目次
- 1 【車を売るならどこがいい?】一括査定はやめたほうがいい?下取りは論外?
- 2 下取りのメリット・デメリット
- 3 ネットの一括査定サイトのメリット・デメリット
- 4 仮査定と現物査定の違い
- 5 一括査定で「特に」注意すべきこと
- 6 少しでも高く買い取ってもらう工夫
- 7 結論
- 8 Q&A
- 8.1 Q1: 車の下取りのメリットは何ですか?
- 8.2 Q2: 下取りのデメリットは何ですか?
- 8.3 Q3: ネットの一括査定サイトのメリットは何ですか?
- 8.4 Q4: 一括査定サイトのデメリットは何ですか?
- 8.5 Q5: 一括査定サイトで注意すべきことは何ですか?
- 8.6 Q6: 仮査定と現物査定の違いは何ですか?
- 8.7 Q7: 一括査定サイトでの減額要求に対する対処法は?
- 8.8 Q8: 下取りと一括査定、どちらがより高く買い取ってくれるのか?
- 8.9 Q9: 一括査定サイトでの代車の心配はどうすればいいですか?
- 8.10 Q10: 車の下取りと一括査定、どちらを選ぶべきか?
- 8.11 こちらの記事も読まれています
【車を売るならどこがいい?】一括査定はやめたほうがいい?下取りは論外?
現在の車を手放して新しい車に乗り換える際、車を購入するディーラーに下取りに出す方法が一般的です。しかし、最近は、ネットの一括査定サイトを利用する人が増えています。
ただ、一括査定サイトに関しては、やめたほうがいいよ、いろいろ面倒なことがあるよ、という声もあります。実際、車を売るならどこがいいのでしょうか。
ズバット車買取比較 |
下取りのメリット・デメリット
車の下取りとは、新しい車を購入する際に、現在所有している車をディーラーに引き渡し、その引き取り価格を新しい車の購入価格から差し引く取引方法です。つまり、手放すのと購入するのを同じ店舗で一度に済ますことができます。
下取りのメリット
- 手続きが簡単:新車ディーラーが古い車の査定や引き取りを行うため、自分で車を売る場所を探す手間がかからず、手軽です。
- 新車購入費用の把握が容易:下取り価格が新車購入価格から差し引かれるため、購入時の支払い総額を簡単に計算できます。「細々した差し引き計算はいいから、とにかく総額でいくら払えばいいの?」がすぐわかります。
- 代車の心配が不要:新車の納車日まで古い車を利用でき、納車日に新車と交換できるため、一時的に車がなくなる期間がなく、代車を手配する必要がありません。車買取店に売却する場合は、新車の納車日にピタリと合わせて売却することはほぼ不可能です。
下取りのデメリット
- 下取り価格が車買取店への売却額より低い可能性:ディーラーは整備や再販売のコストを考慮して査定額を決定するため、下取り価格は低くなりがち。
- 他の方法(中古車販売店やオンライン一括査定サイト)の方が高い価格で売れる場合がある:下取り以外の方法を検討し、自分で少し手間をかけることで、より高い価格で車を売ることができる場合があります。こと価格に関しては、「下取り< 買取店」となるのが一般的です。
ネットの一括査定サイトのメリット・デメリット
ネットの車一括査定サイトは、ガリバーとかカーセブンといった複数の買取業者に一度に査定依頼ができるウェブサービスのことです。ユーザーは1度だけ自分の車の情報を入力すれば、複数の買取業者から査定額をもらうことができます。
査定額を比較して、最も高い査定額を提示した業者に車を売却することができます。
一括査定サイトのメリット
- 時間と手間の節約: 一括査定サイトを利用することで、複数の買取業者から一度に査定額を取得できるため、それぞれの業者に問い合わせる手間や時間が節約できます。
- 比較が容易: 複数の査定額が得られるため、どの業者が最も高く買い取ってくれるか比較しやすくなります。
- 交渉力アップ: 複数の業者からの査定額を知っていることで、より高い価格での買取を交渉する材料が得られます。
- 無料で利用できる: 一括査定サイトは無料で利用できるのが普通です。個人情報を最小限に抑えた上で査定額を取得できます。
- 下取りよりほぼ確実に高額になる:これはほぼ断言していいことですが、下取りより確実に査定額は高くなります。複数の会社が少しでも他社より高く買い取ろうと競争するのですから、これは当たり前の現象です。
