車|エアコンベルトが切れたらどうなる?放置したら?
エンジンクランクの回転力をベルトを介してエアコンコンプレッサーに伝達する、これがエアコンベルトの役目です。
このエアコンベルトが切れてしまうとエアコンコンプレッサーが作動しませんから、当然エアコンからは冷たい空気が出なくなります。
では、冬場であればエアコンを使わないのでエアコンベルトが切れても放置しておいて構わないかと言うと、短期間であれば問題ないと思いますが、長期間放置するのはやめたほうがいいと思います。
なぜなら、エアコンコンプレッサーが全く回転しない状態になると、エアコンガスが抜けたりオイルが循環しなくなることで、結局コンプレッサーの故障を招きます。
また、そもそも冬場でもエアコンは時々作動しています。フロントガラスの結露を取るためにデフロスターに切り替えるとエアコンが動き出して湿度調整をするのです。冬でもちゃんと働いているのです。
ベルトの名称について
エンジンの周辺についているベルト類のことを一般的にファンベルトと呼びます。比較的新しい車種の場合は1本のベルトでエアコンコンプレッサー、オルタネーター(ダイナモ)、ウォーターポンプ、パワステの油圧ポンプ、ラジエーターの冷却ファンなどを作動させるタイプが増えています。
しかし、今でもそうした複数の補機類にそれぞれ1本ずつのベルトが割り当てられている車種もあります。
各補機に1本ずつ割り当てられている車種の場合で、エアコンコンプレッサーに割り当てられているベルトであるエアコンベルトが切れた場合は、上記の解説の通りの対応が必要になります。
しかし、1本のベルトですべての補機類を作動させている車種の場合は、そのベルトが切れたらすべての補機類が動かなくなるので、これは即座に交換しなければなりません。自動車保険のロードサービスとかJAFをすぐに呼んで修理工場等にレッカー搬送してもらってください。
<※>さらに厳密な話をすると、現在の多くの車ではラジエーターの冷却ファンは電動化されているので実際には(冷却ファン用の)ベルトは使われていません。また、プリウスなどのハイブリッド車の一部車種ではエアコンコンプレッサーが電動化されているのでやはり(エアコンコンプレッサー用の)ベルトは使用されていません。
下記の記事も参考になさってください。
⇒⇒車|ファンベルトが切れる前兆はキュルキュル音です。 |
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