ルノートゥインゴ大解剖レビュー・口コミ・評価：「故障多い？」「欠点は？」を重点的に検証！

ルノートゥインゴ（2016年9月～）：ルノー

ルノートゥインゴの魅力とは何か、そして実際のユーザー体験はどのようなものか。本記事では、このコンパクトカーの総合的な評価を深堀りしていきます。

様々な視点からのレビューを集め、トゥインゴの実際の使用感や特徴、そして競合車種との比較を行います。故障の傾向や欠点にも目を向け、バランスの取れた全体像を提供します。

車選びの参考になるよう、客観的かつ詳細な情報をお届けします。

どんなクルマ？

【※トゥインゴの日本向けモデルは2023年末をもって販売終了となります。】

ルノートゥインゴは、フランスのコンパクトカーです。モダンなデザインと、軽自動車並みの取り回しの良さ、力強い走りが特徴です。

トゥインゴの最大の特徴は、エンジンが後ろに積まれていることです。RRです。リアエンジン・リアドライブです。

RRというエンジンレイアウトは、普通にゆっくり走る分にはFFと何ら変わりありませんが、ワインディングで右に左にコーナリングする際などは、後ろに重量物があることで回頭性が高まり、他のクルマでは得られない独特のドライブフィールを味わうことができます。

何気ない顔でそのへんを走っていますが、今どきこんなマシンが手に入るなんて、奇跡のようなクルマです。（スマート・フォーフォーもRRです。この2車はメーカーも国も違いますが「兄弟車」です。）

※私はトゥインゴを所有していましたが、私のは前のモデル（FF）でした。現行モデルがデビューした時、地団太踏んで悔しがったのをよく憶えています笑。

ルノートゥインゴとほぼ同じサイズのクルマ

ルノートゥインゴのサイズは、全長3645mm×全幅1650mm×全高1545mmです。この車と同じくらいのサイズの車は下記の通りです。トゥインゴのおおよそのサイズ感がわかると思います。

車種	駆動方式	特徴
スマートフォーフォー	RR	ルノートゥインゴとプラットフォームを共有する兄弟車。
フィアット 500	FF	丸みを帯びたデザインが特徴で、女性人気が高い。
トヨタパッソ	FF	コンパクトなサイズながら、広々とした室内空間が特徴。
ダイハツミライース	FF	低燃費と低価格を実現した理想の軽自動車。

スペック

ルノートゥインゴ「インテンス」のスペックです。

新車価格	259万円
駆動方式	RR
燃料	ハイオク
燃料タンク容量	35L
排気量	897cc
トランスミッション	6DCT
乗車定員	4名
燃費（WLTCモード）	17.4km/L
最小回転半径	4.3m
最高出力	68[92]/5500 kW[PS]/rpm
最高トルク	135[13.8]/2500 N・m[kgf・m]/rpm
全長	3,645mm
全幅	1,650mm
全高	1,545mm
ホイールベース	2,490mm
車両重量	1,030kg
荷室容量（リアシート立）	219L
荷室容量（リアシート倒）	980L

価格

ルノートゥインゴの価格帯です。

250～274 万円

否定的・ネガティブなレビューをご紹介

この記事のテーマは『ルノートゥインゴ大解剖レビュー・口コミ・評価：「故障多い？」「欠点は？」を重点的に検証！』です。

検証するには材料が必要です。

まず、ルノートゥインゴに関する否定的・ネガティブなレビューをご案内します。その後でレビュー内容を分析します。

顔が無個性
カップホルダーの位置が不便
足元が狭く、左足の置き場所がない
床が異様に高い
タコメーターがない
ハイオク燃料限定
エンジンが回らない、パワーがない
オーバーステアが激しい
クーラーの効きが悪い
欧州車らしく、消灯時にLEDのドライビングランプが点かない設定
シフトノブがチープ
先進安全機能が一切ない
高価格でマイナーチェンジ後は維持費も上昇
燃費がリッター13キロ程度とやや悪い
インテリアが可愛らし過ぎる
国産コンパクトと比較するとネガティブな部分が目立つ

クラッチが重めで、低速トルクも大したことがないため、発進時に注意が必要
ギア比が高すぎて、日本の道路には適していない
70km/hあたりから右側のドアミラー付近から風切り音が発生
足元が狭く、クラッチから足を離すと置き場所がない
ライトがオートスイッチのみで、ドアを開ける度に点灯する必要はない
収納スペースが限られている
後部座席の窓が手動操作で不便

