行い、「所有者欄」をディーラーorローン会社⇒藤沢豚子に変更する |
手続き2(変更登録) | 藤沢豚子の住所を、前住所⇒引っ越し先の現住所に変更する |
つまり、上の画像の①「所有者」がディーラーかローン会社の氏名・住所になっているのを、藤沢豚子の氏名・住所に変えます。
次に、②「使用者」が藤沢豚子の氏名・住所になっているのを、住所は旧住所のため、その住所部分だけ新住所に変更します。
この2つの手続きを、一つ一つ順を追ってやったのでは、書類の重複があったり時間がかかったりで無駄が多いので、オールインワンで、2つをまとめて一気にやってしまいます。
※2つの手続きをまとめてやった結果として、出来上がってくる車検証は、①の所有者に藤沢豚子の氏名・住所(新住所)が記載され、②の使用者のところには「※※※」(所有者と同じという意味の表示)になります。
【所有権解除と住所変更を同時に行う場合の必要書類】
費用総額(車庫証明不要地域):390円(ナンバー交換アリは2,090円前後)
費用総額(車庫証明適用地域):1,000円前後(ナンバー交換アリは2,700円前後)
ディーラーorローン会社が用意するもの | ・申請依頼書 | ローン会社等に「所有権解除したいので書類をお願いします」と連絡すれば後日送られてきます |
・軽自動車所有者承諾書 | ||
藤沢豚子が用意するもの | ・車検証 | 原本 |
・住民票 | 新住所のもの。発行3ヶ月以内 | |
・認印 |
※ディーラーやローン会社には電話で「所有権解除をしたいので書類を送ってください」と事前に依頼してください
※旧住所と管轄が異なる地域に引っ越した場合はナンバープレートの交換が必要なので、前後2枚のナンバープレートを軽自動車検査協会の手続き時に提出し、新しいナンバープレートの交付を受けます
※新ナンバーの料金は、通常のペイント式なら1,500円~1,900円、字光式なら3,000円前後、希望ナンバーなら4,200円前後、希望ナンバー+字光式なら5,200円前後、そして図柄入りの記念ナンバーなら7,000円以上
※軽自動車は、原則、車庫証明書は不要ですが、適用地域に引っ越した場合は、まず軽自動車検査協会で住所変更の手続を行い、それが終了した後で、管轄する警察署で車庫証明書の届けをします
【必要書類を持って軽自動車検査協会で手続き】
軽自動車検査協会の営業時間は全国ほぼ共通で、平日の8:45~11:45、13:00~16:00が受付時間です(土日・祝日は休み)。
窓口で下記の書類を入手します(40円ほど)。
申請書 |
軽自動車税申告書 |
これらの書類には、記入台のところにそれぞれ書き方の見本がありますし、それでもわからない場合は窓口の人が教えてくれます。
また、これらの書類と持参した書類の提出窓口、その順序などは、各軽自動車検査協会によって微妙に異なります。
ただ、最初の窓口で順路を教えてくれますし、その都度窓口の人に確認すれば間違いありません。
軽自動車検査協会での手続きは、事前に完璧に憶えてから出かけようなどとは決して考えないでください。
現場で、動きながら考え、考えながら動く、という感じで乗り切るしかありません。
最後にナンバープレートです。
異なる管轄地に引っ越した場合はナンバープレートの交換が必要です。
※同じ管轄地内での引っ越しならナンバーはそのままでOK
登録車の場合は、新ナンバーを取り付けた後に封印をしてもらう必要があるため、ナンバー交換する車で乗り付けなければなりませんが、軽自動車には封印がないので、乗り付けても乗り付けなくてもどっちでも自由です。
つまり、ナンバー交換する車で軽自動車検査協会に出かけ、古いナンバーを返納し、新ナンバーを取り付けて帰るのもよし。
あるいは、家のガレージで古いナンバーを取り外し(前後2枚)、それを持ってバスで軽自動車検査協会に出かけ、持ってきたナンバーを返納し、新しいナンバーを持ち帰って家で取り付ける、これもOKです。
したがって、新しいナンバーを交付してもらったらそれで完了です。
