ヴォクシー大解剖：8人乗りは後悔するのかしないのかを重点的に検証！

トヨタヴォクシー（2022年1月13日～）：Wikipedia

皆さん、こんにちは。今日はトヨタの人気車種「ヴォクシー」について、詳しく解説していきます。この記事では、ヴォクシーの7人乗りと8人乗りのモデルを比較し、それぞれの特徴に焦点を当てます。

また、実際のユーザーからの肯定的なレビューと否定的なレビューもご紹介し、ヴォクシーに関する全般的な情報を総合的にお伝えします。

特に、多くの方が気になるであろう「8人乗りモデルは後悔することになるのか？」という点について、詳細に分析します。

さらに、ヴォクシーと競合する他の車種や、ヴォクシーに興味がある方におすすめのトヨタの他の車種についても触れていきます。

この記事を通じて、ヴォクシー購入を検討している方々に有益な情報を提供できればと思います。

どんなクルマ？

トヨタヴォクシーは、ミニバン市場のトップセラーであるノアの兄弟車です。販売台数は、月によってノアが上にきたりヴォクシーが上にきたりと、まさに競い合っています。

エクステリアは、押し出し感のあるフロントマスクや、ワイド感を強調したサイドビューなど、力強い印象を与えています。また、LEDヘッドライトやシーケンシャルターンランプなど、最新の装備も採用されています。

インテリアは、上質感と使い勝手の良さを追求したデザインとなっています。高級感のある素材や色使いを採用し、広々とした室内空間を実現しています。また、シートアレンジも豊富で、多彩なシーンに対応できます。

7人乗りと8人乗りの違い

ヴォクシーの7人乗りと8人乗りには次のような違いがあります。

7人乗り仕様車のセカンドシートには、キャプテンシートを採用。クラス初となるオットマン機構とシートヒーターに加え、折りたたみ式大型サイドテーブルなどを装備。シートを一旦横にスライドさせることなく、ストレート超ロングスライド（スライド量745mm）を実現。
8人乗り仕様車のセカンドシートには、3人掛けベンチシートタイプの6:4分割チップアップシートを採用。7人乗り仕様車同様に超ロングスライド（スライド量705mm）を実現

※パッケージオプションとして、手すり付きの専用2人掛けベンチシートタイプを設定。2列目左側に乗降スペースを確保することで、セカンドシートにチャイルドシートを設置してもサードシートへのアクセスが容易になります。

スペック

ヴォクシー「HYBRID S-G (8人乗り)」のスペックです。

新車価格	344万円
駆動方式	FF
燃料	レギュラー
燃料タンク容量	52L
排気量	1,797cc
トランスミッション	CVT
乗車定員	8名
燃費（WLTCモード）	23.0km/L
最小回転半径	5.5m
最高出力	72[98]/5200 kW[PS]/rpm
最高トルク	142[14.5]/3600 N・m[kgf・m]/rpm
全長	4,695mm
全幅	1,730mm
全高	1,895mm
ホイールベース	2,850mm
最低地上高（未積載時）	140mm
車両重量	1,640kg
荷室容量（リアシート立）	298L
荷室容量（リアシート倒）	1,477L

価格

トヨタヴォクシーの価格帯です。

309～396万円

否定的・ネガティブなレビューをご紹介

この記事のテーマは『ヴォクシー大解剖：8人乗りは後悔するのかしないのかを重点的に検証！』です。

検証するには材料が必要です。

まず、ヴォクシーに関する否定的・ネガティブなレビューをご案内します。シートだけでなく全体的なレビュー内容になります。

10インチナビの地図が見にくい。細い道路案内が不十分。
ナビソフトの視認性、操作性に不満。地図会社が作ったとは思えない。
ナビの操作性が機械操作説明中心で利便性が不足。
アクセルを強く踏んだ際のエンジンの空回り感。
ハイブリッドモデルは高速時や山道でパワー不足かも。
燃費が8-12キロ/Lで改善の余地あり。

アクセルを踏み込むと少しうるさい
リアデザインが気に入らない
インテリアにチャチな感じがする
3列目のシートが薄く感じる
ホーンの音が貧弱
内装のプラスチック素材が安っぽい
ドリンクホルダーの反射でドアミラーが見えにくい
純正ナビの機能が不十分
ナビの地図拡大縮小がステアリングスイッチに割当てできない
シフトノブが大きく昔のATシフトのよう
セカンドシートの横移動が廃止された
バックドアの自動開閉が不要と感じる
3列目のシートは長時間の移動には不向き
ディスプレイオーディオが使いにくい
シートがエスクァイアに比べて劣る

