ベンツGLA大解剖レビュー・口コミ・評価：「狭い」「後部座席が特に狭い」を検証！

メルセデスベンツ・GLA（2代目・2020年～）：Wikipedia

皆さん、こんにちは。今回は、洗練されたデザインと先進機能で知られるメルセデス・ベンツGLAに焦点を当て、実際の利用者のレビューをもとに、このコンパクトSUVの実像に迫ります。

市場に多数存在する車種の中で、GLAはどのような位置づけにあり、どのような人々に適しているのでしょうか。価格とサイズを比較し、同クラスの他車種との違いも明らかにします。また、ユーザーの率直な声をもとに、GLAの魅力と改善点を検証。車内空間に対する批判に真正面から答えます。

そして、この車に惹かれる人でも目移りしてしまうかもしれないメルセデスの他車種にも触れます。詳細な情報と分析で、皆さんの車選びに役立つ内容をお届けします。

どんなクルマ？

メルセデス・ベンツ GLAは、メルセデス・ベンツのSUVラインナップの中で最もコンパクトなモデルです。都市での生活に適したスタイリッシュなSUV車で、コンパクトなボディにSUVの技術を凝縮しています。

GLAは、CセグメントのコンパクトカーであるAクラスをベースに開発されました。Aクラスと共通となるFFベースのプラットフォームに、横置きの4気筒エンジンを搭載しています。

GLAは、2014年に初代モデルが登場し、2020年にフルモデルチェンジした現行型は2代目となります。初代モデルは、適度なサイズ感とシュアな走り、そして「メルセデス・ベンツである」というブランド性が受けてスマッシュヒットを記録したことは記憶に新しいところ。

ベンツGLAとほぼ同じサイズのクルマ

ベンツGLAとほぼ同じサイズの車としては、BMW X1、アウディQ3があります。

スペック

GLA 200 d 4MATIC Night Editionの主要諸元です。

新車価格	806万円
駆動方式	4WD
型式	3DA-247713M
燃料	ディーゼル
燃料タンク容量	51L
排気量	1,949cc
トランスミッション	8DCT
乗車定員	5名
ドア数	5ドア
シート列数	2列
燃費（WLTCモード）	16.4km/L
最小回転半径	5.3m
最高出力(kW[PS]/rpm)	110[150]/3400
最高トルク(N・m[kgf・m]/rpm)	320[32.6]/1400
過給機	ターボチャージャー
全長	4,445mm
全幅	1,850mm
全高	1,605mm
ホイールベース	2,730mm
最低地上高（未積載時）	190mm
車両重量	1,760kg
荷室容量（リアシート立）	425L
荷室容量（リアシート倒）	1,420L

価格

メルセデスベンツ・GLAの価格帯です。

599～806万円

否定的・ネガティブなレビューをご紹介

この記事のテーマは「ベンツGLA大解剖レビュー・口コミ・評価：「狭い」「後部座席が特に狭い」を検証！」です。

検証するには材料が必要です。

まず、ベンツGLAに関する否定的・ネガティブなレビューをご案内します。その後でレビュー内容を分析します。

1850mm幅の車は日本の道路には大きすぎる
トランクが狭い、ゴルフバックは立ててしか入らない
ナビの音声認識が使えない
エンジンを吹かすと燃費が落ちる
でこぼこの路面では足回りが硬いと感じる
燃費がカタログ値に比べてやや劣る
プレセーフ機能が付いていない車種もある
チップ不足を理由に省かれた装備がある
新しいモデルほど重厚感が失われている

エンジンが勝手に止まりエアコンも止まるので熱中症の恐れがある。子供を置いて買い物は危険。
シートベルトの仕様変更が不満
アクセルペダルが吊り下げ式で足が疲れる
ロードノイズが大きい
燃費の計測が難しい
偏向サングラスを使うとヘッドアップディスプレイが見えない
サイドミラーにエアコンの光が反射して見にくい
オプションを入れると価格が600万前後とコストパフォーマンスに疑問※今はもっと上がっている

エンジン音がディーゼル特有であり、室内に入り込む
ダッシュボードなどのインテリアの質感が前車のNXに劣ると感じる
タブレット型のインストゥルメントパネルに圧迫感
スピードメーターを瞬時に確認しにくい
ザラザラした路面での音と振動が気になる
国産車と比較すると価格が高い