リアのデザインにもう少し工夫が欲しい。
インテリアがプラスチック素材で安っぽい。
シフトノブの動きがスムーズでなくマニュアルシフトが使いにくい。
シートが小ぶり。また非力な女性にはシフト操作が大変かもしれない。
タコメータがないため、エンジンの回転数を知るのが難しい。
パドルシフトの設定がない。
サスペンションとタイヤが東京の道路にはオーバースペックで乗り心地が固い。
燃費が良くなく、ハイオク仕様で維持費が高い。
ダッシュボード上の空気吹き出し口がフロントウィンドウに映り込む。
ドリンク置き場が不便。
ヘッドレストが前方に突き出ており、姿勢によっては首が痛くなる。
ABペダルの位置が左にオフセットされている。
高速道路での横風の影響を受けやすい。
ダッシュボードとドアトリムの素材がチープ。
シート形状が一部の人には合わない可能性がある。

TWINGOの製造終了
マニュアルモデルでは非力なNAエンジン。ターボモデルはAT限定
ATのアクチュエータのクラッチ操作が不満
ミッションのクラッチ操作が滑らかすぎて不満
エアコンの効きが弱い
路面状態が悪いとロードノイズが大きい
スポーツサス仕様による固い乗り心地
速度低下時の制動感の問題
後席の居住性が限られている
後席下の網ネットが装備されていない
トランクの下がエンジンなので熱がこもりやすい

上記の否定的・ネガティブなレビューの分析結果

ルノートゥインゴのレビュー分析を行います。

デザインと機能性

外観デザイン: フロントが無個性であり、リアデザインにも工夫が欲しいとの意見があります。
インテリア: インテリアのデザインや素材がプラスチックで安っぽく感じられることが指摘されています。また、インテリアが可愛らし過ぎるという意見もあります。

運転と操作性

運転感覚: （MT車で）クラッチが重く、低速トルクが不十分なため、発進時に注意が必要です。オーバーステアが激しい（曲がりすぎる）との指摘もあります。
シフト操作: マニュアルシフトが使いにくい、シフトノブの動きがスムーズでないといった意見があります。
運転支援機能: 先進安全機能が一切ないと評されています。

エンジンと性能

エンジンパワー: エンジンが回らない、パワーが不足していると感じる意見があります。
燃費と維持費: 燃費がリッター13キロ程度とやや悪く、ハイオク燃料限定で維持費が高いとされています。

快適性

座席と空間: シートが小ぶりで、足元が狭いと感じられる場合があります。また、後部座席の居住性が限られているとの意見もあります。
クーラーとヒーター: クーラーの効きが悪い、エアコンの効果に不満があるとの指摘があります。

その他

モデルとオプション: TWINGOの製造終了、マニュアルモデルでは非力なNAエンジン、ターボモデルはAT限定で選択肢が限定されている、などの情報があります。

以上のような評価が一定数見られます。これらはあくまでレビュアーの意見であり、必ずしもファクトであるとは限りません。しかし、これらの意見はルノートゥインゴに関する様々な着目点を提供しているので、ぜひ参考になさってください。

肯定的・ポジティブなレビューをご紹介

次に、ルノートゥインゴに関する肯定的・ポジティブなレビューをご案内します。その後でレビュー内容を分析します。

サイドビューとリアビューが魅力的
前席が快適。またインパネがすっきりしている
ノッキングしつつもエンジンが粘り強い
エンジン音が低めで不快ではない
曲がりやすく、グリップ感がすごい
信じられないほどの小回り性能
高速での安定感がある
ハンドルが太く握りやすい
音質が良いオーディオシステム
高速や街中で非力さを感じない
乗り心地がしなやか
通勤メインでの燃費が良好
価格が満足感を高める
RRの乗り味が気に入っている

コンパクトで取り回しが良く、小回りが利く
シートが快適
燃費が良好で経済的（市街地で16～18km/L、高速で20km/L程度）
クルーズコントロールやアイドリングストップ機能が使いやすい
車のデザインがモダンで魅力的
ドライビングの楽しさを感じることができる
手動ミラー格納やハロゲンライトなど、シンプルな装備で好み
走行性能が良く、特に山道での運転が快適

エクステリアがかわいらしく、主張のあるデザイン。
インテリアのデザインが良く、使いやすい。
900ccターボチャージャー搭載で軽快な走行性能。
ミッドシップに近いエンジンマウントで面白い走り心地。
最小回転半径が小さく、狭い道でも運転しやすい。
エンジンサウンドが元気で良い。
5ドアで実用性が高い。
デュアルクラッチがスムーズな走りを実現。
シートのウレタンがしっかりしており、長時間のドライブでも快適。
価格が200万円台で手頃。
フランス車ならではのおしゃれな内装。
シンプルで白を基調とした内装が魅力的。
RR配置でユニークな走りを楽しめる。
ガラスハッチがデザインアクセントとして素晴らしい。
欧州車としては比較的安価。

