レンジローバーイヴォーク大解剖：「後悔」「故障」「金持ち」「年収」「辛口評価」を検証！

ランドローバー・レンジローバーイヴォーク（2代目・2019年～）：Wikipedia

皆様が注目するレンジローバーイヴォークについて、幅広い角度から検証した内容をお届けします。上質な走行性能とデザインで知られるこの車ですが、実際のオーナーはどのような声を上げているのでしょうか。

後悔はないのか、故障の実態は、そして所有するにはどれほどの年収が望ましいのか。これらの質問に答えながら、イヴォークが提供する総合的な経験を分析します。サイズやスペック、価格比較を始め、実際のユーザーからの辛口評価も交え、読者の皆様にとって最も役立つ情報を提供いたします。

最後には、イヴォークが気になる方がチェックしておきたい他のランドローバーモデルについても触れますので、ご期待ください。

どんなクルマ？

レンジローバーイヴォークは、優れたオフロード走行性能と日常での使いやすさが特徴的なランドローバーのSUVです。レンジローバーファミリーで最もコンパクトなサイズながら、高級感も兼ね備える車として人気があります。

レンジローバーイヴォークとほぼ同じサイズのクルマ

イヴォークのサイズは、全長4380mm×全幅1905mm×全高1650mmです。これと同じくらいのサイズで形状も似た車は下記の通りです。

車種	全長	全幅	全高
イヴォーク	4380	1905	1650
メルセデス・ベンツ・GLA	4415	1835	1620
BMW・X2	4365	1820	1525
アウディ・Q2	4210	1805	1505
ボルボ・XC40	4425	1875	1652

スペック

レンジローバーイヴォーク「DYNAMIC SE ディーゼル」のスペックです。

新車価格	834万円
駆動方式	4WD
燃料	ディーゼル
動力分類	マイルドハイブリッド
燃料タンク容量	67L
排気量	1,998cc
トランスミッション	9AT
乗車定員	5名
ドア数	5ドア
シート列数	2列
WLTCモード	13.3km/L
最小回転半径	5.9m
過給機	ターボチャージャー
最高出力	10[14] kW[PS]
最高トルク	55[5.6] N・m[kgf・m]
全長	4,380mm
全幅	1,905mm
全高	1,650mm
ホイールベース	2,680mm
最低地上高	210mm（未積載時）
車両重量	1,920kg
容量（リアシート立）	472L
容量（リアシート倒）	1,156L

価格

ランドローバー・レンジローバーイヴォークの価格帯です。

699～1036 万円

否定的・ネガティブなレビューをご紹介

この記事のテーマは「レンジローバーイヴォーク大解剖：「後悔」「故障」「金持ち」「年収」「辛口評価」を検証！」です。

検証するには材料が必要です。

まず、レンジローバーイヴォークに関する否定的・ネガティブなレビューをご案内します。その後でレビュー内容を分析します。

冬にドアノブが氷で出てこないことがある
ドアノブが雪で閉まらないことがある
エアコンなどの操作部に物理ボタンがない
フロントガラスのデフロスター操作が長押し必要で反応が遅い
減速時のシフトダウンでニュートラルが長く、車が流れる
運転支援システムが不十分
クルーズコントロールがトンネル内で反応が遅い
ステアリングアシストがない
走行距離1000キロ未満でエンジンチェックランプがついた

後ろのデザインがVelarや新型Sportに比べて劣ると感じる
タッチパネルによるエアコン操作が走行中には危険
助手席側の風量ボタンの位置が不便
燃費が速度によっては気になるほど減る
コンフィギュレーターで価格が予想以上に上がる
ベースモデルには期待される機能が付いていない
ソフトウェアの問題が頻発する
ナビの起動が遅い、時には操作不能になる
トンネルを出た際にナビが落ちることがある
全長の短さから荷室がパンパンになることがある
新型モデルのリリースが予想される中での購入は悩ましい
荷室が狭い

後席のリクライニングがなくなった
コロナ禍で前席のクーラー、マッサージ機能、クリアサイトビューが注文できなかった
燃費が改善の余地あり
リアシートの空間が狭い
電気系統に不具合がある
周囲が確認しにくい
メーター上のカバーが視界を妨げる
下り坂でのパドルシフト操作時にエンジンブレーキが遅れる
ある部分のセキュリティが弱い
部品供給不足でメーターがアナログになっている
積載能力に問題がある