インテリアの一部の質感が期待外れ
ウインカーレバーとシフトレバーの質感がいまひとつ
国産車に比べ乗り心地が硬いことへの覚悟が必要
トランクの容量が小さい
エンジンが1330ccであることに対する疑問※GLA180の場合
価格が車格の割に高いと感じる
リアトランクフットオープン機能がない
USBポートが一つ減少している
サングラス入れやトランクリアのネットがない
窓枠にカバーが無くボディが直接見える部分がある
ガソリンタンクが小さいために給油回数が増える
ディーラーの値引きがない場合がある

上記の否定的・ネガティブなレビューの分析結果

サイズ感と利便性

ボディサイズが1850mm幅であり、日本の道路事情に対して大きめであるとの声がある。
トランク容量に限界があり、例えばゴルフバッグを立ててしか収納できない状況が挙げられている。
省かれた装備には、チップ不足が影響しているとの指摘があり、前モデルと比較して機能の削減が感じられるといった意見がある。

運転感覚と性能

エンジン音がディーゼル特有のものであるとされ、内部への騒音侵入に関する懸念が述べられている。
エンジンを活発に使用すると燃費が落ちるとの声があり、またカタログ値と実燃費との差異についても触れられている。
足回りが硬めであり、路面のでこぼこを感じやすいという声がある。

安全性と装備

プレセーフ機能が搭載されていない車種が存在し、これが安全面においての懸念点となっている。
エンジンが自動的に停止する機能があり、これによってエアコンも停止するので、買い物中に子供を乗せたままだと熱中症のリスクがあるとされる。

視認性と快適性

ヘッドアップディスプレイが偏向サングラスを使用時に見えにくいといった意見がある。
サイドミラーへのエアコン光の反射により、視認性が損なわれるという声もある。

内装とインテリア

インテリアの一部の質感が期待に応えていないとの感想がある。
ウインカーレバーやシフトレバーの質感に対する満足度が低いという評価がある。

価格とコストパフォーマンス

車格に対して価格が高いと感じるレビュアーがいる。

その他

USBポートの数が減少したり、サングラス入れやトランクリアのネットがないなど、細かな収納の利便性が低下しているとの指摘がある。
燃料タンクの容量が小さく、給油回数が増えるとの意見も見られる。

以上のような評価が一定数見られます。これらはあくまでレビュアーの意見であり、必ずしもファクトであるとは限りません。しかし、これらの意見はベンツGLAに関する様々な着目点を提供しているので、ぜひ参考になさってください。

肯定的・ポジティブなレビューをご紹介

次に、ベンツGLAに関する肯定的・ポジティブなレビューをご案内します。その後でレビュー内容を分析します。

インテリアに高級感があり、エアコンの吹き出し口やアンビエントライトが美しい
夜のヘッドライトに遊び心がある
エンジン性能はトルクがあり力強い
アクティブディスタンスアシスト・ディストロニックが素晴らしい
山道のカーブでも安定している
実用的で日々の利便性が高い
Lexusと比べて価格が安いと感じる
燃費は街乗りで12-13kmとまずまず
エコモードでの燃費改善が可能
車高が高く、最低地上高が上がっているため快適
ディーゼルターボは燃費が良く、扱いやすい
街乗り用としては燃費がかなり良い

インテリアがシンプルで良い
アンビエントライトがカッコイイ
MBUXが先進的で使いやすい
ヘッドアップディスプレイが便利
ディーゼルエンジンのトルクが走りやすい
走行性能が安定していて乗りやすい
クルーズコントロールが使いやすい
サスペンションの硬さがちょうど良い
液晶パネルディスプレイが解像度が高く見やすい
ナビ設定が音声で行える
高速では燃費が良い
高級感があり、取り回しの良いコンパクトSUV
走行支援が最新で安全度が高い

エクステリアがエレガントでかっこいい
インテリアの質感が高い
トルクフルで加速がスムーズ
セレナに比べて走行性能が抜群に良い
安定した走りで地面に張り付いているような感覚
運転の楽しさがある
スタイリッシュな外観でスポーティな印象
軽快に車体を引っ張ってくれるエンジン性能
ディーゼルながら静かなエンジン音
運転しやすく、乗り心地が良い
平均燃費が15km/lと優秀
価格が機能や装備に見合っていると感じる
久々の指名買いで大満足している

動力性能に満足、シートバックに押し付けられるような加速はないが普通に走る分には十分
ステアフィールが非常に良い
高速での安定感があり、安定感の極致
内装の質感は上質で高級感がある
音声指示システムが便利
エクステリアデザインがクーペ風でかっこいい
エンジン始動時のフロントライトの演出がお気に入り
アンビエントライトが魅力的
ターボラグが感じられず街乗りに十分なパワー
DCTの反応が良く、以前の車に比べて発進時が速い
車体が大きい割に小回りが利く
19インチタイヤながら乗り心地が良い
燃費が街乗りで平均10から12km/lと経済的
新車同様の中古車がお得に購入できることもある

