【6分記事】残クレのメリット・デメリット(含体験談)|残価設定ローン(残価設定クレジット)はアリか?

残クレ・デメリット・メリット・残価設定ローン・残価設定クレジット

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残クレは高い車でも比較的少額の月額返済で乗れます。

最近の車は外国車だけでなく日本車も高額になっていますが、そんな高い車が結構バンバン売れています。

それには残クレが一役買っているのです。

頭金がなくても、ちょっと手が届かないと思っていたあこがれの高級車(高額車)でも、残クレを使った月々の返済額の見積もりを出してもらうと、「なんだ、これくらいならなんとかなるよ」と魔法にかかり、気がついたら契約書にサインをしているのです。

わたしの残クレ利用体験も含めて解説しています。

残クレとは:まずざっくりと

通常のローンで300万の新車を購入する場合、頭金が150万あれば、元金150万(300万-150万)でローンを組むことで車を購入できます。

これに対して、たとえば期間3年の残クレの場合は、通常3年後の残価は新車の半分ほどあるので、残価を引いた残りの150万分をローンで支払います。

このように、まとまった頭金を用意しなくても月々の返済額を低く抑えることができるのが残クレの特徴です。

実際、300万の車を頭金無しでローンを組み、しかも3年で返済するとなると、元金分だけで月額83,000円ほどになります。

しかし、残クレなら、3年契約の場合、その半額ちょっとで済みます。※厳密には利息が割高になる仕組みになっていますが、それは後ほど

残クレは通常のローンより月々の返済額を低く抑えることができる「魔法」のローンです。

ちょっと手が届かない高い車でも、頭金が0円でも、とりあえず車を手にできます。

  • 残クレは3年とか5年というように期間を定めて契約します。
  • 例えば3年契約の場合、3年後のその車の残価を予め設定し、その残価を車両価格から差し引いた金額でローンを組み、月々返済していきます。
  • 契約期間の3年が過ぎると、2つの選択肢があって、①車を返却してそれで契約終了②残価を一括あるいは分割で支払ってその車に乗り続ける、のいずれかを選択します。

残クレのメリット

<1>通常ローンより返済額を抑えられる

これは目くらましです。「魔法」です。実際には高い利息を支払うのが残クレのカラクリですが、とりあえず目の前の月々の返済額は低く抑えられます。

残クレの金利は、車両価格全体にかかります。つまり、「車両価格-残価=ローン元金」ではありません。残クレの金利は車両価格そのものに対してかかり、それを月々の支払いで返済していく仕組みなので、けっこうな利息を支払うことになります。

とは言え、通常のローンより目先の返済額が抑えられるのは事実ですから、それで良しとする方にはいい方法です。

<2>常に新車から新車に乗り換えたい人に向いている

生活に車は欠かせない以上、車には常時一定の金額を支出することになるのだから、どうせならいい車、新しい車、話題の車に乗り続けたい、という方にはいい選択肢になる方式です。

ただし、最近はサブスクリプション(月々定額払)という選択肢もありますから、どうせならそちらとも比較したほうが賢明だと思いますが。

<3>不人気車でも一定の残価を設定できる

3年後とか5年後の残価はあくまでも予測に基づいて設定されます。予測は低い方に外れることもあります。また不人気車の残価は低く設定されると思いがちですが、あんがいそうでもなくて、人気車種に劣らずそれなりの残価が設定されます。

すると、普通に購入して3年後に売却するより、ちょっとトクすることも、場合によってはあるかもしれません。また、そういうことがなかったとしても、契約時点で残価が確定するので、「3年後の手放すときになって買取額が低くなっていたらどうしよう」などと心配する必要もなくなります。

残クレのデメリット

<1>実は高い利息を払っている

すでにご案内したように、残クレの利息は実際は割高です。通常のローンは車両価格から頭金を引いた残りの金額に対して金利が発生しますが、残クレは残価の額には関係なく車両価格そのものに対して金利が発生します。だから、厳密な計算をするとけっこう高い金利を払うことになります。ただし、目先の支払額は少なくて済むので、「この際、あまり難しいことはいいよ」という方にはデメリットにはなりません。

<2>走行距離制限がある

契約時点で設定する残価は、「車が通常の乗り方をされた場合の残存価格」というコンセプトで計算されます。したがって、年間3万キロとか5万キロ走行したら車は目に見えて劣化しますから、メーカーは走行距離に制限をかけています。トヨタなら3年で45,000キロ以下・5年で75,000キロ以下といった制限がかかります。制限を超えて走行した車には追加料金が発生します。しかし、計算すればわかるように、年間15,000キロ未満であれば問題ないので、ほとんどの人にとってデメリットにはならないでしょう。

<3>事故で価値が下がると追加料金発生

上の説明で「車が通常の乗り方をされた場合の残存価格」と書きましたが、これは事故にも当てはまります。事故で修復歴車となると車の価値は大幅にダウンします。すると、予め設定してある残価より価値が落ちてしまうので、メーカーはその差額分を請求するのです。ただし、追加料金が発生するのは、車の主要骨格部分に発生した損傷(修復歴車となる損傷)であって、板金修理等は問題ありません。また、全損の事故をおこすと、車はないのにローンだけが残って悲惨ですから、自動車保険の車両保険には必ず加入してください。

<4>カスタマイズも価値を下げるのでNG

カスタマイズは同じ趣味を共有する人同士の間では車の価値を高めますが、一般的には明らかに車の価値を下げます。したがって、残クレで乗っている車にカスタマイズをするのはNGです。改造した車を返却したら、価値が落ちた分だけ追加料金を請求されます。自分好みに手を加えるとしたら、返却の際に純正品ともう一度交換できるようなカスタマイズに留める必要があります。

<5>わたしの体験に基づくデメリット

わたしはルノーの車を残クレで乗った経験があります。契約期間中、わたしはその車を一度も手洗い洗車しませんでした。何だかいつもよそよそしいカーライフを送ったという実感があります。

みなさんはどうなのかはわかりません。しかし、わたしの場合、残クレで乗った車は「しょせん他人の車」という感じがいつもつきまとっていて、愛着を持てませんでした。

でも、これはわたしが古い人間だからだと思っています。あまり参考になりませんね。

ご覧頂きありがとうございました。

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2023年7月16日