ベンツGLEクーペ大解剖レビュー・口コミ・評価：「欠点」「でかい」を検証！

メルセデスベンツ・GLEクーペ（2020年6月～）：Mercedes-Benz

クルマ選びにおいて、デザインの魅力はもちろん、機能性や走行性能も重要な判断材料です。高級SUVの世界では、ベンツGLEクーペがその存在感を放っています。しかし、どの車にも長所と短所はあります。この記事では、ベンツGLEクーペの魅力とともに、そのサイズ感や性能、価格など、購入を検討されている方が気になるポイントを徹底解析します。

比較対象となる同クラスの車種、実際のオーナーの声を交えた評価、そしてGLEクーペに惹かれる人にとってのおすすめポイントを詳しくご紹介。また、ディーラーでふと目に留まるかもしれない他のベンツ車種についても触れていきます。では、ベンツGLEクーペの全貌に迫る旅に一緒にでかけましょう。←ちょっとオーバー

どんなクルマ？

メルセデス・ベンツ GLEクーペは、2016年に誕生したメルセデス・ベンツSUVの中核モデル「GLE」をベースにしたスタイリッシュなモデルです。SUVらしい存在感と走行性能、利便性を備えています。

GLEのホイールベースを60mm短くすることで、引き締まったフォルムと軽快な身のこなしを実現しています。また、室内スペースを拡大し、すべてのパッセンジャーが快適に過ごせるクルマに仕上がっています。

GLEクーペのボディサイズは、全長×全幅×全高＝4940×2020×1715mmです。

GLEクーペは全車、トランスミッションは9段ATで駆動方式は4WDです。走行モードには「オフロード」モードが追加されており、雪道や悪路での走破性がアップしています。急な下り坂での安定した走行をサポートする「DSR（ダウンヒルスピードレギュレーション）」も備わっています。

ベンツGLEクーペとほぼ同じサイズのクルマ

GLEクーペのボディサイズは全長×全幅×全高＝4940×2020×1715mmです。同じくらいのサイズ感のクルマを集めてみました。

車種	全長	全幅	全高
メルセデス・ベンツ GLEクーペ	4940	2020	1715
BMW X6	4955	2005	1695
ポルシェカイエンクーペ	4930	1983	1678
アウディ Q8	4995	1995	1705

スペック

GLE 450 d 4MATIC Coupe Sportsのスペックです。

項目	仕様
新車価格	1,480万円
駆動方式	4WD
型式	3CA-167333
燃料	ディーゼル
動力分類	マイルドハイブリッド
燃料タンク容量	85L
排気量	2,988cc
トランスミッション	9AT
乗車定員	5名
ドア数	5ドア
シート列数	2列
燃費（WLTCモード）	12.7km/L
最小回転半径	5.5m
過給機	ターボチャージャー
モーター最高出力	15[20] PS
モーター最高トルク	200[20.4] N・m[kgf・m]
全長	4,940mm
全幅	2,020mm
全高	1,715mm
ホイールベース	2,935mm
最低地上高	200mm
車両重量	2,400kg
荷室容量（リアシート立）	655L
荷室容量（リアシート倒）	1,790L

価格

メルセデスベンツGLEクーペの価格です。

1480万円

否定的・ネガティブなレビューをご紹介

この記事のテーマは「ベンツGLEクーペ大解剖レビュー・口コミ・評価：「欠点」「でかい」を検証！」です。

検証するには材料が必要です。

まず、ベンツGLEクーペに関する否定的・ネガティブなレビューをご案内します。その後でレビュー内容を分析します。

車内では静かだが一歩外に出るとディーゼルエンジンの爆音がある
冷却ファンの音もうるさい
ハンドルが軽すぎると感じる
タッチパネル操作に慣れるまで時間がかかる
メルセデスミーの機能が限定的
乗降用のアシストハンドルが無くなった
サングラス入れがなくなった
後部ハッチの視界が狭い
インスツルメント表示が固定式で好みのモードに切り替えられない
MBUXのメニュー構成が横一列のみになり不便
ステアリングのスイッチが静電式になり反応が悪い