シートはオール合皮でなく、内装もトヨタらしい樹脂丸出し。
ダッシュボードやドア周りに合皮が一部使われているが、それでも高級感は限定的。
価格が高く、オプションが多くて納車価格がアルファード並みになることも。
インテリアの質感がファミリーカー向けで、無駄な高級感はないが、一部では物足りなさも。
燃費が街中で15-16km/Lとあまり良くない。
オプションの設定が多く、選択に迷う。
4WDモデルは16インチタイヤでデザインが安っぽくなる。
ディスプレイオーディオの画面表示が社外品に比べ簡素で見にくい。
フォグランプが付いていないモデルもあり、リアのウィンカーがLEDでない。

狭い場所でのパーキング時のブザー音が怖い。
隣席との間が狭い。
２列目をキャプテンシートにしても後席とのウォークスルーがしにくい。
シートの座面がペラペラで硬い。
後席に３人座るときつい。
後席の足元のクリアリンスが少ない。
荷室が狭い。
座面が低く、上からの見下ろし感や見通しがそれほど良くない。
IRカットフィルムを貼ると、後方が暗くて確認しづらい。
新車価格が高いと感じる。
車体が小さくなった。
レーダークルーズの性能に疑問。
ディスプレイオーディオの機能と操作性がイマイチ。
S-Gのシートが柔らか過ぎて長時間の運転は体に優しくない。
オーディオのEQ設定が不十分。
自動車庫入れが都会のスーパーなどでは実用的でない。
高速でレーンアシストが白線が消えかかっていると認識しない。
内装材の多くがプラスチック製で質感が良くない。
オプションの組み合わせが分かりにくい。

以上のような評価が一定数見られます。これらはあくまでレビュアーの意見であり、必ずしもすべての指摘がファクトであるとは限りません。しかし、これらの意見はヴォクシーに関する様々な着眼点を提供しているので、ぜひ参考になさってください。

肯定的・ポジティブなレビューをご紹介

次に、ヴォクシーに関する肯定的・ポジティブなレビューをご案内します。やはり、シートだけでなく全般的なレビュー内容です。

内外装のオプション、運転感覚が気に入っている。
シートがフラットになる8人乗りが便利。
左右幅がほぼ5ナンバーサイズで狭い駐車場でも扱いやすい。
4WDで最低地上高が高く、フロントバンパーを擦らない。
ミニバンの広い空間で快適。自転車やキャンプ用品も楽々搭載。
タコメーター、スピードメーターが丸型でクラシック風デザイン。
加速感やパワー感が前モデルより向上。
静かな室内と安定した走行性能。
安全装備が充実していて、シニア層や家族に安心。
駐車時のパノラミックビュー映像が視覚的に分かりやすい。
運転席からの視界が広く、安全運転がしやすい。

マッシブグレー色が気に入っている
インテリアの見た目は悪くない
通常走行時は静か
安定感がある走行性能
シートの座り心地が良い
約14km/Lの燃費でまずまず
エクステリアがかっこいい
遮音性能と剛性が高い
質感が良くなったインテリア
エンジン性能がスムーズ
ハンドルが軽く操作しやすい
静粛性に大いに貢献する遮音材
クルーズコントロールの性能向上
アドバンスドパーキングが使いやすい

エクステリアは目新しくて良いデザイン。
走行性能が良く、小気味良い加速とハンドリングでミニバンとは思えない。
首都高などでの乗り心地が改良されており、ロールや横揺れが少ない。
乗り心地にマイナスの印象がなく、よくできている。
インテリアの機能性が素晴らしく、3列目シートの収納や2列目シートのスライドが便利。
室内スペースの活用テクニックがライバル車より優れている。
エンジン性能が良く、発進加速がスムーズ。
車両重量が軽く、運転支援機能が便利で安全。
乗り心地が良く、運転席からの視界が広い。
価格はわかりにくいが、全体として便利で快適なミニバン。

セカンドシートの快適性が良い。
エミーナ、タウンエースノア、エスティマからの変更でも運転感覚に大きな違いがない。
安全装置の進化が素晴らしい。
視界が広く運転しやすい。
軽量なので、動き出しがスムーズ。
安全装備が充実。
スマートフォンとの連携機能がある。
エンジン、シャーシ、サスペンションが良くなっている。
安心感がある。
発進ギアが追加され、パノラミックビューモニターがある。
室内で子供の着替えも楽で、買い物行ってもたいていの物は載せられる。
７人乗りは便利。

