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【記事丸わかり】カイエンが中古市場で安価になる6つの理由
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カイエンの中古価格が安い6つの理由を徹底解説!
Porsche Cayenne V8 Turbo Tiptronic 4.0(3代目 2018年~):Wikipedia
カイエンは高級SUV車として、その優れたパフォーマンスと贅沢な装備で世界中から愛されているクルマです。
しかし、中古市場ではカイエンの価格が比較的手ごろであることが知られています。
本記事では、カイエンの中古価格が安い6つの理由を探ります。
カイエンを中古で検討している方は、ぜひ参考にしてくださいね。
カイエンの中古車市場調査
大手中古車検索サイトより、カイエンの中古車市場を調査しました。
中古車業者 | 登録台数 | 平均価格 | 価格帯 |
カーセンサー | 422台 | 1,101万円 | 698万~1980万円 |
グーネット | 392台 | 457.4万円 | 58万~1980万円 |
※2023年6月12日現在
ポルシェのSUVであるカイエンは、中古車市場において比較的安価な価格帯で販売されています。
初代モデルでは50万円台で販売されており、2代目は200万円~、3代目は500万円~、年式の新しいもので800万円台が多い傾向です。
中古車市場では160万円前後がボリュームゾーン。
新車価格が1,198万円からなので、中古市場では安価で手に入れることが可能です。
ポルシェ カイエンは、2002年に初代が発売されたポルシェのSUVです。現在は、第3世代が販売されています。
- 初代カイエン(2002年~2010年)
初代カイエンは、フォルクスワーゲン トゥアレグとプラットフォームを共有しています。搭載エンジンは、3.2L V6、4.5L V8、4.8L V8ターボなど。
- 2代目カイエン(2010年~2018年)
2代目カイエンは、初代モデルよりボディサイズが拡大され、重量が軽減されました。搭載エンジンは、3.6L V6、3.0L V6ターボ、4.8L V8ターボなど。
- 3代目カイエン(2018年~)
3代目カイエンは、新開発のプラットフォームを採用し、軽量化と高効率化が図られています。搭載エンジンは、3.0L V6ターボ、2.9L V6ターボハイブリッド、4.0L V8ターボなど。
カイエンの中古車が安い6つの理由
高級SUV車であるカイエンがなぜ安いのか、6つの理由を解説します。
①修理費用が高い
カイエンの中古車が安い理由のひとつに、修理費用が高いことが挙げられます。
カイエンに限らず輸入車全般に言えることですが、部品の調達や整備費用が国産車よりも高くなります。
外車は以前より故障しにくくなった、と言われていますが、高額な修理費用を避けて購入をためらってしまうという心理的な要素も中古車価格の安さに影響していると考えられます。
②競合他車の存在
近年では、SUV市場の人気は高く、競合他車が多い点も価格が安い理由につながります。
例えば、
- メルセデス・ベンツ「GLEクラス」:740万円〜1,123万円
- アウディ「Q7」:799万円〜1,179万円
- ジャガー「F-PACE」:650万円〜1,050万円
このように走行性能、実用性を備えた高級SUVのライバル車が多く存在し、新車価格もカイエンより安いため、中古車市場の値崩れが起きている状況です。
※カイエンの新車価格:1198~1561万円※2023年6月時点
③初代販売から20年以上経過
カイエンは、2002年に初代が発売されてから20年以上の歴史があるクルマです。
現在は3代目が販売されていますが、中古市場では初代モデルを含め、年式の古いものは比較的安価で手に入ります。
ただし、これらの古い車種は走行距離が10万キロ以上のものもあります。
そのため、故障や劣化のリスクが高まる可能性があるので、注意が必要です。
④販売台数が多い
カイエンは、ポルシェの中でも販売台数が多く、カーセンサーでも400台近くが流通しています。
カーセンサーの登録台数を比較すると、ポルシェのパナメーラは280台、タイカンは100台の登録数であることからも、人気の高さがうかがえます。
2022年のカイエンの世界販売台数は9万5604台。
ポルシェのモデルの中でも1位を獲得するほどの人気車種です。
この需要と供給のバランスにより、中古車市場では手頃な価格帯で提供されています。
⑤ディーラーの数が不十分
中古車を購入する際には、近くにディーラーがあるかどうかも重要なポイントです。
オーナーの口コミには、
