BMW・X6大解剖レビュー・インプレ：でかいクルマ？どんなサイズ感のクルマかを検証！

BMW・X6（3代目・2019年～）：Wikipedia

自動車愛好家の皆さま、最先端のテクノロジーと優雅なデザインを求める方に朗報です。この度、力強い存在感を放つBMW X6の徹底レビューをお届けします。そのサイズ感からは想像もつかないほどのスマートな走行性能、贅沢な装備、そして驚くべき価格帯まで、X6の魅力を多角的に解析しました。

愛される理由も、批判の声も、公平な視点で捉えていくことで、購入を検討されている方々にとって最も参考になる情報を提供します。BMW X6に対するリアルな声、それぞれの意見がどのような傾向にあるのか、細部にわたり分析。また、この車のポテンシャルを最大限に引き出すことができるドライバー像も描き出します。

そして、BMWの他モデルとの意外な関係性にも光を当てていきます。一体、X6はどのような位置を占めているのでしょうか。

どんなクルマ？

BMW X6は、BMWのクロスオーバーSUV「Xシリーズ」の「SAC（スポーツ・アクティビティ・クーペ）」です。スポーティなデザインや最先端の運転支援テクノロジー、パワフルな走りを備えています。

BMW・X6とほぼ同じサイズのクルマ

BMW・X6のサイズは全長4955㎜×全幅2005㎜×全高1695㎜です。これとほぼ同じサイズの車をいくつかご紹介します。おおよそのサイズ感の把握にお役立てください。

Mercedes-Benz GLEクラス
Audi Q8
Porsche Cayenne

スペック

BMW X6 M50iの主要スペックです。

項目	詳細
新車価格	1550万円
駆動方式	4WD
型式	3BA-CY44
燃料	ハイオク
燃料タンク容量	83L
排気量	4,394cc
トランスミッション	8AT
乗車定員	5名
ハンドル位置	右
最小回転半径	5.9m
最高出力	390kW[530PS]/5500rpm
最高トルク	750N・m[76.5kgf・m]/1800rpm
過給機	ターボチャージャー
燃費（WLTCモード）	7.9km/L
全長	4,945mm
全幅	2,005mm
全高	1,695mm
ホイールベース	2,975mm
最低地上高	215mm（未積載時）
車両重量	2,280kg
荷室容量（リアシート立）	580L
荷室容量（リアシート倒）	1,530L

価格

BMW・X6の価格帯です。

1198～1550 万円

否定的・ネガティブなレビューをご紹介

この記事のテーマは「BMW・X6大解剖レビュー・インプレ：でかいクルマ？どんなサイズ感のクルマかを検証！」です。

検証するには材料が必要です。

まず、BMW・X6に関する否定的・ネガティブなレビューをご案内します。その後でレビュー内容を分析します。

真横のデザインはX4の方が優れていると感じる
イカついフロントマスクが苦手
マッサージ機能は効果を感じない
シートベンチレーションの効きがいまひとつ
クリスタルシフトノブからの反射光が眩しい時がある
リヤシートの座面が短く、リクライニング機能がない
車高と座面が高いため、乗り降りが大変
トランクの位置が高い
高速走行時、スポーツモードでもフラつく印象
車幅が2mオーバーで狭い場所への駐車が困難

肘掛け兼用のセンターコンソールの蓋のアルミ部分が腕時計に当たって気になる
ボディの幅が広くて左後輪の位置が掴みづらい
細い通路を通る地下駐車場では気を使う
ミラーが見にくい
車重が重い
街中の燃費が4.5kmと低い※M50i
高価

車幅が2mもあるため、商業施設に入る時などに気を使う。
信号待ちでの走り出しがほんの少しパワー不足でもたつく。
室内は思ったより狭い。
DVDがついておらず、iPhoneの画面ミラーリングに対応していない。
トランクの容量がやや小さく、ゴルフバッグ3つが限界。
細い道やコインパーキングでの運転に神経を使う、ホイールを傷つけるリスクがある。

上記の否定的・ネガティブなレビューの分析結果

BMW・X6のレビュー内容を分析してまとめた結果は以下の通りです。

デザイン

X6の側面デザインは評価が分かれる
フロントマスクのデザインについては好みが分かれる部分で、いかつさが一部の人から不評。

快適性

マッサージ機能やシートベンチレーションに関しては機能性に疑問の声。
シートデザインには不満があり、リヤシートの座面が短くリクライニング機能が欠ける。
シフトノブのデザインによる反射光が時に眩しい。

