【海外の評価】ポルシェ911[992]（Porsche 911[992]）：海外メディア試乗レビュー・口コミ・評価：海外の評判を知りたい！

Porsche 911[992] Carrera 4S：Wikipedia

この記事では、ポルシェ911（992）についての海外メディアのレビューを詳しく解説します。

ポルシェ911（992）の魅力とは何か、その性能やデザインについて解き明かしていきます。

さらに、ポルシェ911（992）の歴史や進化、どんな車がライバル車になるのか、この車をおすすめする人物像についても触れていきます。

この記事を通じて、ポルシェ911（992）の全貌を理解し、その魅力を深く感じていただければ幸いです。

※ポルシェ911と992について。「ポルシェ911」が車名であり、2018年から製造・販売されている8代目モデルを指すコードネームが992です。

ポルシェの秘密コード：モデル名と型式番号の意味

ポルシェの車名には、その背後に隠された意味があります。それぞれの数字と文字列は、ポルシェの歴史とその独自の神秘的なコードを表しています。

今回は、ポルシェの「9」で始まる3桁のナンバーと、その他のモデル名やサブネームの意味について探ります。

ポルシェを象徴する「9」で始まる3桁のナンバー

911の登場以降、ポルシェ製スポーツカーの代名詞となったのが「9」で始まる3桁のナンバーです。

しかし、時間が経つにつれて、900番台がなくなる可能性が出てきました。これは、公道走行可能なモデルだけでなく、純粋なレーシングカーにも社内の型式ナンバーを割り当てる必要があったからです。※まるでナンバープレートの番号枯渇みたいな話ですね。

「911」を名乗りながら進化を表す型式ナンバー

911は、車名としてその名を保ちつつも、型式ナンバーが世代を表すように進化しました。

エンジンの違いや派生モデルなどが増えたため、やむを得ない措置でした。

例えば、「911 ターボ」は「タイプ930」、「911 SC RS」は「タイプ954」といった独自の型式番号が与えられています。

正式な車名も3桁の数字、型式（コードナンバー）も3桁の数字、しかも同じ「9」から始まるというところに、ネーミングセンスを疑わせるものがあります。

暗号好きな人がネーミングを担当したのか、あるいは、人々を混乱させることが目的なのか、と思うほどです。

おまけに、ポルシェファンの中の衒学的げんがくてき趣味の持ち主たちは、好んでコードネームを使いたがり、たとえば911とは呼ばずに「964の加速はああだった」とか「いや、996で箱根を走った時はこうだった」とか言い合い、おっと、ポルシェが新型車を出したのかと思ったら、何のことはない、911の話だったということがザラにあります。

911は現行が8世代目ですから、つまり、大別した場合であっても、暗号が8つもあるということです笑。

ただ、端から見ると実に「衒学的（知識を見せびらかすこと）」に見えるこうした会話も、当人たちにすればやむを得ないところがあると思います。

マツダ・ロードスターならNA・NB・NC・NDと4世代が法則性のあるわかりやすい型式名で呼ばれるところを、そんな明快な型式名はなく、車名と同じ9で始まるやはり車名と同じ3桁の型式番号で、しかも、これといった法則性はないこの3桁の番号を憶えないことには各世代を区別した話ができなくなるのです。

けれども、こうやって苦労して暗号のような車名と型式名（コードナンバー）を憶えてしまうと、今度は、これを知らない人々に対しては、憶えている者同士一種知的サロンの仲間内のような意識が生まれてくるのでしょう。

私は、ワインの蘊蓄を語る人に対しては、「黙って飲めばいいのに」と思いますが、衒学的ポルシェファンに対しても、「黙ってかっ飛ばしていればいいのに」と思ってしまいます。