目ぼしい機能がオプションで価格が高い
インフォテイメントシステムの操作が不便
トランスミッションのギアアップの癖がある
燃費が悪化する事象がある
ディーラーの対応がない
ヘッドライトの曇り
全体的な作りが旧型より悪いと感じる
テレビがない
オプションが多くて高額になる
全ての操作がディスプレイ上で探すのが大変
ブレーキダストが多い
ロードノイズが気になる
エンジンの振動が時々シートに伝わる

上記の否定的・ネガティブなレビューの分析結果

機能性と操作性の問題

冬季にドアノブが氷結する、エアコンのタッチパネル操作が走行中に危険、フロントガラスのデフロスター操作の遅延など、季節や状況によって車の操作性に問題が発生する意見がある。
車両操作に関して、運転支援システムの不十分さや、クルーズコントロールのトンネル内での反応の遅さ、ステアリングアシストの不在といった電子機器の対応不足が指摘されている。

エンジンと走行性能

減速時のシフトダウンでニュートラルが長く感じられる、燃費の速度依存性の高さ、そして新車であるにも関わらずエンジンチェックランプが点灯するなど、走行性能に関する懸念が報告されている。

内装とデザイン

後ろのデザインが他モデルに比べて劣る、助手席側の風量ボタンの位置が不便、後席のリクライニング機能の削除といった内装に対する不満が述べられている。

快適性と機能性

コロナ禍での注文制限、リアシートの空間の狭さ、電気系統の不具合など、快適性や実用性に対する懸念が挙げられている。

テクノロジーとインフォテイメント

ナビゲーションシステムの起動遅延や操作不能、オプション機能の高価格、インフォテイメントシステムの操作不便さなど、現代の自動車に求められるテクノロジー面での問題が指摘されている。

コストと価格

コンフィギュレーターで価格が予想以上に上がる、目ぼしい機能がオプションであり高価格になるといった、コストに対する不満がある。

以上のような評価が一定数見られます。これらはあくまでレビュアーの意見であり、必ずしもファクトであるとは限りません。しかし、これらの意見はレンジローバーイヴォークに関する様々な着目点を提供しているので、ぜひ参考になさってください。

肯定的・ポジティブなレビューをご紹介

次に、レンジローバーイヴォークに関する肯定的・ポジティブなレビューをご案内します。その後でレビュー内容を分析します。

エクステリアが非常に好み
ドアノブが収納されていてスタイリッシュ
インテリアの質感が高い
液晶パネルが先進的で気に入っている
エンジン性能がこのクラスの標準で過不足なし
サスペンションが慣れると良い
高速で15km/L、街乗りで10km/Lとまずまずの燃費
9速オートマが素晴らしい
リセールが良い
ほぼノントラブルで使用できた

エクステリアが上品でかっこいい
現行モデルをあまり見かけないのが嬉しい
メーター周りがフル液晶であることが魅力的
インテリアデザインがスッキリしていて好み
乗り心地が良い
価格が高くなるがオプションが充実している
ハード面の故障は減っている
Lexus RXを検討していたが、Range Rover Evoqueを選択
都心での取り回しがしやすい
駐車場での苦労が少ない
エクステリアのスタイルと内装の質感が良い
SUVとしての基本性能が高い

車として着実に進化を感じる
プレミアム・インテリア・パッケージの質感が最高
オフロード、雪道での乗り心地、加速、パワーに満足
操作関係が全て液晶で先進的
パノラマルーフが開放的
黒白カラーが好みに合う
内外装の質感が高い
他人と被らない点が好き
カッコ良さと乗り心地が優れている
ほぼノントラブルでリセール価値が良い
長時間乗っても疲れにくい
エンジンのパフォーマンスに満足
NX買い換えのきっかけになるほど液晶が魅力的
トルクやパワーに満足

デザインが気に入っている
都会的な雰囲気と悪路への適応性
ドアミラーのブラインドスポット機能
乗り心地が良い
静粛性が高い
エンジンが静か
9ATで変速がスムーズ
パドルシフトが滑らかで速い
サスペンション設定が優れている
家族に好評
ドイツ車とは違う高級感
360度カメラが便利
パドルシフトが使いやすい
ウェルカムランプがスタイリッシュ
視界が良く運転しやすい
ウインカーの切替機能
スマホからエアコン操作が可能
迫力あるデザイン
小回りが利く
ハンドリングが良い
ロングドライブでも疲れにくい

上記の肯定的・ポジティブなレビューの分析結果

デザインとスタイル
レビューでは、エクステリアの上品さやスタイリッシュさが高く評価されており、特に収納式のドアノブや、現行モデルのあまり見かけない希少性に喜びを示している意見がある。また、内装においても質感が高く、フル液晶のメーターやスッキリしたデザインが好評である。