- ディーラーへ下取りに出す時の判断材料を得られる:一括査定サイトを利用したからといって、必ず査定額を出した買取店に車を売らなければならないわけではありません。一括査定サイトで提示された金額を、ディーラーの下取り金額と比較するための判断材料として利用することも可能です。特に、年式が古い車で一括査定ではほとんど値段が付かない場合があります。その際、ディーラーの下取りでは10万とか15万の値が付くことがあり(ディーラーはこれで実質的な新車値引きをする)、こうしたケースではディーラーに下取りに出したほうがお得となります。ディーラーの提示額だけでは損か得か判断できませんが、一括査定サイトの査定額があれば、損得の判断ができます。
一括査定サイトのデメリット
- しつこい営業電話やメール: 一部の査定サイトでは、登録した情報をもとに業者から何度も営業の電話やメールが届くことがあります。
- 現物査定で価格が落ちることがある: オンラインでの査定額はあくまで参考価格であり、実際に車を見た上での査定額とは異なる場合があります。業者によっては、ここでガクンと査定額が落ちることがありますが、修復歴に気づかなかったケースなどもあるので、一概に問題があるとは言えません。
- 悪い買取業者に引っかかるリスク:後ほど詳細に解説しますが、悪い業者は、最初に相場よりかなり高めの査定額を提示して競合他社に断りの連絡を入れさせておき、自社とだけ交渉するように誘導します。そして、いったん契約を交わしてから、その後、いろんな理由をつけて査定額を落としていきます。
- 代車の心配⇒⇒今は改善:ディーラーに下取りしてもらう場合は、新車の納車日まで古い車に乗り続けるので何の問題もありませんが、買取店に売却する場合、新車の納車日前に車を売却するケースがほとんどです。その際、新車が来るまで代車の手配が必要です。最近は一括査定サイトに登録している買取店のほとんどが代車無料サービスを提供しています。ただし、貸し出し中で借りられないケースもあるので、売却の交渉時に前もって代車の確認をしてください。状況によっては、1カ月を超える期間でも無料で貸し出ししてくれるケースもあります。
結局のところ、下取りより一括査定のほうが高く買い取ってくれます。これはほぼ間違いないところでしょう。
問題は、手間です。高く買い取ってもらうことにエネルギーを惜しみなく費やすか、それを面倒だと思うか、この2択になると思います。
いろいろ面倒なことは嫌だと思う方は、ディーラーで下取りしてもらうべきです。間違いなく、そうすべきです。
ある程度の手間は問題ないと考える方は、一括査定を利用したほうが、まず間違いなくより高い価格で車を売却できるでしょう。
仮査定と現物査定の違い
一括査定サイトで自分の車の情報を入力すると、複数の業者から査定額の提示があります。これは「事前査定(仮査定)」と呼ばれます。
その後、業者を絞り込んでから、実際に担当者に足を運んでもらって、自宅などで現物の車を査定してもらいますが、これを「現物査定」と呼びます。
- 事前査定(仮査定): この段階では、車の基本情報(車種、年式、走行距離、オプションなど)をもとに、大まかな査定額が算出されます。この事前査定は、あくまでも参考金額です。確定額ではありません。
- 現物査定: 次に、業者が実際に車を確認する現物査定が行われます。この段階では、車の内外装やエンジンルーム、車体の状態などが詳細にチェックされ、最終的な査定額が決定されます。現物査定では、事前査定で算出された額とは異なる査定額が提示されることがあります。これは、事前査定では把握できない車の状態や修復歴が現物査定で明らかになるためです。
事前査定だけでは正確な車の状態を把握できません。現物査定で詳細にチェックすることで、より正確な査定額を算出できます。
買取業者の担当者が現物査定し、買取額が確定し、契約書を交わした後から、ここに傷があった、メーターが改ざんされていた、修復歴があった、などと理由を付けて減額要求することは、あってはならないことです。
ただし、車を売る側が、明らかに明白な意図をもって事実を隠ぺいしたと認められる場合は、減額に応じなければならないケースもあります。しかし、業者の担当者がただ単に見落としたようなものであれば、それは業者側の落ち度です。責任は業者側にあり、減額に応じる必要はありません。