・・・などと書きつつ、ポルシェに詳しくない人と会話する際は、一転、わたしが衒学者になるのは目に見えています。これが人の世の常ですね。ああ、やだやだ。

メキシコの公道レースから名付けられた「カレラ」

「カレラ」はメキシコの公道レース、「カレラ・パナメリカーナ」から名付けられました。この名前は、その後、356や911で一般化しました。

ハイパフォーマンス仕様に与えられた称号

「GTS（グラン・ツーリスモ・スポーツ）」は、もともとモータースポーツにおけるクラス規定だったもので、現在では特にスポーティなモデルに使用されています。

「RS（RennSport：レンシュポルト、ドイツ語の「レーシングスポーツ」の意）」は、モータースポーツ由来で公道走行可能なモデルに使用されています。

現代でも高い人気を誇る968 CS

1992年にデビューした968 CSは、ポルシェとしては珍しい水冷エンジン+FRレイアウトのスポーツモデルで、希少価値が高く、現代でも非常に高い人気を誇っています。

歴代ポルシェ911（初代～8代目）

ポルシェ911の初代から8代目までの年表です。

ポルシェ911（初代）：901型
- 販売期間：1964年～1974年
- ポルシェ・356の後継車として1964年から生産、販売が行われた。
- ポルシェ・911S Aシリーズ、ポルシェ・911S Bシリーズ、ポルシェ・911 カレラ RS 2.7、ポルシェ・911 カレラ RS 3.0などのモデルが存在。
ポルシェ911（2代目）：930型
- 販売期間：1974年～1989年
- 930型は本来ターボモデルを示すもので、1978年からはNAも930型となった。
ポルシェ911（3代目）：964型
- 販売期間：1989年～1993年
- 930型を大きく変更することなく80%以上のパーツを一新した手の込んだモデル。
ポルシェ911（4代目）：993型
- 販売期間：1993年～1998年
- 空冷最後のモデルとして知られ、空冷911の完成形とも言われる。
ポルシェ911（5代目）：996型
- 販売期間：1997年～2004年
- 新設計の水冷エンジンに変更し、シャシも完全な新設計となり、911の歴史上初めてのフルモデルチェンジとなった。
ポルシェ911（6代目）：997型
- 販売期間：2004年～2011年
- 996型で不評だった涙滴型ヘッドランプが廃止となり、往年の丸型ヘッドランプが復活した。
ポルシェ911（7代目）：991型
- 販売期間：2011年～2018年
- 7代目となる991型は、軽量金属が多く使用され、前型の997型より60kgの軽量化が図られた。
ポルシェ911（8代目）：992型

- 販売時期：2018年～（日本での販売は2019年～）
- GT3には911史上初のフロントダブルウィッシュボーンサスペンションが与えられた。

各世代にはさまざまな派生モデルが存在し、それぞれがポルシェ911の歴史において重要な役割を果たしています。

皆さんがポルシェのことを詳しく知りたいと思って、たとえば専門書を3冊購入したとします。

すると、基本部分は3冊とも同じ内容でしょうが、派生モデル等は本によって取り上げているモデルが異なるかもしれません。

あまりにも数多くの派生モデルがあるので、本の作者も取捨選択せざるを得ないのですね。

だから、作者を責めないでください。

海外試乗レビュー①：Porsche 911 HONEST Ownership Review – 5,000 Miles update – Visiting Podium Place in 992 Carrera S

Car Mad Dadのレビューから。英語の動画です。

レビューのポイント	詳細
乗り心地	ポルシェ911は非常に快適で、長時間のドライブでも問題ない。ただし、Bentley Continental GTのようなソフトな乗り心地を期待している場合、ポルシェ911はその期待を満たさないかもしれない。
ハンドルの感触	ハンドルは非常に直感的で、ドライバーが車を完全に制御できるように感じる。ただし、ハンドルに使われている一部の素材は安っぽく感じることがある。
走行感覚	非常に速く、加速がスムーズである。トラックでのパフォーマンスも非常に優れている。
日常の使用	日常の通勤や週末のドライブにも適している。長距離のドライブでも快適に走行できる。
総評	ポルシェ911は所有者の期待を超えるパフォーマンスを発揮し、高い満足感を得られるものです。

海外試乗レビュー②：2022 Porsche 911 review in-depth – NEW tech & colours for the 992 | What Car?