上記の肯定的・ポジティブなレビューの分析結果

デザインとスタイル

エクステリア: ベンツGLAはエレガントでスポーティな外観が評価されており、特に夜のヘッドライトの演出に遊び心を感じさせる点が好評。
インテリア: 高級感があり、アンビエントライトやエアコンの吹き出し口のデザインが美しいといった意見がある。

走行性能

エンジン: トルクがあり力強い走りができ、ディーゼルエンジンでありながら静かな音とスムーズな加速が可能。
操縦安定性: 山道のカーブなどでの安定感が評価され、ステアリングのフィールが良いとの声も。
走行支援システム: アクティブディスタンスアシスト・ディストロニックなどの最新の走行支援機能が高い安全性を提供。

利便性と快適性

日々の使いやすさ: 実用的で日々の利便性が高いと評されており、サスペンションの硬さもちょうど良いという声がある。
インフォテイメントシステム: MBUXが先進的で使いやすく、ナビ設定が音声で行える点が便利だとされる。
燃費: 街乗りでの燃費は12-13km/Lとまずまずで、エコモードを利用すれば燃費改善が期待できる。

コストパフォーマンス

価格: Lexusと比べて安い、機能や装備に見合った価格であると感じる意見も。

総合的・全般的なレビューをご紹介

レビューの最後に、ベンツGLAに関する総合的・全般的なレビューをご案内します。「細かな点ではいろいろ言いたいことがあるけれど、結局のところベンツGLAのことをどう思っているのか」、そうしたレビュアーの＜思い＞が込められたレビューとなります。ぜひ、参考になさってください。

車格とサイズ感がちょうど良い
メルセデスのデザインがシンプルでボリューム感がある
AMGラインオプションでスポーティさが加わる
静かな走りでディーゼルエンジンでも快適
コンフォートモードの走りが秀逸
ピレリーのPZEROタイヤが快適性を高めている
新しいヘッドライトのデザインが良い
マイチェン後の変更点が少なく、ブレーキキャリパーなど前仕様の良さを保っている

良い買い物をしたとの満足感
ロードノイズは道路状況に依存するため車を責めるほどではない
Aクラスベースで内装が高品質
街乗り用として大変実用的
乗り心地が良く、日常使いに適している
初心者や高齢者にもおすすめできる車種

「狭い」「後部座席が特に狭い」を重点的に分析

この記事のテーマは「ベンツGLA大解剖レビュー・口コミ・評価：「狭い」「後部座席が特に狭い」を検証！」というものです。

テーマの重点項目である「狭い」「後部座席が特に狭い」について、ここまで見てきたレビューを基に、検証したいと思います。

「狭い」「後部座席が狭い」

ゴルフバッグは立ててのみ収納可

荷室や後部座席の広さについて触れられているのは、ご紹介したレビューの中で、これだけです。

GLAの荷室容量（シートを立てた状態）は424Lです。BMW・X1は540L、アウディQ3は530Lです。このようにGLAの荷室は、比較すると、やや狭いと言えます。

後部座席に関しても、さらにネット検索してみると、大人が長時間座るには足元も含めてやや窮屈かもしれない、といった指摘が一部見られます。

要するに、ベンツGLAはあまり広々と使える車ではないということです。ですが、これが不満の声として数多く上がっているかというと、ほぼそんな声はありません。

恐らく、GLAのほとんどのオーナーさんは、この車がコンパクトである点にメリットを感じて購入しているのだと思います。荷室や後部座席が狭いことは織り込み済みです。

ただ、わかってはいても、いざ使ってみると、もう少し広ければいいのになあ、と感じるケースも時にはある。おおよそこんな事情ではないでしょうか。

いずれにしても、GLAは事実として荷室や後部座席が比較的狭いクルマだと言っていいと思います。けれども、それを不満に感じているオーナーは極小である、ということなのだと思います。