一括査定で「特に」注意すべきこと
ネットで一括査定サイトを利用すると、誰もが一度は耳にしたことのある全国ネットの有名な車買取業者が勢ぞろいしています。
たとえば、「ズバット車買取比較」の場合なら、
- ビッグモーター
- ネクステージ
- カーセブン
- オートバックス
- カーチス
- ラビット
- ユーポス
- アップル
といった、車に関心がある人なら一度は耳にしているであろう有名な業者ばかりです。その他の一括査定サイトもほぼ似たようなものです。
サイト利用者の口コミから見えてくる実態
こうした一括査定サイト利用者の口コミを調べると、常にそうだというのではありませんが、時々悪質な業者に出くわすことがあるようです。
典型的な事例として、次のようなケースがあります。
- 最初の査定額を相場よりずっと高く出してくる。
- そこで、査定が低い他の業者に断りを入れて、高い査定額の業者に現物査定をしてもらう。
- 現物査定でも相場より高い金額が出たので売却の契約を結ぶ。
- 後日、減額の知らせが来る。
実際には様々なバリエーションがあるのですが、ざっくり要約するとこうした流れになることが多いようです。
断れない状況に追い込んでから減額要求する
つまり、最初に高い査定額を出すのは、競合する他の買取店を蹴落とすためです。車を売る人に、他の業者に断りの連絡を入れさせるための手法です。
そうやって、自社との交渉に向き合わせておき、もはや他の業者と交渉しづらい立場・心理状態に持ち込んでから、おもむろに減額要求してくるのです。
減額の理由は様々です。パッと見ではわからないキズがあった、エンジンその他の機関が本来の動きをしていない、これは事故車ですよ、メーターが改ざんされています、などなど。
こうした減額要求が契約成立後であれば、法的には応じる必要はないはずです。なぜなら、たとえ事故車であったり、メーターが改ざんされていたとしても、それを現物査定時に見落とした責任は買取業者の担当者の落ち度になるからです。
車を売る側に、よほど悪質な隠蔽行為がない限り、責任は買取側にあるはずです。
しかし、理屈はそうですが、顧客の側としても、すでに他社には断りを入れてあり、一件落着したと安心している段階なので、理不尽だと思いつつ、減額を渋々受け入れるしかない状態にあるともいえるわけです。
というか、業者はそうなることを見越してやっているのです。だから、悪質なのです。
減額要求はきっぱりはねつけましょう
あなたが一括査定サイトを利用して、もしもこうした悪質な業者により理不尽な減額要求に出くわしたら、きっぱり断ってください。
「すでに書面で契約書を交わしていますよ。見落としがあったのはそちらの責任でしょ。」
と言って、はねつけていいと思います。
ですが、これはこれで一つの修羅場であることに変わりありません。
できることなら、こうした場面に遭遇しないのが一番でしょう。
評判のいい業者を選ぶ
では、どうするか?
それには、ネットで比較的評判のいい業者と交渉する。これに尽きると思います。
「比較的」と書いたのは、悪い口コミというのは多かれ少なかれどんな業者にもあるからです。多少悪い口コミがあっても、他と比較した場合、まずまずまともな会社だな、と思えるところを交渉相手にすべき、という意味です。
ズバット車買取比較 |
少しでも高く買い取ってもらう工夫
車を少しでも高く買い取ってもらうためには、いくつかの工夫と注意点があります。
車の状態を良くする
買取前に車を清掃し、外装や内装を綺麗にしておいたほうがいいです。また、故障や不具合がある場合は、可能な範囲で修理しておくと査定額が上がることがあります。ただし、数万円もかかるのならそのままでいいと思います。
よく「査定前の洗車など査定額には全く影響しない」という声を耳にしますが、査定員にはある程度の裁量がきくマージンがあります。売り手の努力がひしひしと感じ取れる場合、自分のできる範囲でより高く買い取ってあげたいと思うのが人情というものです。社会は、個々の場面では、このような人の気持ちで動いています。
整備記録簿を揃える
整備記録簿は、車の状態や整備履歴を証明する重要な書類です。これがあるからと言って査定額がアップするとは限りませんが、これがなかったら確実に減額されるでしょう。私が中古車を買う場合、整備記録簿がない車は絶対に買いません。みなさんも同じでは?
