【2024年2月29日】ブリヂストンがパンクしないタイヤ「エアフリー」の公道実証実験を開始しました。⇒⇒エアフリー |
タイヤ交換後の空気圧|交換前後が同じサイズの場合は?
タイヤ交換の前と後が同じサイズのタイヤの場合は、空気圧も同じ数値でOKです。
ごくまれに、サイズは同じだけれどXL(=EXTRA LOAD エキストラロード)と呼ばれる高性能タイヤに交換した場合などは、タイヤメーカーが推奨する空気圧に設定したほうがいい場合もあります。
しかし、そうした例外を別にすれば、夏タイヤでも冬タイヤでも、メーカーが異なっても、エコタイヤでもスポーツタイヤでも、タイヤ交換の前と後でサイズが同じであれば、同じ空気圧で大丈夫です。
というより、同じ空気圧にすべきです。
適正空気圧は自動車メーカーが決める
これはブリヂストンやヨコハマなどのタイヤメーカーのホームページにも書いてあることですが、タイヤの適正空気圧とは、タイヤメーカーが指定するものではなく、自動車メーカーが各種試験データを元にそれぞれの車種に「指定空気圧」として数値を割り当てているので、この数値に合わせるのが正解です。
たとえば、ヨコハマタイヤにブルーアースという銘柄がありますが、このブルーアースをアクアに付ける場合と、フィットに付ける場合と、ノートに付ける場合では、それぞれで適正空気圧は異なります。
具体的な適正空気圧は、運転席ドアを開いた内側のいずれかにステッカーが貼ってあって、そこにメーカー指定の空気圧が記載されています。※給油口の扉を開けた内側に記載されている車種もある
たとえば、
- 270kPa(2.7kgf/㎠)
というように書いてあるはずです。
あなたがタイヤ交換した場合、交換前と後が同じサイズであるなら、自動車メーカー指定の空気圧の数値に設定してください。
その際、装着前と装着後でメーカーが異なっていても、夏タイヤからスタッドレスへの交換でも、エコタイヤからグリップ性能のいいスポーツタイヤへの交換でも、いずれの場合も自動車メーカー指定の空気圧の数値でOKです。
同サイズに交換:タイヤ規格が異なっている場合
同じタイヤサイズなら、交換後のタイヤの空気圧は交換前と同じ数値でOKと書きました。
しかし、たとえ同じサイズでも、基本的な規格が異なる場合があります。
その代表的なものに、XL規格というものがあります。
これは、EXTRA LOAD=エキストラロードと呼ばれ、ヨーロッパのタイヤ規格(ETRTO)に規定されている規格です。
XL規格のタイヤは、空気圧と負荷能力を通常規格より高く設定していて、レインフォースド規格(RF)とも呼ばれます。
XL規格のタイヤを使用する場合は、日本のタイヤの規格であるJATMA規格のタイヤとサイズが同じ場合でも、より高い空気圧を設定しないと本来の性能を発揮できません。
こうしたケースでは、XLタイヤを販売しているタイヤ専門店とかカー用品店のスタッフに相談して、適正な空気圧に調整してもらってください。というより、そんなことはこちらが頼まなくても、スタッフさんがやってくれるのですが。
異なるサイズに交換
タイヤ交換後のタイヤサイズが、交換前(純正タイヤサイズ)と異なる場合も、空気圧には注意してください。
少々のサイズ変更なら、純正タイヤの指定空気圧でまったく問題ないのですが、扁平率などが大きく変化する場合(大幅なインチアップを行った場合など)には、XL規格のタイヤに交換した場合と同様に、空気圧を高く設定しなければ負荷能力が不足するケースも出てきます。
こうしたケースでも、やはりタイヤショップのスタッフさんに相談してください。
スタッフさんは、たとえば、空気圧別荷重能力対応表(グッドイヤー)などを参照して、適切な空気圧に調整してくれます。
下記の記事も参考にしていただけると幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。