ラジエーターの冷却水が空っぽ|エンジンかけたらダメ?
ラジエーターの冷却水が空っぽだったらエンジンをかけてはダメです。すぐにJAFか自動車保険のロードサービスを呼んで最寄りのディーラーなり修理工場なりにレッカー搬送してもらって下さい。
ラジエーター本体には冷却水があるけれど、ラジエーターリザーブタンクが空っぽという場合なら、一時しのぎとしてリザーブタンクに水道水を入れ、ディーラーか修理工場まで車を走らせることは可能です。
「冷却水が空っぽ」なら超重大事態です。
水冷式エンジン車において、エンジン冷却装置であるラジエーターは重要度の高いパーツです。ラジエーターキャップを開けて中を覗いたら冷却水が空っぽだったという場合、冷却水の経路のいずれかに亀裂やヒビが入っているのは確実です。
そんな状態で水を補充しても、すぐにまた空っぽになるでしょう。ディーラーや修理工場へ移動するまでの一時しのぎとして水を補充することさえできないと思います。
そもそもラジエーターの冷却水が空っぽだと気づいたのがどういう経過であったのでしょう?走っていて調子が悪いから調べてみたら空っぽだったのか、朝出かけようとエンジンを掛けたら調子が悪いから、調べてみたら空っぽだったのか。
いずれにしても、ラジエーターが空っぽという事態は超重要事態であり、決して放置してはいけない状況です。
また、自分で何か応急処置をする段階は過ぎています。
即座にプロの診断を受けて必要な修理を行うべき事態です。
考えられる原因は?
ラジエーター本体の冷却水が空っぽになる原因としては以下のようなものが考えられます。
- ラジエーターのいずれかの箇所で錆びが発生して穴が開き、そこから冷却水が漏れた
- 車の下部を岩などにぶつけてラジエーターに穴を開け、そこから冷却水が漏れた
- ラジエーターホースまたはその繋ぎ目が劣化して冷却水が漏れた
- 冷却水を循環させるウォーターポンプが破損して冷却水が漏れた
また、冷却水が空っぽになるほどですから、恐らく下記のような何らかの異変があったはずです。
- 駐車したあとにシミができていた
- エンジンルームから薬品っぽい甘いニオイが車内に入ってきた※冷却水漏れがあるとエンジンの熱で蒸発する際に甘いニオイを発する
- 運転席の水温警告灯が点灯または点滅した
- 水温計が付いている車の場合、水温計がすぐに100度を超えた
思い当たることはありませんか?
JAFか自動車保険のロードサービスを呼ぶ
ラジエーターの冷却水が空っぽだったら、躊躇なくJAFを呼んでください。JAFの会員なら修理工場まで無料でレッカー搬送してくれます。
JAFの非会員であってもJAFを呼べば駆けつけてくれます。その際、料金は13,310円かかります。その場でJAFに入会することは可能ですが、会員特典としてサービス無料が適用されるのは次回サービス提供時からです。その場では13,310円支払う必要があります。
JAFよりおすすめなのは自動車保険のロードサービスです。自動車保険(任意保険)にはロードサービスが自動付帯しています。共済を含めたどの保険会社でも自動付帯です。もれなく必ずロードサービスが付いています。
自動車保険のロードサービスを利用しても翌年度の等級には影響を与えません。ノーカウント事故として扱われます。保険料も上がりません。
どの保険会社の自動車保険にもロードサービスは自動付帯しているのに、みなさんなぜ使わないのでしょう?
車のトラブルで困ったら、「自助努力」には限界があります。自動車保険のロードサービスを呼べば約30分以内に保険会社と提携している最寄りの修理工場さんがレッカー車等で現場に駆けつけてくれます。
積極的にロードサービスを利用してください。
Q&A
Q1: ラジエーターの冷却水が空っぽになった場合、どうすればよいですか?
A1: ラジエーターの冷却水が空っぽの場合、エンジンをかけてはいけません。すぐにJAFか自動車保険のロードサービスを呼び、最寄りのディーラーまたは修理工場にレッカー搬送してもらう必要があります。
Q2: 冷却水が空っぽになる原因は何ですか?
A2: 冷却水が空っぽになる原因として、ラジエーターの錆びや穴、ラジエーターホースの劣化、ウォーターポンプの破損などが考えられます。
Q3: エンジンの冷却水が空っぽになった際の異変にはどのようなものがありますか?
A3: シミができたり、エンジンルームから甘いニオイがしたり、水温警告灯が点灯したり、水温計が100度を超えたりするなどの異変が考えられます。
Q4: JAFと自動車保険のロードサービスの違いは何ですか?
A4: JAFの会員であれば修理工場まで無料でレッカー搬送してもらえますが、非会員の場合は料金がかかります。一方、自動車保険のロードサービスは自動付帯しており、使用しても保険料が上がることはありません。
Q5: ラジエーターリザーブタンクが空っぽの場合、どう対処すればよいですか?