RR構造による優れた操縦性
日本の道路に適した小回りとパワー
可愛らしいルックス
優れた燃費
キャンバストップの開放感
快適な運転体験
ボディーカラーの魅力
軽快なフロントの動き
軽いハンドル操作と路面感覚のバランス
ボディ剛性感の高さと正確なハンドリング

上記の肯定的・ポジティブなレビューの分析結果

走行性能

ルノートゥインゴは、小回り性能に優れており、狭い道や都市部での運転が容易であるといった意見がある。
安定した高速運転と山道での運転が快適であるという評価も見られる。
RR（リアエンジン、リアドライブ）構造により、ユニークな走り味を楽しむことができる。

エンジンと燃費

900ccターボチャージャー搭載により、軽快な走行性能が得られると評されている。
燃費は特に通勤メインで使用する場合に良好であるという意見がある。
エンジン音は低めで不快感がないとの評価もある。

インテリアとエクステリア

インテリアは使いやすく、シンプルで白を基調としたデザインが魅力的であるといった意見がある。
エクステリアはかわいらしく、主張のあるデザインであると評されている。
ガラスハッチがデザインのアクセントとして素晴らしいという意見も見られる。

快適性と実用性

前席の快適さとシートのウレタンの品質により、長時間のドライブでも快適であると評されている。
5ドアの設計により、実用性が高いとの評価もある。

価格とコストパフォーマンス

価格は200万円台と手頃であり、満足感を高めるといった意見がある。
経済性も重視されており、燃費の良さがコストパフォーマンスを向上させている。

総合的・全般的なレビューをご紹介

レビューの最後に、ルノートゥインゴに関する総合的・全般的なレビューをご案内します。「細かな点ではいろいろ言いたいことがあるけれど、結局のところルノートゥインゴのことをどう思っているのか」、そうしたレビュアーの＜思い＞が込められたレビューとなります。ぜひ、参考になさってください。

造りがしっかりしており、中古でも問題ない
パワーがない分、車体の痛みが少ない
タイヤが細く、維持費や税金面で財布に優しい
MT・RRの純エンジン車として貴重
国内販売終了による希少性の増加
グラマラスなデザインが気に入っている
実用車として非常に造りがしっかりしている
長く乗ることを考えると、価値がある車
マイナーチェンジ後の価格上昇もあり、前期型はコストパフォーマンスが高い

トゥインゴは、ドライバーが意識的に運転することで、その真価を発揮する車
マニュアルトランスミッションの操作感や運転の楽しさを重視するドライバーに適している
現代の自動車の多くの高度な機能を削ぎ落とし、基本に立ち返った運転体験を提供
長期的な愛着を持って乗り続けられる、個性的な車である

独特のデザインと独特な走行性能が魅力のコンパクトカー。
ドライビングを楽しむ人にはおすすめの車。
日常使用としてはいくつかの不便な点があるが、全体的には満足度が高い車。

「走らせ、感じ・考え、操作して走る」経験を提供
先進安全技術の欠如が運転技能を磨く機会を提供
庶民が買える価値ある内燃機関／後輪駆動車

「故障多い？」「欠点は？」を重点的に分析

この記事のテーマは『ルノートゥインゴ大解剖レビュー・口コミ・評価：「故障多い？」「欠点は？」を重点的に検証！』というものです。

テーマの重点項目である「故障多い？」「欠点は？」について、ここまで見てきたレビューを基に、検証したいと思います。

「故障多い？」

トゥインゴの故障率は低い部類だと思います。レビューにも故障に関する言及はほぼありません。

しっかり保証が付いた新車・認定中古車であれば安心して購入できる車です。保証が切れてからも、それまでマメに定期点検を受けていれば、しばらくは安心して乗り続けることができると思います。

乗り続けるうちに、大きなトラブルの予兆のようなものを感じたら、その時点で手放すというのもアリだと思います。

そうしたタイミングで手放された個体が、中古車市場で格安トゥインゴとして出回っているのです。だから、保証がほとんど付いていない低年式で安いトゥインゴは注意が必要です。安く買ったけれど、すぐに大きなトラブル（大きな出費）に見舞われる可能性大です。