デカさゆえ狭い道では甚だ気を遣う。
5人しか乗れない。
ヘッドアップディスプレイなど細かい設定が分かりにくい。
シートの端に癖が付きやすい。
左前あたりの視界が悪く、下が見えない。
車体が重いせいか、レスポンスは良くない。
大きすぎて大都市の機械式立体駐車場にほぼ入らない。
自走式の駐車場でも入れないことが多い。

車幅が広いため、細い道や駐車場で気を使う
シフトレスポンスが鈍い
シフトダウン時のタイムラグがある
旧型の方がレスポンスが良かった
内装が古さを感じさせる
ダミーマフラーカッター、ダミーグリル、ダミーサイドスリットがダサい
価格が高い
ナビ、オーディオの操作が使いづらい

上記の否定的・ネガティブなレビューの分析結果

エンジンと冷却システムに関する騒音問題 ベンツGLEクーペは車内が静かである一方で、外に出るとディーゼルエンジンの爆音や冷却ファンの騒音が気になるといった意見がある。

運転操作に関するフィードバック ハンドルが軽すぎるとの感想や、タッチパネルの操作に慣れるまでに時間がかかるという声が挙げられている。また、ステアリングのスイッチが静電式で反応が悪いという不満も見られる。

機能と収納の限定性 メルセデスミーの機能が限定的であること、乗降用のアシストハンドルやサングラス入れがなくなったこと、後部ハッチの視界が狭いことなどが指摘されている。

ディスプレイとインターフェースの使用感 インストゥルメント表示が固定式であり、好みのモードに切り替えられないとの意見や、MBUXのメニュー構成が不便になったと感じるユーザーがいる。

車のサイズと機能性の問題 車体の大きさから狭い道での運転の困難さや、5人乗りであること、都市部の機械式立体駐車場にほぼ入れないといった不満がある。

操作性と応答性 シフトレスポンスの鈍さやシフトダウン時のタイムラグがあること、車体が重いためにレスポンスが良くないと評されている。

デザインと機能面での評価 内装が古さを感じさせるという意見や、ダミーマフラーカッターなどのデザインが評価されていない。

ナビゲーションとオーディオシステムの使い勝手 ナビやオーディオの操作性が使いづらいというレビューが見受けられる。

以上のような評価が一定数見られます。これらはあくまでレビュアーの意見であり、必ずしもファクトであるとは限りません。しかし、これらの意見はベンツGLEクーペに関する様々な着目点を提供しているので、ぜひ参考になさってください。

肯定的・ポジティブなレビューをご紹介

次に、ベンツGLEクーペに関する肯定的・ポジティブなレビューをご案内します。その後でレビュー内容を分析します。

フロント・リアのデザインが女性的魅力を兼ね備え、上品な外観
前席が広い
トルクが非常に強く、体感できる
車重があるがストレスなく走行する
低速・高速からのアクセル反応が良い
乗り味が良く、長距離ツアラーとして適している
ディーゼルなので燃費が良い
クーペながら後部席も広い
内装が上質でデザインが優れている
標準装備が充実している

威圧感と存在感があり、小山のような塊感。
燃費がサイズと重さの割に優秀。
エンジンがディーゼルとは思えない気持ちいい吹け上がり。
3000回転からのフィーリングは音も含めて秀逸。
700Nmのトルクで加速が容易。
ヤナセは新しいベンツを貸してくれる。
ロングツーリングに適している。
リアタイヤが太く、デザインが良い。
室内からディーゼル音が聞こえない。
高い視点と素晴らしい乗り心地。
レベル2の運転支援システム、静粛性が長距離運転の安楽さに寄与。
燃料が軽油で、燃費が良く燃料費が安い。

最大トルク700N・mで車重を感じさせない
安定感があり、速い
3LディーゼルがV6から直6になり、加速がスムーズ
エンジンの静粛性が非常に高い
E-ABC装置搭載モデルで大きなうねりを軽減
CURVEモードで体感できる内側への傾斜
ロールを感じずコーナリングが可能
スタイリッシュで燃費もまあまあ
視界が良く、小回りが効く
乗り心地が絶品
リアのスタイルが気に入っている
21インチ11Jの極太リアタイヤ
G350dに匹敵するディーゼル性能
フロントフェイスのデザインが魅力的
夜間のスタイルがドストライク

