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【記事丸わかり】
以上のポイントを押さえれば、水温警告灯が赤く点灯・点滅する原因と対処方法について理解が深まります。 ⇒⇒【冷却水漏れでオーバーヒート】「水温警告灯が付くから大丈夫」って、そもそもその警告灯、水の”量”は見てませんが? |
車|水温警告灯|赤のマークはオーバーヒートの意味?
車の水温警告灯とは、エンジン冷却水であるラジエーターのクーラント液の温度が異常に高くなっていることをドライバーに知らせる警告灯です。
エンジン冷却水は、正常な状態では60度~90度くらいの範囲にとどまっています。しかし、様々な要因で100度、110度、120度というように水温が上がっていくと、これはエンジンにとって危険水域に入ります。
そこで水温警告灯を赤色で点灯または点滅させてドライバーに危険を知らせるのです。
なお、車種によりドライバーへの警告の仕方には違いがあって、たとえば、
- 水温計のマークを赤く点灯・点滅
- 水温計のマークの横に「H」の文字を表示させて、点灯・点滅させる※HはHEATの略
というように表示方法が異なることがあります。
水温警告灯が赤く点灯・点滅する原因
水温警告灯が赤色に点灯または点滅(車種により異なる)した場合、ラジエーターの冷却水に下記のような異常が発生している可能性があります。
- ラジエーターの冷却水が漏れている
- 冷却水を循環させるウォーターポンプが故障している
- ラジエーターホースまたはキャップが劣化し水漏れがある
- ラジエーター本体にサビ等で穴が空いている
- 冷却水を適温に保つサーモスタットが故障している
- 渋滞時に活躍する冷却用電動ファンが故障している
なお、上記のような原因で水温警告灯が赤く点灯・点滅した場合で、各不具合個所を修理・交換した場合、費用の相場は下記のようになります。
- 冷却水の補充:1,000円~2,000円が相場
- ウォーターポンプの交換:40,000円~60,000円が相場
- サーモスタットの交換:10,000円前後が相場
- ラジエーターそのものの交換:30,000円~100,000円が相場
- ラジエーターホースの交換:10,000円~30,000円が相場
- ラジエーターキャップの交換:1,000円~2,000円が相場
- 冷却用電動ファンの交換:20,000円~80,000円が相場
赤く点灯・点滅した場合の対処法
水温警告灯が赤く点灯または点滅した場合は、すみやかに車を安全な場所に停止させ、ボンネットを開けたままの状態にしてエンジンルームを冷却します。
その際、すぐにエンジンを止めるとエンジンオイルの循環も止まってしまい、エンジンを焼き付けてしまうこともあるので、しばらくエンジンをかけたままにしておきます。
ただし、明らかに冷却水が漏れている(甘いにおいがする)、あるいは、冷却ファンが回転していない、といったケースではエンジンを止めてください。
そして、すぐにJAFまたは自動車保険のロードサービスを呼んでください。
JAFの会員なら無料ですし、自動車保険のロードサービスも無料です。
JAFの非会員であっても出動依頼すれば駆けつけてくれます。そして、その場でJAFに入会することが可能です。ただし、会員料金(無料)が適用されるのは次回出動時です。初回は13,310円かかります。
自動車保険のロードサービスは、どの保険会社でも自動付帯です。もれなく必ずついています。東京海上日動でも、三井ダイレクトでも、JA共済でも、契約には必ず自動的に付帯しています。
また、自動車保険のロードサービスを利用しても翌年度の等級に影響は与えません。ノーカウント事故として扱われます。そして翌年度の保険料も上がりません。
水温警告灯が赤く点灯・点滅するということは、エンジンがオーバーヒート寸前の状態、または、すでにオーバーヒートを起こしているということです。
警告灯を無視して車を走らせると、エンジンを完全に破壊することもあります。そうなると修理費用は数十万円です。もはや修理ではなく車を買い替える必要が出てくるでしょう。
いまはJAFとか自動車保険のロードサービスなどが手軽に利用できる環境になっています。困ったときは積極的に利用すべきです。
(※)特に、自動車保険のロードサービスの普及により、以前は出先でのトラブルが心配で買い控えされるケースもあった外国車も、ずっと身近な存在になっています。何かトラブルがあっても、無料でレッカー搬送してもらえますから、ヨーロッパ車やアメリカ車も怖くないです。余談ですが・・・。
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