What Car?のレビューから。英語の動画です。

項目	詳細
走行感覚	ポルシェ911は直線での速度だけでなく、他の面でも素晴らしいドライブ体験を提供します。ステアリングは重みがあり、車を始動するとすぐにどのようにしたいのかがわかります。また、非常に正確です。
シフトパドル	メタルのシフトパドルがステアリングホイールの後ろにあり、非常に高品質な感じがします。
乗り心地	すべての911には標準でアダプティブサスペンションが付いており、通常のモードは街中でのドライブに適しています。路面の凹凸を和らげ、揺さぶられることが少なくなります。いっぽう、カントリーロードのような場所では、たとえ飛ばさない運転であっても、より硬い設定に切り替えることをお勧めします。
サウンド	スポーツエキゾーストをオプションで付けていなくても、911は良い音を出します。通常のドライブモードではかなり静かですが、ダッシュボード上のスポーツボタンを押すと、バルブが開き、より多くの吸気音が内部に流れ込みます。特に高回転域でハードに回転させると、本当にハウル音がします。しびれます。
実用性	911はスポーツカーの中で最も実用的なクルマの一つです。リアシートがあり、フロントにはかなり大きな荷室があります。スーツケースや買い物袋を数個収納することができます。
インテリア	ダッシュボードは非常にモダンで、光沢のあるブラックのセンターコンソールとデジタルインストゥルメントが特徴です。全体的に品質は非常に高く、レザーでラップされたダッシュボードやドアの上部、標準のレザーシートなどがあります。
エンジン	エンジンはリアホイールの上にあり、これは1960年代に初代が発売されて以来の特徴です。このレイアウトにより、911はスポーツカーの中で最も実用的なクルマの一つとなっています。

海外試乗レビュー③：Essai Porsche 911 Carrera (992) : la 911 premier prix est-elle fréquentable ?

https://www.turbo.fr/porsche/911/essai-auto/essai-porsche-911-carrera-992-la-911-premier-prix-est-elle-frequentable-163285のレビューから。フランス語のサイトです。

項目	内容
エンジンの音	低速と中速では音が非常に静かです。
エンジンのパフォーマンス	ターボエンジンとしては、その回転の速さは驚くべきもので、通常の運転ではエンジンとギアボックスが非常に抑制されたレジストリで動作し、911がエレガントなGTになっていることを示している。
ハンドリング	スポーツモードをONにすると、道路の感触がより正確になり、コンフォートを失うことなく、992の驚異的な敏捷性と効率性が際立ってくる。
ブレーキ	ブレーキは小さいが、公道でのあらゆる苦難に耐える。ブレーキこそポルシェの命。
バランス	この”baby Carrera”のバランスは常に印象的で、限界まで押し込んでも、すべてを簡単にこなしてしまう。
全体的な印象	強力なパワーだが、グランドツーリングの使用に際しては慎重に調整されているという印象を受ける。超ハイパフォーマンスの車であるが、パワーの全体的な制御は、さすがポルシェの力量を感じる。

ポルシェ911[992]（Porsche 911[992]）のライバル車とその特徴

ライバル車	特徴
Audi R8	高い運動性能を誇り、特にクアトロ四輪駆動システムにより卓越したトラクションとコーナリング性能を持つ。スタイリッシュなデザインと上質なインテリアも評価が高い。
BMW M8	パワフルなエンジンと洗練されたシャシーにより、スポーティな走行性能と快適な乗り心地を両立。高級感あふれる内装と最先端のインフォテイメントシステムが魅力。
Mercedes-AMG GT	高回転までスムーズに力を発揮するエンジンと精密なハンドリングが特徴。外観はアグレッシブながらもエレガントで、高品質なインテリアも評価されている。
Aston Martin Vantage	パワフルでレスポンスの良いエンジンと素晴らしいハンドリングが注目されている。外観は英国の伝統的な美しさを持ちつつ、内装はモダンで洗練されている。
Jaguar F-Type	高い運動性能と洗練されたデザインが評価されている。特にエンジン音は独特で、乗り手を魅了する。内装も質感が高く、モダンな装備も充実している。
Ferrari Portofino	パワフルなV8エンジンが驚くべきパフォーマンスを発揮し、コーナリング時の安定性も高い。エレガントで洗練されたデザインがすばらしい。フェラーリの伝統と革新性を兼ね備えている。
Chevrolet Corvette	アメリカ製スポーツカーの代名詞であり、パワフルなV8エンジンと高性能なシャシーが優れたパフォーマンスを実現。価格も競争力があり（安すぎの声あり）、コストパフォーマンスが高いことが評価されている。 ⇒⇒レビュー記事
McLaren 570S	ライトウェイトなシャシーとハイパワーなV8エンジンが卓越したパフォーマンスを提供。「超」がつくユニークなデザインと高品質な内装も、魅力的な要素として挙げられる。

