【超丁寧解説】車のワンダリングとは?意味は?タイヤのふらつき対策

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車のワンダリングとは?意味は?タイヤのふらつき対策

ワンダリングとはwanderingのことで、「ふらつく」とか「さまよう」とか「歩き回る」という意味です。

車関連でワンダリングというと、「荒れた路面でタイヤがふらつく」「わだちでハンドルが取られる」といった場合に使われる言葉です。

ちなみに、カブトムシの幼虫がさなぎ室を作るために固い土質をもとめて動き回ることをワンダリングと呼びますが、語源は同じですね。

アライメント等に問題がある場合のワンダリング対策

タイヤにはトー角、キャンバー角、キャスター角があって、これらの角度が適正に調整されることで、真っすぐ走り、しっかり曲がり、安定的に止まることができます。こうした調整のことをホイールアライメントまたは単にアライメントと呼びます。

ワンダリングが起きやすい車はホイールアライメントが狂っている可能性が大です。しっかり調整する必要があります。

ディーラーや修理工場で4輪すべてのアライメントを調整した場合の費用は、20,000円~30,000円が相場です。

ディーラーは高く、カー用品店や整備工場などは安めです。

部分的な調整、たとえばキャンバー角のみ調整するとか、キャスター角やトー角のみを調整するような場合は、1ヵ所に付き2,500円~3,500円ほどの費用になると思います。

ワンダリングはタイヤだけの問題ではなく、ショックアブソーバーやスプリングやブッシュ類を交換した際にも微妙な変化が発生するので、仕上げにしっかりとアライメント調整を行う必要が出てきます。

すべて正常だけれど発生するワンダリング

車の各部をすべて正常な状態に調整しても、それでも発生するワンダリングがあります。それは直しようがありません。その車の特性として付き合っていく以外にありませません。

具体的には、扁平率の低い幅広タイヤを履いたスポーツタイプの車で発生しやすいワンダリングです。

アライメント等をすべて適正に調整しても、こうしたタイヤを履いた車では轍で車がふらついたり、ちょっとした路面の変化でハンドルが取られたりしがちです。

これはタイヤとサスペンションを合わせた総合的な特性として、路面の状態をダイレクトに伝える傾向を持っているからです。

一般的な乗用車では、道路の轍とか段差とかは、かなりの割合でタイヤやサスペンションが吸収し、車の動き、ハンドルへの反力等は抑えられる傾向にあります。

そのように走りが安定している分、運転している際のダイレクト感が乏しくなります。

その一方、スポーツタイプの車では、タイヤとサスペンションはよりダイレクト感のあるものを使用しているので、走行感覚や操舵感にはより臨場感があります。車を操縦しているという感覚にあふれています。

ただ、その裏返しとして、普段使いする場合にはいちいち路面の状態を伝えてくるわずらわしさがあります。

したがって、扁平率が低く幅広のタイヤでサスペンションも固めてある車の場合、ワンダリングはつきものであって、ワンダリング現象も含めてその車を愛せるかどうかが問題になるのだと思います。

轍でハンドルを取られたときに、

「特別な車に乗っているんだ」

と思えたらとても幸せなカーライフが送れると思います。

下記の記事も参考にしていただけると幸いです。

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⇒⇒扁平タイヤ|轍や段差でハンドル取られる|原因は?

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