売却時期を考慮する
あくまでもできればの話ですが、売却時期を選べるのであれば、車の需要が高まる時期(例えば、4輪駆動車は冬のシーズン前、また、業者のノルマがきつくなる年度末や月末など)を選ぶと、査定額が上がることがあります。
オプションやカスタマイズパーツの価値をアピールする
高価なオプションやカスタマイズパーツが付いている場合は、査定の際にそれらの価値をアピールしましょう。パーツのカタログ、請求書などがあったらそれを添付すれば、たとえ担当者が詳しくなくても上司が価値を知っている場合もあります。ただし、極端にマニアックなカスタマイズは査定額を下げる場合もあります。
結論
車を手放す場合、ディーラーに下取りに出すより、一括査定サイトを利用したほうが、結果的にほぼ間違いなく高い金額で売却できるでしょう。
私もこれまで3回一括査定サイトを利用してきましたが、全て下取りより高額でした。
ただし、ここまで解説してきたように、一括査定サイトは一定のエネルギーが必要です。
現物査定の際は、業者と日程を合わせる必要があります。その際、1社だけでなく、2社とか3社に現物査定してもらうことも可能ですが、それには当然時間をズラす必要があります。
現物査定が終わってからも、担当者と交渉する場面もあるでしょう。断りを入れなければならない業者も出てきます。
あれやこれやで、どうしても一定のエネルギーが必要になります。しかし、逆にこうした交渉が好きな人も中にはいらっしゃるはず。そういう人は大いに楽しめばいいと思います。ほんとにそう思います。
実際に競合するのは2社か3社
一括査定サイトは、一度の情報入力で複数社から査定額が得られますが、実際に火花を散らし合うのはせいぜい2社から3社までだと思います。
なぜなら、その時々に勢いのある買取店というのがあって、競合する他の買取店は、「どうせ〇〇〇さんには敵わないからなぁ」となかばあきらめているのです。
私の時もそうでした。〇〇〇〇というところが勢いがある時で、他社の担当者は、いちおう電話してくるのですが、あまり本気度は感じられず、とりあえず手順通り連絡しました、といった感じでした。
私としても、本気で交渉したのは、結局、そのとき勢いのあった〇〇〇〇1社のみでした。
だから、そういう点は皆さんご安心ください。何も8社とか10社とエネルギッシュに価格交渉しなければならないことなど絶対ありませんから。
1円でも・・・いや、1円ではダメですね、1万円でも高く売れることをお祈りいたします。
Q&A
Q1: 車の下取りのメリットは何ですか?
A: 車の下取りのメリットは、手続きが簡単で、新車購入費用の把握が容易であること、代車の心配が不要であることなどです。
Q2: 下取りのデメリットは何ですか?
A: 下取り価格が車買取店への売却額より低い可能性があること、他の方法でより高い価格で売れる場合があることなどがデメリットです。
Q3: ネットの一括査定サイトのメリットは何ですか?
A: 時間と手間の節約、比較が容易で交渉力アップ、無料で利用できる、下取りよりほぼ確実に高額になるなどがメリットです。
Q4: 一括査定サイトのデメリットは何ですか?
A: しつこい営業電話やメール、現物査定で価格が落ちることがある、悪い買取業者に引っかかるリスクなどがデメリットです。
Q5: 一括査定サイトで注意すべきことは何ですか?
A: 悪質な業者による減額要求に注意し、評判のいい業者を選ぶことが重要です。
Q6: 仮査定と現物査定の違いは何ですか?
A: 仮査定は車の基本情報をもとにした大まかな査定額であり、現物査定は実際に車を確認して詳細にチェックし、最終的な査定額を決定します。
Q7: 一括査定サイトでの減額要求に対する対処法は?
A: 減額要求に対しては、契約書を交わしている場合、業者の責任であるとして断ることができます。
Q8: 下取りと一括査定、どちらがより高く買い取ってくれるのか?
A: 一般的に、一括査定の方が下取りよりも高く買い取ってくれることがほとんどです。
Q9: 一括査定サイトでの代車の心配はどうすればいいですか?
A: 最近は一括査定サイトに登録している買取店のほとんどが代車無料サービスを提供しているので、売却の交渉時に前もって代車の確認をするとよいです。
Q10: 車の下取りと一括査定、どちらを選ぶべきか?
A: 高く買い取ってもらうことにエネルギーを惜しみなく費やす場合は一括査定、面倒なことは避けたい場合はディーラーで下取りするべきです。
ご覧いただきありがとうございました。