車のふらつきを改善する方法
車を運転していて「どうもハンドルや足回りがふらつく感じがする。どうにかならないものか」と感じることがあります。
このページでは、そうした車のふらつきについて、経年劣化による場合と、明らかにいずれかの箇所に不具合が発生している場合について、原因と対策を解説しています。
原因と対策
車がふらつく原因としては以下のようなものが考えられます。改善方法・対策とともに列挙しました。
- タイヤの劣化:タイヤが摩耗してくると路面の状態をダイレクトにボディーに伝えてくるようになります。ゴムの部分が十分残っていれば轍や段差やうねりなどもゴムの弾力である程度吸収してしまうのですが、摩耗すると吸収する余力がなくなって車がヒョロヒョロふらつくようになり、ハンドルも安定しなくなります。⇒⇒新品タイヤに交換してください。
- タイヤの空気圧:タイヤの空気圧は1か月に10kPa(0.1kgf/㎠)前後自然減するといわれています。ちょっとだけ空気圧が減った状態ではむしろ乗り心地がソフトになるくらいの変化ですが、あまり減り方が多いと不正路で車がふらつくようになります。左右で空気圧が異なる場合もふらつきが出ます。⇒⇒1か月から2か月に1度は空気圧の確認をしてください。
- サスペンションの劣化:足回りの劣化が走りに現れてくるのは5万キロを過ぎて少しずつ、10万キロになれば明白になってきます。ショックアブソーバー、スプリング、アッパーマウントブッシュなど、タイヤとボディーのあいだで車の動きを制御しているパーツ類は走行距離に応じて劣化してきますから、新車時に比べて車がふらつく感じが現れてきます。⇒⇒ショックアブソーバーやマウントブッシュを交換すると改善します。スプリングは交換しなくてもほぼ大丈夫です。
- シートの劣化:シートも走行距離に応じて弾力性が失われてきます。人によって感じ方は様々ですが、乗り心地に敏感な人は、5万キロあたりで変化を感じる人もいると思います。10万キロを過ぎればほとんどの人がショックの吸収力が衰えている感じを意識するのではないでしょうか。いわゆる「せんべい布団」のように感じるのです。⇒⇒カー用品店で販売している車用のクッションなどを使用してください。シートそのものの交換は実はかなり高額になります。リビルド品で安いのがあればいいのですが、クッションを敷くだけでかなり弾力性は戻りふらつき感も改善すると思います。
- ホイールアライメントが狂っている:トー角・キャスター角・キャンバー角といったタイヤの取り付け角度がズレている場合です。タイヤ交換、車高調やダウンサスの取り付けで発生しやすい現象です。⇒⇒アライメント調整をしてください。ディーラーや修理工場で4輪すべてのアライメントを調整した場合の費用は20,000円~30,000円が相場です。ディーラーは高く、カー用品店や整備工場などは安めです。部分的な調整、たとえばトー角のみ調整するとか、キャスター角やキャンバー角のみを調整するような場合は、1ヵ所に付き2,500円~3,500円ほどの費用になると思います。
- キャッツアイや路側のブロックにタイヤをこすりつけた:タイヤに変な角度で力が加わるとトー角・キャスター角・キャンバー角などが微妙に狂いやすくなります。⇒⇒アライメント調整をしてください。
- ブレーキの不良:よくあるのが「引きずり」で、ブレーキバッドがディスクに張り付いて離れない状態になることです。左右のいずれかがこの状態になるとそちらの方向に車が振られます。⇒⇒ブレーキ修理をしてください。
- 扁平率が低く幅広のタイヤに交換した:スポーツタイプの車によくあるペタンコで幅広のタイヤに交換すると、タイヤと路面との接地面積が広くなり、路面の状態をダイレクトに拾うようになります。その結果、ちょっとした路面変化がすぐにハンドル操作に影響してふらつきが発生します。⇒⇒これは故障ではないので慣れるしかないと思います。
- 事故で車軸をぶつけた:タイヤを受ける車軸部分が変形すると直進性能やコーナリング性能に影響を与えるようになります。当然ハンドルがふらつく現象に結びつきます。⇒⇒修理してください。
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