【記事丸わかり】
この記事では、フォグランプの必要性や効果について詳しく解説されており、安全運転に寄与する装備であることが強調されています。 ⇒⇒【ハスラー】フォグランプは付けておいた方がいいよ!っと言う話。 |
目次
フォグランプはいらない?意味ない?ない車があるけれど必要ですか?
車の灯火類にはいくつか種類があって、ヘッドライト、スモールライト、デイライト、そしてフォグランプというように複雑です。
フォグランプは「霧灯」と訳されるランプで、文字通り霧が立ち込めた道路を走る時に点灯すると視界が確保しやすいランプです。霧以外にも大雨や大雪などの時に有効です。
たいてい淡い黄色のランプで、最近は白色のランプも数多く出回っています。
フォグランプがない車種もあるが
ところで、このフォグランプですが、以前は同じ車名のベーシックグレードには付いていないけれど上級グレードには標準装備されている、といった扱い方が多かったと思います。
でも、最近の車の中にはすべてのグレードでフォグランプがない車も出始めています。オプションではつけられるけれど標準装備としてはつかない、という意味です。
たとえば、MAZDA3とかCXー30がそうです。上位グレードにもフォグランプは装備されていません。※ただし、マツダは年次改良とかマイナーチェンジなどでどんどん内容を変えてくるので、私もすべての装備を追い切れていません。間違っていたらごめんなさい
自動車メーカーがフォグランプに対してこうした扱いをすることを考えると、
「要するに、フォグランプというのはちょっとしたファッションみたいなもので、実用品としてはそもそもいらないもの、意味ないものであって、これからはフォグランプがない車がどんどん増えてくるのではないか」
という感想を持つ方も多いのではないでしょうか。
「これからはフォグランプがない車がどんどん増えてくるのではないか」ということに関する私の考えは、そうかもしれないし、そうではないかもしれない、といったところです。ちょっとまだ判断がつかないところです。
4WS(4輪操舵)が一時期流行って、すぐに市場から消えたけれど、また一部車種で復活してきたりしています。「わかったものではない」というのが私の思いです。
フォグランプに関するマツダの発言
とは言え、CX-30やMAZDA3からフォグランプを取り去ったマツダは次のように公言しています。
ーーLEDヘッドライトがフォグランプの機能を兼ねている。照射範囲を広げてフォグランプの守備範囲をLEDヘッドライトが同時に満たしている。だからフォグランプはつけていない。
という意味の内容です。
わたしは濃霧の中でCX-30やMAZDA3を運転したことがないので体感としては確認していませんが、きっと大丈夫なんだろうなあ、と思っています。
両車ともオーナーさんの評判はいいので、問題ないのだと思います。
でも、繰り返しますが、今後各自動車メーカーがフォグランプを廃止していくかどうかはわからないと思います。あるいは、いったん市場から消えて、またしばらくして戻ってくるかもしれません。永久に消えるかもしれません。
仮に、フォグランプがいったん市場から消えてまた復活したとしても、それはフォグランプの機能性が再評価されたからとは限らず、単にファッション性を見直されてのことである可能性もあるでしょう。そういう世界ですから。
結局、フォグランプは必要?不要?
車の装備品は機能の有効性のみで評価されてきているのではない歴史を私たちは経験しています。
フォグランプはいらない、意味ないのかどうか、それを機能性のみで判断すれば、現時点では、
- フォグランプはいる
- フォグランプは意味がある
と私は思います。少なくとも「ないよりあったほうがより安全」だと思います。
フォグランプがあってよかったと思う場面
濃霧が立ち込めている道路にさしかかったとき、いきなりのゲリラ豪雨で前方視界が大いに妨げられたとき、降雪で前を走る車が見えにくくなっているとき、それが夜間ならもちろんですが昼間であってもヘッドライトをつけます。
最初はヘッドライトを上向き(ハイビーム)にしてみます。すると、奥行きが無くなってかえって前方視界が悪くなるので、下向き(ロービーム)にします。すると、けっこう視界が良くなります。ゆっくり走行すれば何とかいけそうな感じになります。
そして、ここでさらにフォグランプを点灯すると、前方視界はさらに良くなります。完璧に遠くまで見通せるわけではないものの、ヘッドライトだけよりも確実に視界は改善されます。
さらに、フォグランプを点灯すると前方を走る車にこちらの存在を認識させるだけでなく、対向車にもこちらの位置を知らせる効果が生まれます。
このようにフォグランプは悪天候時には確実に効果があります。間違いなく、ないよりあったほうがいい装備だと思います。
おそらく、MAZDA3やCX-30のLEDヘッドライトは、フォグランプの機能も兼ねていて、こうした天候であっても安心して走行できるのだと思います。
ですから、こうした高機能のヘッドライトを装備している最新の車であれば、フォグランプはいらない、意味ない、と言えるかもしれません。
でも、他の多くの車にとって、フォグランプは依然として効果が高い装備品であり、つける意味はあると思います。
悪天候時以外はリヤフォグランプ点灯はNG行為!!!
(リヤフォグランプについて)
フォグランプがついている車のすべてにリヤフォグランプがついているわけではありませんが、ついている場合は、常にONになっているのかOFFになっているのか、スイッチと表示灯で確認してください。
悪天候時にリヤフォグランプは確かに威力を発揮します。前方を走る車がリヤフォグを点けていてくれたおかげで追突を免れた経験をお持ちの方も多いと思います。
ところが、これが通常の天候時のこととなると、話はまったく変わってしまいます。普通の夜道で前を走る車がたぶん消し忘れでリヤフォグランプをつけっぱなしにしていると、後続車のドライバーはもう眩しくて仕方ありません。
リヤフォグランプの光量はストップランプと同等と言われていますが、さらに指向性が強いので、後続車のドライバーはひどく視界を妨げられるのです。
クラクションやパッシングをしたくても煽っていると勘違いされたくないのでつい思いとどまってしまいます。でも、眩しい。
その結果、リヤフォグランプのつけっぱなしによるトラブルはけっこう発生しています。報道されないだけです。
リヤフォグランプに関するトヨタの「取扱書」の記述
トヨタのホームページにはリヤフォグランプの「取扱書」が記載されています。
まず、リヤフォグランプの役割として、
「雨や霧などの悪天候下で後続車両に自車の存在を知らせることができます。」
とあります。
その次に、操作の仕方が記載されていて、最後に次の注意書きがあります。
「雨や霧、雪などで視界が悪いときに後続車に自分の車の存在を知らせるために使用します。視界が悪いとき以外に使用すると後続車の迷惑になる場合があります。必要なとき以外は使用しないでください。」
他社の「取扱書」にもほぼ同様の記述があります。
ご覧いただきありがとうございました。