レビューサイトの平均評価点のご案内

ベンツGLAが有名なレビューサイトでどう評価されているか、以下ご紹介します。

レビューサイトを参考にする際、「平均評価点」というのはとても重要な指標です。項目別のレビューなどいくら並べ立てても、実はクルマ選びにはあまり参考になりません。

「いろいろ言うべきことはあるだろうが、結局のところ好きなのか嫌いなのか」、そこが最も知りたいところであり、「平均評価点」はこれを知る近道です。

みんカラ：4.25点（5点満点）
価格コム：4.57点（5点満点）

※2023年11月5日時点

上記平均評価点の分析結果

まず、みんカラにおける4.25点という評価は、ユーザーからの高い満足度を示しています。みんカラは、自動車に特化した口コミやレビューが多く寄せられるサイトであり、実際に車を使用しているドライバーによる生の声が集まっています。したがって、ここでの4.25点というのは、実際の利用者がベンツGLAに対して高い評価をしていることを意味します。ただし、満点には至らず、改善の余地や一部のユーザーにとってマイナスと感じる点も存在することを示唆しています。

次に、価格コムでの4.57点は、さらに高い評価であり、ユーザー満足度が非常に高いことを表しています。価格コムは、製品の価格比較だけでなく、購入後のレビューも多く投稿されるサイトであり、購入検討者にとって参考になる情報が多いという特徴があります。このサイトでの高評価は、コストパフォーマンスや購入後の満足度が高いことを示唆しています。項目別では「価格」の項目のみ評価が低く、他は非常に高評価です。「すばらしくいい車であり、もうちょっと安ければ満点だ」といったところかもしれません。

ライバル車とその特徴

ベンツGLAのライバル車と特徴をまとめました。

車名	特徴
アウディQ3	470～572万円。初代は2012年5月に日本で発売され、当時アウディ最小のSUVでした。2020年7月にフルモデルチェンジされ、2代目として発売されています。エクステリアは、アウディのQモデルならではの八角形のシングルフレームグリル、大型で台形のエアインレット、特徴的なバンパーなどにより、ダイナミックなデザインへと進化しています。 ⇒⇒レビュー記事
BMW X1	586～786万円。 BMWのSAV（スポーツ・アクティビティ・ビークル）ラインナップの中でもっともコンパクトなモデルです。ガソリン車・ディーゼル車・PHEV車・電気自動車をラインアップしています。 ⇒⇒レビュー記事① ⇒⇒レビュー記事② ⇒⇒レビュー記事③
レクサスNX	455～753万円。レクサス初のコンパクトクロスオーバーSUVです。レクサスらしい高級感のある内外装が特徴で、トヨタハリアーの兄弟車にあたります。GLAよりちょっとだけ前後に長いボディです。 ⇒⇒レビュー記事① ⇒⇒レビュー記事②
ボルボXC40	529～719万円。 2018ｰ2019日本カーオブザイヤーを受賞したコンパクトなSUVです。 SUVならではの精悍さを感じさせる外装デザインに、走りやすさとドライバーに配慮した機能性の高さまで兼ね備えたモデルになっています。 ⇒⇒レビュー記事① ⇒⇒レビュー記事②

どんな人におすすめ？

ベンツGLAがおすすめの人物像をまとめました。

おすすめの人物	理由
アクティブなライフスタイルを持つ人	都市部でも自然豊かな場所でも快適に運転できる多用途性を有している
洗練されたデザインを好む人	高品質な内装と外観が特徴で、洗練されたデザインを求める人に適している
最新テクノロジーに興味がある人	先進的な運転支援システムやインフォテインメント機能を搭載している
コンパクトなSUVを探している人	都市部の狭い道路や駐車場でも扱いやすいサイズ
安全性を重視する人	耐衝撃性能が高く、多くの安全機能を備えている
ブランドイメージを重要視する人	メルセデス・ベンツというブランドが持つ高級感とステータスを享受できる

ベンツGLAに興味があってディーラーを訪れた人が、思わず目移りしてしまうかもしれないベンツの他の車種があるとしたら、それは何？

思わず目移りしてしまうかもしれないベンツの他の車種をまとめました。

車名	特徴
GLB	611～637万円。 2020年6月に日本に登場した3列シート7人乗りのコンパクトSUVです。GLAとGLCの間に位置づけられるモデルです。全長4640mm×全幅1835mm×全高1700mmです。3列目は「身長168cmまでが対象」とメーカーが言っているとおり、さほど広大なスペースではありません。 ⇒⇒レビュー記事
EQA	782万円。 BEVです。フル充電で422キロ(WLTCモード)の航続距離。EVの入門編としてぴったりかも。サイズはGLAとほぼ同じです。中川翔子さんがオーナーになったことで話題になったクルマです。
CLAシューティングブレーク	617万円。 Aクラスをベースに開発した4ドアクーペのCLAのルーフを伸ばしてワゴン形状にしたという、ややこしい成り立ちのクルマです笑。実物はかなりかっこいいです。GLAより前後にちょっと長いです。 ⇒⇒レビュー記事

車名

特徴

GLB