「故障した時にすぐに持って行ける場所にディーラーがない」といった声もありました。
ディーラーの数が不十分であることも中古車需要の減少につながり、価格の低下が進む要因のひとつ。
中古車は定期的なメンテナンスが必須になるため、ディーラーが近くに存在していることが非常に重要です。
<自動車販売店網ランキング>
ポルシェは38位で、新車ディーラー数は全国に46店です。
順位 | 販売店 | 2022年7月 |
---|---|---|
1位 | トヨタ自動車 | 4,963 |
2位 | ホンダ | 2,350 |
3位 | 日産(日産自動車) | 1,445 |
4位 | スズキ | 1,186 |
5位 | ダイハツ | 1,034 |
6位 | マツダ | 968 |
7位 | スバル | 776 |
8位 | ホンダオートテラス(現・Honda Cars・U-Select) | 715 |
9位 | 日産(プリンス) | 707 |
10位 | ダイハツ(中古車) | 630 |
11位 | 三菱自動車 | 604 |
12位 | スズキ(中古車) | 377 |
13位 | メルセデス・ベンツ | 328 |
14位 | フォルクスワーゲン | 309 |
15位 | いすゞ自動車 | 285 |
16位 | 三菱ふそうトラック・バス | 259 |
16位 | 日野自動車 | 259 |
18位 | BMW | 255 |
19位 | 日産(サティオ) | 222 |
20位 | MINI | 215 |
21位 | レクサス | 214 |
21位 | レクサス(中古車) | 214 |
23位 | UDトラックス | 201 |
24位 | アウディ | 185 |
25位 | ヤナセ | 148 |
26位 | ボルボ | 119 |
27位 | ジープ | 101 |
28位 | フィアット | 97 |
29位 | プジョー | 96 |
30位 | アルファロメオ | 91 |
31位 | ルノー | 80 |
32位 | シトロエン | 75 |
32位 | アバルト | 75 |
32位 | アバルト(サービス) | 75 |
35位 | フォード | 69 |
36位 | ジャガー | 47 |
36位 | ランドローバー | 47 |
38位 | ポルシェ | 46 |
39位 | 日産(モーター) | 43 |
40位 | リベラーラ | 42 |
41位 | CORNES | 33 |
42位 | マセラティ | 23 |
43位 | ロータス | 16 |
44位 | ランドローバー アルミニウム認定BPショップ | 10 |
(日本ソフト販売)
⑥新型への乗り換え組が多い
特にカイエンのような高級車を所有するユーザーの中には、新型モデルが登場すると乗り換える人が多い傾向があります。
これは、高級車市場の特徴としてよく見られる現象です。
その結果、中古車市場にはまだ新しい年式の中古車が出回ります。
そのため、いい状態のカイエンを見つけられるというメリットもあります。
まとめ
カイエンの中古価格が安い6つの理由を解説しました。
カイエンは、人気の車種であり需要と供給のバランスによって、相対的に安い価格設定となっています。
カイエンは、2023年4月に大幅改良を実施しており、乗り換え組からの流通で中古車市場では比較的状態のよい車両が見つかる可能性も高まるでしょう!
ぜひ、この機会に中古車市場をチェックしてみてくださいね。
ご覧いただきありがとうございます。
- ポルシェジャパンは2023年4月18日、上海モーターショーでワールドプレミアされた新型「カイエン」「カイエンS」「カイエンE-ハイブリッド」の予約受注を開始した。
- 公表された価格は1198万円〜1644万円。「カイエン」「カイエンE-ハイブリッド」「カイエンS」「カイエンクーペ」「カイエンE-ハイブリッドクーペ」「カイエンSクーペ」の6モデル。
- 新型カイエンでは、「高解像度HDマトリクスLEDヘッドライト」や、「エアクオリティシステム」が採用された。
- 運転席と助手席に個別のインフォテイメントディスプレイが初めて備わった。
- 新型カイエンの標準装備内容には、マトリクスLEDヘッドライト、ポルシェアクティブサスペンションマネージメントシステム(PASM)、20インチホイール、フロント&リアパークアシストなどが含まれる。
- 新型カイエンSでは、ポルシェが開発した最高出力349kW(474PS)、最大トルク600Nmを発生するV型8気筒 4.0リッターツインターボエンジンが搭載され、先代比で25kW(34PS)、50Nm増のパワーアップを果たした。