パフォーマンス
エンジン性能に関しては、このクラスの車において標準であり、加速やパワーに満足している意見がある。サスペンションについては慣れが必要とされるものの、一度慣れれば良いとの意見が見受けられる。

燃費と操作性
燃費は高速で15km/L、街乗りで10km/Lとまずまずであるといった意見がある。9速オートマチックの変速がスムーズであり、パドルシフトの反応も滑らかで速いと評されている。また、都心での取り回しや駐車場での扱いやすさについても肯定的な意見がある。

快適性と機能性
内装の快適性については、プレミアム・インテリア・パッケージが高評価を受けており、パノラマルーフの開放感や静粛性の高さに満足している意見がある。また、360度カメラの便利さやスマホからのエアコン操作が可能な点も評価されている。

故障とリセール価値
ほぼノントラブルで使用できる点やリセール価値の良さについても肯定的な意見がある。ハード面の故障が減っているとのコメントもある。

総合的・全般的なレビューをご紹介

レビューの最後に、レンジローバーイヴォークに関する総合的・全般的なレビューをご案内します。「細かな点ではいろいろ言いたいことがあるけれど、結局のところレンジローバーイヴォークのことをどう思っているのか」、そうしたレビュアーの＜思い＞が込められたレビューとなります。ぜひ、参考になさってください。

デザインが気に入っている人には良い
長距離運転や雪国にはお勧めしにくい（ドアノブが凍る）
燃費を気にしない人には満足できる車
新車での購入をお勧めする
リセール価値が高い
ノントラブルで使用できる

サイズ感がちょうど良く、質感が高い
レンジローバーの末弟としての性能を備えている
普段の足車として最適な車

2022年3月納車以降もストレスなく満足できるエンジン
サイズ感が都内で問題なく、リセールも良好
電気自動車への興味があるが、まだレンジローバーイヴォークに魅力を感じる
デザインや乗り心地が不満点を消してくれる
社用車としての償却や車検の関係で売却したが、全体的に良い車だった
乗っていると優越感に浸れる

高価だが都会的な雰囲気と悪路対応能力を兼ね備えたデザインが魅力
オプションによりカスタマイズ可能だが、それにより価格が大幅に上昇
一部トランスミッションの問題があるが、乗り心地と静粛性は抜群
デザインと機能性のバランスが取れており、特に静かなエンジンとスムーズな変速が好評
一部マイナス面はあるが、全体的には高級感と快適性を重視するユーザーには良い車と評価できる

「後悔」「故障」「金持ち」「年収」「辛口評価」を重点的に分析

この記事のテーマは「レンジローバーイヴォーク大解剖：「後悔」「故障」「金持ち」「年収」「辛口評価」を検証！」というものです。

テーマの重点項目である「後悔」「故障」「金持ち」「年収」「辛口評価」について、ここまで見てきたレビューを基に、検証したいと思います。

「後悔」

レビュアーの多くが満足感を示していて、購入したことを後悔している様子はうかがえません。ただし、電装系の不具合に不満を漏らす声が散見されます。こうしたテクノロジー関連の期待が大きい人のなかには、購入を後悔している人もいるかもしれません。

また、雪道や悪路での走行性能に関する不満はみられませんが、雪の日にドアノブが凍り付いて困るという声が一部あります。ボディに埋め込まれるドアノブは、デザイン的にはいいけれど、実用性に疑問を持つオーナーさんもいるということです。

「故障」

新車なのに警告灯が点灯したという書き込みがありますが、その他多くはノントラブルで過ごしているといった声が多いです。

故障するとしたら、「後悔」のところでも書きましたが、電装系のトラブルが多いようです。日本車ではありえないような不具合が発生することがあるようですが、保証がある間は無償で修理対応してもらえます。

その他、深刻なトラブルの心配はなさそうです。

「金持ち」「年収」

イヴォークを新車購入する場合は、699～1036 万円の車体価格にオプション代と諸費用が上乗せされます。一般的な基準で言えば、「金持ち」でないと購入できない車です。

「車は年収の半分程度」が適切な額と言われることがあります。そのくらいの範囲で選択したほうが無理なく維持できていいですよ、という意味合いだと思います。

そうなると、年収1500万～2000万くらいの人がイヴォークにふさわしいということになります。ただ、法律で決まっているわけではないので、いくらのクルマを買おうが自由です笑。

