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【記事丸わかり】
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ハイエースの普通車と商用車、自動車税と維持費を比較
商用バンとして人気の「ハイエース」。近年、その使い勝手の良さからファミリーカーとして個人で利用する人も増えています。
しかし、ハイエースには普通車(乗用車)と商用車があり、自動車税をはじめとした維持費が異なってきます。
こちらの記事では、ハイエースの普通車と商用車における自動車税と維持費を比較します。
ハイエースの普通車と商用車の維持費を比較
ハイエースのナンバー区分について解説します。
ハイエースのナンバー区分
現行のハイエース200系では、ボディサイズや乗車定員、エンジンの種類によって「1・2・3・4」という4つの登録ナンバー区分があります。
ナンバー | 該当モデル | 分類 |
1ナンバー | ハイエースバン(ワイド) | 普通貨物車 |
2ナンバー | ハイエースコミューター | 乗合自動車 ※要中型または大型免許 |
3ナンバー | ハイエースワゴン | 普通乗用車(定員10人以下) |
4ナンバー | ハイエースバン(ナロー) | 小型貨物車 |
「1・4」ナンバーが商用車に分類され、3が普通自動車となります。
自動車税の違い
自動車税とは、自動車の排気量に応じて課税される地方税の一種です。
毎年4月1日時点での所有者に、支払いの義務が生じます。
ハイエースの自動車税は、排気量以外の要素として、普通車であるか商用車であるかによっても税額が異なります。
- 1ナンバー…16,000円※最大積載量1トン以下・1500cc超
- 4ナンバー…16,000円※最大積載量1トン以下・1500cc超
- 3ナンバー…50,000円※2501cc~3000cc
商用車は税額が低い
商用車である「1・4」ナンバーは、普通車に比べて自動車税が安く設定されています。
自動車税は私たちの生活に欠かせない、道路を守るための税金という側面もあります。
商用車は、生活に不可欠な公共活動とされるため、自動車税が優遇されています。
なお、自動車税を滞納すると、延滞料金が追加されたり車検が受けられなかったりと大きなリスクを背負うことになるので気を付けましょう。
車検期間の違い
普通車と商用車の車検期間については、以下のような違いがあります。
【車検期間】
普通車:新車登録から3年目、それ以降は2年ごと
商用車:新車登録から2年目、それ以降は1年ごと
初回以降の車検は、普通車の場合は2年ごと、商用車は1年ごとに期間が定められています。
商用車の場合、営業活動や貨物の運送などにより、同じ期間でも乗用車に比べて走行距離が長くなることが想定されます。
そこで、1年ごとの車検が設けられ、車両のメンテナンスもより頻回に行うことが要求されています。
車検費用の違い
車検時には、
- 重量税
- 自賠責保険
- 検査手数料
がかかります。
【重量税・自賠責保険】
ナンバー区分 | 重量税 | 自賠責保険料 |
商用車 | 12,300~16,400円 | 15,050~20,370円 |
普通車 | 16,400~20,500円 | 10,780円 |
※1年あたりの金額
※重量税はカスタム内容・装備により異なります
自賠責保険料は、普通車より1・4ナンバーの商用車の方が高くなります。
商用車の場合、一般の自家用車に比べて事故のリスクが高いと見なされており、比較的高めの設定です。
【検査手数料】
検査印紙代は1・4ナンバーも3ナンバーも1800円程度ですが、「手数料」の部分は車検を行う工場によって幅があります。
任意保険の違い
任意保険の場合、両車に違いはあるのでしょうか?
任意保険では運転者年齢条件というものがあり、運転する年齢を「全年齢」「21歳以上」「26歳以上」「35歳以上」に限定することで、保険料が安くなる特約があります。
「全年齢」と「35歳以上」では保険料が2倍以上違うことが普通です。当然「全年齢」の方が高くなります。
いずれにしても、任意保険に関しては一括見積サイト等で試算するのが最も正確で早道です。
維持費の比較
ハイエースの維持費を考える場合、ここまでご案内してきたもの以外に、燃料代や駐車場代などがあり、結局のところ、個々の条件によって金額にはかなり差が出ます。
そこで、様々なサイトを調べたところ、全般的な傾向として、ハイエースの年間維持費の合計は、
「3ナンバーが1・4ナンバーより3割前後高い」
ということが言えそうです。
まとめ
ハイエースの普通車と商用車、自動車税、維持費を比較しました。
日頃から燃費の良い運転を心掛け、メンテナンスを定期的に行うことで、長期的な維持費はかなり違ってきます。
ご覧いただきありがとうございます。