上記の肯定的・ポジティブなレビューの分析結果

ベンツGLEクーペのレビューを分析した結果、以下のような項目でまとめられます。

デザインとスタイル
・フロントとリアのデザインは女性的な魅力と上品さを兼ね備えている。
・クーペでありながら後部席も広く、リアタイヤのデザインも評価されている。
・夜間のスタイリングに対する肯定的な意見がある。
・フロントフェイスの魅力が際立っているといった意見がある。

パフォーマンス
・トルクが非常に強く、700Nmにより加速が容易とされている。
・低速・高速からのアクセルの反応が良いという評価がある。
・エンジンがディーゼルでありながら快適な吹け上がりを提供するとされる。
・3LディーゼルエンジンがV6から直6に変わり、加速がスムーズになったとの声がある。

快適性と乗り心地
・乗り味が良く、長距離ツアラーとしての適性が高いと評されている。
・室内は静かでディーゼルエンジン特有の音が聞こえにくいといった意見がある。
・E-ABC装置搭載モデルでは大きなうねりを軽減し、乗り心地を向上させている。
・高い視点と素晴らしい乗り心地が安心感に寄与しているとされる。

燃費と経済性
・ディーゼルエンジンであるため燃費が良く、燃料費が抑えられると評されている。
・車のサイズと重さに対して燃費が優秀であるという意見がある。

機能性と装備
・前席が広く、内装が上質でデザインが優れているといった声がある。
・標準装備が充実しており、レベル2の運転支援システムや静粛性が長距離運転を快適にする。
・ヤナセから新しいベンツが借りられるサービスにも言及がある。

総合的・全般的なレビューをご紹介

レビューの最後に、ベンツGLEクーペに関する総合的・全般的なレビューをご案内します。「細かな点ではいろいろ言いたいことがあるけれど、結局のところベンツGLEクーペのことをどう思っているのか」、そうしたレビュアーの＜思い＞が込められたレビューとなります。ぜひ、参考になさってください。

エンジン性能と乗り心地のバランスが良く、満足度が高い
新しい標準装備の追加が地味に嬉しい
全体的に上質な造りと充実した機能で購入して良かった
SUVとしての実用性とクーペのスポーティさを両立させている

大きさを持て余すことがなければ、非常に良いクルマ。
タイヤ代が今後の課題。
ファミリーカーとして最高かもしれない
リアスタイルやエアサスを含めデザインが気に入っている
事故らずに、過走行に注意しながら丁寧に乗る予定
3年間のクローズドリースで利用予定

「欠点」「でかい」を重点的に分析

この記事のテーマは「ベンツGLEクーペ大解剖レビュー・口コミ・評価：「欠点」「でかい」を検証！」というものです。

テーマの重点項目である「欠点」「でかい」について、ここまで見てきたレビューを基に、検証したいと思います。

「欠点」

ご紹介してきた「否定的・ネガティブなレビュー」では、細かな弱点・短所・欠点が指摘されています。しかしながら、それらの多くは「慣れ」によって解決できるであろう事柄だと思います。深刻な欠点の指摘は見当たりませんでした。

「でかい」

これはわかっていたことです。GLEのサイズ感を知らずにGLEを購入した人はいないでしょう。ただ、日々の生活の中で実際に使用してみて、わかってはいたけれどあらためて思い知らされる場面に出会い、「やっぱり、でかいクルマなんだな」と言いたくなることもあると思います。

レビューで指摘されているのは、立体駐車場がほぼ使用不可である点、自走式の普通の駐車場でも使用できないケースがあること、狭い道路で気を使うこと、などがあります。

しかし、そのトレードオフというべきか、流麗なクーペスタイルにもかかわらず、前席はもちろん後席の居住性は高く評価されています。十分に広くくつろげる空間が提供されているという声が散見されます。

サイズの大きな車ゆえに、利用できる施設が制約される場面もあるかと思いますが、その分、サイズの小さな車では経験できない乗り心地や乗り味や操縦感覚を味わえるのもまた確かでしょう。

どうしても小回りや身軽さが欲しい時は、追加でスズキワゴンR（軽自動車）を買ってください。あるいは、ホンダPCX125（原付2種バイク）も便利です。冗談抜きで、生活のテクスチャーがきめ細かくなります。

