クーラントリザーブタンクからLLCがあふれるのはなぜ?

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クーラントリザーブタンクからLLCがあふれるのはなぜ?

水冷式エンジンの車にはラジエーターというエンジン冷却装置があり、ラジエーターには常時冷却水が満たされています。一般にはLLC(ロングライフクーラント)と呼ばれる液体です。

このLLCがラジエーター本体のキャップまたはリザーブタンクからあふれ出ることがあります。

LLCがあふれる原因は、多くの場合、次の2つが考えられます。

  1. クーラントのエア抜きが不十分
  2. ガスケットの吹き抜け

以下、具体的に解説していきます。

クーラントのエア抜きが不十分なケース

オーバーヒートを起こして冷却水を入れ替えした場合など、ただ単にLLCを注入しただけでは本来必要な量の90%強の量しか入りません。

その理由は、エンジン内に空気が残っていて、その残った空気の分だけLLCが不足するからです。

空気が残ったままエンジンをかけると、エンジンの熱で膨張した空気がリザーブタンクから溢れてしまいます。

したがって、本来必要な量のLLCを注入するには、「エア抜き」と呼ばれる作業をする必要があります。

エア抜きは次の手順で行います。

  1. ラジエーターキャップを外し、エンジンをかける
  2. そのままサーモスタットが水弁を開くまでエンジンをかけ続ける
  3. ラジエーターあるいはリザーブタンクから大小の水泡が出続け、やがて泡が出なくなるまでエンジンをかけ続ける※車種によってはいつまでやっても小さな泡が出続けるものもある
  4. 上記のあいだ、LLCが減ってきたら継ぎ足す
  5. 泡が出なくなったらエンジンを切り、エア抜き終了

ガスケットの吹き抜けが発生しているケース

これは深刻なケースです。

エンジンの冷却水は、燃焼室の周辺を包み込むように循環しています。

エンジンが継ぎ目のない一体成型の装置であれば問題ありませんが、実際にはいくつかのパーツを組み合わせていて、組み合わせる際にあいだにガスケットと呼ばれる一種のパッキンを挟み込んでいます。

エンジンは常時高熱を発生する装置なので、経年劣化でガスケットに亀裂が入ることがあります。また、オーバーヒートを起こすとガスケットが急速に劣化して、やはり亀裂や隙間が生じることがあります。

その結果、本来外に漏れてはいけない燃焼室内の燃焼ガス(排気ガス)がガスケットの隙間から冷却水の中に吹き出すことがあるのです。

これが「ガスケットの吹き抜け」と呼ばれる現象です。

燃焼ガスが冷却水の中に吹き出すと、その圧が伝わってラジエーターやリザーブタンクから冷却水をあふれ出すことになるのです。

たとえば、エンジンのヘッドガスケットに亀裂が入っていた場合、その修理をプロに依頼すると、部品代と工賃の総額で50,000円~70,000円かかるのが普通です。※ガスケット代は3,000円前後でほとんどが工賃の料金

ヘッドガスケットの交換ですが、DIYの難易度は最上位クラスです。プロでも6時間前後かかる作業です。

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元保険代理店代表です。現在はブログ記事作成を日課にしています。自動車保険の記事が中心ですが、その他クルマに関するお役立ち記事に取り組んでいます。今月も「役に立つ記事」だけを目指して頑張ります。