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【記事丸わかり】
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ルノーはどこの国の車?日産や三菱との関係性は?
2018年に起きたカルロス・ゴーン氏の逮捕以来、自動車業界で話題を呼んでいる「ルノー」。今回は、そんなルノーの存在が気になる方に向けて、
- ルノーはどこの国の車?
- 日産や三菱との関係性は?
- ルノーの知られざる魅力
について解説します。
ルノーはどこの国の車?
ルノーは、フランスに本社を置く自動車メーカーです。創業は1898年、フランス人の技術者であるルイ・ルノーとその兄弟によって設立されました。
欧州の代表的な自動車メーカーであるメルセデスベンツが1925年、BMWは1916年の創業なので、ルノーがいかに歴史あるメーカーなのかが分かります。
現在のルノーは欧州だけではなく、中国やアフリカ、インドなど125の国々で乗用車や商用モデルを販売し、グローバルブランドとして事業を展開しています。
ルノーの世界市場シェア
2021年の世界市場シェアは以下の通りです。
1位:フォルクスワーゲン
2位:トヨタ
3位:ゼネラルモーターズ
4位:ステランティス※フィアット・クライスラー・プジョー・シトロエンなど
5位:フォードモーター
6位:ヒュンダイモーター
7位:スズキ
8位:ルノー
9位:BMW
10位:本田技研工業
2021年のルノーの販売台数は約269万6千台で、世界自動車販売ランキングでは8位にランクインしています。
高級車ブランドであるBMWを抑えてのランクインとなり、ルノーのグローバルな販売力の高さがうかがえます。
日産と三菱との関係性
ルノー・日産自動車・三菱自動車の提携関係(アライアンス)が始まったのが1999年です。
当時、日産はバブル崩壊後の深刻な販売不振により、日産グループ全体で2兆円を超える有利子負債を抱えていました。
このため、日産はルノーから6000億円を超える出資を受け入れ、ルノーの傘下に入ることで再建を図ることになりました。
以降、三社はアライアンスを通じて、展開地域をグローバルに広げ、経済規模においても大きく飛躍してきました。
日産とルノー、資本関係の見直し
2023年1月30日、ルノーが保有する日産株式の出資比率の引き下げについて両社が声明を発表しています。
ルノーが日産株の出資比率を現行の43%から15%に引き下げ、双方の出資比率を15%に揃えることに合意しました。
また、ルノーが欧州で設立する電気自動車(EV)の新会社「アンペア」に、日産も出資することになっています。
今回の合意で、両社の関係は大きな転換点を迎え、グローバルな視点からも期待が高まっています。
ルノーの知られざる魅力
「ルノーに乗ると他のメーカーに乗れなくなる」と言われるほど、ルノーの車は高い人気を誇っています。
ルノーの知られざる魅力について解説します。
普段使いにこだわる車
ルノーでは以下のような理念を掲げています。
「人が車に合わせるのではなく、車が人に合わせるべき」
ルノーでは、ベンツやBMWのような高級車を販売しないことで知られています。
代わりに、B・Cセグメント(日本でいう5ナンバーや3ナンバーのコンパクトカー)の車を中心に展開し、「普段使いに」こだわりを持っています。
フランス人は長く使えるものを好む傾向があり、ルノーの丈夫で庶民的なクルマが好まれています。
MT車の存在
MT車の設定が年々減っていく中で、ルノー自動車ではマニュアルミッション搭載車をいくつも製造しています。
日本で人気の「トゥインゴ」や「カングー」の2車種にもMT車を設定。
MT車は、AT車にはない操作性の高さや運転の自由度があるため、自ら操作する楽しみが魅力です。
ルノー自動車がMT車の製造を続けることで、このようなニッチなファンから支持され続けています。
(※)2023年4月発売の新型カングー(3代目)にはまだMTの設定はありません。今後に期待。
日本車と変わらない価格帯
外車は高価で手の届かない存在ですよね。しかし、ルノーの車は200~500万円と日本車と同じ価格帯で提供されています。
ルノー車には日本車にはないデザイン性や、優れたコストパフォーマンスがあり、多くの人々に魅力的な選択肢となっています。
まとめ
「ルノーはどこの国の車?日産や三菱との関係性は?」について解説しました。ルノーはフランスの自動車メーカーであり、日産、三菱自動車とのアライアンスの関係性を持っています。
ルノーは日産との共同開発で、インドのチェンナイを拠点としたEV車の輸出を計画しています。
今後のルノーのグローバル展開に期待したいですね。
ご覧いただきありがとうございます。