【超丁寧説明】ブレーキブースター 点検|簡易的な点検方法をご紹介

ブレーキブースター・点検

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⇒⇒ブレーキブースターは分解・オーバーホールができますか?

(※)ここでご紹介する点検方法は、ガソリン車の場合のやり方です。ハイブリッド車、ディーゼル車、電気自動車はブレーキブースターの方式が異なるので該当しません。

そもそもブレーキブースターとは倍力装置のことで、ドライバーがブレーキペダルを踏んだ際に、その踏力をアシストする装置です。

ステアリングにもアシストが付いていてパワーステアリングと呼ばれますが、パワーステアリングがなくてもちょっと頑張れば車の舵は切れますが、ブレーキブースターがなければ車を止めることはほぼ不可能です。

絶対になければ困る重要な装置、それがブレーキブースターです。

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ブレーキブースター 点検|簡易的な点検方法をご紹介

ブレーキブースターが正常に作動しているかどうか、これを点検するのはとても簡単です。

誰でもすぐにでもできることです。

下記の手順で行います。

  1. いつものようにブレーキに足をかけ、エンジンを始動
  2. アイドリングで1分間エンジンを回す
  3. エンジンを切る
  4. ブレーキを5回踏む(1回ごとに力強く踏み込んでください)

<点検内容>

上記①②③④を行って、④のブレーキペダルの変化で正常か異常かを判断します。

④でブレーキを強く5回踏んだ際に、3回目か4回目くらいでブレーキペダルが固くなり、それ以上踏み込めない状態になったら、正常です。

そうではなくて、1回目からブレーキペダルがとても重く、下まで踏み込むことができない状態なら、それはブレーキブースターが故障している可能性大です。

「負圧」があるかないかが問題

上記の点検で何を調べているかというと、それは「負圧」のあるなしです。

ブレーキブースターは、エンジンが空気を吸い込む際に発生する「負圧」の力を利用しています。

仕切りによって2つに区分けされた容器があり、片方は通常の気圧、もう片方は通常の気圧より低い気圧(つまり負圧状態)であった場合、もしも仕切りを取り払うと、通常の気圧の方から負圧の方に空気はいっせいに流れます。

この力を利用して、ドライバーの踏力をアシストするのがブレーキブースターの役割です。

エンジンを回転させることで発生した「負圧」は、ほんのわずかですが蓄積することができます。それは、ブレーキブースター内部、あるいは、装置と装置をつなぐホース内などに残っています。

だから、エンジン停止後も、もしもブレーキペダルを踏み込めば、ブレーキペダルは簡単に下まで沈み込みます。なぜなら、「負圧」がドライバーの踏力をアシストしているからです。

けれども、1回とか2回くらいなら、まだわずかに残っている「負圧」の働きでブレーキペダルは軽く沈みますが、3回目とか4回目になると、残量を使い果たしてしまうので、もうアシストする力がなくなり、その結果、いきなりブレーキペダルが重くなるのです。

前の項目でご案内した点検方法は、こうした「負圧」の変化を確認しているわけです。

もしもブレーキブースターが故障していたら、「負圧」を発生させることができないのですから、そもそも1回目も2回目もブレーキペダルは固くて沈み込まないはずです。

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なお、前の項目の点検では、いったんエンジンをかけて行いましたが、エンジンをかけなくても可能です。

つまり、エンジンを切って停止している車に乗り込み、エンジンは始動しないままブレーキを5回踏み込みます。

ブレーキブースターが正常なら、3回目~4回目くらいでペダルが固くなり、それ以上下に沈まないようになるはずです。

このように、エンジンをかけなくても行える点検方法なのですが、もしも数日間車に乗らずにいた場合など、わずかに蓄積していた「負圧」が抜けているかもしれないので、それでいったんエンジンをかけて行う方法をご案内したわけです。

ついさっきまで乗っていた車であれば、エンジンをかける必要はありません。そのままで点検可能です。

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ブレーキ関連の下記記事も参考にしていただけると幸いです。

ご覧いただきありがとうございました。