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【記事丸わかり】
ビックリマークの警告灯の色によって対処法が異なり、適切な対応が重要です。 ⇒⇒意外と知らない 車のビックリマークが点灯?ブレーキ警告灯が消えない時の対処法! |
目次
車を運転していると、突然ダッシュボード上の警告灯が点灯することがあります。その中でも特にビックリマークの警告灯は、多くのドライバーにとって不安を引き起こす一因となります。なぜなら、その意味が一目で理解できないからです。
ビックリマークの警告灯は、車のさまざまなシステムや部品に問題が発生していることを運転者に知らせるためのものです。しかし、その点灯色がオレンジである場合と赤である場合では、その緊急度や対処法が異なります。
この記事では、ビックリマークの警告灯がオレンジまたは赤で点灯したときの意味と、それに対する適切な対応について詳しく解説します。これを読むことで、あなたは次回この警告灯が点灯したときに、何をすべきかをより明確に理解することができるでしょう。
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車 ビックリマーク点灯|オレンジまたは赤が点灯の意味
赤またはオレンジのビックリマーク
このページのトップにある画像で丸で囲んであるオレンジ色のマーク、これがこのページのテーマです。画像ではオレンジ色ですが、赤色の場合もあります。
いずれにしても、このオレンジ又は赤のビックリマークは、
「ブレーキ警告灯」
です。
オレンジと赤の違い
ビックリマークの警告灯は、車のさまざまなシステムや部品に問題が発生していることを示します。しかし、その色がオレンジである場合と赤である場合では、その意味と緊急度が異なります。
オレンジのビックリマーク警告灯
オレンジのビックリマーク警告灯が点灯した場合、それは通常、車に何らかの問題が発生していることを示しますが、その問題が直ちに危険をもたらすものではないことを意味します。
オレンジの警告灯は、適切なメンテナンスや修理が必要であることを運転者に知らせるものですが、しかし、車を直ちに停止させるほどのものではありません。
赤のビックリマーク警告灯
一方、赤のビックリマーク警告灯が点灯した場合、それは車に深刻な問題が発生していることを示し、直ちに対処が必要であることを意味します。
赤の警告灯は、車を直ちに停止させ、プロフェッショナルな助けを求めるほど深刻なものです。
したがって、ビックリマークの警告灯の色によって、その問題の緊急度と対処法が大きく変わることを理解することは非常に重要です。
ビックリマークが点灯:原因と対策
赤とオレンジの違いは上記の通りです。
ですが、実際の場面では、色によって常に「緊急性がない」「緊急性がある」と明白に区分できるとは限りません。
赤であってもオレンジであっても、まずは下記のような対応が必要だと思います。
ビックリマークが点灯し続けている場合は、以下のような原因が考えられます。
- サイドブレーキを解除していない:発進の際に解除を忘れているだけなので、解除すれば警告灯は消えます。
- ブレーキオイル(ブレーキフルード)の不足:ディスクブレーキでもドラムブレーキでも、油圧の力で回転を止めています。そのオイルが漏れたりして容量が不足しているかもしれません。
- ブレーキブースターの異常:ブレーキオイルは回転するタイヤを止めるための油圧を提供していますが、ドライバーがブレーキペダルを踏み込む力をアシストしているのがブレーキブースターです。通常は吸気システムで発生する負圧を利用している装置で、この装置に不具合が出ているのかもしれません。
- ABSの異常:アンチロックブレーキングシステムの不具合です。ぬかるんだ道や雪道などで急ブレーキをかけた際にタイヤがロックしないでハンドル操作ができるようにする装置です。この装置に不具合がある場合にブレーキ警告灯が点灯することがあります。ABSには独立した警告灯があって、そちらが点灯することもありますが、ブレーキ警告灯の方が点灯するケースもあります。
ブレーキ警告灯が点灯したまま消えない原因が、上記①のサイドブレーキの解除忘れであるなら、解除することで解決するのですが、この場合でも、解除したはずなのに警告灯が点灯しっぱなしというケースもあります。
こうしたケースでは、サイドブレーキのワイヤーなどが錆び等で固着している可能性があり、そのまま走行するとブレーキパッド等が焼き付く可能性があります。
原因が②③④の場合は、さらに危険です。そのまま放置して車を走らせてはダメです。
トヨタモビリティーTOKYOでは、ビックリマークの警告灯が点灯した場合の「意味」について下記のように説明しています。
電子制御ブレーキシステムの異常を知らせる警告灯です。すぐにブレーキが効かなくなるということはありませんが(オレンジ色の場合)、そのまま放置すると事故につながる可能性もありますので早めに点検・修理を行ってください。また、同じブレーキ警告灯でも赤色に点灯した場合は緊急性が高いので、すぐにクルマを止めてお近くのトヨタモビリティ東京までご連絡ください。
JAFか自動車保険のロードサービスを呼ぶ
オレンジ又は赤のブレーキ警告灯が点灯しっぱなしで、その原因がサイドブレーキの解除忘れではない場合、あんまり軽く考えない方がいいと思います。
何といってもブレーキです。車を止める装置に不具合が発生している可能性が高いのですから、放置しないでください。
JAFか自動車保険のロードサービスを呼んで!