機能性

車高が高く乗り降りに苦労する声や、トランクの位置の高さが不便との意見。
センターコンソールのアルミ部分が時計等に当たることが気になるとの声がある。

運転性能

高速走行時の安定性に関して改善の余地を感じる。
車幅が2mを超えることで、狭い場所での運転や駐車に難がある。
ミラーの視認性や後輪の位置感覚がつかみにくいとの指摘。
加速時にわずかながらパワー不足を感じる瞬間がある。

燃費と価格

重い車体が燃費に影響しており、特に市街地では4.5kmと低いという報告あり（※M50i）。
高価である点が購入にあたってのネガティブな要素となる。

収納・スペース

室内空間は期待に比べて狭いという意見。
DVDプレーヤーの欠如やスマートフォンの画面ミラーリング非対応に不満。
トランク容量に関しては、ゴルフバッグ3つが限界と感じるユーザーも。

以上のような評価が一定数見られます。これらはあくまでレビュアーの意見であり、必ずしもファクトであるとは限りません。しかし、これらの意見はBMW・X6に関する様々な着目点を提供しているので、ぜひ参考になさってください。

肯定的・ポジティブなレビューをご紹介

次に、BMW・X6に関する肯定的・ポジティブなレビューをご案内します。その後でレビュー内容を分析します。

22インチホイールで見た目が良い
BMWらしい内装で妙な派手さがなくていい
サンルーフが解放感を提供
冷温ドリンクホルダーやソフトクローズドアが便利
ハーマンカードンの音質がまぁまぁいい
メリノレザーが柔らかくて高品質
5人が乗車可能でトランク容量が十分
ディーゼルエンジンが太いトルクで静かに素早く加速
アイドリングストップからの再始動がスムーズで不快感がない
室内が静か
0－100キロ加速が6.1秒と速い
リヤシートの突き上げがX4より改善されている
燃費が比較的良い

前から見ても後ろから見てもBMWとすぐに分かる
フロントタイヤが前方に配置されており、安定感がある
インテリアがシンプルで良い
アンビエントライトが走行に影響しない
ハンドルやシートポジションの可動範囲が広く最適なポジションを取れる
ナビやメーター類が高画質で見やすく使いやすい
他のシリーズと操作方法が同じで乗り換えても違和感がない
スマートフォンの接続に問題ない
スピーカーの品質が国産車の標準以上
エンジン性能が優れている
アクセルを踏むと爆発的な加速を感じられる
トルクが豊富でどこからでも加速可能
ボディ剛性が高くコーナリングが安定
「オンザレール」で狙ったラインを走れる
ブレーキの効きとタッチが良い
運転者にとって乗り心地が硬めでも気にならない
路面の段差を拾うが収まりが良い
高速での燃費が8.5kmとまずまず
内容の良さに見合った価格

車内が広く、ハンドル操作が非常に軽いため運転が楽。
大雪の日でも難なく走ることができる。
サイズが許容できるなら日常使いで快適に乗れる。
外観がカッコよく、ハンドリングと乗り心地も申し分ない。
3lディーゼルターボは余裕があり、高速道路での走行に十分な性能。
マイナーチェンジでマイルドハイブリッドが搭載され、出だしのスムーズさが向上。※xDrive35d M Sport
ACC関連が最新のものが搭載されていて自動運転が楽チン。
燃費が良く、排気音もディーゼルっぽくない。
リアデザインに若干の個性を感じる。
22インチタイヤが迫力あり、パーキングアシストも便利。

上記の肯定的・ポジティブなレビューの分析結果

デザインと機能性 BMW・X6は迫力ある外観と、BMWらしい洗練された内装で評価されています。見た目の良さだけでなく、サンルーフの提供する開放感や、冷温ドリンクホルダー、ソフトクローズドアなどの便利な機能も充実しているといった意見があります。

走行性能 ディーゼルエンジンは力強いトルクを発揮し、静かで迅速な加速を実現しています。0-100の速さや、アイドリングストップからのスムーズな再始動も好評価です。また、リヤシートの快適性はX4に比べて改善され、燃費の良さもポイントが高いと評されています。

運転感覚と利便性 運転席周りは調節範囲が広く、ナビやメーター類の視認性が高く使いやすいという評価が見られます。スマートフォンの接続のしやすさやスピーカーの品質についても、国産車の標準を超えているとの声があります。

