エンジンオイルの酸化の見分け方⇒色の濃度です!
エンジンオイルが酸化すると潤滑性能が落ちます。
性能は落ちますが、いったん缶から取り出したエンジンオイルは、後は酸化していく一方であり、酸化そのものは避けられないことです。
問題は、酸化の程度です。
エンジンオイルが酸化すると、色がだんだん濃くなっていきます。
最終的に真っ黒になります。
だから、エンジンオイルの酸化の見分け方は、オイルゲージを引き抜いて、ウェスにこすりつけた場合の色で判断します。
新品時の半透明の感じからどの程度色が濃くなっているか、これで判断できます。
「1年1万キロ」が一般的
自動車メーカーによってエンジンオイルの推奨交換時期は異なりますが、一般的には「1年または1万キロ」が交換時期になっていると思います。
オイルメーカーの銘柄によっては、自動車メーカーの推奨よりさらに長寿命を謳うオイルもあります。
一方で、カー用品店などが推奨する交換時期は、自動車メーカーの推奨より短い傾向にあります。
「3ヵ月3000キロ」とか「6か月5000キロ」を交換時期として推奨しているショップもあります。
もちろん、時間的により早く距離的により短いタイミングで交換することはいいことです。
でも、コストと手間も考慮する必要があって、「そこまでする必要がないのにあまりにも手厚くやり過ぎる」のもどうかと思います。
基本は、自動車メーカーが推奨する交換時期を目安にすれば問題ないと思います。もちろんエンジンオイルの銘柄もメーカーの推奨品がいいと思います。
※オイルゲージでオイルの色を確認した場合、オイル交換直後でない限り、ほぼすべての場合エンジンオイルは酸化で黒っぽく変色しています。ただ、よく観察すると、同じ黒っぽい色でも、粘度や不純物の混ざり具合で交換時期かどうかを判断できると思います。つまり、まだ粘り気があり、金属カスなどがあまり目立たないのであれば、少々黒っぽくなっていても大丈夫です。
スポーツ走行が多めなら推奨時期より早めに交換すべきかも
たとえば、メーカーが推奨するエンジンオイルの推奨時期前であっても、エンジンを高回転に保つスポーツ走行の頻度が多い場合は、早めに交換すべきだと思います。
エンジンオイルが酸化する要素は、空気との接触、時間の経過、そして熱です。
エンジンを高回転に保つスポーツ走行では当然エンジンオイルも常時高温に晒され、酸化の度合いが早くなります。
だから、ご自分の車の使い方を考慮して交換時期を早めることは大事だと思います。
普通の使い方なら少々交換時期が延びても問題ないですよ
これは私の経験談ですが、トヨタのプレミオという「高齢者用セダン」に乗っていた時期があり(7年間ほど)、この時期にはエンジンオイルの交換はメーカー推奨より1.5倍ほど経ってからやっていました。
つまり、ズボラで車に乗っていたということです。
でも、何一つ問題は発生しませんでした。
MR-Sと同じエンジンを積むプレミオでしたが、いつも快調でノートラブルでした。
エンジン音が特に濁ってきた感じもありませんでした。※ただ、車検でエンジンオイルを交換した直後は、「お、ちょっと静かになったな」という感じはありましたが(笑)。
もちろん、プレミオに乗っている間はごく当たり前に日常の足として使っていて、スポーツ走行などしませんでしたので(そんな走行はそもそもできない車ですが)、エンジンオイルの酸化の進行具合も最低限で済んでいたと思います。
もちろん、車検で交換したエンジンオイルは真っ黒黒黒でした。
でも、ちゃんと走るんです。
(※)エンジンオイル交換なんてズボラでいいとみなさんに推奨しているのではありません。車の性格、運転の仕方によって臨機応変に、と言いたいだけです。
わたしもスポーツタイプの車に乗っていた時期は3000キロ~5000キロでエンジンオイルを交換していました。しかも高級タイプのエンジンオイルです。マメにオイル交換していれば走行距離10万キロとか15万キロになってもエンジンの回転フィールはいい状態を保てます。お金をかけただけのことはあると思います。でも「高齢者用セダン」ならそんなにお金をかける必要はないと思います。
下記の記事も参考になさってください。
⇒⇒エンジンオイルが減ったら継ぎ足ししていい?:車検に出した車を点検してみたら、エンジンオイルがオイルゲージに届かないほど減っていたら、これは100%交換すべきでしょう。迷う余地はありません。しかし、たまたま立ち寄ったガソリンスタンドで「エンジンオイルが減ってますよ」と言われたら、これは判断に迷うでしょう。 ⇒⇒エンジンオイル漏れ・にじみ|車検基準:エンジンオイルの漏れやにじみは車検の点検項目に入っています。基本的には漏れもにじみも車検は通りません。ただし、一部の報告によると、検査から車検証発行まで全て自分でやるユーザー車検の場合は、にじみに関しては軽微なものはかろうじて合格するケースもあるようです。 ⇒⇒車の長期保管でエンジンはどうなる?エンジンオイルの管理は?:車を長期保管する直前にエンジンオイルを新品に入れ替えておくことも有効です。使い古したエンジンオイルには様々な不純物が混入しているために、長期にわたってそのまま放置されると、サビやヘドロ化といった悪影響を及ぼすからです。 |
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