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【記事丸わかり】
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【プチ調査】FJクルーザーは最悪?壊れやすい?生産終了の理由は?金持ちの車なの?
画像:Wikipedia
FJクル―ザーは本格的なオフロードが楽しめて、唯一無二の個性的なデザインが魅力です。現在は生産終了し、中古車でしか手に入らない車種になるため、購入するなら今しかありません。
しかし、購入を考えている人は、
「壊れやすいから生産終了したの?」 「生産終了の理由は評判が最悪だから?」 |
と不安が高まり、一旦購入を踏みとどまっている人もいるでしょう。さらに、もしも本当に壊れやすい車なら購入後もメンテナンス費用がかかり、もはや金持ちの人しか買えないのでは?と、購入したい気持ちが遠ざかっている人もいるかもしれません。
この記事では、
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について解説します。5分程度で読み終わるので、購入後に後悔しないためにもぜひ、参考にしてくださいね。
FJクルーザーとは
画像:トヨタ
FJクルーザーは、トヨタ自動車が開発した本格的な大型SUV車です。もともとは北米市場を中心に販売されており、のちに中国やメキシコで発売された後、2010年に日本での販売が展開されたクルマです。
オフロードからオンロードまで高い走行性能を実現した本格4WDで、ポップな色使い+レトロなデザインといった独特な外観は、多くのファンから愛されています。2018年に製造販売が終了し、現在は中古車のみの販売です。
生産終了の理由は?
画像:カーセンサー
根強いファンが多いFJクルーザーですが、2018年に生産終了になりました。一体なぜ生産終了になってしまったのでしょうか。
生産終了の理由を探っていきます。
①日本の道路環境に合わない
画像:トヨタ
FJクルーザーは、『全長4,635mm×全幅1,905mm×全高1,840mm』とボディサイズが大きく、特に横幅は1,905mmと非常に長い仕様です。
日本の道路の約84%が3.8mの狭い道幅になっているため、対向車とのすれ違いが難しく、日本の道路事情に合っていないことが生産終了した理由のひとつと考えられます。
さらにこのような声も。
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もともと海外で販売していたサイズなので、日本のような狭い駐車場では使いにくいと感じるでしょう。現在、日本では本格派オフロード4WD市場は縮小傾向にある一方で、街乗りで運転しやすいコンパクトSUVや軽SUVの人気が高まっています。
②燃費が最悪
燃費についてのクチコミを見てみると、
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燃費が悪いことを承知の上で乗っているユーザーが多い印象です。他車とカタログ燃費を比較すると以下の通り。
FJクルーザー | 8.0km/L |
ダイハツ「タフト」 | 17.1~21.5km/L |
ジープ「ラングラーアンリミテッド」 | 9.0~11.5km/L |
ライバル車と比べても、FJクルーザーは燃費の良い車ではありません。近年のガソリン価格高騰も相まって、燃費の悪いFJクルーザーの需要が減少し、生産終了へつながったと考えられます。
使い勝手が悪い
画像:トヨタ
使い勝手の悪さも、販売台数が低迷する理由のひとつ。
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通常の車なら標準装備されているものがついていないなど、時代の変化にそぐわない性能に不満が募り、その結果、乗り換えやライバル車にシフトしてしまった可能性も考えられます。
壊れやすいって本当?中古車でも買うべき?
画像:トヨタ
ここまでは、FJクルーザーの生産終了の理由を解説しました。最悪など酷評のある車をあえて中古車で買う必要はあるのでしょうか?
「中古車のFJクルーザーは買うべきか」「壊れやすいって本当?」について、不安を解消していきます!
FJクルーザーは希少な車
国内のライバルSUVの「顔」を見てください。大き目のグリルに角型ヘッドライトの「ドヤ顔」「オラ顔」化が進み、どれも同じようなデザインだと思いませんか?
その点、FJクルーザーはチャーミングな丸めのヘッドライトに、遊び心のあるポップなデザインが特徴的。人と被りたくない、自分だけのSUV車を大切に長く乗りたいといった層から根強い人気があるのは事実です。
2010年11月から2018年6月までの国内累計販売台数は、約2万8000台。販売台数はそれほど多くありませんが、年式が新しいほど中古車数も少ない傾向にあり、まだ手放さずに大事に乗っている方が多い希少な車であることは間違いありません。
中古市場価格の下落幅が小さい
画像:トヨタ
現在のFJクルーザーの中古車価格は以下の通りです。
中古車ショップ | 登録台数 | 本体価格 |
カーセンサー | 436台 | 175万~535万円 |
グーネット | 452台 | 179.8万~535万円 |
ネクステージ | 51台 | 179万~519万円 |
※2022年12月13日時点
2022年12月現在の中古車市場をチェックしてみると、走行距離10万Kmで年式も古いものが175万円から、状態の良いものだと250万〜300万円で販売されています。
発売当時の新車価格は314万〜なので、中古車価格の下落幅はかなり小さく、中古市場でも安定した人気を保っていることが確認できます。
ライバル車が多いSUVの中でも未だに人気が継続しているため、まさに『今』が買い時なのではないでしょうか。
FJクルーザーは「壊れやすい」?
