【2024年2月29日】ブリヂストンがパンクしないタイヤ「エアフリー」の公道実証実験を開始しました。⇒⇒エアフリー |
タイヤの空気圧の読み方|kPa・kgf/㎠・psi・bar
わたしたちがマイカーのタイヤ空気圧を点検・調整する場合、適正な空気圧はどこを調べればいいかというと、それは運転席ドアを開いた内側にあります。
ステッカーが貼ってあって、日本車の場合なら、そこに次のように表記してあるはずです。
- 260kPa(2.6kgf/㎠)
このkPaとかkgf/㎠というのが空気圧の単位です。
輸入車の場合は、上記kPa・kgf/㎠以外に、psiやbarなどの単位も使用されることが多いと思います。
これら空気圧の単位の読み方は、以下のようになります。
- kPa:キロパスカル。国際単位であるSI単位に基づいた空気圧表示です。日本では1999年の新計量法の施行から使用。1パスカルは1m² の面積につき1ニュートン(N)の力が作用する圧力を意味しています。
- kgf/㎠またはkg/㎠:キログラムフォース。SI単位が使用される前まで使われていたMKS重量単位による空気圧表示です。1 kgf/cm²は換算すると98.0665kPaになります。
- psi:ポンドスクエアインチまたはプサイまたはピーエスアイ。1平方インチあたりに何ポンドの圧力がかかるかを表わします。
- bar:バール。以前天気予報で使われていたミリバールのバールです。
換算表
自動車の空気圧で使用される単位は、ほとんどが上記4つの単位です。
そこで、この4つの単位の関係を、kPaを200とした場合の換算数値で見ておきたいと思います。
kPa | kgf/㎠(kg/㎠) | psi | bar |
200 | 2.0 | 29 | 2.0 |
上記数字は丸めた数字です。たとえば、kgfとbarは同じ2.0ですが、厳密には全く同じではありません。おおよその数字です。
(※)kPaとkgfは、略すと同じ「キロ」なので、ちょっと紛らわしいですが、年配の人がキロという時はkgfの方で、若い人がキロという時はkPaのことがほとんどです。これはある整備工場のホームページに書いてありました。世代間の違いですね。
エアゲージの単位
タイヤの空気圧を測定する器具のことをエアゲージと言いますが、通販などでは1,000円以下のものもあり、簡単に購入することができます。
また、測定する場合も、タイヤのエアバルブのキャップをとり、そこにエアゲージをあてがえば、すぐに空気圧が測れます。
エアゲージには、主に2種類あって、「空気圧測定+空気を抜く」機能のものと、「空気圧測定+空気注入+空気を抜く」機能のものです。当然、後者の方が値段が高いです。
さて、このエアゲージですが、販売されているもののほとんどがkPaかkgf/㎠(kg/㎠)のいずれかの単位を採用しています。
空気圧の測定は「冷間」の数値で
タイヤの空気圧を測定する場合は、「温間」ではなく「冷間」で測定した数値が正しい数値です。
「温間」とはタイヤが熱を持った状態のことであり、「冷間」とはタイヤが冷えている状態のことです。
たとえば、高速道路を2時間ほど走ってきた直後に、ガソリンスタンドで空気圧を測定した場合、これは「温間」の数値になるので、ここで指定空気圧に調整したとしても、その後タイヤが冷えた状態で測定すれば、必ず指定空気圧より低い数値になっています。
空気は熱で膨張するからです。
ただし、家の近所のガソリンスタンドまで車を走らせ、そこで指定空気圧に調整してもらうのであれば、厳密には「冷間」とは言えないものの、この程度なら問題ないと思います。
下記の記事も参考にしていただけると幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。