A5: ラジエーターリザーブタンクが空っぽの場合、一時しのぎとしてリザーブタンクに水道水を入れ、ディーラーか修理工場まで車を走らせることが可能です。
下記の記事も参考になさってください。
⇒⇒(広告)あなたの愛車は今いくら?:車を乗り替える際に今まで乗っていた車をディーラーなどで下取りに出すとあまりいい金額の査定にならないと思います。こういう時は車買取店の方が査定額が高くなるのが普通です。しかも1社で査定してもらうのでなく複数社で査定してもらって一番高いところに売却する。これだけで下取りと数万円の差額が出るはずです。 ⇒⇒軽自動車のクーラント(冷却水)|交換費用はどのくらい?:軽自動車のクーラント(冷却水)の交換費用は下記のようになります。「自分で交換する場合:クーラント代1,000円~2,000円前後※通販やカー用品店で販売しています」「プロの業者に交換依頼した場合:クーラント代と工賃を合わせた総額で3,000円~6,000円※通常仕様は安め寒冷地仕様は高めです」 ⇒⇒ラジエーターリザーブタンクから沸騰した冷却水が吹き出す:ラジエーターリザーブタンクから沸騰した冷却水があふれ出ることがあります。エンジンルームからボゴボゴ、ポコポコ、ドクドク、グツグツ・・・といった音がするので、ボンネットを開けてみると、ラジエーターリザーブタンクから冷却水があふれ出ていた、というケースです。 ⇒⇒車の冷却水|リザーブタンクの量が増えるのはなぜ?:水冷式エンジン車の冷却システムの本部とも言えるのがラジエーターですが、このラジエーター本体の上部にラジエーターキャップが付いています。ラジエーターキャップはただのフタではありません。調整弁です。普段は冷却水が100度を超えても沸騰して暴れないように加圧して押さえ込んでいます。 ⇒⇒ロングライフクーラント(LLC)とはラジエーター液|交換時期と費用|色・成分・廃棄方法・車検:ロングライフクーラント(LLC)とはラジエーター液のことです。エンジンの冷却水です。英語ではLong Life Coolantです。水で希釈して使用します。トヨタ車は赤色でホンダ車は青色が純正品ですが、色が違うだけで中身は同じです。 ⇒⇒クーラントリザーブタンクの量が空なら冷却水を補充|交換時期・交換費用:市販の自動車のほぼすべてが水冷式エンジンなので、冷却水を循環させてエンジンの熱を下げています。冷却水として使われているのがLLC(ロングライフクーラント)です。このLLCが必要量あるかどうかはエンジンルーム内のクーラントリザーブタンクを見ればわかります。 ⇒⇒オーバーヒートとは|原因と対処法|修理費用は?|サーモスタット・冷却水・ラジエーター:車のオーバーヒートとは、エンジンが異常な高温状態となり走行に不具合が出たり走行不可になったりするトラブルのことです。原因は様々ですが、冷却水不足・ウォーターポンプやサーモスタットの故障・ラジエーターの劣化などが考えられます。エンジンオイルの不足が原因でエンジンが焼き付くこともあります。 ⇒⇒クーラントリザーバータンクの仕組み|役目は何?:クーラントリザーバータンクはラジエーターの補助装置です。エンジンの熱で膨張した冷却水を一時的に逃がす役割があります。また、冷却水が必要な量だけあるかどうかが一目でわかるようなレベルゲージ機能も備えています。 ⇒⇒冷却水が減る原因|ラジエーターキャップの劣化もある:ラジエーターの冷却水が減る原因の一つとして、ラジエーターキャップの劣化があります。ラジエーターキャップはラジエーター本体の上部に付いている蓋です。ただし、この蓋はただの蓋ではありません。ラジエーターキャップは「調整弁」です。 ⇒⇒クーラント(冷却水)がマックスより上にあるのは異常なの?:水冷式エンジンにはエンジン冷却装置であるラジエーターが必須の装置です。ラジエーターはエンジンの放熱のためにクーラント(冷却水)を必要とします。クーラント(冷却水)は常に一定の量が確保されていなければなりません。多すぎても少なすぎてもダメで、一定の量であることが必要です。 ⇒⇒車の冷却水を交換しないとどうなる?何年使える?:車やバイクの冷却水には防錆剤や凍結防止剤などの薬品成分が含まれていて、冷却水の経路に錆が発生したり冬場に凍結したりすることを防いでいます。しかし、冷却水は常時エンジン周辺を循環しているので90度とかそれ以上の高温にさらされています。ある程度の年数が経過すると防錆成分や凍結防止成分が劣化してきます。 ⇒⇒車|冷却水の交換費用|DIYで交換する際の注意点:一般的な冷却水は2年~3年、つまり車検のタイミングで新しいものと入れ替えるように推奨されています。ただ、最近の新型車には耐久性が高いものが使われるようになっていて、下記のように相当期間を無交換でいけるものもあります。 ⇒⇒ラジエーターの場所|トラックとかミッドシップは違う?:ラジエーターは走行風が当たる場所に取り付ける必要があります。しかし、一般的な乗用車の場合はFF(エンジンは前輪の車軸付近、駆動は前輪)でもFR(エンジンは前輪の車軸付近、駆動は後輪)でも、エンジンルームの一番前のところにラジエーターを配置すれば簡単に走行風を当てることができます。 ⇒⇒車|ラジエーターファンが2つ付いているのはなぜ?:ラジエーターファンは1つだけの車種と2つ付いている車種がありますが、役割は同じです。車が走行している間は走行風が吹き付けるのでラジエーターファンは停止していても冷却水は十分に冷えます。 |
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