【90秒記事】「クラウンが生産終了・廃止」のデマはなぜ広まったのか?

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「クラウンが生産終了・廃止」のデマはなぜ広まったのか?

※トップ画像は15代目クラウン(Wikipedia様より)

この記事を書いている2021年9月16日現在、トヨタ・クラウンの現行モデルは2018年6月26日にフルモデルチェンジされた15代目です。

クラウンのこれまでのモデルチェンジ周期はおおよそ5年前後でしたので、次期クラウンが出るのは2023年前後だと予想されます。

けれども、2020年11月にトヨタのお膝元メディアである中日新聞が、クラウンのセダンは生産中止になり次期モデルはSUVになるのでは、といった内容の記事を書いたのです。

これをきっかけに、各メディアはクラウンの今後について様々な憶測記事を書き立てるようになり、たとえば、2021年の上海モーターショーで発表された「クラウンクルーガー(RAV4の北米名ハイランダーの高級化モデル)」こそ次期クラウンではないかとか、いやクラウンはセダンも継続生産されるがFRは終了して
FF化されるだろうとか、さらには専門家の間で異常に評価の高い燃料電池車MIRAIをベースに新型が発表されるのでは、などなど様々な憶測が飛び交うようになりました。

クラウンは15代も続くトヨタの中軸を担う車種でありながら、なぜこんな憶測が広まることになったのかと言うと、それは販売台数の低迷があるからです。

2018年にフルモデルチェンジされた現行クラウンの販売台数の推移をご覧ください。

  • 2018年度(2018年4月~2019年3月):58,548台※月平均4,879台
  • 2019年度(2019年4月~2020年3月):29,680台※月平均2,473台
  • 2020年度(2020年4月~2021年3月):21,858台※月平均1,822台

このように年々販売台数が減少しています。

どんな車種でもモデルチェンジ直後は数多く売れ、それが次第に減少していくのは、ある意味普通のことですが、クラウンに関しては常時安定的に高い販売台数を維持してきた過去の経緯があり、とりわけ2020年度の月平均1,822台というのは、他社の高級セダンならともかく、ことトヨタクラウンに関して言えば衝撃の数字でした。

いや、2020年は新型コロナの影響でしょう、という声も聞こえてきそうですが、残念ながらその指摘は当たらないようです。

なぜなら、まさに同じ期間(2020年4月~2021年3月)にトヨタのアルファードは106,579台売れているのです。

つまり約5倍売れたのです。

クラウンとアルファードの価格帯はほぼ同じ500万~700万ですから、クラウンの売れ行きが低迷したのはコロナ禍のせいでもなければ高価格のせいでもないと思われます。

やはり、「4ドアセダン」というボディ形状に購買意欲を刺激される自動車ユーザーが縮小していることが最大の要因でしょう。

こうしたクラウンの予想外にも思える販売実績があるからこそ、「生産終了」とか「廃止」とか「FRからFFへ」とか「SUV化」とか「MIRAIをベースに」といった憶測が流れるようになったのだと思います。

2021年9月の現時点で、上記様々な憶測のうち、少なくとも「生産終了」と「廃止」は<デマ>と断定してほぼ間違いないと思います。

クラウンは何らかの形で代が続き16代目が誕生するであろうことは、トヨタイムズでの豊田章男社長のコメントからも、ほぼ間違いないと思います。※トヨタイムズでの豊田社長のコメントとは「今やどこにも聖域なんて無い。私は新型クラウンのデザイナーにこれまでの概念に囚われず新しい視点で考えるようお願いした」というものです。

後は、いずれフルモデルチェンジされるとはいえ、それがセダン継続なのか、SUVのみなのか、セダンとSUVの両方なのか、FF化されるのか、燃料電池車になるのか、ハイブリッドなのかEVなのか、「クラウンクルーガー」が逆輸入されるのか、あるいは新しい系統のSUV「クラウンクロス」といったものになるのか、その答えは2022年、2023年、2024年あたりで明らかになると思われます。

【3分記事】新型クラウンのSUVはクラウンクロス?クラウンクルーガー?

2021.09.15

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