総合的・全般的なレビューをご紹介

レビューの最後に、ヴォクシーに関する総合的・全般的なレビューをご案内します。「細かな点ではいろいろ言いたいことがあるけれど、結局のところヴォクシーのことをどう思っているのか」、そうしたレビュアーの＜思い＞が込められたレビューとなります。ぜひ、参考になさってください。※7人乗りと8人乗りの比較は次の章です。

購入して本当に良かったと感じる。安全装備の充実が大きな魅力。
トータルで見て非常に大きな進化を感じ、評価は星5。

ヴォクシーは機能の進化に満足している
ミニバンとしての使いやすさとリセール価値が高い
セーフティ機能やコネクティビティが充実
フルモデルチェンジで安全装置やナビが進化
他の選択肢がないほど良い車と評価できる

新型であり、トヨタらしいバランスの良さと無難さ。
洗練されたデザインと良い走行性能。
サイズが絶妙で、狭い駐車場でも駐めやすい。
インテリアの広さと使いやすさが魅力。
価格とオプションに関する疑問はあるが、総じて優れたミニバンと評価できる。

「8人乗りは後悔する？」を重点的に分析

この記事のテーマは『ヴォクシー大解剖：8人乗りは後悔するのかしないのかを重点的に検証！』というものです。

テーマの重点項目である「8人乗りは後悔する？」について、ここまで見てきたレビューを基に、検証したいと思います。

大前提：そもそも8人乗り利用者は1割程度

新型ヴォクシー/ノアの購入者で、8人乗りを選択する人はおおよそ1割程度と言われています。

実際、価格コムやみんカラのレビューを見ても、8人乗りのレビューはほぼありません。

したがって、この章では、7人乗りと8人乗りの仕様上の違いを基に、あくまでも「一般的な見解」をご紹介するしかありません。参考になれば幸いです。

まず、この記事の最初にご案内したことの繰り返しになりますが、7人乗り仕様と8人乗り仕様の違いを確認します。

7人乗りと8人乗りの違い

7人乗り仕様車のセカンドシートには、キャプテンシートを採用。クラス初となるオットマン機構とシートヒーターに加え、折りたたみ式大型サイドテーブルなどを装備。シートを一旦横にスライドさせることなく、ストレート超ロングスライド（スライド量745mm）を実現。
8人乗り仕様車のセカンドシートには、3人掛けベンチシートタイプの6:4分割チップアップシートを採用。7人乗り仕様車同様に超ロングスライド（スライド量705mm）を実現

7人乗りのメリット・デメリット

（メリット）

2列目のシートを動かさずに3列目へのアクセスが可能で、乗降がスムーズ。
独立した2列目シートには肘掛けがあり、長距離移動でも快適。
3列目シートを上げて収納スペースを広く使うことが可能
ウォークスルー可能（2列目から3列目への移動が容易）。
7人乗りには、サイドリフトアップチルトシートなどの特別な機能が装着可能。
通常、8人乗りよりリセール価格が高い。

（デメリット）

最大7人までという制限があり、大人数での使用には不向き。
オムツ替えスペースの確保が難しい。
2列目に子ども2人しか乗れない。※キャプテンシートなので
車中泊時、キャプテンシートの形状と間隔のため快適性に欠ける。

8人乗りのメリット・デメリット

（メリット）

8人まで乗車できるため、大家族や友人グループでの移動に便利。
2列目シートが横に広いので、子どものオムツ交換や小休止に適している。
車中泊を想定したフルフラットが可能で、背もたれの段差が少ない。
2列目シートが6:4分割チップアップシートで、大きなカーゴスペースを作ることができる。

（デメリット）

8人全員が乗車すると狭く感じることがあり、特に長距離移動では不便。あくまでも臨時用。
2列目シートを動かす際、チャイルドシートの位置の移動が必要になることがある。
2列目と3列目間のウォークスルー不可。
リセール価格が7人乗りに比べて低い傾向にある。

結論

小さな子どもが大勢いる家庭や、子どもの送迎が多い家庭は8人乗りが適しているかも。
たまに祖父母が同乗する4人家族の場合は7人乗りが適している
購入後のシートの交換は可能だが、費用がかかるため、購入時に適切な選択をすることが重要。
最上位モデル（S-Z, Z）は7人乗り設定のみ