レビューサイトの平均評価点のご案内

ベンツGLEクーペが有名なレビューサイトでどう評価されているか、以下ご紹介します。

レビューサイトを参考にする際、「平均評価点」というのはとても重要な指標です。項目別のレビューなどいくら並べ立てても、実はクルマ選びにはあまり参考になりません。

「いろいろ言うべきことはあるだろうが、結局のところ好きなのか嫌いなのか」、そこが最も知りたいところであり、「平均評価点」はこれを知る近道です。

みんカラ：4.43点（5点満点）
価格コム：4.50点（5点満点）

※2023年11月6日時点

上記平均評価点の分析結果

ベンツGLEクーペの評価について、みんカラが4.43点、価格コムが4.50点というスコアを2023年11月6日時点で記録しています。これらの点数は5点満点のスケールで測られており、きわめて高い満足度を示しています。

みんカラは、実際に車を所有しているユーザーの生の声を反映したレビューが多い傾向にあります。そのため、実用性や所有する喜び、日常的な使い勝手などに重きを置いた評価が集まっていると考えられます。

一方で、価格コムは購入検討者や比較検討中のユーザーが価格情報とともにレビューを参考にするケースが多いです。価格と品質のバランスを重視した評価が寄せられる傾向があります。

これら両サイトでの高い評価点は、ベンツGLEクーペが、購入した多くのユーザーに受け入れられていることを示しており、高い満足度を示唆しています。

ライバル車とその特徴

ベンツGLEクーペのライバル車と特徴をまとめました。

車名	特徴
BMW X6	1198～1550万円 SUVの走行性能と4シータークーペのスタイリングを兼ね備えたクロスオーバーモデルです。BMWのXシリーズはSUVのジャンルですが、X6はSAC（スポーツ・アクティビティ・クーペ）として独自のジャンルが与えられています。 ⇒⇒レビュー記事
アウディ Q8	1108～1231万円アウディのSUVシリーズの最新型で、フラッグシップSUVです。アウディにとって初のクーペスタイルSUVで、Q7をベースにクーペのデザインが加わっています。
ポルシェカイエンクーペ	1273～2790万円 4ドア4人乗りのクーペモデルです。ポルシェ初のSUVだったカイエンから派生しており、通常のSUVに対してスポーティなデザインと機能性を増したクルマです。
レンジローバースポーツ	1188～2474万円ランドローバー社自慢のSUVモデルです。ラグジュアリー感とスポーティさを兼ね備えており、オンロードではスポーツカー顔負けの走行性能を発揮します。3列シート7人乗りのモデルもあります。見た目に反してラフロード走行も得意分野です。

どんな人におすすめ？

ベンツGLEクーペがおすすめの人物像をまとめました。

推奨される人物	理由
デザインを重視するドライバー	流線型のスタイリッシュなデザインが特徴
高級SUVを求めるユーザー	高品質なインテリアと先進の装備が魅力
パワフルな走りを楽しみたい方	力強いエンジン性能と快適な乗り心地を提供
最新技術に興味がある人	先端の安全技術とインフォテインメントシステムを搭載
家族での利用を考えている人	広々とした室内空間と実用的なトランク容量を有する

ベンツGLEクーペに興味があってディーラーを訪れた人が、思わず目移りしてしまうかもしれないベンツの他の車種があるとしたら、それは何？

思わず目移りしてしまうかもしれないベンツの他の車種をまとめました。

車名	特徴
GLCクーペ	805～854万円全長4740mm×全幅1890mm×全高1605mmです。GLEは4940×2020×1715です。まさに一回り小さなSUVクーペです。多くのメルセデスファンがこの2者択一に悩まされています。どっちもでかいけれど、GLCならなんとかなりそうだ、いや、乗ってしまえばどちらも一緒だろう、ならばより広々使えるGLEのほうがいい….というわけです。両車を試乗して気になる点をチェックするのがベストな方法かもしれません。 ⇒⇒レビュー記事

車名

特徴

GLCクーペ

805～854万円
全長4740mm×全幅1890mm×全高1605mmです。GLEは4940×2020×1715です。まさに一回り小さなSUVクーペです。多くのメルセデスファンがこの2者択一に悩まされています。どっちもでかいけれど、GLCならなんとかなりそうだ、いや、乗ってしまえばどちらも一緒だろう、ならばより広々使えるGLEのほうがいい….というわけです。両車を試乗して気になる点をチェックするのがベストな方法かもしれません。

⇒⇒レビュー記事