パフォーマンスと乗り心地 アクセルレスポンスが良く、どこからでも加速が可能で、「オンザレール」と評されるほどのコーナリング性能を持つとされています。ブレーキの感触や乗り心地に関しても、硬めでも気にならないレベルであるとの意見があります。

日常使いの快適性 車内は広くハンドル操作が軽いため、運転が楽であり、大雪の日でも安定して走行可能といった声があります。マイナーチェンジによるマイルドハイブリッドの搭載は、出だしのスムーズさをさらに向上させていると評されています。

テクノロジーと安全性 先進のACCや自動運転機能が楽チンだと感じられ、日々の運転をサポートするといった意見が見受けられます。パーキングアシストなどの技術も、使い勝手を高める要素として認識されています。

総合的・全般的なレビューをご紹介

レビューの最後に、BMW・X6に関する総合的・全般的なレビューをご案内します。「細かな点ではいろいろ言いたいことがあるけれど、結局のところBMW・X6のことをどう思っているのか」、そうしたレビュアーの＜思い＞が込められたレビューとなります。ぜひ、参考になさってください。

ファミリーカーとして機能的で、乗り心地が良く、速さと燃費のバランスが取れている
クーペスタイルのSUVとして十分な性能
車幅が広いため駐車や狭い道での運転に注意が必要

運転が非常に楽しい。SUVながら軽快感がある
大きすぎるボディが街中での利用には不便かもしれない
X3やX4が街中利用が多い人には適しているかもしれない

デザインと大きさに惹かれ、運転が楽であることに満足。
日常使いにも快適で、ハンドリングと乗り心地が良い。
燃費と排気音の良さも評価ポイント。

「でかい」を重点的に分析

この記事のテーマは「BMW・X6大解剖レビュー・インプレ：でかいクルマ？どんなサイズ感のクルマかを検証！」というものです。

テーマの重点項目である「でかい」について、ここまで見てきたレビューを基に、検証したいと思います。

「でかい」

車幅が2mオーバーで狭い場所への駐車が困難
ボディの幅が広くて左後輪の位置が掴みづらい
細い通路を通る地下駐車場では気を使う
車幅が2mもあるため、商業施設に入る時などに気を使う。
細い道やコインパーキングでの運転に神経を使う、ホイールを傷つけるリスクがある。

容易に想像できることですが、やはりX6に関しては、大きなサイズがもたらす様々な困難を指摘する声が散見されます。もちろん、全てのオーナーさんが購入前に一通りのシミュレーションを行い、このサイズのクルマでもなんとかなるだろう、と思って購入に至っているはずです。ですが、購入し、実際に使用してみて初めて気づかされることがあるのだと思います。

それが、上記に挙げた様々な不都合シーンです。私も大きな車に乗っていた時期がありますが、これはもう行動を変えるしかないと思います。つまり、それまで乗っていた普通サイズのクルマと同じ行動パターンを取らずに、大きなサイズのクルマでも困難さを感じにくい道路を走り、駐車に苦労しない施設を利用する、といった行動変容です。

いつものように日本一うまいと評判の行きつけのとんかつ屋に出かけ、店の駐車場に停めたら、1.5台分のスペースを占拠してしまった、ということがX6を購入した最初の頃はあるかもしれません。これは、オーナーさん本人も駐車に苦労するでしょうが、お店にも他のお客さんにも影響を与える事柄です。

