【記事丸わかり】
⇒⇒【ハイラックス】知らずに買うと後悔する!? 普通の車との違いと購入前の注意点 |
目次
ハイラックスを買う人はお金持ちなの?どんな人が買う車ですか?
画像:Wikipedia
トヨタのピックアップトラックであるハイラックスですが、全世界でのセールスはカローラに次いで2番目です。世界規模で見るとトヨタナンバー2の車です。
ところが、ご存じのように、日本1国で見ると、この手の車としては検討しているものの、大ヒットと呼べるような売れ行きではありません。
いずれにしても、「荷台」がついた車であるハイラックス。圧倒的な異彩を放つハイラックス。日本においてこの車を買う人はどんな人なのでしょう?高い車だからお金持ちが道楽で買う車なのでしょうか?
オーナーさんは20代30代が中心
現行のハイラックス(GUN125)が販売開始されたのは2017年9月で、日本市場では13年ぶりのことでした。タイからの逆輸入での販売です。
当初、トヨタが想定していたのは、従来のハイラックスの多くがそうであったように仕事でバリバリに使われる実用車としての使われ方でした。
ところが、2017年9月における初月の受注台数は2300台で、そのうち旧型ユーザーの乗り換えはたったの23台で、なんと全体の1%でした。
それ以外の購入予定者は、主に20代と30代の男性で、そのうち20代は何と全体の6割相当だったのです。
こうした傾向はその後も大きくは変わっていないようです。実際、街中で時折見かけるハイラックスの運転席を見ると、そこには確かに若い顔があるのですね。
ハイラックスを購入するくらいなので、ある程度の経済力はあるのでしょうが、決してお金持ちでちょっと年齢が上の人たちが乗る車とは言えないようです。
たぶん「高い残価率」が成しえる技ではないかと
一般的に、新車から3年経過した車の残価率は40%前後と言われています。ところが、ハイラックスは60%になると言われています。
ただし、これはちょっと前までの話です。
先ほどCPLUS webさんを覗いたところ、2022年10月時点におけるハイラックスの3年後の残価率は96%、5年後が92%となっていました。※わたし、笑いました、はい。
つまり、たとえばZグレードを3,882,000円(車両本体価格)で購入しても、3年後に372,672,000円で買い取ってもらえるという計算になります。
となると、ハイラックスを購入する際に、いわゆる「残価設定プラン」で購入すれば、あくまでも計算上ですが、3年間に支払う料金は車両本体価格の4%分のみということになります。※実際の契約時にはトヨタファイナンスが設定する残価率となるので、96%という残価率にはならないと思いますが。
いずれにしても、上記のような計算通りの数字にはならないにしても、他の車を購入するよりはるかに有利なローンを組めるはずです。
ローンでなく現金一括購入であっても、数年後に手放す際には、購入額の相当部分が戻ってくるので、決して「高い」買い物にはならないはず。※事実、リセールが予想以上に良かったという報告が多数あります。
つまり、特別お金持ちでない20代とか30代の若い人であっても、ハイラックスのオーナーになるのはあまりハードルが高くないのが現状です。
ハイラックスを買う人は主に若い人、必ずしもお金持ちが買っているわけではない、というのが現状のようです。
※CPLUS webさんの残価率の数値はあくまでも参考値とお考え下さい。他のサイトではここまでいい数字は出ていません。
ハイラックスの販売台数推移(日本国内市場)
国内でのハイラックス(GUN125)の販売台数は以下の通りです。
2017年※10月~12月 | 1040台 |
2018年 | 6730台 |
2019年 | 6410台 |
2020年 | 6340台 |
2021年 | 9960台 |
2022年 | データ見当たらずも2021年より増えている模様。 |
※ハイラックスは乗用車ではないので、日本自動車販売協会連合会などのHPにも掲載されておらず、数字を拾うのに苦労します。
2021年から急に増えていますね。確定値のデータがありませんが、2022年もさらに増えているようですから、まさに右肩上がり。
恐らく、リセールバリューが高騰していることが要因の一つだと思います。ローンであれ現金一括であれ、購入した金額とあまり変わらない金額で売れるのであれば、契約書にサインする手も軽くなります。
ハイラックスは全世界で大人気
トヨタ創業以来、累計販売台数のトップはカローラで、2位がハイラックスです!