(最後に)
軽自動車検査協会での手続きは、なんとなく難しそうに思われるかもしれません。
たしかに面倒なところはありますが、でも、現場に行けば何とかなると思います。
それよりも、もっと重要なことは、軽自動車検査協会に持っていく書類に不備や欠品がないことです。
足りないものがあると、現場ではどうにもならず、また出直ししなければなりません。
必要なものさえ揃っていれば、現場で手続きに戸惑ったとしても、ちょっと時間がかかるだけで、なんとか完了できるものです。
そういう意味で、上にわたしがリストアップした必要書類はもちろん信頼していただいて結構なのですが、念の為に、事前に軽自動車検査協会に問い合わせて、取り揃えるべきものを確認の上、お出かけいただきたいと思います。
わたしも軽自動車検査協会のオペレーターの方に問い合わせしたことがありますが、オペレーターはまずわたしがやりたいことを具体的に聞き出して、その手続にピッタリ適合する必要書類をリストアップしてくれます。
一般的な手続方法を案内するのではなく、個別具体的な手続方法を教えてくれるので、安心して出かけることができます。
オペレーターと話をするとお役所に対するイメージが少し変わると思いますよ。
※電話で問い合わせする際は「車検証」を手元に用意してください。個別具体的で正確な情報を引き出すために必要です
【軽自動車】ローン返済中の場合の手続きと費用
引っ越しをして住所が変わり、車検証の住所変更手続きをしたいのだけれど、車のローンをまだ返済中というケース。
このケースでは、当然のことながら、車検証の所有者欄はディーラーかローン会社の名義になっているはずです。
※ローンでも銀行のローンなら、所有者欄は個人名になっているはずで、この場合はごく普通の住所変更手続きになります
ローンがまだ残っていますから、所有権解除はできません。
そこで、所有者欄はそのままにしておき、使用者欄の住所のみを変更することになるのですが、こうした手続は原則として所有者がやることになっています。
しかし、実際の手続きは使用者が行いますから、通常、所有者であるディーラーかローン会社から「委任状」をとりつけなければなりません。
ただし、登録車の場合は委任状が必要ですが、軽自動車の場合は申請依頼書に押印してもらうだけでOKです。
したがって、車検証の住所変更する場合は、ローン会社かディーラーに電話して、「住所変更するので書類をお願いします」と依頼すれば、後日書類が送られてきます。
【住所変更を行う場合の必要書類】
費用総額(車庫証明不要地域):390円(ナンバー交換アリは2,090円前後)
費用総額(車庫証明適用地域):1,000円前後(ナンバー交換アリは2,700円前後)
ディーラーorローン会社が用意するもの | ・申請依頼書 | ローン会社等に「車検証の住所変更したいので書類をお願いします」と連絡すれば後日送られてきます |
車の使用者が用意するもの | ・車検証 | 原本 |
・住民票 | 新住所のもの。発行3ヶ月以内。マイナンバーが記載されていないもの。コピー可 | |
・認印 |
※ディーラーやローン会社には電話で「車検証の住所変更をしたいので書類を送ってください」と事前に依頼してください
※旧住所と管轄が異なる地域に引っ越した場合はナンバープレートの交換が必要なので、前後2枚のナンバープレートを軽自動車検査協会の手続き時に提出し、新しいナンバープレートの交付を受けます
※新ナンバーの料金は、通常のペイント式なら1,500円~1,900円、字光式なら3,000円前後、希望ナンバーなら4,200円前後、希望ナンバー+字光式なら5,200円前後、そして図柄入りの記念ナンバーなら7,000円以上
※軽自動車は、原則、車庫証明書は不要ですが、適用地域に引っ越した場合は、まず軽自動車検査協会で住所変更の手続を行い、それが終了した後で、管轄する警察署で車庫証明書の届けをします
【必要書類を持って軽自動車検査協会で手続き】