行動パターンを変容させる必要があるのではないでしょうか。とびっきりいい車に乗るのですから、そのくらい我慢できるはずです。

レビューサイトの平均評価点のご案内

BMW・X6が有名なレビューサイトでどう評価されているか、以下ご紹介します。

レビューサイトを参考にする際、「平均評価点」というのはとても重要な指標です。項目別のレビューなどいくら並べ立てても、実はクルマ選びにはあまり参考になりません。

「いろいろ言うべきことはあるだろうが、結局のところ好きなのか嫌いなのか」、そこが最も知りたいところであり、「平均評価点」はこれを知る近道です。

みんカラ：4.19点（5点満点）
価格コム：5.00点（5点満点）※レビュアー2名だけなのであくまでも参考程度に

※2023年11月3日時点

ライバル車とその特徴

BMW・X6のライバル車と特徴をまとめました。

車名	特徴
ポルシェ・カイエン	1198～2342万円。ポルシェ初のクロスオーバーSUVとして2002年に登場したモデルです。スポーツカー顔負けの走行性能を持ち、SUVとは思えない優れた運動性能が最大の特徴です。現行カイエンは2018年にフルモデルチェンジした3代目です。 ⇒⇒レビュー記事① ⇒⇒レビュー記事②
アウディ・Q8	1108～1231万円。アウディ初のクーペスタイルSUVです。アウディの最上級SUVであったQ7をベースにクーペのデザインを加えた、最新フラッグシップSUVです。
メルセデス・GLEクーペ	1480円。←間違いです。1480万円でした笑 2016年にGLEをベースに誕生したスタイリッシュなSUVクーペです。2020年6月にフルモデルチェンジした2代目のGLEクーペは、内外装デザインを一新し、最新技術と装備を搭載しています。
レンジローバー・ヴェラール	946～1317万円。レンジローバー・ヴェラール（Range Rover Velar）は、ランドローバー社が製造する高級DセグメントSUVです。2017年に誕生し、レンジローバースポーツとイヴォークの間を埋めるグレードとして位置付けられています。2018年に世界で最も美しい車「ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー2018」を受賞しています。 ⇒⇒レビュー記事
マセラティ・レヴァンテ	1318～2349万円。マセラティのSUVモデルです。マセラティのスポーティーさを失わず、オンロードでの高次元な走りも楽しめます。 ⇒⇒レビュー記事

どんな人におすすめ？

BMW・X6はどんな人におすすめか、まとめてみました。

人物像	理由
デザインを重視する方	X6は流麗でスポーティーなクーペ型のデザインが特徴。
パワフルな走行を好む方	強力なエンジンを搭載し、迫力ある走行性能を体験できる。
広い室内空間を求める方	ゆったりとした室内空間を提供し、快適な乗り心地を実現。
最新技術に興味がある方	先進の運転支援システムやインフォテインメントシステムが充実。
ステータスを求める方	BMWの高級SUVとしての地位とブランドイメージがステータスを象徴。
多様な路面での運転を楽しむ方	優れたオールラウンド性能により、様々な路面状況で安定した運転が可能。
家族での使用を考えている方	子供の乗降りも考慮した設計と、複数の安全機能が家族にも優しい。
やさしい顔つきが嫌いな人	BMWの中でもひときわ筋肉質なフロントデザインがたまらない人に。

BMW・X6に興味があってディーラーを訪れた人が、思わず目移りしてしまうかもしれないBMWの他の車種があるとしたら、それは何？

思わず目移りしてしまうかもしれないBMWの他の車種をまとめました。

車名	特徴
X4	852～990万円。 X6と同じスポーツ・アクティビティ・クーペ（SAC）の1つです。サイズはX6より一回り小ぶりで、メルセデスベンツGLCクーペ、アウディQ5スポーツバックなどとほぼ同じ大きさです。扱いやすさならX4、顔で選ぶならX6….と勝手に決めつけると叱られますね笑。 ⇒⇒レビュー記事
X7	1390～1754万円。全長5170㎜×全幅2000㎜×全高1835㎜の巨艦です。ただ、横幅はX6の方が5㎜広いです。目立つからなのか、私は甲府市周辺でX7と何度も遭遇しています。マイクロバスに見えることがあります笑。
X6M	1622～2012万円。 BMWの超高級スーパースポーツSUVです。ガソリン車とマイルドハイブリッド車が選択できます。ガソリン車は、4.4L V型8気筒BMW Mツインパワーターボエンジンに、8速Mステップトロニックトランスミッションを組み合わせ、最高出力625PS（460kW）、最大トルク750Nmというスーパーカー並みの性能を有しています。

車名

特徴

852～990万円。
X6と同じスポーツ・アクティビティ・クーペ（SAC）の1つです。サイズはX6より一回り小ぶりで、メルセデスベンツGLCクーペ、アウディQ5スポーツバックなどとほぼ同じ大きさです。扱いやすさならX4、顔で選ぶならX6….と勝手に決めつけると叱られますね笑。

⇒⇒レビュー記事

1390～1754万円。
全長5170㎜×全幅2000㎜×全高1835㎜の巨艦です。ただ、横幅はX6の方が5㎜広いです。目立つからなのか、私は甲府市周辺でX7と何度も遭遇しています。マイクロバスに見えることがあります笑。

X6M

1622～2012万円。
BMWの超高級スーパースポーツSUVです。ガソリン車とマイルドハイブリッド車が選択できます。ガソリン車は、4.4L V型8気筒BMW Mツインパワーターボエンジンに、8速Mステップトロニックトランスミッションを組み合わせ、最高出力625PS（460kW）、最大トルク750Nmというスーパーカー並みの性能を有しています。