【2024年2月29日】ブリヂストンがパンクしないタイヤ「エアフリー」の公道実証実験を開始しました。⇒⇒エアフリー |
タイヤの片減り|外側が減る原因は何?
ここに1本のタイヤがあり、進行方向にまっすぐ立てかけて、それを進行方向から正面切って見た場合に、トレッド面の左側あるいは右側がより多くすり減っている状態を「片減り」と言います。
今度は4本のタイヤを履いた車を進行方向からまっすぐ見た場合、向かって左側のタイヤも向かって右側のタイヤも車の外側がより多くすり減っている状態、これが外側の片減りです。
おなじ片減りでも、外側の減りが早いケースと内側の減りが早いケースがあり、それぞれ原因が異なります。
片減りのうちで、タイヤの外側がより早く減る原因としては以下のようなものが考えられます。
- ポジキャン(ポジティブキャンバー)に設定している:ホイールアライメントの設定方法の1つにポジティブキャンバーがあります。車を正面から見た際、タイヤが逆ハの字になっていることをポジティブキャンバー(ポジキャン)と言います。パワステが付いていない昔の車ではハンドルを軽くする目的でややポジティブキャンバー気味に調整するのが一般的でしたが、今ではほとんど見られません。この設定にするとタイヤの外側がより早く片減りしていきます。
- 前輪がトーインになっている:車を真上から見下ろした際に、左右のタイヤが「ハ」の字の状態にある場合をトーインと呼びます。進行方向に対して内股になっている状態です。トーインにすると直進安定性が向上します。市販車の多くは前輪をトーインに設定していますが、それは安全性能を優先するためです。このようにタイヤがトーイン状態にあるとタイヤの外側がより早く減っていきます。
- スピードの出し過ぎ:コーナリングの際に、いったんスピードを落としてからコーナーを曲がるのではなく、ギリギリのスピードを維持しつつ高速でコーナーを曲がるスピード狂の車はタイヤの外側の減りが早くなります。外側の片減りです。
上記以外にも、キャッツアイや縁石にタイヤをこすりつけたりするとトー角が狂い、外側の片減りになることがあります。また、車高調やダウンサスに交換してアライメントが狂った場合も外側の片減り傾向になることがあります。
いずれにしても、どんな車であれタイヤが常に均等に減ることは稀で、程度の差はあれ、左右いずれかの側がより早く減るのが普通です。
タイヤローテーションはこうしたタイヤの片減りに対する一つの対処法となります。前後のタイヤを変えたり、斜めに交換したりすることで、やがて左右が均等に減る形に近づけることができます。
しかし、極端なポジキャン等で激しく外側が片減りしたタイヤは、もはやタイヤローテーションでも矯正不能になりますから、そうなったらあとは新品タイヤに交換するしかありません。
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