軽自動車検査協会の営業時間は全国ほぼ共通で、平日の8:45~11:45、13:00~16:00が受付時間です(土日・祝日は休み)。
窓口で下記の書類を入手します(40円ほど)。
申請書 |
軽自動車税申告書 |
これらの書類には、記入台のところにそれぞれ書き方の見本がありますし、それでもわからない場合は窓口の人が教えてくれます。
また、これらの書類と持参した書類の提出窓口、その順序などは、各軽自動車検査協会によって微妙に異なります。
ただ、最初の窓口で順路を教えてくれますし、その都度窓口の人に確認すれば間違いありません。
軽自動車検査協会での手続きは、事前に完璧に憶えてから出かけようなどとは決して考えないでください。
現場で、動きながら考え、考えながら動く、という感じで乗り切るしかありません。
最後にナンバープレートです。
異なる管轄地に引っ越した場合はナンバープレートの交換が必要です。
※同じ管轄地内での引っ越しならナンバーはそのままでOK
登録車の場合は、新ナンバーを取り付けた後に封印をしてもらう必要があるため、ナンバー交換する車で乗り付けなければなりませんが、軽自動車には封印がないので、乗り付けても乗り付けなくてもどっちでも自由です。
つまり、ナンバー交換する車で軽自動車検査協会に出かけ、古いナンバーを返納し、新ナンバーを取り付けて帰るのもよし。
あるいは、家のガレージで古いナンバーを取り外し(前後2枚)、それを持ってバスで軽自動車検査協会に出かけ、持ってきたナンバーを返納し、新しいナンバーを持ち帰って家で取り付ける、これもOKです。
したがって、新しいナンバーを交付してもらったらそれで完了です。
(最後に)
軽自動車検査協会での手続きは、なんとなく難しそうに思われるかもしれません。
たしかに面倒なところはありますが、でも、現場に行けば何とかなると思います。
それよりも、もっと重要なことは、軽自動車検査協会に持っていく書類に不備や欠品がないことです。
足りないものがあると、現場ではどうにもならず、また出直ししなければなりません。
必要なものさえ揃っていれば、現場で手続きに戸惑ったとしても、ちょっと時間がかかるだけで、なんとか完了できるものです。
そういう意味で、上にわたしがリストアップした必要書類はもちろん信頼していただいて結構なのですが、念の為に、事前に軽自動車検査協会に問い合わせて、取り揃えるべきものを確認の上、お出かけいただきたいと思います。
わたしも軽自動車検査協会のオペレーターの方に問い合わせしたことがありますが、オペレーターはまずわたしがやりたいことを具体的に聞き出して、その手続にピッタリ適合する必要書類をリストアップしてくれます。
一般的な手続方法を案内するのではなく、個別具体的な手続方法を教えてくれるので、安心して出かけることができます。
オペレーターと話をするとお役所に対するイメージが少し変わると思いますよ。
※電話で問い合わせする際は「車検証」を手元に用意してください。個別具体的で正確な情報を引き出すために必要です
ご覧頂きありがとうございました。
こちらの記事もお時間が許せばご覧いただきたいと思います。
このページでは車検証の住所変更について解説しましたが、引っ越しでやるべき自動車関連の手続きは他に4つあります。
まだ手を付けていないものがあったら、できるだ早く手続きしてください。
【引っ越しに伴う車関連の5つの手続き】
項目 | 手続き場所 | |
①免許証の住所変更 | ・警察署・免許センターなど | ⇒手続き |
②車庫証明の発行 | ・警察署 | ⇒手続き |
③車検証の住所変更 | ・陸運支局(登録車)・軽自動車検査協会(軽自動車・2輪) | このページ |
④自動車保険(任意保険)の住所変更 | ・インターネット、代理店、営業店 | ⇒手続き |
⑤自賠責保険(強制保険)の住所変更 | ・代理店、営業店、郵送 | ⇒手続き |
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ご覧いただきありがとうございました。