ポルシェ911[992]（Porsche 911[992]）はどんな人におすすめ？

おすすめの人物	理由
高い走行性能を求める人	ポルシェ911は、卓越したハンドリング性能とパワフルなエンジンにより、スポーツカーとしての高いパフォーマンスを発揮。本流。本家。正統派。
レガシーモデルに敬意を表したい人	ポルシェ911は、その名前が示す通り、ポルシェの歴史と伝統を継承している。特に911[992]は、長年にわたる進化を経て完成されたモデル。リアにエンジンを積む車の動きは、「物理的に」他とは異なる。
高級感を求める人	ポルシェ911の内装は品質が高く、洗練されており、高級感を求めるドライバーに対して満足感を提供。
スポーツカーにも実用性を求める人	ポルシェ911はスポーツカーでありながら、日常生活での使い勝手も考慮されており、ハイパフォーマンスの一方で、快適さと実用性を兼ね備えている。これこそ911の伝統。家族はどう感じるかわからないが、とりあえず、ファミリーカーとして成立するのがこの車の凄みである。
テクノロジーに興味がある人	ポルシェ911には、最新のドライビングアシスタンスシステムやインフォテイメントシステムが導入されている。最新のテクノロジーに興味があるドライバーにとっても、魅力的な車に仕上がっている。

ポルシェ911[992]（Porsche 911[992]）に興味があってディーラーを訪れた人が、思わず目移りしてしまうかもしれないPorscheの他の車種があるとしたら、それは何？

クルマを自分の意思ひとつで選べる立場の人もいる反面、家族の声を無視できない立場の人もいます。

911[992]に興味がある人は、普通は「指名買い」でしょうが、家族の声に「惑わされる」ケースも有り得ます。

あるいは、予算的に無理のないモデルにフラッと目移りすることもあるかもしれません。

結局、ポルシェの全モデルに目が奪われる悩ましい事態に陥るかもしれません。

目いっぱい悩んでください。

車種	特徴
Porsche 718 Cayman	911[992]と同様にリアエンジン配置を持つが、中型スポーツカーとしてのハンドリングの良さが魅力。低重心でコーナリング性能に優れている。乗車定員2名の車です。
Porsche 718 Boxster	オープンモデルの魅力は風を感じながらのドライビング。718 Caymanと同じくハンドリングの良さに優れ、そのまま高いオープンエア体験を楽しむことができる。もちろん2シーター。 ⇒⇒レビュー記事
Porsche Taycan	ポルシェのフラッグシップEVであり、電気自動車のなかでも極めて高いパフォーマンスを誇る。静粛性と加速力は911[992]を上回る可能性もある。
Porsche Panamera	4ドアセダンでありながら、ポルシェならではの運動性能と豪華さを兼ね備える。911[992]と比較しても劣らないパワーと高速安定性が魅力。大柄。
Porsche Macan	SUVとしての実用性とスポーツカーとしての運動性を両立させたモデル。広い室内空間とトランク容量も911[992]と比較すると優れている。今もって飛ぶ鳥を落とす勢いのSUVなので、家族から「これがいい」とささやかれる可能性あり。 ⇒⇒レビュー記事
Porsche Cayenne	マカンよりも一回り大きいSUVで、さらに高い実用性と贅沢さが求められる場合に適している。それでいて、ポルシェのスポーツカーとしてのDNAを感じさせる運動性能も持つ。やはりSUVの圧がのしかかり悩みの種になるかも。 ⇒⇒レビュー記事 ⇒⇒レビュー記事 ⇒⇒レビュー記事