- 新型「カイエンE-ハイブリッド」のパワートレーンは、V型6気筒 3.0リッターターボエンジンをベースに、130kW(176PS)の新しい電気モーターを組み合わせることで、合計出力346kW(470PS)を実現。
- 高電圧バッテリーの容量は、従来モデルの17.9kWhから25.9kWhに増大したことで、電気のみによる航続距離は最長90km(WLTP)となった。
【主要諸元】
ポルシェ カイエンの3つのグレード(ベースグレード、E-Hybrid、S)の諸元表です。
項目 | ベースグレード | E-Hybrid | S |
---|---|---|---|
新車価格 | 1198万円 | 1395万円 | 1561万円 |
駆動方式 | 4WD | 4WD | 4WD |
燃料 | ハイオク | ハイオク | ハイオク |
動力分類 | エンジン | プラグインハイブリッド | エンジン |
排気量 | 2,995 cc | 2,995 cc | 3,996 cc |
トランスミッション | 8AT | 8AT | 8AT |
乗車定員 | 5 名 | 5 名 | 5 名 |
エンジン最高出力 (kW[PS]/rpm) | 260[353]/5400 | 224[304]/5400 | 349[474]/6000 |
エンジン最高トルク (N・m[kgf・m]/rpm) | 500[51]/1450 | 420[42.8]/1400 | 600[61.2]/2000 |
モーター最高出力 (kW[PS]) | – | 130[176] | – |
モーター最高トルク (N・m[kgf・m]) | – | 460[46.9] | – |
全長 | 4,930 mm | 4,930 mm | 4,930 mm |
全幅 | 1,983 mm | 1,983 mm | 1,983 mm |
全高 | 1,698 mm | 1,696 mm | 1,697 mm |
車両重量 | 2,055 kg | 2,425 kg | 2,160 kg |
※2023年6月時点
上記は各グレードの基本的な特性を比較するためのものです。カイエンは選択の組み合わせが多いので、具体的な選択をする際には、詳細な仕様やオプション、価格などをディーラーなどで直接確認してください。
【2023年4月28日追記】ポルシェ カイエン PHEV 改良新型470馬力:上海モーターショー2023
モデル名 | ポルシェ カイエン E ハイブリッド |
公開日 | 2023年4月18日 |
パワートレイン | 強化されたプラグインハイブリッド(PHEV)システム。モーター出力は176ps(41psの向上)、最大トルク46.9kgm。3.0リットルV型6気筒ガソリンターボエンジン(最大出力304ps、最大トルク42.8kgm)を組み合わせた全体の出力は470ps、最大トルク66.3kgm。0-100km/h加速は4.9秒、最高速度は254km/h。 |
バッテリー | 蓄電容量が17.9kWhから25.9kWhに増加。EVモードの最大走行距離は90km(WLTPサイクル)。充電器の出力は11kWで、充電時間は約2時間30分。 |
外観デザイン | 新設計のバンパーやボンネット、マトリックス LEDヘッドライト、アーチ型になったフェンダーを組み合わせた新しいフロントマスク。立体的にデザインされたテールライト、ナンバープレートホルダー一体のバンパー。ボディカラーは3種類の新色。アルミホイールは20~22インチを用意。 |
ヘッドライト | マトリクスLEDヘッドライトが標準装備。オプションでHDマトリクスLEDヘッドライトが用意される。これは2つの高解像度モジュールと各ヘッドランプあたり3万2000以上の画素で構成され、他の車両を識別し、ハイビームを画素単位で遮断し、他車のドライバーの眩惑を防ぐ。 |
内装デザイン | 新しいコックピットは、EVスポーツ『タイカン』の要素を取り入れたもの。曲面フリースタンディングデザインを採用し、表示内容を変更可能なデジタルメータパネル、再設計されたセンターコンソール、最新世代のステアリングホイールなどが含まれる。オートマチックギアセレクターはステアリングホイールの隣に配置され、センターコンソールにスペースが生まれ、洗練されたブラックパネルデザインの大型エアコンディショナーコントローラーを配置。 |
ディスプレイ | メーターパネルは完全にデジタル化されたフリースタンディングデザインの12.6インチ曲面ディスプレイ。表示内容は装備レベルに応じて最大7種類から選択可能。 |
エアクオリティシステム | 新たに標準装備として導入。空気中の微細な粉塵をセンサーで検出し、必要に応じて何度も微細ダストフィルターを通過させる。さらに、イオナイザーで空気中の雑菌や汚染物質を除去する。 |