たとえば、普段は東京都内に親子4人で居住していて、お盆やお正月に帰省して両親（子供にとっては祖父母）を乗せて出かける、といった使い方なら、7人乗りが適していると思います。ただし、お子さんがオムツ替え必要な年齢なら、2列目がベンチシートの8人乗りが便利かも。

いっぽうで、両親と子供3人の場合、2列目がキャプテンシートだと子供2人しか乗れず、1人が孤立します。この場合は2列目がベンチシートの8人乗りがいいかもしれません。この乗り方なら3列目を畳んで広大な荷室が確保できます。

リセールバリューは7人乗りが有利なようですが、この際、そんなことは関係なく、あくまでもどんな使い方をするかで選択していただきたいと思います。

レビューサイトの平均評価点のご案内

ヴォクシーが有名なレビューサイトでどう評価されているか、以下ご紹介します。

みんカラ：3.96点（5点満点）
価格コム：4.25点（5点満点）

※2023年12月27日時点

ライバル車とその特徴

ヴォクシーのライバル車とその特徴をまとめました。

車名	特徴
セレナ	広々とした室内空間と、使い勝手の良いシートアレンジが特徴。e-Powerが大人気。
ステップワゴン	低重心で安定した走行性能と、充実した安全装備が特徴。地味なエクステリアだが中身が詰まっている。
デリカD:5	ミニバンとSUVを足して2で割ったような唯一無二の立ち位置のクルマ。
ノア	ヴォクシーとほぼ同等の装備を備える。販売台数はややノアが優勢か。
アルファード	高級感と、プレミアムな走行性能が特徴。ヴォクシーに興味がある人は常にアルファードと迷うようです。というのも、ヴォクシーにオプションをつけていくとアルファードの価格と重なるからです。ですが、ではアルファードをと考えてアルファードにオプションをつけていくと、それはもうとんでもない金額になっていきます笑。

どんな人におすすめ？

ヴォクシーがおすすめの人物像をまとめました。

推奨対象	理由
ファミリー	広々とした室内空間と多機能性があり、子どもを含む家族の移動に適している。
長距離ドライバー	燃費が良く、長距離運転にも経済的であるため。
多目的使用者	広い荷室と変形可能なシート配置があり、様々な用途に応じた利用が可能。実際、未舗装路を走るのでない以上、ミニバンで困る場面は皆無です。「悪路に強いSUV」というのは99%イメージの世界の話です。身も蓋もない話ですが。
安全性と快適性を重視する人	トヨタセーフティセンスやTNGAプラットフォームなど、安全性と快適性を両立する装備が充実。

ヴォクシーに興味があってディーラーを訪れた人が、思わず目移りしてしまうかもしれないトヨタの他の車種があるとしたら、それは何？

思わず目移りしてしまうかもしれないトヨタの他の車種をまとめました。真のライバルは身内にあると思います。

車種	特徴
アルファード	540～872 万円トヨタのフラッグシップミニバンとして開発されたラージサイズミニバンです。2002年に初代がデビューし、現行モデルは2023年6月にフルモデルチェンジされた4代目です。アルファードは、ここ5年くらいの間に立ち位置が大きく変化してきました。それまではただ単に大きなファミリーミニバンでしたが、次第に政治家や大企業の社長や有名芸能人などの送迎に使われるようになり、またその様子がテレビニュースの一コマとして放映される機会が増えたのです。その結果、単なる大きなミニバンだったのが、今では＜セレブ御用達のクルマ＞という記号性が生じています。 ⇒⇒レビュー記事
ヴェルファイア	655～892万円。言うまでもなく、アルファードとヴェルファイアは、基本構造を共通とする兄弟車です。ですが、微妙な違いこそ、クルマ選びを刺激するものです。
ハイエースワゴン	290～403万円。広い通路スペースで移動がしやすい「GL」、座席スペースをゆったりとった「DX」、上質な空間と十分な荷室のスペースを確保した「グランドキャビン」の3つのタイプから、使用用途に合わせて選べます。 ⇒⇒レビュー記事
グランエース	642～672 万円。トヨタが2019年12月16日に発売した新型車です。トヨタで最も大きなミニバンで、全長5mを超えるフルサイズボディを持ちます。送迎車として開発された「働くクルマ」です。VIPの送迎などを見込んでいて、2列目、3列目シートは本革のキャプテンシートになっています。一般家庭で使用した場合は、運転手は地獄（デカいから）、家族は天国（キャプテンシートで極上の乗り心地）となります。 ⇒⇒レビュー記事