「欠点は？」レビューの中では様々な細々した短所・欠点・改善点・マイナス点が指摘されています。以下はレビューの中で指摘されたものを網羅したものです。試乗する際の着目点としてご活用ください。
ダッシュボードとドアトリムの素材がチープ	カップホルダーの位置が不便
足元が狭く、左足の置き場所がない	タコメーターがない
床が異様に高い	ハイオク燃料限定
エンジンが回らない、パワーがない	オーバーステアが激しい
クーラーの効きが悪い	欧州車らしく、消灯時にLEDのドライビングランプが点かない設定
シフトノブがチープ	先進安全機能が一切ない
高価格でマイナーチェンジ後は維持費も上昇	燃費がリッター13キロ程度とやや悪い
インテリアが可愛らし過ぎる	国産コンパクトと比較するとネガティブな部分が目立つ
リアのデザインにもう少し工夫が欲しい	インテリアがプラスチック素材で安っぽい
シフトノブの動きがスムーズでない	シートが小ぶりで非力な女性にはシフト操作が大変かもしれない
サスペンションとタイヤが東京の道路にはオーバースペック	ダッシュボード上の空気吹き出し口がフロントウィンドウに映り込む
ドリンク置き場が不便	ヘッドレストが前方に突き出している
ABペダルの位置が左にオフセットされている	高速道路での横風の影響を受けやすい
タコメーターがない	ATのアクチュエータのクラッチ操作が不満
ミッションのクラッチ操作が滑らかすぎて不満	エアコンの効きが弱い
路面状態が悪いとロードノイズが大きい	スポーツサス仕様による固い乗り心地
速度低下時の制動感の問題	後席の居住性が限られている
後席下の網ネットが装備されていない	トランクの熱問題：トランク下がエンジンなので熱がこもる。みんカラには断熱シートを購入したという写真などが公開されています。

レビューサイトの平均評価点のご案内

ルノートゥインゴが有名なレビューサイトでどう評価されているか、以下ご紹介します。

みんカラ：4.29点（5点満点）
価格コム：4.42点（5点満点）

※2023年11月25日時点

ライバル車とその特徴

ルノートゥインゴのライバル車とその特徴をまとめました。

車種	駆動方式	特徴
スマートフォーフォー	RR	ルノートゥインゴとプラットフォームを共有する兄弟車。 ⇒⇒レビュー記事
フィアット 500	FF	丸みを帯びたデザインが特徴で、女性人気が高い。 ⇒⇒レビュー記事① ⇒⇒レビュー記事②
トヨタパッソ	FF	コンパクトなサイズながら、広々とした室内空間が特徴。 ⇒⇒レビュー記事
ダイハツミライース	FF	低燃費と低価格を実現した理想の軽自動車。 ⇒⇒レビュー記事

どんな人におすすめ？

ルノートゥインゴがおすすめの人物像をまとめました。

おすすめの人物	理由
都市部に住む人	コンパクトなサイズで狭い道や狭い駐車スペースに適している
初心者ドライバー	取り回しやすさと見通しの良さが初心者に適している
低燃費を求める人	燃費の良さが長距離通勤や頻繁な移動にも経済性を発揮する
ファッションに敏感な人	個性的なデザインがファッション感度の高い人に魅力的である
RRに魅力を感じる人	フィアット500と迷ったけれど、リヤエンジン・リヤドライブのこの車でなければ味わえない操縦感覚は捨てがたいという人におすすめ（私も乗りたいよぉ）

ルノートゥインゴに興味があってディーラーを訪れた人が、思わず目移りしてしまうかもしれないルノーの他の車種があるとしたら、それは何？

思わず目移りしてしまうかもしれないルノーの他の車種をまとめました。

車名	特徴
ルノールーテシア	ルノーのアイコンであるCシェイプのデイタイムランプとLEDヘッドライトを採用した、スポーティで洗練されたデザインが特徴。ライバル車は、プジョー208、フォルクスワーゲンポロ、シトロエンC3など。 ⇒⇒レビュー記事
ルノーキャプチャー	キャプチャーのプラットフォームは、ルノー・日産・三菱のアライアンスによって開発された「CMF-B プラットフォーム」。 ⇒⇒レビュー記事
ルノーカングー	SUVとミニバンとステーションワゴンを足して3で割ったようなMPV車。シトロエン・ベルランゴ、プジョー・リフター、フィアット・ドブロなどがガチのライバル車。 ⇒⇒レビュー記事①初代 ⇒⇒レビュー記事②2代目 ⇒⇒レビュー記事③3代目（現行）

車名

特徴

ルノールーテシア

ルノーのアイコンであるCシェイプのデイタイムランプとLEDヘッドライトを採用した、スポーティで洗練されたデザインが特徴。ライバル車は、プジョー208、フォルクスワーゲンポロ、シトロエンC3など。

⇒⇒レビュー記事

ルノーキャプチャー

キャプチャーのプラットフォームは、ルノー・日産・三菱のアライアンスによって開発された「CMF-B プラットフォーム」。

⇒⇒レビュー記事

ルノーカングー

SUVとミニバンとステーションワゴンを足して3で割ったようなMPV車。シトロエン・ベルランゴ、プジョー・リフター、フィアット・ドブロなどがガチのライバル車。

⇒⇒レビュー記事①初代

⇒⇒レビュー記事②2代目