やや古いデータになりますが、2017年までの全世界におけるハイラックスの累計販売台数は約17,720,000台です。
2017年単年の全世界での販売台数は約521,000台です。内訳は下記の通り(数字の単位は万)。
国別でみた場合、特にオーストラリアでのハイラックス人気は絶大です。2022年1月~11月までの販売台数の調査によると、10月を除きその他すべての月でハイラックスが販売台数首位をキープしています。(マークラインズ)
オーストラリアでは、故障が少なく耐久性抜群のハイラックスがとてつもなく支持されているのです。
ハイラックスはダカールラリーで2度総合優勝
ハイラックスはダカールラリーで2度総合優勝しています。2019年と2022年です。(Weblio)
図らずも「トヨタ戦争」の主役を演じた車
1980年代に勃発したアフリカのチャド内戦は、政府軍と反政府軍の双方がハイラックス(改造車)を多用しました。
車体には、例によって「TOYOTA」のデッカイ文字が貼り付いていました。
チャドの歴史は苦難の連続です。
フランスの植民地から始まり、
1987年には、チャドと反政府軍との戦争がありました。
この際、トヨタの自動車が多用された事から「トヨタ戦争」と呼ばれます。
また、現在ではイスラム系過激派組織「ボコ・ハラム」の影響によりチャド国内の治安はさらに悪化しました。 pic.twitter.com/JmlQeir9oI— チャド共和国広報🇹🇩(非公式) (@tchad_tourism) March 21, 2020
こうした光景が展開されたことで、いつしか「トヨタ戦争」と呼ばれたのです。
図らずも戦争の主役になってしまったのがハイラックスです。
街で一番目立つ車はハイラックスかハマー
これはまったくの私個人の感想に過ぎませんが、車を運転していてふと出くわす車の中で、
おおッ!
と思わず身をのけぞらせる車というのがあって、その代表格がハイラックスです。アメリカのハマーものけぞりますが、日本の車ではハイラックスが飛び抜けて目立つと思います。
何と言っても、ハイラックスには「荷台」がありますからね。
クライスラーのジープ群、ヨーロッパのSUV軍団も目立つことは目立つけれど、「野生」がやや不足気味。※ラングラーは野性味ありますけど
間近で見ると、ハイラックスの方が動物的です。
画像:トヨタ
※すみません。画像のサイズを変えて完全に「印象操作」してますね(笑)。でも、街で見かけると思わず身をのけぞらせるのは本当ですから!
まとめ
「ハイラックスを買う人はお金持ちなの?どんな人が買う車ですか?」をテーマに解説してきました。
2017年に現行型が復活する以前は、北海道などで旧型のハイラックスが実用車として活躍していたそうです。
現行型ハイラックスは、4ナンバーでなく1ナンバーとなり、サイズも大きく値段も高くなったことから、以前のように実用車として使う人は激減しているようです。
今のハイラックスは、一種のステータスシンボル、ファッションアイテムという側面が強いのかもしれません。
オーナーさんは若い世代の人が多いですね。そして、ある程度の経済力はある人たちでしょうが、「お金持ち」という分類に当てはまるかどうか。
ハイラックスはリセールバリューがとんでもなく高まっているので、現金一括で買っても、ローンを組んでも、実質的な購入価格は相当低くなり、むしろ「安い買い物」なのかもしれません。
とは言え、維持費は一定の額がかかるので、誰でも乗れる車ではありません。車体サイズの面で、取り回しや駐車場問題も発生します。
でも、一生のうちに一度は乗りたい車ですよね。私は出会う度に<羨望>と<称賛>の視線を送っています。
ハイラックスオーナーの皆さんには大事に乗っていただきたいです。だって、今のオーナーさんの手を離れた後も、長く長く乗り継がれるのが確実な車だからです。
ご覧いただきありがとうございました。
【2023年6月27日追記】「超凄いハイラックス」発売へ(ニュージーランド):くるまのニュースから
項目 | 詳細 |
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日付 | 2023年6月27日 |
発表者 | トヨタのニュージーランド法人 |
車名 | ハイラックス |
新モデルの投入予定 | 2024年初め |
モデルの歴史 | 1968年に初代モデルが登場、現在は約180の国と地域で販売 |
新型ハイブリッドハイラックスのパワートレイン | 2.8リッターディーゼルターボエンジン+モーター |
トランスミッション | 6速AT |
ハイブリッドシステムの効果 | 燃費の向上、オフロード走破性の向上、騒音・振動の低減 |
牽引能力 | 全輪駆動モデルでは3500kgを維持 |
トヨタのニュージーランド法人のCO2削減目標 | 2030年までに少なくとも46%削減 |
ニーラジ・ララ氏のコメント | ハイブリッドハイラックスがニュージーランドのUTE市場に大きな影響を与え、二酸化炭素排出量を削減する手段となると語り、完全電気自動車のハイラックスを提供することが目標であると述べた |