エンジンのカタカタ音|アイドリング中に発生するカタカタ
走行中ではなく、停止中のアイドリング状態の際にエンジン周辺からカタカタ音がするようなケース。
また、同じ停止中のアイドリングでも、信号待ちなどでシフトをDレンジにしてブレーキを踏んで停止している際にカタカタ音が発生することもあれば、パーキングエリアなどでNレンジにしてパーキングブレーキをかけてエアコンを使用しているときなどに発生するカタカタ音もあります。
こうしたアイドリング中に発生するエンジンのカタカタ音に関しては、以下のような原因が考えられます。参考になさってください。
- タイミングベルト・タイミングチェーンの不具合:エンジンの点火時期を調整する重要なパーツがタイミングベルト(タイミングチェーン)です。材質にもよりますが、耐用年数に近づいてくるとカタカタという異音を発することがあります。
- エアエレメントの劣化・プラグの劣化・吸気スロットルの劣化:吸気系のパーツが汚れて目詰まりを起こしたり点火プラグが劣化してくるとアイドリングが不調になってカタカタ音を出すことがあります。
- オーバーヒートの発生:エンジンが異常な高温状態になることをオーバーヒートといいますが、オーバーヒートになるとエンジンそのものからカタカタという異音が出ることがあります。
- ベルト類、プーリーの不具合:車はエンジンの回転をベルトを介して様々な補機に伝えています。たとえば、オルタネーター、エアコンコンプレッサーなどです。こうしたベルトやベルトの回転を支えるプーリー部分が劣化してくるとカタカタという異音が発生することがあります。
- エンジンマウントブッシュの劣化:エンジンは直にボディーに固定されているのではありません。振動を吸収するためにあいだにエンジンマウントブッシュと呼ばれるゴムの塊を挟んでいます。このマウントブッシュが劣化すると硬くなってカタカタという音と振動を発するようになります。
- トランスミッションのマウントブッシュの劣化:エンジンのブッシュだけでなくトランスミッションのブッシュも劣化してくるとアイドリング中にカタカタ音を出すことがあります。特に信号待ちのDレンジ・ブレーキONの際に発生しやすいです。
- 各部の取り付けパーツが外れている:エンジン周辺には様々な装置が配置されていて数多くの金具や留め具によって固定されていますが、これらが外れたり外れかかったりしているとアイドリング中にカタカタ音を発します。
アイドリング中にエンジンとその周辺からカタカタ音が発生する原因としては上記のようなものが考えられますが、私たち一般のドライバーにとってすぐに原因が特定できる場合もあれば、まったく見当もつかないケースもあります。
すぐに原因を特定できない場合でも、それを放置しないで、できるだけ早期にディーラーや修理工場に車を持ち込んでプロの診断を受けるべきです。
早期に対応すれば、たとえ修理が必要な場合でも費用を安く抑えることができます。
ご覧いただきありがとうございました。
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