画像:トヨタ
やはり中古車で心配なのが「壊れやすい」といった点ですよね。新車で購入するならまだしも、FJクルーザーは中古車で購入するしか手に入れる方法はありません。
国産車は10万kmが乗り換えの目安と言われています。また、年式が古いほど部品の劣化が進み壊れやすい車体となります。
さらに、修復歴のある車は要注意。交通事故や災害などにより車の骨格部位に損傷があり、交換・修復した履歴のある車は、見た目はいい状態に見えても「壊れやすい車」に相当し、後から不具合や故障につながる可能性があります。
前オーナーのメンテナンス状態や、中古車ショップの整備状態によっても購入後の壊れやすさに違いが出るため、信頼できる中古車ショップで購入しましょう。
安心のトヨタブランド
画像:トヨタ
北米市場で販売開始されたFJクルーザーは、のちに逆輸入する形で国内販売されました。海外製のイメージの強いFJクルーザーですが、実はトヨタグループである日野自動車の東京・羽村工場で生産されています。
世界のトヨタと称されるトヨタ自動車の品質管理システムは、信頼性が高く故障しにくいことが世界中で知られています。そのため、数年で乗り換えるなら他社との違いを感じにくいですが、中古車を長く乗りたいと考えている人は、故障のリスクを大きく減らせるメリットがあります。
購入者の声
画像:トヨタ
FJクルーザーの魅力は、購入者の声からも伝わってきます。
「欲しいと思える車になかなか出会えませんが、この車は本当に「欲しい」と思えた車です。」
「大きいし、燃費も悪い、税金も高い、緩慢な動き、でもきっとずっと手元に置いておくと思います。」
「乗りたい人、惚れた者が乗る車であって、その意味では乗り手を選ぶ車かも。デザインなど似たような車が多い中、数少ない存在感や魅力を持つ貴重な車の1つです。」
「不満点を補って余りある存在。この車に乗っているだけで、友達が増える。生産終了したのもまた良し。購入を迷っているなら、買うべき!絶対に暮らしが楽しくなります。」
FJクルーザーは金持ちしか買えないの?
画像:トヨタ
FJクルーザーの所有者は「金持ち」というイメージが浸透しているようですね。SNSではこのような声もありました。
さらに、Yahoo!知恵袋では「自分で購入して維持できるのか?」といった質問がいくつか寄せられていました。
中古市場で最も安いFJクルーザーは175万円〜と、金持ちではなくてもある程度収入がある方なら購入できます。しかし、購入できたとしても、維持費にどれくらいかかるかを把握しておかないと結局手放すことにもなりかねません。
次の章ではFJクルーザーの維持費について解説します。
FJクルーザーの維持費
画像:カーセンサー
自動車にかける費用は、一般的に「年収の半分まで」と言われています。しかし、本体価格のほかにさまざまな維持費がかかります。
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自動車税は車の排気量によって設定されており、4000ccのFJクルーザーの場合は年間66,500円。また、自動車重量税は、FJクルーザーの重量は1940kgなので2年間で32,800円必要になります。
さらに、自動車重量税は古い車になるほど高くなります。(※0.5トンあたり)
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FJクルーザーの場合、車両重量1940kgなので、13年以上18年未満で年間22,800円(5700円×4)、18年経過すると年間25,200円(6300円×4)となります。
自動車重量税は、新車時は3年分を、その後2年ごとの車検で2年分を支払うので、13年以上18年未満では45,600円(2年分)となり、18年経過すると以後の車検時に50,400円(2年分)支払うことになります。
エコカー減税対象車の場合、自動車重量税の税率が減税されますが、FJクルーザーはその基準をクリアできていないため、減税対象にはなりません。
FJクルーザーは購入後、ざっくり年間で40〜50万円ほど維持費がかかる見込みです。通常の車よりは維持費が多くかかることを頭に入れて購入しましょう。
まとめ
画像:トヨタ
「FJクルーザーは最悪?壊れやすい?生産終了の理由は?金持ちの車なの?」と不安を持っている方のために、記事をまとめました。生産終了については、
①日本の道路環境に合わない ②燃費が最悪 ③使い勝手が悪い |
このようなことが理由で需要が減少し、生産終了につながったと考えられます。FJクルーザーは現在、中古でしか購入できません。
中古車は初期費用を抑えて購入できるものの、メンテナンス代や維持費がかかるので、今後の金銭的な計画を立てる必要があります。生産終了にはなりましたが、多くのファンから愛される価値のある車です。
安心のトヨタブランドの貴重な一台を、長く乗り続けていきたい方はぜひ検討してみてくださいね。
ご覧いただきありがとうございます。
画像:トヨタ