最もおすすめの対処法は、JAFの会員であればJAFを呼ぶことです。そうでなければ、自動車保険のロードサービスを呼んでください。
どちらの場合も、スタッフさんがレッカー車等で現場に駆けつけてくれます。
だいたい30分以内には来てくれる
JAFもロードサービスも、だいたい30分以内には駆けつけてくれます。ただ、混み合っているときは1時間近くかかることもあります。
駆けつけると、車に詳しいスタッフさんがまず一通りの点検をして、その場で解決できるケースもあれば、解決できないケースもあります。
解決できないケースでは、車を最寄りの修理工場等にレッカー搬送してくれます。
搬送先で、本格的な原因の特定を行い、必要な修理に取り掛かってくれます。
レッカー搬送は原則「無料」
その際の料金ですが、JAFも自動車保険のロードサービスも、レッカー搬送は無料です。ただし、部品交換等の修理費用に関しては、部品代と工賃は実費負担になります。
なお、JAFの非会員がJAFを呼んでレッカー搬送してもらった場合は13,310円の料金がかかります。(⇒⇒JAFの非会員がその場で入会すれば会員料金になる?)
ロードサービスを利用しても等級に影響しない
自動車保険のロードサービスの場合は、サービスを利用しても翌年度の等級には影響を与えません。ノーカウント事故として扱われ、保険料も上がりません。
自助努力も大事ですが、自動車は複雑な工業製品ですから、原因不明の時は自分で抱え込まずに、JAFや自動車保険を積極的に活用すべきです。
いずれにしても、オレンジ又は赤のビックリマークが点灯したら十分注意していただきたいと思います。
サイドブレーキの警告には「Pを丸で囲んだマーク」も使用されている
ここまでご説明してきたように、オレンジ又は赤のビックリマークは基本的にサイドブレーキの警告灯です。
しかし、ビックリマークではわかりずらいという意見を取り入れて、パーキングを示すPを丸で囲んだ警告灯も登場してきています。
(※)そもそも「サイドブレーキ」の正式名は「パーキングブレーキ」です。
やはりオレンジ又は赤色で点灯します。
日産のサイトには、上記パーキングブレーキ警告灯に関して、次の説明があります。
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警告灯の国際規格について
車のメーターパネルには様々な警告灯が備え付けられています。
こうした各種警告灯には国際規格があって図柄や色などが国際的に統一されています。
日本車でもアメリカ車でもヨーロッパ車でも規格は同一です。
色に関する規格で言うと、大原則として、
- 赤:危険なのですぐに修理すべき
- オレンジ(黄):注意。まず自分でチェックして、解決しない場合はプロに修理を依頼
- 緑:安全のサイン
という区分けがなされています。
まとめ
- 車のビックリマーク警告灯は、車のシステムや部品に何らかの問題が発生していることを運転者に知らせる重要な指標です。
- その色がオレンジである場合と赤である場合では、その意味と緊急度が異なります。
- オレンジの警告灯は、車に何らかの問題が発生していることを示しますが、その問題が直ちに危険をもたらすものではないことを意味します。
- 一方、赤の警告灯は、車に深刻な問題が発生していることを示し、直ちに対処が必要であることを意味します。
- 警告灯が点灯した場合、まずは自分でチェックし、解決しない場合はプロに修理を依頼することが推奨されます。
- 特に赤の警告灯が点灯した場合は、車を直ちに停止させ、プロフェッショナルな助けを求めるべきです。
この記事を通じて、ビックリマークの警告灯が点灯したときの意味と対処法について理解を深めることができたことを願っています。
できれば、いますぐJAFまたは加入している自動車保険の連絡先を携帯やスマホに登録しておいてください。
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ご覧いたきありがとうございました。