ですが、やめたほうがいいと思うのは、ほとんど保証が付いていない格安のイヴォークを購入することです。購入後が大変だと思います。

やはり、新車か認定中古車で、保証がしっかりついている車両を購入すべきだと思います。保証があれば大きな出費なく維持できますし、定期点検もしっかりやっていれば、保証が切れた後もしばらく大きなトラブルに遭遇する確率は減ると思います。

そして、高額な修理費が発生しそうな時期が迫ってきたら、車を買い替えてください。⇒⇒こうやって手放された車が「ほとんど保証が付いていない格安のイヴォーク」として中古車店に並びます。

「辛口評価」

イヴォークに関する「辛口評価」は、すでに「否定的・ネガティブなレビュー」でご紹介しているので、ここでは繰り返しません。ただ、内容的には比較的細々した不満や弱点の指摘にとどまっていて、基本的によくできた車という評価が多いと思います。あまり心配する車ではなさそうです。ヤバイ車の場合は、本当にひどいレビューがありますから。

レビューサイトの平均評価点のご案内

レンジローバーイヴォークが有名なレビューサイトでどう評価されているか、以下ご紹介します。

みんカラ：4.34点（5点満点）
価格コム：3.40点（5点満点）

※2023年11月9日時点

ライバル車とその特徴

車種	全長
ベンツ・GLA	599～806 万円メルセデス・ベンツのSUVラインナップの中で最もコンパクトなモデルです。コンパクトなボディにSUVの技術を凝縮しており、都市での生活に適したスタイリッシュなSUV車です。 ⇒⇒レビュー記事
BMW・X2	518～760 万円 BMW X2は、BMW X1をよりスポーティに仕上げたモデルで、SUVながら低くワイドなフォルムが特徴です。 ⇒⇒レビュー記事
アウディ・Q2	417～526 万円アウディQ2はプレミアムコンパクトSUV車です。アウディのQシリーズはSUVを指し、Q2はその中でも小さい部類に入ります。小さいながらもひと回り大きなボディのQ3に負けないゆとりのある居住性を持っています。 ⇒⇒レビュー記事
ボルボ・XC40	529～719 万円ボルボXC40は、 2018ｰ2019日本カーオブザイヤーを受賞したコンパクトなSUVです。 SUVならではの精悍さを感じさせる外装デザインに、走りやすさとドライバーに配慮した機能性の高さを兼ね備えています。 ⇒⇒レビュー記事① ⇒⇒レビュー記事②

どんな人におすすめ？

レンジローバーイヴォークがおすすめの人物像をまとめました。

おすすめの人物	理由
デザインを重視する人	イヴォークは洗練されたデザインで、スタイリッシュな外観を好む人に適しています。
都市部での使用を考えている人	コンパクトなSUVとして、都市部での取り回しがしやすいです。
オフロード走行を楽しみたい人	レンジローバーとしての走破性能があり、様々な地形での走行を楽しみたい人向けです。見た目に反して本格派。
最新テクノロジーに興味がある人	先進の運転支援システムやインフォテインメントシステムが充実しており、テクノロジーを重視する人に合います。
快適な乗り心地を求める人	高品質な内装材と快適な乗り心地を提供し、長時間のドライブを好む人にも適しています。
ドイツ御三家は嫌な人	プレミアムカーに乗りたいけれど、ドイツ勢には乗りたくない人にうってつけ。

レンジローバーイヴォークに興味があってディーラーを訪れた人が、思わず目移りしてしまうかもしれないランドローバーの他の車種があるとしたら、それは何？

思わず目移りしてしまうかもしれないランドローバーの他の車種をまとめました。

車名	特徴
レンジローバーヴェラール	946～1317 万円レンジローバーはランドローバー社のフラッグシップモデルで、トヨタの「センチュリー」、日産の「シーマ」に相当します。ヴェラールはそのサイズと価格において、スポーツとイヴォークの中間に位置するモデルです。 ⇒⇒レビュー記事
レンジローバースポーツ	1188～2474 万円レンジローバースポーツは、街中での走行性能が高く、悪路での走行性もSUV界でも上位に位置します。強力なパワーユニットと四輪駆動の組み合わせにより、急な坂道や雨でぬかるんだ道でも難なく走行できます。
ディフェンダー	836～1749 万円ディフェンダーはランドローバーの中でも、耐久性やオフロード性に優れたモデルです。独自のモノコック構造を採用しており、優れた強度を誇っています。 ⇒⇒レビュー記事① ⇒⇒レビュー記事②

車名

特徴

レンジローバーヴェラール